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第三十七話
腐男子、イかせてもらう
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俺は暗闇の中でキールに抱かれていた。
お互いを激しく求め合い、何度も中に出され、俺はキールの子を身籠もった。
そして月日は流れ、膨らんだお腹をキールが手の平で優しく摩り、二人で胎動を感じ幸せを噛みしめるのだった……
…………
『ウワァァァッ!』
俺は叫びながらベッドから飛び起きた。
お腹っ……! へ、へこんでる……
夢だった……良かったー……
ヤケにリアルな夢で、正直かなり焦った。
額に滲んでいた汗を手で拭いながらふと横を見ると、別々に寝たはずのキールが何故か俺のベッドで寝ていた。
(……狭い……)
ベッドはセミダブル位のサイズなので、男二人だと寝返りも打てない。
俺は壁側に寄っていて、壁とキールに挟まれて身動きが取れない状態だった。
しょうがない、俺がドア近くのベッドへ移動しよう。
座った状態から、ゆっくりとキールの顔の横に右手を置き、右膝でキールの体をまたぐ。
俺は犬の様な、腕立て伏せをしている様なポーズになり、俺の両手両足に挟まれて寝ているキールをふと見下ろした。
(……俺がキールを押し倒すと、こんな感じの眺めなんだな……)
などとアホな事を考えていたら、気配に気付いたのかタイミング悪くキールの目が開いた。
薄暗闇の中見つめ合う事数秒間、キールが俺の背中に手を回し、ギュッと抱きしめてきた。
体重を支えていた俺の腕が、くの字に曲がってキールの体の上へ被さる。
「ヤマト……夜這いだなんて、積極的だね……今からする?」
キールが俺の耳を甘噛みし、背中にあった手をお尻の方へ滑らせた。
「ち、違うって! ベッド狭いからアッチのベッドに移ろうかと……っいうか何でキールが俺のベッドに!」
キールは俺のお尻を触りながらボソッと呟いた。
「……ヤマトと一緒に寝たくて……つい」
「つい……じゃないよ、お陰で変な夢見ちゃったじゃないか」
「変な夢?」
「そーだよ、キールに何度も中出しされて俺が妊娠す……」
俺は言葉の途中でハッと気付いて口を手で塞ぎ、喋るのをストップした。
そう言えば、キールは俺が妊娠できるの知ってたんだ。
しまった、余計な事を言ってしまった、と気付いた時にはもう遅かった。
キールが起き上がり、力でキールの下に組み敷かれてしまった。
「そうだ……ヤマト、妊娠できる体だったんだ。
王城へ連れて行かれてあの王子に孕まされてしまう前に、今ここで俺がヤマトを妊娠させてしまえば……」
キールの表情が変わり、俺は思わずゾッとしてしまった。
「…………なんてね、冗談だよ。
ヤマトが妊娠を望むまで我慢するって前に言ったから、それだけはちゃんと守るよ。
そしてヤマトの事も、あの王子から守る」
良かった、てっきり理性を失っているのかと思った。
俺が安心しているのをよそに、キールはそう言いながら、俺の上着を首元までずり上げ、乳首を舐めてきた。
「っあっ! ちょ、ちょっと、キール、何を……」
「……中出しだけは我慢してあげる。
初日だから歯を食いしばって添い寝だけで我慢して寝たけど……
やっぱりヤマトの体に触りたい。ヤマトが俺の手と口で喘ぎ悶えてイク顔が見たい……
これからは毎晩俺が気持ち良くさせてあげる」
「毎晩!? そんなの無理……あっ!」
キールが再び俺の乳首を舐めながら片手を下着の中に入れてきて、俺の半勃ちになっているモノをシゴきだした。
先っぽから根元までを絶妙な力加減で握られ、上下に動かされる。
「ヤマト……気持ち良い? 硬くなってきたよ」
「あっ、んあっ、あぁ……!」
気持ち良くて思わず声が漏れる。
キールが顔を少し上げ、
「シーッ、この下で寝てるノインさんに気付かれるよ」
と言いながら口にディープキスをしてきた。
口の中から唾と舌が絡まり合ういやらしい音がした。
「っあっ、はぁ、んあぅ……んぅ……」
濃厚なキスをされながら、俺の完勃ちしたモノの先から溢れ出ている透明な液ごと、キールがヌルヌル塗り付けながら激しく擦る。
(ヤバイ、凄く気持ちが良い)
俺はキールにベロベロと激しいキスをされているうちに、段々と体の奥深くから快感が持ち上がってくる感覚を覚えた。
「っ……はぁっ、はぁっ、キール……気持ちイ……俺イキそう……」
「ヤマト、可愛い……待って、俺が飲んであげるから」
キールは俺の口から離れると、布団の中に潜り、イキそうになってピクピクしている俺の息子を咥えてしゃぶりだした。
あまりの気持ち良さに体がビクビクし仰け反る。
「んうぅっ、あっ、ぅあっ、イッちゃう、俺イッちゃう……!」
俺は早々に絶頂に達し、キールの口の中にドクドク出してしまった。
「……うっ……はぁっ、はぁっ」
気持ち良すぎて我慢できなかった……
キールは俺の白濁した液を全て飲み込み、
「ヤマトの……美味しかった……」
とウットリしていた。
苦くないのかな……吐き出してもいいのに……
キールは余韻に浸るのが終了したのか、ティッシュで俺の下半身を拭き、下着とパンツを上に上げてくれた。
「……あれ? 俺はイかせて貰ったけどキールは……?」
「俺はいいよ、ヤマトの可愛い顔が見れて飲めたし。
避妊具が手に入ったら最後までさせてね。
生でヤッてもいいんなら今すぐ入れちゃうけど?」
