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30.甘美※
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奥へ奥へとまた秘密をこじ開けられていく。与えられる刺激はあまりに濃密で甘美な瞬間。処女を先ほど失ったばかりの躰は、ノア君を従順に受け付けて粘膜や細胞すらも虜にしていく。
「ンン――はぁ」
上のお口も下のお口も、愛情と欲望をぶちまけるように求められてひたすらそれに応える。
ノア君……ノア君っ………。
私の全身はもうノア君に愛されて貪られて、彼だけの美味しい果実そのものだ。
「もっと、もっとおく、ほしぃっ。のあく」
「かーりぃ…っこの、贅沢めっ。どこまでっ、お前は俺をおかしくさせる、つもりだっ」
そう言いながらも嬉しそうなノア君の動きは一層激しくなっていく。
がつがつ激しく揺さぶられるたびに先端が泣き所を突いて、全身が蕩けてしまいそう。腹の奥がきゅうっと歓喜に悦び、窪みにはまった熱い杭に打ち震える。
ズブズブ深みにはまって、もう登っては来れないそんな感覚。
「あっ、ああ、おく、こすこす当たっていいっ、から」
「ここがイイって……っお前が言ったんだろ。だから、当ててんだっ」
「ああっ、そこだけ、だめっ。い、いっちゃうからっ」
最奥がほしいほしいとさらに疼く。このままじゃ孕んでしまいそうなほどノア君の先走りなどで腹奥は満たされている。
もう貪欲に快楽を求める淫乱だと言われても仕方がない。二人して甘い愛欲に溺れてこのまま溶ける事ができたらどんなにいいだろう。
「ああ、もう、だめっ――アアっ」
「カーリィっ、っぐ」
目の前がチカチカして、きゅうきゅうとノア君を締め付けて吐精を促した。どくりと熱い液体が夥しいほど注がれる感覚を放心しながら味わい、しばらくお互いに呼吸を整えて落ち着くのを待った。
「カーリィ……はあ、好き。もう好きすぎておかしい」
呆れるくらい好きだと言われ続けて、ちゅっ、ちゅと、何度も子供みたいなキスを繰り返す。私もお返しだと言わんばかりに好きだって返して、自分からキスもした。そうしたらノア君がすごくうれしそうに笑って強く抱き締められた。
「毎日、カーリィを好きなだけ愛でたい」
優しい手つきで私の頭を撫でながら髪を梳いてくれる。それが心地よくて私はノア君の腕の中でウットリする。
「毎日はさすがに無理だよ。いつもあえるわけじゃないし……」
「それでも……俺は毎日カーリィに逢いたいよ。毎日……したい」
「ノア君……」
「毎日逢って、こうしてくっついてそばにいたい。時間がある限り……ずっと……」
それが難しい事はお互いにわかっている。ノア君は皇太子という立場と仕事があるし、私も与えられた仕事をこなしながら過ごしている。こんな逢瀬の時間がうまい具合に重なることは少ない。
「だから、逢いに来いよ」
「え」
「暇なときは、いつも開かずの古い図書室か中庭にいる。あそこはほとんど人が来ないし、たまに一人になりたい時によく使う場所だから。丁度、お前の掃除の担当になった場所だろ?」
「そう、だけど」
「こういう時でしか逢えないの、やっぱり寂しいから……逢いに来てほしい。俺は自分からは立場的に動けないから……」
あまり特定の人と一緒にいる場を見られてはよくないと御咎めを受けたんだそうだ。私が初日に新しい方の図書館を掃除する際、半裸で一緒にいた女の子と噂になったからだろう。
なぜあの子と一緒にいたのか訊ねると、強引に迫られていたのと性欲処理のために相手をしていた所だと説明を受けた。当然いい気分でもないので不貞腐れてそっぽを向いたら、ぎゅっと強く抱き締められた。
「俺にはカーリィだけだから」
再会する前だから仕方ない。だから大目に見てあげると言ってノア君に軽くキスを送る。たったそれだけで触発されたのか、萎えていたノア君が私の胎内で一際大きくなったのを感じた。
「ちょ……またっ」
どくんと奥で元気を取り戻すのを感じてぞっとする。どれだけ元気なんだよこの人。
「なあ、カーリィ……満足するまで付き合うって約束なの覚えてるよな」
「っうう」
「てことで今日はずっと俺に付き合えよな」
