我ら月夜の白兎団

CROW莉久

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第2章 新たな仲間

第8話 新入団員

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「俺が、昨日そこの彼女が助けた少年……繰上ソラだ」


「へぇー、君ってソラって言うんだねー。私は花霞イチカ! よろしくね!」


「夢野ツムギです。よろしくお願いします。でこっちが湊宮アラタくんです。あれ……繰上ってどこかで……」


 と夢野が考え始める。


「自己紹介取られた……まあよろしくね」


 すると花霞がソラを向いて言った。


「ソラくんって今中学1年生くらい?」


「失礼な!! 君たちと同じ学校で同じ学年だ!」


「え!? そうだったのごめんね……ソラくん「小さい」から中学生かと思っちゃった」


 ソラの身長は150cmくらいしかなく、高校生にしては小さい方で、顔も幼いので完全に中学生だと思ってたが違ったらしい。

 花霞には悪意は全くないらしいが、ソラの顔が完全にイラついている。


「ああ、そうか「小さい」ね……そうか、せっかく昨日の礼でもしようと思っていたが、どうやらいらないらしいな」


「あ、ごめんね。そーゆーつもりじゃなかったんだけど怒らせちゃった?」


 とここで夢野が何かを思い出したかのように顔をハッとさせる。


「もしかして繰上くんって、よくなんかで受賞されてる人ですか?」


 と夢野が言うと、ソラの顔が急に嬉しそうになる。


「おお! まさかあんなつまらない朝の伝達表彰を覚えてくれていたとは!」


 ソラが「アリガタヤー、アリガタヤー」と言っているところに夢野が口を開いた。


「もし良かったら、「月夜の白兎団」っていう、能力者の団に入りませんか!」


 と夢野が言い、ソラは少し考えたがすぐに口を開いた。


「是非、入れさせてくれ。僕のことを覚えてくれていた人の頼みは受け入れなくては」


「ありがとうございます!」


「覚えてくれていたことに喜びすぎじゃない?」


 と花霞が不思議そうに聞く。


「人を中坊だと勘違いしたやつは黙ってろ」


「ヒドいっ! このっ……」


 と花霞とソラが揉めていると、花霞がとあることに気がついた。


「あれ? そういえば私、その団に誘われてなくない?」


「あ、そういえば忘れてた……」


 と、さっき部室で誘ってなかったことを思い出す。


「あ、ごめん。花霞も入っ……」


 と言おうとしたところで、花霞が僕には飛びかかる。


「大事なことを忘れるなー!」


 花霞のビンタが僕の頬に決まる。


「フゴッ!? すいませんでした……」


「なら、よろしい。じゃあ私も、その「月夜の白兎団」に入るね」


「ああ、よろしく。花霞」


「うん、よろしくね!みんな!」


「よろしくお願いします。花霞さんと繰上くん」


「こちらこそ、よろしくな」


「あ、そういえば今って何時くらいなんでしょう?」


 と夢野が不思議そうに言う。


 今の時間を確認すると、時刻は19時すぎと言ったところだ。


「もう7時になってるけど、どうする?」


 と夢野に聞くと、


「そうですね、今日はもう解散としましょう。それと明日から放課後、現代文化研究同好会の部室に集合してください!」


 と夢野が新しく入った2人に言った。



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



 どうやら、花霞とソラの家はさっきの公園の方にあるらしく、一方僕達は学校の方向にあるので、2人と別れて僕と夢野で歩いている。


「新しく仲間が増えて良かったです」


「うん、これで影を倒すのも楽になるね」


「はい。あ、そういえば部室の机と椅子が足りないので、明日の朝ちょっと持ってくるの手伝ってもらっても良いですか?」


「もちろん、良いよ」


「ありがとうございます」


 と夢野が笑顔で言った。


「……」


「アラタくんどうしたんですか?」


「いや、なんでもないよ。それより、机とかってどこにあるの?」


「部室の横に空き教室があるので、そこから持ってきましょう」


「うん、わかった」


「あと部室に必要な物とかありますか?」


「いや、特にはないけど……」


「なら良かったです。あ、もうここまで来たんですね。それじゃあまた明日!アラタくん!」


 と言って手を振ってくる。

 僕も手を振り返して言う。


「うん、じゃあね夢野」

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