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彼女の手
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彼女の手は、乾燥でよく荒れる。
お手入れは、毎日保つための持続と根気が必要な事だ。
ハンドクリームとリップクリームは、乾燥の時期には必需品。妻が大好きな夫は、記念日には必ずハンドクリームを送ります。
読んでほっこりしてくれたら、いいなと思います。
彼女はよく秋から春にかけて、手や唇が乾燥で荒れる。
だからハンドクリームとリップクリームは欠かせない必需品。
毎年の誕生日や記念日には、リップクリームやハンドクリームをプレゼントする。
種類が豊富で選ぶのも楽しいが、香りも種類があって豊富だ。
ベタつかない、邪魔にならない香り、少量でも効く、目や口にしても害はないなど、全部の条件が揃うやつってなかなか見つからないもんなんだよな。
彼女はよく寝る前に使う。
口にリップクリームを塗り、手にはハンドクリームを塗り、手袋をはめて眠る。
リップはキシリトールの香り一択。
ハンドクリームは、愛用しているキスミー(薬用)ハンドクリームだ。
黄色いパッケージが目印。効き目抜群で、塗って手袋をして眠る。眠っている間に乾燥して荒れた手を治してくれる優れものだ。これは寝るときだけ塗る。
このキスミーのお陰で、彼女の朝の手は綺麗になっており、ふにゃりと柔らかそうに見える。
お昼になるにつれて、どんどん荒れてくる彼女の手は、見ていて可哀想なくらいにしわしわになる。
節々が裂けてくる。
そう、あれはこの間の事だ。
隣で読書していると小さい音が近くで聞こえた。
パキッ って。
骨が鳴る音じゃなくて、何というか、もっと軽くて・・・油で焼いたウィンナーをかじる時に鳴るような、そんな音。例え悪いけど、それに近いような、それよりももっともっともっと軽い音だった。
何の音かとキョロキョロすると、彼女がティッシュで指を押さえているのが目にはいった。
「指、どうしたの?」
「・・・・何でもない」
「あ、血ぃ出てる。ちょっと待ってね、絆創膏持ってくるから」
「ん。・・・ごめん」
中指の関節から血が出ていた。
(・・・じゃあ、さっきの音は皮膚が割れた音か?)
それが一日に数回耳にし、その度に彼女の手からは血が出ているから、確信に繋がったけどね。
彼女の手は、絆創膏だらけになることもしばしば。
ハンドクリーム塗るけど、ご飯支度やら家事やらで直ぐに水を触るから、意味がない。
彼女は、僕に触るのが好きだ。多分。
手を握るのも好きだ。これは多分じゃない。
でも、素手では握ってくれない。触れてはくれない。全部手袋越しだ。
原因は、ふと放った俺の一言がいけなかった。
デートの日は必ず手袋をして手を繋ぐ。最初は潔癖症なのかと思ってた。あの日までは。
ある日、俺はとうとう我慢できずにやらかしてしまった。
手袋をなかなか脱いでくれない彼女の素手に触れてみたくて、バスに揺られ疲れて寝ている彼女の手袋を勝手に取り、彼女の手を手に取った。
細くてすらっとした手。弾力はあまりなく、ふにふにもしてない少し固くて、シワが多い手。一本一本の指の関節部分が白くなっており、絆創膏が関節部分に2、3個貼られている。
(あ、手が荒れている。というか、この手、知ってる)
俺の母もこんな手だった。家事をして荒れてしまった手。
白い部分は、乾燥によるものだと直ぐにわかった。見たことある。
「ガサガサしてる・・・」(毎日、頑張っている手だ)
彼女が言ってた。家では家事担当だと。
俺のこの一言がいけなかった。寝ていると思っていた彼女が起きていたのだ。眠りの浅い彼女は、多分途中で起きたんだろうな。なんてタイミングの悪い時に言ってしまったんだろうか・・・。
バスを降りてから、彼女は俺と手を繋がなくなった。
(覆水盆に返らずとはまさにこの事。誤解だ!)