十年という間は、ノア君にとっては相当な生殺しと寂しさに苦しんでいたようだ。十年分の愛を一身に受け続けた私は、もちろんその後ヘトヘトで身動き一つとれなかったのだった。
「ノア君の絶倫っ!」
「カーリィが可愛く煽るのが悪い」
「ンン――はぁ」
上のお口も下のお口も、愛情と欲望をぶちまけるように求められてひたすらそれに応える。
ノア君……ノア君っ………。
私の全身はもうノア君に愛されて貪られて、彼だけの美味しい果実そのものだ。
「もっと、もっとおく、ほしぃっ。のあく」
「かーりぃ…っこの、贅沢めっ。どこまでっ、お前は俺をおかしくさせる、つもりだっ」
そう言いながらも嬉しそうなノア君の動きは一層激しくなっていく。
がつがつ激しく揺さぶられるたびに先端が泣き所を突いて、全身が蕩けてしまいそう。腹の奥がきゅうっと歓喜に悦び、窪みにはまった熱い杭に打ち震える。
ズブズブ深みにはまって、もう登っては来れないそんな感覚。
「あっ、ああ、おく、こすこす当たっていいっ、から」
「ここがイイって……っお前が言ったんだろ。だから、当ててんだっ」
「ああっ、そこだけ、だめっ。い、いっちゃうからっ」
最奥がほしいほしいとさらに疼く。このままじゃ孕んでしまいそうなほどノア君の先走りなどで腹奥は満たされている。
もう貪欲に快楽を求める淫乱だと言われても仕方がない。二人して甘い愛欲に溺れてこのまま溶ける事ができたらどんなにいいだろう。
「ああ、もう、だめっ――アアっ」
「カーリィっ、っぐ」
目の前がチカチカして、きゅうきゅうとノア君を締め付けて吐精を促した。どくりと熱い液体が夥しいほど注がれる感覚を放心しながら味わい、しばらくお互いに呼吸を整えて落ち着くのを待った。
「カーリィ……はあ、好き。もう好きすぎておかしい」
呆れるくらい好きだと言われ続けて、ちゅっ、ちゅと、何度も子供みたいなキスを繰り返す。私もお返しだと言わんばかりに好きだって返して、自分からキスもした。そうしたらノア君がすごくうれしそうに笑って強く抱き締められた。
「毎日、カーリィを好きなだけ愛でたい」
優しい手つきで私の頭を撫でながら髪を梳いてくれる。それが心地よくて私はノア君の腕の中でウットリする。
「毎日はさすがに無理だよ。いつもあえるわけじゃないし……」
「それでも……俺は毎日カーリィに逢いたいよ。毎日……したい」
「ノア君……」
「毎日逢って、こうしてくっついてそばにいたい。時間がある限り……ずっと……」
それが難しい事はお互いにわかっている。ノア君は皇太子という立場と仕事があるし、私も与えられた仕事をこなしながら過ごしている。こんな逢瀬の時間がうまい具合に重なることは少ない。
「だから、逢いに来いよ」
「え」
「暇なときは、いつも開かずの古い図書室か中庭にいる。あそこはほとんど人が来ないし、たまに一人になりたい時によく使う場所だから。丁度、お前の掃除の担当になった場所だろ?」
「そう、だけど」
「こういう時でしか逢えないの、やっぱり寂しいから……逢いに来てほしい。俺は自分からは立場的に動けないから……」
あまり特定の人と一緒にいる場を見られてはよくないと御咎めを受けたんだそうだ。私が初日に新しい方の図書館を掃除する際、半裸で一緒にいた女の子と噂になったからだろう。
なぜあの子と一緒にいたのか訊ねると、強引に迫られていたのと性欲処理のために相手をしていた所だと説明を受けた。当然いい気分でもないので不貞腐れてそっぽを向いたら、ぎゅっと強く抱き締められた。
「俺にはカーリィだけだから」
再会する前だから仕方ない。だから大目に見てあげると言ってノア君に軽くキスを送る。たったそれだけで触発されたのか、萎えていたノア君が私の胎内で一際大きくなったのを感じた。
「ちょ……またっ」
どくんと奥で元気を取り戻すのを感じてぞっとする。どれだけ元気なんだよこの人。
「なあ、カーリィ……満足するまで付き合うって約束なの覚えてるよな」
「っうう」
「てことで今日はずっと俺に付き合えよな」
十年という間は、ノア君にとっては相当な生殺しと寂しさに苦しんでいたようだ。十年分の愛を一身に受け続けた私は、もちろんその後ヘトヘトで身動き一つとれなかったのだった。
「ノア君の絶倫っ!」
「カーリィが可愛く煽るのが悪い」
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