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しんどい
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「昼ご飯の場所も決められないって、本当にお前って俺がいないと何も出来ないよな」
お洒落な人気のカフェを背景に彼は、ニコニコと口元が笑っているが、目は見下して私を見ていた。
「本当にそうだね」
笑いながら、好きな彼に喜んでもらえるような答えを考える。
久しぶりのデートで会えて嬉しい、いつも大学で会えるけど、休日に彼氏に会えるのが嬉しい。
私が誘わずに、珍しく彼氏がデートに誘ってくれて嬉しい。
私の頭の中は花畑だった。
彼氏が喜ぶようなことを、彼氏が望むようなことを私がしなければ。
彼氏を幸せにできるのは私しかいない。
そんな謎の使命感を持ちながら。
彼氏がスマホのゲームをしながらご飯を食べ始める姿を横目に私は会話を考える。
「てか、そのキャラ当たったの本当にうらやま~運強すぎん?」
目の前のテーブルにポツンとある水が入っているコップを、水滴をなぞりながら語りかけた。
「だろ~!俺運強すぎ笑 今度クエストの時フレンドとして使えば?」
彼氏がTwitterに写真をあげてたことについて話題をあげてみる。
当然食いついてきてくれる彼氏にホッとした。
彼氏が好きだからということで、私も始めてみたが、よくあるソシャゲだなーぐらいだったけど。
彼氏が好きだから、話題作りとして私も追いついていかないと、他にこれといって食いついてくれないから。
でも今回は本当に強いキャラが当たったから、嬉しいんだろうな。
「絶対使わせていただくわ」
冗談交じりに、ノリを良くして答える。
ここから始まる彼氏の運が良い俺の自慢話。
何回か同じ話を聞いた気がするけど、まるで初めて聞いたかのように反応する私。
そこからどんどんと彼氏のテンションを上げていけるようにサポートしていく。
すごい、とか。
さすが、とか。
そんな相槌を繰り返す。
「お待たせしました~。Bランチセットです~」
タイミングを見計らったかのように、店員が私の前にご飯を並べる。
店員にお礼を言って、ご飯を食べ始める。
テンションが上がっていた彼氏は、店員の登場で、また落ちていった。
彼氏はほとんど食べ終わっており、だんだん暇そうにまたスマホをつつきだす。
そんな彼氏を見て、早めに食べれるよう、会話が続けられるようご飯を口に運びながら、考える。
じゃないとまた、前みたいに
「全然お前しゃべらんじゃん?一緒にいても意味なくない?」
とか言われてしまう。
考えなきゃ、考えなきゃ。
一緒にいて楽しんでもらうために。
ピロン
彼氏の携帯がなった。
「あー、ごめん。このあと友達と遊んできてもいい?」
ごめんとか、きてもいい?とか謝罪と疑問形だけど、有無を言わせない目。
「全然いいよ、気をつけていってらっしゃい!」
私は、彼氏にとってイイヒトになりたいから、彼氏の望むような答えを出す。
まだ、私と会って三時間しかたってないけど。
「ごめんなー」
一言そう言って、またスマホを目を落とす。
でも、私の欲で
「今日の夜電話したいです」
とかいってしまう。やっぱり三時間しか彼氏と会えないの、寂しいから。
彼氏のことが好きだから。
「んー、まあいいよ。ゲームしてなかったら」
「ありがとう」
また夜になったら、話が出来る。
彼氏の声が聞ける、嬉しい。特に話題が思いつかないけど、話が出来るだけで嬉しい。
ご飯を早く食べ、彼氏が友達に会いに行けるようにしなくては。
ずっとスマホを見ている彼氏を尻目に、ご飯を着々と片付けていく。
それぞれ会計をして、たいした話もせず、彼氏を店の前で見送る。
店の前で別れるのは、彼氏の友達がすぐそこに来てくれてるからだって。
