2 / 15
第1章 結成 「月夜の白兎団」
第2話 図書室にて
しおりを挟む
―翌日―
とりあえず学校で能力者を探すことにする。
だが、その前に本当に「力」が使えるか確認しておこう。
外に出て試してみる。
確認する方法はとりあえず、ジャンプで良いか。
「ふんッ」
と普通にジャンプしてみる。いつもと変わらない視点が60cmくらい上がってそのまま落ちた。
次は首の模様に少し意識を集中してからやってみる。
意識を集中すると、模様がほんのり温かくなってきた。
「ここだッ!!」
完全に意識を集中したタイミングで飛んでみた。
視点はいつもより高い、恐らく100cm以上は飛んだ。
トンッと着地したが衝撃は普通のジャンプした時よりも少ない。
「力」のおかげだろうか。
「力」を確認できたので、もう学校に行くことにする。
自転車を出していつものように通学路を走って行った。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
昼休みになった。
学校について、とりあえず4時限目まで授業をしたが、模様が着いている人は見つからなかった。同じクラスにはいないのか、それとも服で隠れているのか。
服で隠れている場合は確認できないので諦めることにする。
とりあえず、校内を回ってみることにした。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
体育館、格技場、校庭、その他色々を回ってみたが模様の入っている人はいなかった。
そして、最後に人が居そうな図書室の前に来た。
中に入ると、奥の本棚で銀髪の小さい女子生徒が手を伸ばして棚の1番上の本を取ろうとしていた。
その女子生徒のところまで行き、本を取ってあげる。
「はい、これ」
と言いながら本を女子生徒に渡す。
「あ、ありがとうございます……」
「いや、別に良い…よ……」
と言ってるときに見つけた。
女子生徒の手の甲に黄緑色に光っている模様を。
「君……その手の甲の模様って……もしかして……」
「もしかして、この模様のこと知ってるんですか?」
「うん、その模様があるということは、君は何か「能力」を?」
「はい……」
周りから視線を感じる、そういえばここは図書室であった。
場所を変えた方が良いだろう。
「ちょっと場所を変えよう」
キーンコーンカーンコーン
「あ」
チャイムが鳴ってしまった。
「どうしますか?」
と女子生徒が聞いてくる。
「とりあえず、放課後にまた話そう。どこかいい場所あるかな……」
「あっ、それなら」
「私、現代文化研究同好会なのでその部室でいいですか?」
「あ、いいけど、部室って他に人いたりしないの?」
「大丈夫です、うちの同好会私1人しかいませんから!」
と笑顔で言ってくる。
自分で部員1人とか言って悲しくなってこないのだろうか
「じゃあ、その部室にしよう」
「はい!じゃあ放課後待ってますね!」
と言って図書室を出て行く彼女の後ろ姿はとても嬉しそうだった。
とりあえず学校で能力者を探すことにする。
だが、その前に本当に「力」が使えるか確認しておこう。
外に出て試してみる。
確認する方法はとりあえず、ジャンプで良いか。
「ふんッ」
と普通にジャンプしてみる。いつもと変わらない視点が60cmくらい上がってそのまま落ちた。
次は首の模様に少し意識を集中してからやってみる。
意識を集中すると、模様がほんのり温かくなってきた。
「ここだッ!!」
完全に意識を集中したタイミングで飛んでみた。
視点はいつもより高い、恐らく100cm以上は飛んだ。
トンッと着地したが衝撃は普通のジャンプした時よりも少ない。
「力」のおかげだろうか。
「力」を確認できたので、もう学校に行くことにする。
自転車を出していつものように通学路を走って行った。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
昼休みになった。
学校について、とりあえず4時限目まで授業をしたが、模様が着いている人は見つからなかった。同じクラスにはいないのか、それとも服で隠れているのか。
服で隠れている場合は確認できないので諦めることにする。
とりあえず、校内を回ってみることにした。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
体育館、格技場、校庭、その他色々を回ってみたが模様の入っている人はいなかった。
そして、最後に人が居そうな図書室の前に来た。
中に入ると、奥の本棚で銀髪の小さい女子生徒が手を伸ばして棚の1番上の本を取ろうとしていた。
その女子生徒のところまで行き、本を取ってあげる。
「はい、これ」
と言いながら本を女子生徒に渡す。
「あ、ありがとうございます……」
「いや、別に良い…よ……」
と言ってるときに見つけた。
女子生徒の手の甲に黄緑色に光っている模様を。
「君……その手の甲の模様って……もしかして……」
「もしかして、この模様のこと知ってるんですか?」
「うん、その模様があるということは、君は何か「能力」を?」
「はい……」
周りから視線を感じる、そういえばここは図書室であった。
場所を変えた方が良いだろう。
「ちょっと場所を変えよう」
キーンコーンカーンコーン
「あ」
チャイムが鳴ってしまった。
「どうしますか?」
と女子生徒が聞いてくる。
「とりあえず、放課後にまた話そう。どこかいい場所あるかな……」
「あっ、それなら」
「私、現代文化研究同好会なのでその部室でいいですか?」
「あ、いいけど、部室って他に人いたりしないの?」
「大丈夫です、うちの同好会私1人しかいませんから!」
と笑顔で言ってくる。
自分で部員1人とか言って悲しくなってこないのだろうか
「じゃあ、その部室にしよう」
「はい!じゃあ放課後待ってますね!」
と言って図書室を出て行く彼女の後ろ姿はとても嬉しそうだった。
0
あなたにおすすめの小説
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
ちゃんと忠告をしましたよ?
柚木ゆず
ファンタジー
ある日の、放課後のことでした。王立リザエンドワール学院に籍を置く私フィーナは、生徒会長を務められているジュリアルス侯爵令嬢アゼット様に呼び出されました。
「生徒会の仲間である貴方様に、婚約祝いをお渡したくてこうしておりますの」
アゼット様はそのように仰られていますが、そちらは嘘ですよね? 私は最愛の方に護っていただいているので、貴方様に悪意があると気付けるのですよ。
アゼット様。まだ間に合います。
今なら、引き返せますよ?
※現在体調の影響により、感想欄を一時的に閉じさせていただいております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる