腐男子が男しかいない異世界へ行ったら色々と大変でした

第二十七話

腐男子、生で挿れられる ※

　埃の臭いがする狭い倉庫の中で俺は、キールに押し倒され、ディープキスをされ続けていた。

「んっ……はっ、キール、ここ倉庫だからっ……！　や、やめて……！」

　キールの唇からやっとの思いで離れる。
　俺とキールの口からは唾が垂れ繋がっていた。

「ヤマト……好き、大好き。
　俺、もう我慢できない……」

　キールが俺のブラウスのボタンをいつの間にか外し、乳首を舐めてきた。
　もう片方の乳首も指で摘つままれ、コリコリされる。

「……あっ、あぅ……んんっ！」

　気持ちよくて思わず声が出てしまい、口を両手で覆う。
　乳首を舐められ弄いじられ感じるとか、女の子みたいで恥ずかしい。

　キールは乳首を触っていた手を下へと這わせ、俺のパンツと下着をずらしてすっかり勃ち上ってしまったモノを握ってきた。
　先端から出ていた透明な液をグチグチ指で弄いじくられ、液を俺の息子に撫でつけながら擦こすられる。
　キールに手を上下に動かされる度に、グチュグチュとイヤラしい音が鳴った。

「っ……あっ、あぁっ、んあぁ！」

　乳首と下を同時に刺激され、体が快感でビクビクと震えた。
　気持ち良すぎて、塞いだ手から声が漏れる……俺、薬飲んでないのに……ホントにどうしたんだろう……

　キールは顔を上げ俺の顔を見ると微笑み、下を全て脱がされ両足をガバッと開かされた。
　カエルみたいなポーズになり、俺の恥ずかしい所が全部丸見えになってる……！
　うわぁぁぁ！　超恥ずかしい！　や、やめてくれ！

「可愛い……可愛いよ、ヤマト」

　キールはトロンとした表情で俺の反り立ったモノを口に咥くわえてしゃぶりだした。
　そして更に後ろの穴に指を入れ、前と後ろを同時に攻められた。
　ヤバイ、キールに舐められて……気持ち良すぎて……声が……！　変な声が出るっ……！

　俺が口を押さえて悶もだえていると、キールは穴に入れていた指を増やし、お腹側のコリコリした部分をグリグリ触りだした。
　途端に背筋がゾクゾクし出し、俺のモノも根元までしゃぶられ、気が狂いそうになる程の気持ち良さで、俺はキールの口の中であっという間にイッてしまった。

「……ハァッ、ハァ……ゴメン、キール……口の中に……あぅっ！　っひぅっ……！」
　
　キールにチューッと吸われ、全身の力が抜け、再び変な声が出てしまった。
　キールは喉をゴクッと鳴らし、俺の吐き出した液を全て飲み込むと、恍惚こうこつとした表情をして
「美味しい……ずっとヤマトの飲みたかったから……嬉しい……俺嬉しい……！
　ヤマト、俺のも舐めて……」
　と、キールは俺の顔の横にひざまずき、下着ごとずらしてガチガチに硬いモノを出した。う、やっぱりデカイ……

　人のを咥くわえるのは前に王都でカミユのを無理矢理口に入れられて以来だ。
　あの時は頭を掴まれて強引にしゃぶらされて……しかも気持ち悪くて吐き気がした。
　キールのは大丈夫なんだろうか。そっと手に取ると、キールがビクッとした。

（えーっと……俺がされた様に……ＢＬ漫画で見た様にやればいいのかな）

　舌を出して裏筋をツツーッと舐め、先をチロチロ舐めてみた。
　キールの体がビクビクしている。
　俺は続けてパクッと咥くわえ、添えている手と一緒に上下に動かしてしゃぶった。

（……キールのは気持ち悪くない……）

　唾を絡め、ジュポジュポ卑猥な音を立てながら舐めてみる。
　キールの顔を見ると、真っ赤な顔をして肩で息をして気持ちよさそうに感じてくれていた。

「ヤマト……あっ、ダメ、待って、出ちゃう、ちょっとストップ……」

　キールは俺の顔を両手で包み、静止させた。
　そして荒い息遣いをしながらキスをして

「ヤマト、お願い……入れてもいい？」

　と囁ささやいた。黙って頷くと、俺の唾が沢山ついたキールのモノを、そのまま俺の後ろの穴に当てがって擦り擦りしだした。

　ん!?
　
　待って、キール、まさかそのまま生で挿れる気なんじゃ……！　中出しされたら俺、チートで妊娠してしまう……

「キール待って、まさかそのまま……」

　俺が焦って喋っている途中に、キールはそのままズプズプ……とゆっくり中に挿れてきた。
　キールの……デカくて穴がミチミチいって痛い……！
　でも俺の唾液のせいで滑りが良くなっていて、どんどん中に入っていく。

「あっ、あぁっ！　生で……や、やめ……!!」
「ああ……ヤマトッ……中熱い……気持ちイイ……！」

　キールはユックリ奥を突くように腰を動かしてきた。
　ロタの時の避妊具ゴムとは違い、生の感触が……！
　奥に突かれながら、更に俺の半立ちになっているモノも擦られ、段々気持ちが良くなってきた……
　って、あぁぁぁ！　ちちち違う違う、生はやめてもらわないと……！
　中出ししなくても、カウパー液の中にも精子がいるって保健の先生が言ってたっ！
　でも気持ちいいっ……！

「あうっ、うぐっ、あぁっ！　キ、キール、やめ、やめて、生はやめてっ……」
「ハァッ、ウッ……凄く気持ちいいのに……何で……？　ヤマトも気持ちいいでしょ……？」

　確かに気持ちいい……けど……

「に、妊娠しちゃうからっ……!!　な、生はやめてっ……!!」
「…………え……？　妊……娠？」

　キールの腰の動きがピタッと止まった。

「……っはぁっ、お、俺……中出しされると……妊娠しちゃうからっ……だから……」

　妊娠すると伝えたのに、再びキールは無言で腰を打ち付けてきた。
　しかもさっきより深く、奥の方へゴリゴリ当たる様に激しく突き出した。

「うっ、うぐっ、あっ、キ、キール、やめてって……いっ！　言ったのに……あっ！」
「ヤマトが……妊娠できる体だったなんて……！　嬉しいっ……！
　二人の子供作ろう？　俺だけのヤマト……大事にするから……ウッ……アァッ！」

　マ、マズイ、キール、中出しする気だ…………
　って、あ！　そうだ、思い出した！
　確かこの世界に来た当初、幼女天使が『妊娠できる男は非常に稀で貴重な存在』って言ってた……しまった……！
　俺、キールを余計燃え上がらせる様な事を言ってしまったんじゃ……

「まっ、待って、キール……やめ、やめて、あっ、うっ……！　やめっ……！」
「アッ、ヤマト、好き、好きだよ……ウゥッ……」

　俺は心の中で頭を抱え、でもあまりの気持ち良さに時間停止能力を使うのも忘れ、妊娠の事で頭がいっぱいになりパニックになっていたのだった。