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第2章 新たな仲間
第11話 終結
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「ねぇー、ソラくんまだ?」
「ちょっと待ってくれ。……ええとあとは……」
と言いながらソラは器具室にある木でできた箱から何かを探している。
「一体何探してるの?」
「ラケット」
「……ラケットなら横に沢山あるじゃない」
ソラの横には何本ものバドミントンやテニスのラケットが立てかけてある。
「いや、これじゃない……よし……」
と言って箱の中から10から20本くらいのラケットを出して器具室から出た。
「ちょっと……まってよ!」
ソラを追いかけ手に持っているものを見る。
よく見るとそのラケットはガットがついてなく、グリップの部分も無い。
「何ソレ?」
「ラケット」
「いや、わかるけど……」
「授業でアホが使って壊れたラケット達だ。よく見ろ、全てどこか折れている」
と言われラケットをよく見てみる。
確かに面がフライ返しのようになってたりする物ばかりだ。
「もしかして、それ持ってくの?」
「ああ」
「壊れてるとはいえ、勝手に持って行っても大丈夫なの?」
「もちろん、うちの部長が使ってくれって渡してきたからな」
「よくそんなの欲しいって言ったね……」
「ん? 俺は欲しいとは行ってないぞ? あっちがなんか『いずれ使うから』って言って渡してきたんだ」
「ふーん……なんかその部長、ソラくんが「能力」で金属を操れるって知ってた見たいな気がするけど……」
「なわけあるか。それを言われたのは今から5ヶ月くらい前、今年の5月くらいだぞ」
「あ、そっかぁ。じゃあ、あのなんかの賞取るのに使うかもとか思ったのかな」
「多分そうだろ。結局こんなもの一切使わないけどな」
などと話しているうちに玄関まで来て、外に出た。
「それで、今回もそれを槍にして影に突き刺すの?」
「まぁ槍にして刺すけど、今回は――――――」
「あー、いいねソレ」
と言って私とソラは神社へと走り始めた。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「ハァ……ハァ……」
刀を拾い立ち上がる。犬の影に吹き飛ばされた体はもう限界へと近づいている。
横を見ると夢野がちょうど普通の影を真っ二つに切り、影が消滅したところだ。
「アラタくん!」
夢野が駆け寄ってくる。だが……
「夢野! 危ない!」
犬の影が夢野へと飛びかかり、その鋭い爪を夢野へと向ける。
「グッ……ああ!」
間一髪のところで夢野と影の間に入り、刀で振り下ろされる寸前の爪を弾き返し、そのまま影の腹を横に切る。
が、切りが浅く少し怯んだだけで大したダメージにはならない。
影はもう一度爪を上げ振り下ろす。
今度は僕も夢野もしっかり躱し、一旦体制を立て直す。
と、その時
「アラタ! 夢野!」
と言う声が神社の鳥居の方から聞こえた。
「あッソラと花霞!」
鳥居の方を見るとソラと花霞が走ってこちらに来る。
そのソラの手を見ると何かラケットの様なものを沢山持っている。
「遅いじゃないか、ソラ」
「ヒーローは遅れてやってくるって言うだろ? つまりそういう事だ」
「そ、そう」
一体どういうことなのか知らないが、これなら大丈夫だろう。
「ツムギちゃん大丈夫!? 擦り傷だらけだけど!?」
と花霞が夢野へ駆け寄る。
「大丈夫です。ちょっとヘマをしただけなので」
と言っているが夢野はもうフラフラだ。
「花霞、夢野の傷を治してくれ。あとは僕とソラで頑張るから」
「うん! 任せて!」
と言って花霞は夢野を座らせ、右手をかざす。
影の方を向き、刀を構える。
「……あれか……夢野、その刀ちょっと借りるぞ」
と言うソラが言うと、夢野が持っていた刀の刀身が黄緑色に光り、柄だけを夢野の手に残しソラへと飛んで行き、空中で停止した。
「アラタ、少しの間時間を稼いでくれ。それと俺が合図したら影から離れてくれ」
「うん、わかった!」