結婚してからも繋いでくれない。
手袋をしたまま触れてはくれる。
俺もその年からハンドクリームやリップクリームをプレゼントするようになったのだ。
最初は罪悪感からだったが、毎年送るようになってから、
店員に聞いたり、自分で塗って確かめたり、彼女の好きな匂いを何気ない顔して調べたり、幾つかの専門店をはしごしてどれがいいか悩んで買ったりと考えて買うようになった。
キスミー以外の香りつきハンドクリームは、昼間や水仕事を終えた後などに使用してくれているみたいで、仄かに香る香りが彼女からしてくる。記念日や誕生日までには使いきるので、毎日使ってくれている事が伺える。嬉しい。
そして、今日はなんと十年目の結婚記念日なんだ。
会社の帰りに遠くの専門店に予約しておいた柑橘の香りがするハンドクリームを取りに行った。人気が高くてなかなか手に入らないから、予約が取れるまで苦労した。
このハンドクリームは前に買ってプレゼントしたとき、気に入ったのか、塗った後両手の香りを嗅いでふふって笑ってたから、もう一回同じのだけど、プレゼントすることにしたんだ。
「ただいまー」(小声)
遠くの専門店に行って、終電ギリギリで戻って、自宅に帰る頃には、時計は23時を過ぎてしまっていた。
そろりと部屋に入ると、彼女はソファーの上で横になって寝ていた。多分いつの間にか寝てしまったんだろうな。手には携帯が握りしめられている。ラインが開いてあり、文字を打つ欄には、『あ』とだけ、打ってあった。
(何て打とうとしたんだろう。ちょっと気になる)
後ろを振り向くと、食卓テーブルにはご飯の用意は出来ていて、俺の分にラップがかけてある。
「待たせてしまったか。遅くなってごめんね・・。結婚記念日ギリギリになっちゃったけど、いつも支えてくれてありがとう。愛してるよ」
ちゅっと唇にキスをして、起こさないように毛布をかけた。枕元にはさっき買ったプレゼントを添えて置いた。
「いただきます」静かに声を出して、ご飯を食べた。
食器を台所に下げて、歯を磨き、シャワーを浴びて、倒れるようにそのままベッドにどさりと落ちた。
「はぁー・・・疲れたぁ・・・」
仕事終わりの遠出は、正直きつい。
けど、彼女のためなら苦ではない。ないけど、疲れには抗えない。
すぅ・・・・と目を閉じて、意識を半分手放しかけたとき、カチャリとドアが開く音がした。
(ん・・・誰だろう)
朦朧とする意識の中黙っていると、俺の指を軽く握ってきた。
きゅっと握られた手は、昔触ったことのある手の感触。
ガサガサしてて。少し固くて。細くてすらっとした指。
仄かに香る柑橘の香り。
(あぁ・・・毎日、頑張っている手だ)
「おかえりなさい。プレゼント、ありがとう。私も愛してる」
「・・・・・ふふ」(なんてくすぐったい言葉)
彼女の言葉を聞き、耳がくすぐったくて思わず笑みが溢れてしまい、目を開けて彼女の手を優しく握り返す。
しゃがんでいた彼女は、驚いて尻餅をついた。
「!!起きてたの!?」
「今起きたんだよ。ただいま」
「お、おぉおかえりなさい。・・・あの、手を離してほしいんだけど」
「なんで?」
「何でって・・こんな手、嫌でしょ。ガサガサしてるし」
「全然。毎日、頑張っている手だ」
「ただの乾燥だよ」
「違うよ。毎日家事もして、仕事もして。その合間に手が荒れないように毎日欠かさずお手入れしてる。お手入れって持続と根気が必要な事だろ。乾燥で荒れやすい手だって知ってるけど、ちゃんと、頑張っている手だ」
「・・・・・そんなこと思ってたの?」
「うん。あ、早速使ってくれてる。嬉しいな」
「だって・・・、この匂い、好きなんだもん」
すんすんと手の甲を嗅いでふふっと笑った。
「可愛い」
「手、離してほしいんだけど・・・」
「ん、もうちょっとだけ。・・・ね?」
「んっ・・・・・」
ハンドクリームの仄かな香りが彼女からしてくる。握った手には、クリームのぬるぬるとした感触がまだ残っていた。
手を握られて、頬を赤く染めた彼女にまた愛おしさが増した。
何年経っても、触れるたび顔を赤く染める彼女は、とても可愛い。毎日好きが溢れる。ずっと一緒にいたいなと願いを込めて、彼女の指に俺の指を絡めて手を握る。
「これからもずっと一緒にいようね」
「・・・当たり前でしょ。だ、大好きなんだから」
「俺も大好きだよ」
この日、久々に彼女と手を繋いだ。デートの日以来だ。
あの結婚記念日の日から彼女は、少し変わった。
本当に、少し。
ハンドクリームを塗った後、俺の指と手を握ってくれるようになった。
俺が寝ている間にだけどね。
なんで知ってるかって?