俺は全力でクビを横に振った。
キールはクスクス笑って俺の頬にキスをし「それじゃ、寝ようか」と言いながらキールの腕枕で、結局朝まで一緒のベッドで寝たのであった。
お互いを激しく求め合い、何度も中に出され、俺はキールの子を身籠もった。
そして月日は流れ、膨らんだお腹をキールが手の平で優しく摩り、二人で胎動を感じ幸せを噛みしめるのだった……
…………
『ウワァァァッ!』
俺は叫びながらベッドから飛び起きた。
お腹っ……! へ、へこんでる……
夢だった……良かったー……
ヤケにリアルな夢で、正直かなり焦った。
額に滲んでいた汗を手で拭いながらふと横を見ると、別々に寝たはずのキールが何故か俺のベッドで寝ていた。
(……狭い……)
ベッドはセミダブル位のサイズなので、男二人だと寝返りも打てない。
俺は壁側に寄っていて、壁とキールに挟まれて身動きが取れない状態だった。
しょうがない、俺がドア近くのベッドへ移動しよう。
座った状態から、ゆっくりとキールの顔の横に右手を置き、右膝でキールの体をまたぐ。
俺は犬の様な、腕立て伏せをしている様なポーズになり、俺の両手両足に挟まれて寝ているキールをふと見下ろした。
(……俺がキールを押し倒すと、こんな感じの眺めなんだな……)
などとアホな事を考えていたら、気配に気付いたのかタイミング悪くキールの目が開いた。
薄暗闇の中見つめ合う事数秒間、キールが俺の背中に手を回し、ギュッと抱きしめてきた。
体重を支えていた俺の腕が、くの字に曲がってキールの体の上へ被さる。
「ヤマト……夜這いだなんて、積極的だね……今からする?」
キールが俺の耳を甘噛みし、背中にあった手をお尻の方へ滑らせた。
「ち、違うって! ベッド狭いからアッチのベッドに移ろうかと……っいうか何でキールが俺のベッドに!」
キールは俺のお尻を触りながらボソッと呟いた。
「……ヤマトと一緒に寝たくて……つい」
「つい……じゃないよ、お陰で変な夢見ちゃったじゃないか」
「変な夢?」
「そーだよ、キールに何度も中出しされて俺が妊娠す……」
俺は言葉の途中でハッと気付いて口を手で塞ぎ、喋るのをストップした。
そう言えば、キールは俺が妊娠できるの知ってたんだ。
しまった、余計な事を言ってしまった、と気付いた時にはもう遅かった。
キールが起き上がり、力でキールの下に組み敷かれてしまった。
「そうだ……ヤマト、妊娠できる体だったんだ。
王城へ連れて行かれてあの王子に孕まされてしまう前に、今ここで俺がヤマトを妊娠させてしまえば……」
キールの表情が変わり、俺は思わずゾッとしてしまった。
「…………なんてね、冗談だよ。
ヤマトが妊娠を望むまで我慢するって前に言ったから、それだけはちゃんと守るよ。
そしてヤマトの事も、あの王子から守る」
良かった、てっきり理性を失っているのかと思った。
俺が安心しているのをよそに、キールはそう言いながら、俺の上着を首元までずり上げ、乳首を舐めてきた。
「っあっ! ちょ、ちょっと、キール、何を……」
「……中出しだけは我慢してあげる。
初日だから歯を食いしばって添い寝だけで我慢して寝たけど……
やっぱりヤマトの体に触りたい。ヤマトが俺の手と口で喘ぎ悶えてイク顔が見たい……
これからは毎晩俺が気持ち良くさせてあげる」
「毎晩!? そんなの無理……あっ!」
キールが再び俺の乳首を舐めながら片手を下着の中に入れてきて、俺の半勃ちになっているモノをシゴきだした。
先っぽから根元までを絶妙な力加減で握られ、上下に動かされる。
「ヤマト……気持ち良い? 硬くなってきたよ」
「あっ、んあっ、あぁ……!」
気持ち良くて思わず声が漏れる。
キールが顔を少し上げ、
「シーッ、この下で寝てるノインさんに気付かれるよ」
と言いながら口にディープキスをしてきた。
口の中から唾と舌が絡まり合ういやらしい音がした。
「っあっ、はぁ、んあぅ……んぅ……」
濃厚なキスをされながら、俺の完勃ちしたモノの先から溢れ出ている透明な液ごと、キールがヌルヌル塗り付けながら激しく擦る。
(ヤバイ、凄く気持ちが良い)
俺はキールにベロベロと激しいキスをされているうちに、段々と体の奥深くから快感が持ち上がってくる感覚を覚えた。
「っ……はぁっ、はぁっ、キール……気持ちイ……俺イキそう……」
「ヤマト、可愛い……待って、俺が飲んであげるから」
キールは俺の口から離れると、布団の中に潜り、イキそうになってピクピクしている俺の息子を咥えてしゃぶりだした。
あまりの気持ち良さに体がビクビクし仰け反る。
「んうぅっ、あっ、ぅあっ、イッちゃう、俺イッちゃう……!」
俺は早々に絶頂に達し、キールの口の中にドクドク出してしまった。
「……うっ……はぁっ、はぁっ」
気持ち良すぎて我慢できなかった……
キールは俺の白濁した液を全て飲み込み、
「ヤマトの……美味しかった……」
とウットリしていた。
苦くないのかな……吐き出してもいいのに……
キールは余韻に浸るのが終了したのか、ティッシュで俺の下半身を拭き、下着とパンツを上に上げてくれた。
「……あれ? 俺はイかせて貰ったけどキールは……?」
「俺はいいよ、ヤマトの可愛い顔が見れて飲めたし。
避妊具が手に入ったら最後までさせてね。
生でヤッてもいいんなら今すぐ入れちゃうけど?」
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