このやり取りを御丁寧に待っていた影はその右後ろ足を引き、姿勢を低くして準備中のソラへと飛びかかろうとする。
ソラに攻撃させまいと、僕は地面を蹴り、影の横っ腹に殴り掛かる。
その時、僕の首の模様が自分でもわかるほど、その光を増しているとわかった。
ソラへと飛びかかろうとしていた影は僕に反応するのが遅れ、そのまま僕の拳が影へと叩き込まれる。
「力」で強化された僕の拳をくらった影は横に2~3メートルほど吹き飛ぶが、そのまま着地し、狙いを僕に変え、爪を前に出して飛びかかってくる。
瞬く間に僕の目の前に来た影はその爪を突き刺そうと何度も僕に突いてくる。
「……ッ!」
だが「力」の効果なのか、その影の攻撃の全てがさっきよりも遅く見える。
攻撃を躱しながら影を見る。
なかなか爪が当たらず、イラついてきたのか、攻撃の動きが大きくなっている。
おそらく最大まで動きが大きくなったであろう左前足攻撃を躱し、影の足を掴み、持ち上げ地面に叩きつける。
「う……あぁぁぁ!!」
ドスン!! と言う音と同時に地面から砂埃が舞う。
その時……
「アラタ避けろ!」
と言うソラの声が聞こえ急いで飛び退き、ソラの元へと戻る。
「できたのか、ソ…ラ……」
ソラの方を見ると右手を上にあげ、その上に何本もの槍が黄緑色に光りながら影の方を向き浮いている。
「昨日もこうすれば良かったな! 金属を自由に操れるならこうした方が良かったのだ!!」
と言って右腕を振り下ろし、槍が1本高速で撃ち放たれる。
その高速で撃ち放たれた槍は槍は影の右横1メートルくらいの地面に突き刺さり砂埃が舞う。
影は地面に刺さった槍を見て、大したことないとでも思ったのか、ゆっくりとこちらを見て地面を蹴ろうとするが、影がこちらを見たと同時に、時間差で残りの槍たちが撃ち放たれた。
「――――――――……」
とソラが何かを呟いたと同時に槍たちが影の体を高速で穿った。
何本もの槍が刺さった影が地面に倒れると同時にソラは右手を上げ、槍たちを自分の場所に戻した。
影の体から黒い部分が消えていき、元の犬の姿へと戻った。が、すぐに犬の体も消滅し、その犬がいた場所には青色の首輪が落ちていた。
「ちょっと待ってくれ。……ええとあとは……」
と言いながらソラは器具室にある木でできた箱から何かを探している。
「一体何探してるの?」
「ラケット」
「……ラケットなら横に沢山あるじゃない」
ソラの横には何本ものバドミントンやテニスのラケットが立てかけてある。
「いや、これじゃない……よし……」
と言って箱の中から10から20本くらいのラケットを出して器具室から出た。
「ちょっと……まってよ!」
ソラを追いかけ手に持っているものを見る。
よく見るとそのラケットはガットがついてなく、グリップの部分も無い。
「何ソレ?」
「ラケット」
「いや、わかるけど……」
「授業でアホが使って壊れたラケット達だ。よく見ろ、全てどこか折れている」
と言われラケットをよく見てみる。
確かに面がフライ返しのようになってたりする物ばかりだ。
「もしかして、それ持ってくの?」
「ああ」
「壊れてるとはいえ、勝手に持って行っても大丈夫なの?」
「もちろん、うちの部長が使ってくれって渡してきたからな」
「よくそんなの欲しいって言ったね……」
「ん? 俺は欲しいとは行ってないぞ? あっちがなんか『いずれ使うから』って言って渡してきたんだ」
「ふーん……なんかその部長、ソラくんが「能力」で金属を操れるって知ってた見たいな気がするけど……」
「なわけあるか。それを言われたのは今から5ヶ月くらい前、今年の5月くらいだぞ」
「あ、そっかぁ。じゃあ、あのなんかの賞取るのに使うかもとか思ったのかな」
「多分そうだろ。結局こんなもの一切使わないけどな」
などと話しているうちに玄関まで来て、外に出た。
「それで、今回もそれを槍にして影に突き刺すの?」
「まぁ槍にして刺すけど、今回は――――――」
「あー、いいねソレ」
と言って私とソラは神社へと走り始めた。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「ハァ……ハァ……」