私に紹介してくれたことないけど。
市営のバスに乗って、一人帰路についた。
お洒落な人気のカフェを背景に彼は、ニコニコと口元が笑っているが、目は見下して私を見ていた。
「本当にそうだね」
笑いながら、好きな彼に喜んでもらえるような答えを考える。
久しぶりのデートで会えて嬉しい、いつも大学で会えるけど、休日に彼氏に会えるのが嬉しい。
私が誘わずに、珍しく彼氏がデートに誘ってくれて嬉しい。
私の頭の中は花畑だった。
彼氏が喜ぶようなことを、彼氏が望むようなことを私がしなければ。
彼氏を幸せにできるのは私しかいない。
そんな謎の使命感を持ちながら。
彼氏がスマホのゲームをしながらご飯を食べ始める姿を横目に私は会話を考える。
「てか、そのキャラ当たったの本当にうらやま~運強すぎん?」
目の前のテーブルにポツンとある水が入っているコップを、水滴をなぞりながら語りかけた。
「だろ~!俺運強すぎ笑 今度クエストの時フレンドとして使えば?」
彼氏がTwitterに写真をあげてたことについて話題をあげてみる。
当然食いついてきてくれる彼氏にホッとした。
彼氏が好きだからということで、私も始めてみたが、よくあるソシャゲだなーぐらいだったけど。
彼氏が好きだから、話題作りとして私も追いついていかないと、他にこれといって食いついてくれないから。
でも今回は本当に強いキャラが当たったから、嬉しいんだろうな。
「絶対使わせていただくわ」
冗談交じりに、ノリを良くして答える。
ここから始まる彼氏の運が良い俺の自慢話。
何回か同じ話を聞いた気がするけど、まるで初めて聞いたかのように反応する私。
そこからどんどんと彼氏のテンションを上げていけるようにサポートしていく。
すごい、とか。
さすが、とか。
そんな相槌を繰り返す。
「お待たせしました~。Bランチセットです~」
タイミングを見計らったかのように、店員が私の前にご飯を並べる。
店員にお礼を言って、ご飯を食べ始める。
テンションが上がっていた彼氏は、店員の登場で、また落ちていった。
彼氏はほとんど食べ終わっており、だんだん暇そうにまたスマホをつつきだす。
そんな彼氏を見て、早めに食べれるよう、会話が続けられるようご飯を口に運びながら、考える。
じゃないとまた、前みたいに
「全然お前しゃべらんじゃん?一緒にいても意味なくない?」
とか言われてしまう。
考えなきゃ、考えなきゃ。
一緒にいて楽しんでもらうために。
ピロン
彼氏の携帯がなった。
「あー、ごめん。このあと友達と遊んできてもいい?」
ごめんとか、きてもいい?とか謝罪と疑問形だけど、有無を言わせない目。
「全然いいよ、気をつけていってらっしゃい!」
私は、彼氏にとってイイヒトになりたいから、彼氏の望むような答えを出す。
まだ、私と会って三時間しかたってないけど。
「ごめんなー」
一言そう言って、またスマホを目を落とす。
でも、私の欲で
「今日の夜電話したいです」
とかいってしまう。やっぱり三時間しか彼氏と会えないの、寂しいから。
彼氏のことが好きだから。
「んー、まあいいよ。ゲームしてなかったら」
「ありがとう」
また夜になったら、話が出来る。
彼氏の声が聞ける、嬉しい。特に話題が思いつかないけど、話が出来るだけで嬉しい。
ご飯を早く食べ、彼氏が友達に会いに行けるようにしなくては。
ずっとスマホを見ている彼氏を尻目に、ご飯を着々と片付けていく。
それぞれ会計をして、たいした話もせず、彼氏を店の前で見送る。
店の前で別れるのは、彼氏の友達がすぐそこに来てくれてるからだって。
私に紹介してくれたことないけど。
市営のバスに乗って、一人帰路についた。
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