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第八十一話
腐男子、ノータッチでイく ※
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静かな部屋に、ベッドがギシギシ揺れる音と、キールの荒い息遣いだけが響いていた。
キールは俺が起きたのに気付いていないのか、顔を下向きのまま声を押し殺して腰を動かしていた。
確かに金曜はキールとセックスする日だけど、俺の意識が無いのに勝手に犯されているのは一体どういう事なんだ。
「……キール、何してんだよ……!」
俺は上体を少し起こし、くの字に折り曲げられていた足に力を入れて抵抗した。
「……っふ……ヤマト、起きたんだ……
何って、セックスだよ……ヤマトの中あったかい、たまんない……っ」
「んうっ!? んあぁっ! あっ!」
俺が起きたと分かった途端、キールは腰を奥深くまで激しく突いてきた。その瞬間、俺の性器の先からビュクビュクと白濁した液が溢れ出た。
「……っひ、ひぅ、うぅ……」
「……わぁ、ヤマト、今日は奥に挿れただけでイッたの? ……可愛い」
寝起きで頭がぼーっとしているにもかかわらず、体の方は快感を感じ取り続けていたせいでノータッチでイッてしまった。
キールは続けてお腹側の前立腺目掛けてグリグリ擦るように腰を振ってきた。擦られる度にゾクゾクとし、イッている最中なのにまた下半身がビクビク痙攣しだした。
「や……あぁっ! 俺イッてる! イッてるのに……またイッちゃう……うぅっ!!」
前立腺を強く刺激され、性器の先端からは体の奥から押し出されるようにどろっとした液が溢れ出てきた。
それに続いてキールの腰の振りも早くなっていった。
「っあっ、ヤマトの……締まってる……! お、俺もう…………っぐっ……!」
キールは俺の体の中の一番奥へ突いたまま体を震わせて達した様だった。
脱力感に包まれたままに顔を上げると、目の前に汗を拭うキールの顔があり、目が合った。
窓から差し込む月明かりに照らされて金色の髪が鈍く輝いていた。薄暗くても分かる色素の薄い碧い目もとても綺麗で吸い込まれそうだ。
(あぁ……俺、睡姦されても、キールの事がやっぱり好きだ…………)
俺は睡姦された事について怒るタイミングを逃した上にそんな事を考えていると、キールが髪色と同じ金色の睫毛を伏せて軽くキスをしてきた。
「ん…………愛してる、ヤマト。
体ベトベトだね、綺麗にしてあげる」
キールは顔を下へと下げて、俺の精液でベタついているお腹を舐めだしたので思わず起き上がり、キールの頭に手を当てた。
「……!! だから駄目だって、汚いから舐め……」
「ヤマトのは汚くないよ…………美味しい、俺のヤマトが出した液……」
キールはウットリ恍惚とした表情をして、舌でペロペロと丁寧に舐め取っている。
そのままお腹から下腹部へと舌を這わせ、精液を出し切って少し萎えている性器もパクッと咥えてレロレロ舐めたり吸ったりした。
「あっ……! や、やめ……力が……抜ける……」
思わずへっぴり腰になってキールの頭を掴む。
キールはいつも俺が吐精した後にこうやって精液を舐め取る。口でしてもらった時も、吐けば良いのに必ずゴックンと飲み込む。
フェラで精液を飲んでくれるのはまだしも、お腹に出したやつまで舐めるのはハッキリ言って恥ずかしいので辞めて欲しい……が、キールはいつも恍惚とした表情をして舐めとっている。
前にキールの性的嗜好を見た時、その中の一つに分泌液愛好というものがあった。これはおそらく、汗とか唾、鼻血や……精液、人間の体から出る分泌液に対して昂奮するというやつなのだろう。
前に元の世界でニュースで見た、小学生低学年の子の唾をフィルムケースに入れて収集してるおじさんがいたけど、そのおじさんも分泌液愛好って事なんだろうな。
あともう一つ、今回初めて睡姦されて思ったけど、キールのもう一つの性的嗜好、睡眠愛好。キールは起きている人にも欲情するけど、寝ている人相手にも欲情するようだ。
本屋の二階で寝泊まりしていた時も、夜中に部屋に侵入してきて寝ていた俺の手に、キールのモノを握らせて自慰をしていた。
他にも、俺が気付いていないだけで、寝ている間に色々な事をされていたのかもしれないと思うと、ちょっと怖いと思う反面、何故かドキッとした。
寝ていて意識の無い間、俺はキールにどんな目で見られてどんな事をされていたのだろうか。想像をするだけでドキドキと胸が高鳴ってくる。
(俺、何か変だ……)
キールは舐めるのを終え、ティッシュで唾で濡れている部分を丁寧に拭いてくれた。
「よし、これで終わり……
ヤマト、一緒にお風呂入ろうか。
俺が全身洗ってあげるから」