刀を拾い立ち上がる。犬の影に吹き飛ばされた体はもう限界へと近づいている。
横を見ると夢野がちょうど普通の影を真っ二つに切り、影が消滅したところだ。
「アラタくん!」
夢野が駆け寄ってくる。だが……
「夢野! 危ない!」
犬の影が夢野へと飛びかかり、その鋭い爪を夢野へと向ける。
「グッ……ああ!」
間一髪のところで夢野と影の間に入り、刀で振り下ろされる寸前の爪を弾き返し、そのまま影の腹を横に切る。
が、切りが浅く少し怯んだだけで大したダメージにはならない。
影はもう一度爪を上げ振り下ろす。
今度は僕も夢野もしっかり躱し、一旦体制を立て直す。
と、その時
「アラタ! 夢野!」
と言う声が神社の鳥居の方から聞こえた。
「あッソラと花霞!」
鳥居の方を見るとソラと花霞が走ってこちらに来る。
そのソラの手を見ると何かラケットの様なものを沢山持っている。
「遅いじゃないか、ソラ」
「ヒーローは遅れてやってくるって言うだろ? つまりそういう事だ」
「そ、そう」
一体どういうことなのか知らないが、これなら大丈夫だろう。
「ツムギちゃん大丈夫!? 擦り傷だらけだけど!?」
と花霞が夢野へ駆け寄る。
「大丈夫です。ちょっとヘマをしただけなので」
と言っているが夢野はもうフラフラだ。
「花霞、夢野の傷を治してくれ。あとは僕とソラで頑張るから」
「うん! 任せて!」
と言って花霞は夢野を座らせ、右手をかざす。
影の方を向き、刀を構える。
「……あれか……夢野、その刀ちょっと借りるぞ」
と言うソラが言うと、夢野が持っていた刀の刀身が黄緑色に光り、柄だけを夢野の手に残しソラへと飛んで行き、空中で停止した。
「アラタ、少しの間時間を稼いでくれ。それと俺が合図したら影から離れてくれ」
「うん、わかった!」
このやり取りを御丁寧に待っていた影はその右後ろ足を引き、姿勢を低くして準備中のソラへと飛びかかろうとする。
ソラに攻撃させまいと、僕は地面を蹴り、影の横っ腹に殴り掛かる。
その時、僕の首の模様が自分でもわかるほど、その光を増しているとわかった。
ソラへと飛びかかろうとしていた影は僕に反応するのが遅れ、そのまま僕の拳が影へと叩き込まれる。
「力」で強化された僕の拳をくらった影は横に2~3メートルほど吹き飛ぶが、そのまま着地し、狙いを僕に変え、爪を前に出して飛びかかってくる。
瞬く間に僕の目の前に来た影はその爪を突き刺そうと何度も僕に突いてくる。
「……ッ!」
だが「力」の効果なのか、その影の攻撃の全てがさっきよりも遅く見える。
攻撃を躱しながら影を見る。
なかなか爪が当たらず、イラついてきたのか、攻撃の動きが大きくなっている。
おそらく最大まで動きが大きくなったであろう左前足攻撃を躱し、影の足を掴み、持ち上げ地面に叩きつける。
「う……あぁぁぁ!!」
ドスン!! と言う音と同時に地面から砂埃が舞う。
その時……
「アラタ避けろ!」
と言うソラの声が聞こえ急いで飛び退き、ソラの元へと戻る。
「できたのか、ソ…ラ……」
ソラの方を見ると右手を上にあげ、その上に何本もの槍が黄緑色に光りながら影の方を向き浮いている。
「昨日もこうすれば良かったな! 金属を自由に操れるならこうした方が良かったのだ!!」
と言って右腕を振り下ろし、槍が1本高速で撃ち放たれる。
その高速で撃ち放たれた槍は槍は影の右横1メートルくらいの地面に突き刺さり砂埃が舞う。
影は地面に刺さった槍を見て、大したことないとでも思ったのか、ゆっくりとこちらを見て地面を蹴ろうとするが、影がこちらを見たと同時に、時間差で残りの槍たちが撃ち放たれた。
「――――――――……」
とソラが何かを呟いたと同時に槍たちが影の体を高速で穿った。
何本もの槍が刺さった影が地面に倒れると同時にソラは右手を上げ、槍たちを自分の場所に戻した。
影の体から黒い部分が消えていき、元の犬の姿へと戻った。が、すぐに犬の体も消滅し、その犬がいた場所には青色の首輪が落ちていた。
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