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第6章 さぁ、ファッションショータイムだ!

第140話 アナザーワールズ全員集合

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「どりゃああああ!」

 私は剣を振り回し、蜘蛛のバケモノを切り刻んでいく。
 リンは後ろから蜘蛛を狙い撃ちにしていき、ラピスは扇子で舞いつつ、蜘蛛を退治していった。
 よし、このまま行けば……。

「瑠璃はん! 危ない! 伏せろや!」
「え!?」

 私はラピスの言葉に驚き、その場で腰を低くした。
 するとラピスが私に向かって走り出し、私の背中と自分の背中を合わせ……私の後ろにいた蜘蛛を蹴り上げた。
 えぇ!? 後ろに蜘蛛いたの!? 気づかなかった……。

「ラピス、ナイスアシスト!」
「このくらいは余裕やで!」

 私とラピスはお互いに拳を合わせた。
 ……と、感心している場合じゃない、私たちの周りには、既に蜘蛛の大群が包囲網を形成していた。
 この状況は……非常にまずい。

「……2人とも!」

 遠くで援護していたリンも囲まれてしまい、こちらと分断してしまった。
 どうしよう……何か対策は……と、この状況じゃ、対策も何も無いか。

「……瑠璃はん、どないする?」

 私と背中合わせで戦闘態勢を取っていたラピスが、耳打ちで声を掛ける。
 ……私の答えは決まっていた

「……倒していくしかないでしょ……行ける?」
「ウチを舐めんなや……行けるに決まっとるやろ」
「だね……行くよ!」

 私たちは攻撃態勢を固め、奴らに向かおうとした……その時。
 突然、私たちの周りにいた蜘蛛が……煙になって消えた。

「えぇ!?」
「な、なんや? ……まさか」

 ラピスは何か察しているようだったが、私には何のことだかさっぱりだった。
 ……が、その疑問はすぐに解消された、なぜなら……。

「……キセノン!」
「瑠璃ちゃん……ラピスちゃん……おまたせ」

 青い鎧を身に纏ったキセノンが私たちを助けてくれたのだ。
 キセノンがいるという事はつまり……。

「リン! 無事か!?」
「ゴル爺! バリ遅いよ!」
「無茶言うなよ! ここまで結構かかったんだぜ?」

 黄色い鎧を身に纏ったゴルドが、リンを助け出していた。

「アナザーワールズ……全員……集合……」
「う、うん、だね……」

 キセノンは全員集合を確認すると、ピースサインを決めた。
 そういえばそんなチーム名だったか……慣れるかな?
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