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第63話 見知らぬ世界と元の世界と別れ
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「カズヤ、お前はこの国の英雄だし、涼子様も国王様の孫になるんだ。それでも、またお前の故郷に帰ってしまうのか? ここに残ってくれないか?」
ヒースは和也に尋ねる。
「俺も、ルーシーが愛したこの国が大好きさ。ただ、俺は元の世界に残して来たものが多すぎる。それに……やっぱり娘には平穏な普通の人生を送らせてやりたいんだ」
和也はヒースの質問に答える。
「全く不甲斐ないよ、気を失っている間に戦いが終わるなんて」
レオンは悔しそうに話していた。
「でもお兄様はやっぱり、お強いですわ。私ももっと強くなれるように精進しますわ」
ニーナはレオンにそう言った。
「しかも、あのヨハンを倒したのがあの娘なんだろ。タチバナの奴どんな魔法を使ったんだ? あの娘、もう普通の人生なんか送れないぞ」
レオンはあたしの方を見て言った。
「涼子くん、別に心配している訳ではないが、元の世界に戻っても【魔王の力】は消えない。君はずっと【力】と付き合って行くんだ。その意味をよく考えてくれたまえ」
立花はあたしにゆっくりと話していた。
「【力】を持つ意味ですか?‥難しいですが、考えます。いつか答えを出せるように」
あたしは立花にそう言った。
「うん、君なら答えを出せるって信じているよ」
立花はニコリと笑った。
こうして、あたしの見知らぬ世界の冒険は幕を閉じた。
元の世界にお父さんと戻れることは嬉しかったけど、立花さん達とお別れするのはやっぱり寂しかった。
――二週間後。
――立花探偵事務所――
「涼子様、今ごろどうしてますでしょうかね?」
ニーナは立花に尋ねる。
「さぁ、どうだろう。まあ【魔王の力】を手に入れても自分勝手に使ったりするような子じゃないからねぇ。いつも通りの日常に戻ってるんじゃないかな」
立花はコーヒーを飲みながら答える。
「本当は帰って欲しくなかったんじゃないですの? 妙に仲が良さそうでしたから」
ニーナは立花をじっと見つめて聞いてみる。
「そうだねぇ。中々興味深いお嬢さんだったから、このままこっちに居たらどうなるのか少し気になったけどね」
立花はコーヒーを飲み終える。
「君もたまには実家に帰ってもいいんだよ。レオンくんも言ってたじゃない」
立花は話題を変える。
「私は当分大丈夫ですわ。先生も寂しがりそうですし。お側に居てさしあげますわ」
ニーナは微笑みながら言った。
「そいつは光栄だねぇ。じゃあ当分よろしく頼むよ」
立花もニヤリと笑った。
「‥‥‥‥」
二人の間に沈黙が流れる……。
「ニーナくん……」
「先生、あの……」
立花とニーナは同時に話しかけた。
「君からどうぞ……」
立花はニーナに話すように促した。
「先生からお願いしますわ……」
ニーナは頬を赤らめて言った。
「そうかい、じゃあ私から……ニーナくん。コホン、私達もかなり長く一緒じゃあないか……」
立花は口ごもる。
「はい、先生」
ニーナはゆっくりと立花のセリフを待つ。
「いや、長く居たからとかそれが理由ということじゃないんだかねぇ。まあ、その世間的に言う……、アレだよ」
立花はいつものような饒舌さが無かった。
「つまり、その……、君さえ良ければだが……私と……結っ……」
立花がそう言いかけたところに‥
――ズドォォォォン
大きな物音と共に光の塊が現れる。
「やったぁ。大成功だ!」
「立花さん、ニーナさんお久しぶりです」
あたしは、光の中から出てきて二人に挨拶した。
ヒースは和也に尋ねる。
「俺も、ルーシーが愛したこの国が大好きさ。ただ、俺は元の世界に残して来たものが多すぎる。それに……やっぱり娘には平穏な普通の人生を送らせてやりたいんだ」
和也はヒースの質問に答える。
「全く不甲斐ないよ、気を失っている間に戦いが終わるなんて」
レオンは悔しそうに話していた。
「でもお兄様はやっぱり、お強いですわ。私ももっと強くなれるように精進しますわ」
ニーナはレオンにそう言った。
「しかも、あのヨハンを倒したのがあの娘なんだろ。タチバナの奴どんな魔法を使ったんだ? あの娘、もう普通の人生なんか送れないぞ」
レオンはあたしの方を見て言った。
「涼子くん、別に心配している訳ではないが、元の世界に戻っても【魔王の力】は消えない。君はずっと【力】と付き合って行くんだ。その意味をよく考えてくれたまえ」
立花はあたしにゆっくりと話していた。
「【力】を持つ意味ですか?‥難しいですが、考えます。いつか答えを出せるように」
あたしは立花にそう言った。
「うん、君なら答えを出せるって信じているよ」
立花はニコリと笑った。
こうして、あたしの見知らぬ世界の冒険は幕を閉じた。
元の世界にお父さんと戻れることは嬉しかったけど、立花さん達とお別れするのはやっぱり寂しかった。
――二週間後。
――立花探偵事務所――
「涼子様、今ごろどうしてますでしょうかね?」
ニーナは立花に尋ねる。
「さぁ、どうだろう。まあ【魔王の力】を手に入れても自分勝手に使ったりするような子じゃないからねぇ。いつも通りの日常に戻ってるんじゃないかな」
立花はコーヒーを飲みながら答える。
「本当は帰って欲しくなかったんじゃないですの? 妙に仲が良さそうでしたから」
ニーナは立花をじっと見つめて聞いてみる。
「そうだねぇ。中々興味深いお嬢さんだったから、このままこっちに居たらどうなるのか少し気になったけどね」
立花はコーヒーを飲み終える。
「君もたまには実家に帰ってもいいんだよ。レオンくんも言ってたじゃない」
立花は話題を変える。
「私は当分大丈夫ですわ。先生も寂しがりそうですし。お側に居てさしあげますわ」
ニーナは微笑みながら言った。
「そいつは光栄だねぇ。じゃあ当分よろしく頼むよ」
立花もニヤリと笑った。
「‥‥‥‥」
二人の間に沈黙が流れる……。
「ニーナくん……」
「先生、あの……」
立花とニーナは同時に話しかけた。
「君からどうぞ……」
立花はニーナに話すように促した。
「先生からお願いしますわ……」
ニーナは頬を赤らめて言った。
「そうかい、じゃあ私から……ニーナくん。コホン、私達もかなり長く一緒じゃあないか……」
立花は口ごもる。
「はい、先生」
ニーナはゆっくりと立花のセリフを待つ。
「いや、長く居たからとかそれが理由ということじゃないんだかねぇ。まあ、その世間的に言う……、アレだよ」
立花はいつものような饒舌さが無かった。
「つまり、その……、君さえ良ければだが……私と……結っ……」
立花がそう言いかけたところに‥
――ズドォォォォン
大きな物音と共に光の塊が現れる。
「やったぁ。大成功だ!」
「立花さん、ニーナさんお久しぶりです」
あたしは、光の中から出てきて二人に挨拶した。
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