グランストリアMaledictio

ミナセ ヒカリ

文字の大きさ
99 / 434
外伝 【白と黒の英雄】

外伝17 【白・雷鳴の兄】

しおりを挟む
 白く艶のかかった米を始めとし、焼いた青魚や出汁の香りのする味噌汁。他にも卵焼きやら漬物やら、質素な感じがする飯だが、それが良い。1番安心する飯だ。

「どうだ、デルシア。懐かしい飯だろ?」

「懐かしいと言われても、まだほんの数週間食べてないだけですが......」

「そうだったか?まあいい。遠慮せずに食え。そして早く傷を治せ」

「は、はぁ......」

 怪我のせいで食欲が無いといった顔をしている。が、そんなもの食べ始めればすぐに食欲が沸いてくるはずだ。

「そういや、カンナの姿が見当たらないが」

「あの2人なら、書庫に行っている。しばらくは出てきそうにないな」

 書庫。そうか、傷を3日で治すと言ったんだ。元から知ってるだけの知識じゃ足りないのか。

「姉さん。分かってはいると思うが、カンナは姉さんのために自分の命を削る覚悟で治療にあたる。それだけは覚えておいてくれ」

「分かり......命を削るって?」

「......俺から正直に話しておこう。治癒魔法が無限に使えるようなものではない、ということは承知しているよな?」

「はい。魔法学では当たり前の話ですが......」

「なら、度が過ぎた魔法を使う時、足りないマナはどこから補うか分かるか?」

「......えっと、確か、コアと呼ばれる部分......あっ」

「そういうことだ。お前の傷を3日で治すには、普通の治療じゃ間に合わない。コアを削るほどの覚悟で魔法を使い続けなければならない」

「......」

「まあ、俺達がある程度は抑えるから、5日程には延ばすがな」

「......私、何も分かってなかった」

 デルシアが悲観な目をしてそう呟く。

 誰よりも優しい子だ。自分の目的のために、誰かが命を削るとなれば諦めるはずだ。しかし、ここで諦めれば、カンナのやる気が削がれてしまう。あれほどやる気になったカンナを易々と手離したくない。だが、無理はさせたくない。だから、俺はこう言う。