それは、彼女が去った後、仄かに香る柑橘の香りと指と手にはハンドクリームがついているからだよ。
だけど。気づいてることは、彼女には言わない。
だってまた赤面しちゃうでしょ。
俺は、赤面している顔も好きだけど、俺の指や手を握っている時の彼女の俺を見る愛おしそうに眺める顔も好きだから、もう少し堪能してから打ち明けようかなって思ってる。今はまだ薄目で我慢だな。
起きて、彼女の手に触れるときは、特別な日と愛おしさが両手じゃ抱えきれないくらいいーっぱいに溢れた時。そん時は、手袋なしだからな。
毎日愛おしさは溢れて止まないけど、今は、まだ、ね。
だから、
覚悟しておいてね
お手入れは、毎日保つための持続と根気が必要な事だ。
ハンドクリームとリップクリームは、乾燥の時期には必需品。妻が大好きな夫は、記念日には必ずハンドクリームを送ります。
読んでほっこりしてくれたら、いいなと思います。
彼女はよく秋から春にかけて、手や唇が乾燥で荒れる。
だからハンドクリームとリップクリームは欠かせない必需品。
毎年の誕生日や記念日には、リップクリームやハンドクリームをプレゼントする。
種類が豊富で選ぶのも楽しいが、香りも種類があって豊富だ。
ベタつかない、邪魔にならない香り、少量でも効く、目や口にしても害はないなど、全部の条件が揃うやつってなかなか見つからないもんなんだよな。
彼女はよく寝る前に使う。
口にリップクリームを塗り、手にはハンドクリームを塗り、手袋をはめて眠る。
リップはキシリトールの香り一択。
ハンドクリームは、愛用しているキスミー(薬用)ハンドクリームだ。
黄色いパッケージが目印。効き目抜群で、塗って手袋をして眠る。眠っている間に乾燥して荒れた手を治してくれる優れものだ。これは寝るときだけ塗る。
このキスミーのお陰で、彼女の朝の手は綺麗になっており、ふにゃりと柔らかそうに見える。
お昼になるにつれて、どんどん荒れてくる彼女の手は、見ていて可哀想なくらいにしわしわになる。
節々が裂けてくる。
そう、あれはこの間の事だ。
隣で読書していると小さい音が近くで聞こえた。
パキッ って。
骨が鳴る音じゃなくて、何というか、もっと軽くて・・・油で焼いたウィンナーをかじる時に鳴るような、そんな音。例え悪いけど、それに近いような、それよりももっともっともっと軽い音だった。
何の音かとキョロキョロすると、彼女がティッシュで指を押さえているのが目にはいった。
「指、どうしたの?」
「・・・・何でもない」
「あ、血ぃ出てる。ちょっと待ってね、絆創膏持ってくるから」
「ん。・・・ごめん」
中指の関節から血が出ていた。
(・・・じゃあ、さっきの音は皮膚が割れた音か?)
それが一日に数回耳にし、その度に彼女の手からは血が出ているから、確信に繋がったけどね。
彼女の手は、絆創膏だらけになることもしばしば。
ハンドクリーム塗るけど、ご飯支度やら家事やらで直ぐに水を触るから、意味がない。
彼女は、僕に触るのが好きだ。多分。
手を握るのも好きだ。これは多分じゃない。
でも、素手では握ってくれない。触れてはくれない。全部手袋越しだ。
原因は、ふと放った俺の一言がいけなかった。
デートの日は必ず手袋をして手を繋ぐ。最初は潔癖症なのかと思ってた。あの日までは。
ある日、俺はとうとう我慢できずにやらかしてしまった。
手袋をなかなか脱いでくれない彼女の素手に触れてみたくて、バスに揺られ疲れて寝ている彼女の手袋を勝手に取り、彼女の手を手に取った。
細くてすらっとした手。弾力はあまりなく、ふにふにもしてない少し固くて、シワが多い手。一本一本の指の関節部分が白くなっており、絆創膏が関節部分に2、3個貼られている。
(あ、手が荒れている。というか、この手、知ってる)
俺の母もこんな手だった。家事をして荒れてしまった手。
白い部分は、乾燥によるものだと直ぐにわかった。見たことある。
「ガサガサしてる・・・」(毎日、頑張っている手だ)
彼女が言ってた。家では家事担当だと。
俺のこの一言がいけなかった。寝ていると思っていた彼女が起きていたのだ。眠りの浅い彼女は、多分途中で起きたんだろうな。なんてタイミングの悪い時に言ってしまったんだろうか・・・。
バスを降りてから、彼女は俺と手を繋がなくなった。
(覆水盆に返らずとはまさにこの事。誤解だ!)