俺はキールに着替えを借り、二人で一緒に浴室の方へと歩いて行った。
キールは俺が起きたのに気付いていないのか、顔を下向きのまま声を押し殺して腰を動かしていた。
確かに金曜はキールとセックスする日だけど、俺の意識が無いのに勝手に犯されているのは一体どういう事なんだ。
「……キール、何してんだよ……!」
俺は上体を少し起こし、くの字に折り曲げられていた足に力を入れて抵抗した。
「……っふ……ヤマト、起きたんだ……
何って、セックスだよ……ヤマトの中あったかい、たまんない……っ」
「んうっ!? んあぁっ! あっ!」
俺が起きたと分かった途端、キールは腰を奥深くまで激しく突いてきた。その瞬間、俺の性器の先からビュクビュクと白濁した液が溢れ出た。
「……っひ、ひぅ、うぅ……」
「……わぁ、ヤマト、今日は奥に挿れただけでイッたの? ……可愛い」
寝起きで頭がぼーっとしているにもかかわらず、体の方は快感を感じ取り続けていたせいでノータッチでイッてしまった。
キールは続けてお腹側の前立腺目掛けてグリグリ擦るように腰を振ってきた。擦られる度にゾクゾクとし、イッている最中なのにまた下半身がビクビク痙攣しだした。
「や……あぁっ! 俺イッてる! イッてるのに……またイッちゃう……うぅっ!!」
前立腺を強く刺激され、性器の先端からは体の奥から押し出されるようにどろっとした液が溢れ出てきた。
それに続いてキールの腰の振りも早くなっていった。
「っあっ、ヤマトの……締まってる……! お、俺もう…………っぐっ……!」
キールは俺の体の中の一番奥へ突いたまま体を震わせて達した様だった。
脱力感に包まれたままに顔を上げると、目の前に汗を拭うキールの顔があり、目が合った。
窓から差し込む月明かりに照らされて金色の髪が鈍く輝いていた。薄暗くても分かる色素の薄い碧い目もとても綺麗で吸い込まれそうだ。
(あぁ……俺、睡姦されても、キールの事がやっぱり好きだ…………)
俺は睡姦された事について怒るタイミングを逃した上にそんな事を考えていると、キールが髪色と同じ金色の睫毛を伏せて軽くキスをしてきた。
「ん…………愛してる、ヤマト。
体ベトベトだね、綺麗にしてあげる」
キールは顔を下へと下げて、俺の精液でベタついているお腹を舐めだしたので思わず起き上がり、キールの頭に手を当てた。
「……!! だから駄目だって、汚いから舐め……」
「ヤマトのは汚くないよ…………美味しい、俺のヤマトが出した液……」
キールはウットリ恍惚とした表情をして、舌でペロペロと丁寧に舐め取っている。
そのままお腹から下腹部へと舌を這わせ、精液を出し切って少し萎えている性器もパクッと咥えてレロレロ舐めたり吸ったりした。
「あっ……! や、やめ……力が……抜ける……」
思わずへっぴり腰になってキールの頭を掴む。
キールはいつも俺が吐精した後にこうやって精液を舐め取る。口でしてもらった時も、吐けば良いのに必ずゴックンと飲み込む。
フェラで精液を飲んでくれるのはまだしも、お腹に出したやつまで舐めるのはハッキリ言って恥ずかしいので辞めて欲しい……が、キールはいつも恍惚とした表情をして舐めとっている。
前にキールの性的嗜好を見た時、その中の一つに分泌液愛好というものがあった。これはおそらく、汗とか唾、鼻血や……精液、人間の体から出る分泌液に対して昂奮するというやつなのだろう。
前に元の世界でニュースで見た、小学生低学年の子の唾をフィルムケースに入れて収集してるおじさんがいたけど、そのおじさんも分泌液愛好って事なんだろうな。
あともう一つ、今回初めて睡姦されて思ったけど、キールのもう一つの性的嗜好、睡眠愛好。キールは起きている人にも欲情するけど、寝ている人相手にも欲情するようだ。
本屋の二階で寝泊まりしていた時も、夜中に部屋に侵入してきて寝ていた俺の手に、キールのモノを握らせて自慰をしていた。
他にも、俺が気付いていないだけで、寝ている間に色々な事をされていたのかもしれないと思うと、ちょっと怖いと思う反面、何故かドキッとした。
寝ていて意識の無い間、俺はキールにどんな目で見られてどんな事をされていたのだろうか。想像をするだけでドキドキと胸が高鳴ってくる。
(俺、何か変だ……)
キールは舐めるのを終え、ティッシュで唾で濡れている部分を丁寧に拭いてくれた。
「よし、これで終わり……
ヤマト、一緒にお風呂入ろうか。
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俺はキールに着替えを借り、二人で一緒に浴室の方へと歩いて行った。
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