「悪いが、できることなら1週間は待っていてほしい」

「......」

「早く動けるようになりたいお前の気持ちは分かる。だが、カンナは国内随一の治癒術師であり、俺の従者だ。お前なら、納得してくれると思ってるし、カンナにも納得させる」

「......分かりました」

 悲しそうな顔をしている。やはり、今この場で言うべきではなかったか......。折角の飯が不味く感じられてしまう。

「それはそうと姉さん。聞きたいことが幾つかあるのだが、いいか?」

「あっ、はい。私が答えられることだったらなんでも」

 なんでも......か。まあ、どうせ嘘はつけないだろう。

 俺はサツキと目を合わせてから、こう尋ねた。

「ぶっちゃけた話、お前は黒月とどれくらい関わっている?」

「関わり......ですか......」

「そうだ。ただ、昔の話ではない。あの橋で俺達と会う前。えーっとだな、こっちの世界に戻ってきたからの話だ」

「......向こうにベルディアっていう私の義姉であり、黒月の王女様がいるのですが、その方と繋がりを作ってます」

 そう言いながら、デルシアが米を口に運ぶ。ただ、途中で落とす。相変わらず箸の使い方が成っていない。まあ、この際無視しておくが。

「繋がりとは、どれくらいだ?」

「うーん......暗殺隊の8割くらいの指揮権を与えられるくらいですかね......」

「8割!?本気で言ってるのか姉さん!」

 突然サツキが立ち上がってそう叫ぶ。

「落ち着けサツキ。俺達にその敵意は向けてきてない。というか、そこのお嬢さんはいつまで立ってるつもりだ。ここに用意してあるのはお前の分だ」

 サツキを落ち着かせた後、ずっと部屋の片隅に佇んでいるネイに話しかける。

「い、いえ私は......」

「遠慮するな。俺は龍人がどうこう気にしない」

「は、はぁ......」

 ようやく席に着いたが、食べ物を口につけようとはしない。

「それで、デルシア。暗殺隊は、お前が指揮すれば今すぐにでも動かせれるか?」

「無理です。何せ、兄さん達のところには私が単独で向かいましたから」

 それもそうだった。いるとしたら、普通に向こう側だろう。精鋭部隊が1つ増やせれると思ったが宛が外れた。

 俺は勢いそのままに白飯を全て食べ尽くす。うん。美味い。

「......どう動こうが、しばらくは何も出来そうにないな。ゆっくりとお前の回復を待って、そっから黒月と協議。あー、でも向こうにはギリスとかいう絶対的国王がいたか......」

 アルフレアが刃を振るう理由は、あいつ以外にない。話し合おうとしても、まずはアルフレアをあの国王の束縛から解き放つ必要がある。

「どこかの誰かが、都合よくギリスの首を取ってくれないものか」

「そんなことしたら黒月の情勢が大変なことになりますよ」

 デルシアの言う通りだ。それこそ対談の余地も無くなる。

「何か、都合よく事が進んでくれないものか」

 考えても、そこまで上手く回せれる方法がない。いや、密談という形なら......。

《ポタッ》

 考えてる俺の脳を遮るように、水滴がどこかに落ちる音がした。

 気になって気になって辺りを見渡すと、その原因がすぐそこにあった。

(ネイか......)

 水の音の正体はネイの涙。涙?

(涙を流すほど美味かったのか......)

 と、そんなことを考えもしたが、多分違う。器用に箸を扱いながら、食事をするネイの顔は、どこか懐かしい香りを出していた。

「あの、ネイさん。どうかしました?」

「えっ、何がですか?」

「いえ、なんか泣いてるっぽいから......」

「泣いてる......?」

 どうやら、自分でも気づいていなかったらしい。

「なんで......涙なんか......」

 頬を伝う涙を拭っているが、次から次へと止めどなく涙は溢れてきている。

「うっ......う"ぅ"......」

 涙を拭いきったかと思えば、突然頭を押えてその場に倒れた。

「っ、ネイさん!ネイさん!」

 デルシアが必死に呼びかけるが、応答はない。

 崩れるように倒れた少女の顔は、泣き疲れた子供のようだった。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

「それではいきますよ!」

「お願いします」

「せりゃあ!」

 背中にマナが集まっていくのが感じられる。
 治療を受ける側には痛みとかは何もないが、治療をする側のカンナの顔には、薄らと汗が滲み出ている。

 汗が出るほどなので、傷が治っていってる、という感じは大きい。ミューエのあれとは比べ物にならないほどだった。

「痛く、ないですか?」

 カンナがマッサージ師か、と思うような質問を投げかけてくる。

「はい、大丈夫です」

 むしろ、心配なのはカンナの方だった。あんな話を聞いてしまった後だ。否が応でも気になる。だからこそ、今しているであろう不安な顔はカンナに見せられない。

「ネイさん......」

 自分の体も大事だが、それ以上に仲間のことも大事だ。食事の席で突然倒れたネイは、兄さんが優しく抱き抱えて連れて行った。

 なぜ、涙を流していたのか。なぜ、それに気づいた時に倒れたのか。
 記憶が戻ったか、それとも別の何かがあったのか。彼女に聞いてみないことには分からないが、恐らく、話してはくれない。1週間ちょっとの付き合いだが、それくらいの事は分かるようになっていた。

「デルシア、入っても大丈夫か?」

 襖越しに兄さんの声がした。

「大丈夫です」

「じゃ、入るぞ」

 兄さんと、その後ろにいたサツキが律儀にお辞儀なんかをして入ってくる。

「酷い傷だな......」

「開口一番に言う言葉がそれですか......」

「すまん。その傷を見てしまうと、あの時の後悔が脳裏に蘇ってきてだな」

「あまり見ないでください」

「なんでだ?」

「背中の傷は剣士の恥です」

「そういうもんか?俺は気にしないけどな」

 この人は、本当に白陽が誇る剣士......いや、侍なのだろうか。変なところでは気が利くのに、剣士としての作法とかはまるで知らない。あまり剣を振ったことのない私の方が余っ程知っているというのもどうかと思う。

