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第七十六話
腐男子、担当を決められる
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昼になり、エバン君が部屋まで呼びに来てくれたのでキールも誘って一緒に食堂まで行くと、美味しそうな料理がテーブルの上に並べられていた。
海老とチンゲン菜のような葉物の炒め物に魚と大根の煮物、海藻のスープ、トマトとレタスのサラダ、フルーツの盛り合わせ。どれもとっても美味しそうだ。
キールと一緒に席について食前の挨拶をし、料理を次々と口に運んだ。どの料理も味付けが丁度良くて凄く美味しい。
「エバン君、どれもとっても美味しいよ」
「気に入ってもらえたようで良かったです。まだまだ沢山あるので遠慮なく食べて下さいね!」
俺の向かい側に座っているエバン君が、肘をついてニコニコしながら喋った。
食事を終えた後三人で手分けして食器を洗って片付け、自室へと戻って本を読んで過ごしているうちにあっという間に夕方になり、ロタとシリウスが一緒に帰ってきた。
ロタとシリウス二人に交互に抱きしめられて苦しんでいると、シリウスの後ろに執事服を着た見知らぬ人が三人いた。
シリウスがその事について話があるから皆で集まろうと言い、トイレで起きてきたディルトさんも一緒に全員で食堂に集まった。
料理や掃除は当番制にして皆で分担してやろうかと思っていたけど、シリウスが連れてきた三人は住み込みで働いてくれる使用人さん達だった。
俺とキールは本屋で仕事をしているし、ディルトさんとロタの仕事は時間が不規則だし、シリウスは王子だし……なので炊事洗濯掃除をやってもらえる人がいるとありがたかったので、甘えさせてもらう事にした。
この家には丁度使用人さん達用の部屋があったのでその部屋を使ってもらう事にし、使用人さん達は荷物の整理をしてから夜ご飯の支度をするとかで一礼し、荷物を持って食堂から出て行った。
「……シリウスのお陰で炊事洗濯掃除問題は解決したよ、ありがとう。
それじゃあ、これで終わ……」
「まだあと一つ、大事なのが残ってるだろ」
話を締めくくり終わろうとしたら、シリウスが口を挟んだ。
「あと一つ、って何?」
「誰が何曜日にヤマトとセックスするかの担当決めだ」
「セッ…………!?」
俺が椅子に座ったまま後退っていると、他の四人は成る程、と頷き納得していた。
「そうですね、それぞれの担当の曜日を決めておいた方が争いも無くて良いですねっ」
「皆が平等にヤマト君を愛す、いいじゃないか」
「大好きなヤマト君を毎週抱けるなんて幸せだなぁ」
「……俺も楽しみ……自分が担当じゃない日は陰から覗いててもいい? ヤマトのヤラシイ姿毎日見たい」
エバン君、ディルトさん、ロタ、キールが次々と言葉を口にした。最後のキールだけ発言がちょっとおかしい気がするけど……
そして五人で何やら話し合ってジャンケンをし、誰が何曜日担当かを決め、キールが俺の方を振り返って報告してくれた。
「ヤマト、担当決まったよ。月曜が俺、火曜がロタさん、水曜が王子、木曜がエバン君、金曜がディルトさん…………土日は…………どうしよう、6P?」
「いやいや、6Pはさすがにヤメテ!
土日は休ませてよ、ね?」
慌ててそう伝えると、五人は顔を見合わせて小声で何かを話し合い、再び全員が俺の方を見て渋々頷いていた。
危なかった……6Pなんてした日には俺の口とお尻が壊れてしまう。いや、口とお尻どころか精神もやられて堕ちてしまう。
「よし、それじゃあ、今日は僕の番ですね!
ヤマトさん、夜ご飯が出来るまで、僕の部屋へ行きましょう!」
「っうわっ!」
エバン君は椅子に座っていた俺を軽々とお姫様抱っこし、他の皆の視線を浴びながら食堂を後にした。
海老とチンゲン菜のような葉物の炒め物に魚と大根の煮物、海藻のスープ、トマトとレタスのサラダ、フルーツの盛り合わせ。どれもとっても美味しそうだ。
キールと一緒に席について食前の挨拶をし、料理を次々と口に運んだ。どの料理も味付けが丁度良くて凄く美味しい。
「エバン君、どれもとっても美味しいよ」
「気に入ってもらえたようで良かったです。まだまだ沢山あるので遠慮なく食べて下さいね!」
俺の向かい側に座っているエバン君が、肘をついてニコニコしながら喋った。
食事を終えた後三人で手分けして食器を洗って片付け、自室へと戻って本を読んで過ごしているうちにあっという間に夕方になり、ロタとシリウスが一緒に帰ってきた。
ロタとシリウス二人に交互に抱きしめられて苦しんでいると、シリウスの後ろに執事服を着た見知らぬ人が三人いた。
シリウスがその事について話があるから皆で集まろうと言い、トイレで起きてきたディルトさんも一緒に全員で食堂に集まった。
料理や掃除は当番制にして皆で分担してやろうかと思っていたけど、シリウスが連れてきた三人は住み込みで働いてくれる使用人さん達だった。
俺とキールは本屋で仕事をしているし、ディルトさんとロタの仕事は時間が不規則だし、シリウスは王子だし……なので炊事洗濯掃除をやってもらえる人がいるとありがたかったので、甘えさせてもらう事にした。
この家には丁度使用人さん達用の部屋があったのでその部屋を使ってもらう事にし、使用人さん達は荷物の整理をしてから夜ご飯の支度をするとかで一礼し、荷物を持って食堂から出て行った。
「……シリウスのお陰で炊事洗濯掃除問題は解決したよ、ありがとう。
それじゃあ、これで終わ……」
「まだあと一つ、大事なのが残ってるだろ」
話を締めくくり終わろうとしたら、シリウスが口を挟んだ。
「あと一つ、って何?」
「誰が何曜日にヤマトとセックスするかの担当決めだ」
「セッ…………!?」
俺が椅子に座ったまま後退っていると、他の四人は成る程、と頷き納得していた。
「そうですね、それぞれの担当の曜日を決めておいた方が争いも無くて良いですねっ」
「皆が平等にヤマト君を愛す、いいじゃないか」
「大好きなヤマト君を毎週抱けるなんて幸せだなぁ」
「……俺も楽しみ……自分が担当じゃない日は陰から覗いててもいい? ヤマトのヤラシイ姿毎日見たい」
エバン君、ディルトさん、ロタ、キールが次々と言葉を口にした。最後のキールだけ発言がちょっとおかしい気がするけど……
そして五人で何やら話し合ってジャンケンをし、誰が何曜日担当かを決め、キールが俺の方を振り返って報告してくれた。
「ヤマト、担当決まったよ。月曜が俺、火曜がロタさん、水曜が王子、木曜がエバン君、金曜がディルトさん…………土日は…………どうしよう、6P?」
「いやいや、6Pはさすがにヤメテ!
土日は休ませてよ、ね?」
慌ててそう伝えると、五人は顔を見合わせて小声で何かを話し合い、再び全員が俺の方を見て渋々頷いていた。
危なかった……6Pなんてした日には俺の口とお尻が壊れてしまう。いや、口とお尻どころか精神もやられて堕ちてしまう。
「よし、それじゃあ、今日は僕の番ですね!
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