結婚してからも繋いでくれない。
手袋をしたまま触れてはくれる。
俺もその年からハンドクリームやリップクリームをプレゼントするようになったのだ。
最初は罪悪感からだったが、毎年送るようになってから、
店員に聞いたり、自分で塗って確かめたり、彼女の好きな匂いを何気ない顔して調べたり、幾つかの専門店をはしごしてどれがいいか悩んで買ったりと考えて買うようになった。
キスミー以外の香りつきハンドクリームは、昼間や水仕事を終えた後などに使用してくれているみたいで、仄かに香る香りが彼女からしてくる。記念日や誕生日までには使いきるので、毎日使ってくれている事が伺える。嬉しい。
そして、今日はなんと十年目の結婚記念日なんだ。
会社の帰りに遠くの専門店に予約しておいた柑橘の香りがするハンドクリームを取りに行った。人気が高くてなかなか手に入らないから、予約が取れるまで苦労した。
このハンドクリームは前に買ってプレゼントしたとき、気に入ったのか、塗った後両手の香りを嗅いでふふって笑ってたから、もう一回同じのだけど、プレゼントすることにしたんだ。
「ただいまー」(小声)
遠くの専門店に行って、終電ギリギリで戻って、自宅に帰る頃には、時計は23時を過ぎてしまっていた。
そろりと部屋に入ると、彼女はソファーの上で横になって寝ていた。多分いつの間にか寝てしまったんだろうな。手には携帯が握りしめられている。ラインが開いてあり、文字を打つ欄には、『あ』とだけ、打ってあった。
(何て打とうとしたんだろう。ちょっと気になる)
後ろを振り向くと、食卓テーブルにはご飯の用意は出来ていて、俺の分にラップがかけてある。
「待たせてしまったか。遅くなってごめんね・・。結婚記念日ギリギリになっちゃったけど、いつも支えてくれてありがとう。愛してるよ」
ちゅっと唇にキスをして、起こさないように毛布をかけた。枕元にはさっき買ったプレゼントを添えて置いた。
「いただきます」静かに声を出して、ご飯を食べた。
食器を台所に下げて、歯を磨き、シャワーを浴びて、倒れるようにそのままベッドにどさりと落ちた。
「はぁー・・・疲れたぁ・・・」
仕事終わりの遠出は、正直きつい。
けど、彼女のためなら苦ではない。ないけど、疲れには抗えない。
すぅ・・・・と目を閉じて、意識を半分手放しかけたとき、カチャリとドアが開く音がした。
(ん・・・誰だろう)
朦朧とする意識の中黙っていると、俺の指を軽く握ってきた。
きゅっと握られた手は、昔触ったことのある手の感触。
ガサガサしてて。少し固くて。細くてすらっとした指。
仄かに香る柑橘の香り。
(あぁ・・・毎日、頑張っている手だ)
「おかえりなさい。プレゼント、ありがとう。私も愛してる」
「・・・・・ふふ」(なんてくすぐったい言葉)
彼女の言葉を聞き、耳がくすぐったくて思わず笑みが溢れてしまい、目を開けて彼女の手を優しく握り返す。
しゃがんでいた彼女は、驚いて尻餅をついた。
「!!起きてたの!?」
「今起きたんだよ。ただいま」
「お、おぉおかえりなさい。・・・あの、手を離してほしいんだけど」
「なんで?」
「何でって・・こんな手、嫌でしょ。ガサガサしてるし」
「全然。毎日、頑張っている手だ」
「ただの乾燥だよ」
「違うよ。毎日家事もして、仕事もして。その合間に手が荒れないように毎日欠かさずお手入れしてる。お手入れって持続と根気が必要な事だろ。乾燥で荒れやすい手だって知ってるけど、ちゃんと、頑張っている手だ」
「・・・・・そんなこと思ってたの?」
「うん。あ、早速使ってくれてる。嬉しいな」
「だって・・・、この匂い、好きなんだもん」
すんすんと手の甲を嗅いでふふっと笑った。
「可愛い」
「手、離してほしいんだけど・・・」
「ん、もうちょっとだけ。・・・ね?」
「んっ・・・・・」
ハンドクリームの仄かな香りが彼女からしてくる。握った手には、クリームのぬるぬるとした感触がまだ残っていた。
手を握られて、頬を赤く染めた彼女にまた愛おしさが増した。
何年経っても、触れるたび顔を赤く染める彼女は、とても可愛い。毎日好きが溢れる。ずっと一緒にいたいなと願いを込めて、彼女の指に俺の指を絡めて手を握る。
「これからもずっと一緒にいようね」
「・・・当たり前でしょ。だ、大好きなんだから」
「俺も大好きだよ」
この日、久々に彼女と手を繋いだ。デートの日以来だ。
あの結婚記念日の日から彼女は、少し変わった。
本当に、少し。
ハンドクリームを塗った後、俺の指と手を握ってくれるようになった。
俺が寝ている間にだけどね。
なんで知ってるかって?
それは、彼女が去った後、仄かに香る柑橘の香りと指と手にはハンドクリームがついているからだよ。
だけど。気づいてることは、彼女には言わない。
だってまた赤面しちゃうでしょ。
俺は、赤面している顔も好きだけど、俺の指や手を握っている時の彼女の俺を見る愛おしそうに眺める顔も好きだから、もう少し堪能してから打ち明けようかなって思ってる。今はまだ薄目で我慢だな。
起きて、彼女の手に触れるときは、特別な日と愛おしさが両手じゃ抱えきれないくらいいーっぱいに溢れた時。そん時は、手袋なしだからな。
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