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第10章 営・業・再・開
第235話 死神
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「へぇー、占いができるなんてバリ凄いね! アタシはリン! よろしくね! ミドミド!」
「ウチはラピス、よろしゅうな、慧はん」
「よ、よよよよよ、よろしくお願いしましゅ!!」
慧ちゃんは、緊張しつつ、何度も頭を下げた。
「ちょっとみどりちゃーん、そんなに下げたら頭取れちゃうよ?」
「翡翠ちゃん! そ、その例えは怖すぎるよ~」
「えへへ、ごめんごめん」
なんだろう、慧ちゃん、翡翠ちゃんや碧ちゃんの前だと緊張していない様子だな。
「ねぇミドミド! アタシ、ミドミドの占い見てみたいな!」
「わ、わわわわ、私の占い!? で、ででででで、でも、悪い結果が出たらどうしよう……」
「アタシは気にしないからさ! 見せて!」
「う、うーん……じゃあ、外れても大丈夫なやつ……」
すると、慧ちゃんは、持っていたリュックからカードを取り出した。
これは……タロットカードか。
「じゃ、じゃあ……何を占って欲しい……ですか?」
「うーん、そうだなぁ……じゃあ、これからのアタシたちについて!」
ず、随分漠然とした内容だな……。
これからの私たちか……どんな結果なのか、確かに気になるかも。
慧ちゃんは内容を聞くと、カードをシャッフルし始め……3枚のカードを取り出した。
「と、とりあえず、これが現在のカード、こここここ、これが未来のカードで……これが未来の補足のカード」
「へぇー、なんか綺麗な見た目のカードだね」
「せ、せやけど、未来のカード……なんか不気味やで」
現在のカード……そこには明るい輪っかが描かれ、下の方に「Wheel of Fortune」と書かれていて、未来のカードにはローブを身に纏った骸骨が描かれ、下の方に「Death」と書かれていて、補足のカードは他の二つと比べ逆さまに置かれていて、豚の頭の人間が描かれ、下の方には「The Devil」と書かれていた。
確かに、未来のカード……不気味だ。
「え、えーっと……説明すると……まず現在のカード……運命の輪で、これは最高に幸福な状態を意味する……」
「最高に幸福……それって」
「アタシたちとルリルリとの出会い!?」
「間違いあらへん! それやな!」
確かに、それか最高に幸福な出来事だ。
みんなと出会う事が出来て、私の仮説が証明された。
「そして未来のカード……これは死神」
「し、死神……」
「こ、このカードは……『突然の終わり』を意味する」
「「「……」」」
突然の終わり。
その言葉を聞き、嬉々としていた私たち3人は、黙り込んでしまった。
気まずくなり、碧ちゃんと翡翠ちゃんも、暗い表情になっていった。
その雰囲気に焦ったのか、慧ちゃんは大慌てで弁明した。
「い、いいいいいい、いや! 別に悪い意味って決まったわけじゃないよ!! こ、こここここ、このカードは確かにと、ととととと、突然の終わりって意味だけどそれはそういう意味だけじゃなくて、あわわわわわ……」
慧ちゃんはかなり焦った様子で、今にも泣きそうになっていた。
「ウチはラピス、よろしゅうな、慧はん」
「よ、よよよよよ、よろしくお願いしましゅ!!」
慧ちゃんは、緊張しつつ、何度も頭を下げた。
「ちょっとみどりちゃーん、そんなに下げたら頭取れちゃうよ?」
「翡翠ちゃん! そ、その例えは怖すぎるよ~」
「えへへ、ごめんごめん」
なんだろう、慧ちゃん、翡翠ちゃんや碧ちゃんの前だと緊張していない様子だな。
「ねぇミドミド! アタシ、ミドミドの占い見てみたいな!」
「わ、わわわわ、私の占い!? で、ででででで、でも、悪い結果が出たらどうしよう……」
「アタシは気にしないからさ! 見せて!」
「う、うーん……じゃあ、外れても大丈夫なやつ……」
すると、慧ちゃんは、持っていたリュックからカードを取り出した。
これは……タロットカードか。
「じゃ、じゃあ……何を占って欲しい……ですか?」
「うーん、そうだなぁ……じゃあ、これからのアタシたちについて!」
ず、随分漠然とした内容だな……。
これからの私たちか……どんな結果なのか、確かに気になるかも。
慧ちゃんは内容を聞くと、カードをシャッフルし始め……3枚のカードを取り出した。
「と、とりあえず、これが現在のカード、こここここ、これが未来のカードで……これが未来の補足のカード」
「へぇー、なんか綺麗な見た目のカードだね」
「せ、せやけど、未来のカード……なんか不気味やで」
現在のカード……そこには明るい輪っかが描かれ、下の方に「Wheel of Fortune」と書かれていて、未来のカードにはローブを身に纏った骸骨が描かれ、下の方に「Death」と書かれていて、補足のカードは他の二つと比べ逆さまに置かれていて、豚の頭の人間が描かれ、下の方には「The Devil」と書かれていた。
確かに、未来のカード……不気味だ。
「え、えーっと……説明すると……まず現在のカード……運命の輪で、これは最高に幸福な状態を意味する……」
「最高に幸福……それって」
「アタシたちとルリルリとの出会い!?」
「間違いあらへん! それやな!」
確かに、それか最高に幸福な出来事だ。
みんなと出会う事が出来て、私の仮説が証明された。
「そして未来のカード……これは死神」
「し、死神……」
「こ、このカードは……『突然の終わり』を意味する」
「「「……」」」
突然の終わり。
その言葉を聞き、嬉々としていた私たち3人は、黙り込んでしまった。
気まずくなり、碧ちゃんと翡翠ちゃんも、暗い表情になっていった。
その雰囲気に焦ったのか、慧ちゃんは大慌てで弁明した。
「い、いいいいいい、いや! 別に悪い意味って決まったわけじゃないよ!! こ、こここここ、このカードは確かにと、ととととと、突然の終わりって意味だけどそれはそういう意味だけじゃなくて、あわわわわわ……」
慧ちゃんはかなり焦った様子で、今にも泣きそうになっていた。
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