「まあ、そんな些細なことは気にするな」

 いや、気にしてよ。アルフレア兄さんと違って、血の繋がった家族なんだから、もう少し堂々とした兄であってほしい。

 なんてことを言っても通用しない。それくらいの事は分かっている。兄さんは兄さん。何事にも動ずることなく、自分の信念を絶対に曲げない。使えるものはなんだって使うし、情も深い。アルフレア兄さんとは真反対の性格だ。多分、この人のところで育ってたら、私はかなり抜けてる人になっていただろう。こらそこ、今も抜けてるとか言うんじゃない。

「さて、雑談はこのくらいにして、本題に入ろうか」

「?」

 話すことは全部話したつもりではあるのだが、何を話そうというのだ?

「色々と考えたんだが、1週間後、ギリエア大橋を渡って黒月に侵攻する」

「......そんなことしたら!」

「まあ、落ち着いて、一旦俺の話を全部聞け」

 兄さんの瞳が、今までに見た事のない真剣なものへと変わる。思わず唾を飲んでしまうくらいだ。

「この侵攻は形だけのものだ。目的は全然違うものだ」

「......」

「あの橋で、俺達は黒月と和平を結ぶ。それも、ギリスにバレないよう極秘裏にだ」

「でも、戦いを起こすんじゃ、どの道注目をーー」

「それが目的だ。ギリスの目を掻い潜ってアルフレアを呼び出すには、『戦い』という形にするのが手っ取り早い。見ているとは言えど、奴が実際に戦場に出ることはない」

 自信満々、といった顔だ。

「ただ、この作戦を行う上で、不利益、というほどのものではないが、デルシアには無理をさせることになる」

「無理?」

「その橋で和平を結んだ後、その足でお前の言う、もう1つの世界に行く」

「え?」

「ギリスの目を掻い潜って行うんだ。そのままの足で行かなきゃもうチャンスはない。いや、白陽だけでならいつでもできるが」

 なるほど。実に理にかなっている。だが、そうなると別の疑問が沸いてくる。

「それが終わったら、どうするんですか。ギリスがいる限り、また戦争が起きそうな気がします」

「その言い方だと、まるでギリスを殺さなければいけない、というふうに聞こえるが」

「あっ......」

「そんな顔しなくていい。これは、あくまで俺とサツキで導いた推測なのだが、ギリスはもう死んでいる」

「死んでる?」

「今いるギリスは、多分、向こうの世界の息がかかった者だ。このまま行けば、この世界は奴のもの。都合のいい従者がすぐそばにいるから、行動も容易い」

 ギリスが別人、ということは考えたこともなかった。だが、今の推測は、実に理にかなっていると思った。

「ギリスが別人になったのは、恐らく、この戦争が始まるより、少し前......」

「いや、もう少し後くらいだと思う。そう、お前らが向こうの世界に行った日だ」

「......私達が行ったことで、向こうとこちらの世界が繋がった?」

「それもそうだと思うが、多分、向こうの奴らはお前らが行くより前から着々と準備を進めている。過去の新聞を漁ってみたが、辻斬り事件が何件かある。それも、今に近づけば近づくほど多くなっている」

「狙われていたんだろうな。奴らはもう少し時を待ちたかったが、姉さんらが来たことで焦りを感じた。だから、今になって急に活動を始めた。ギリスはその被害者の1人に過ぎん」

 となると、ゆっくり時間をかけて皆を説得している場合ではなかった、ということか。

 兄さんが1週間後と言う理由も分かってきた。

「時間がない......?」

「平たく言えばそうだな。どれだけ期限があるのかは計り知れたものじゃないが、少なくとも早く動いた方がいいことは明らかだ」

 なるほど、それで病み上がりになる私に「無理をさせることになる」と......

「それで、作戦が上手くいって、向こうの世界に着いたのなら、そこから先の指揮はお前に託す」

「......え?えぇ!?」

「当たり前の事だ。ここまで俺達をまとめあげたのはお前ということになる。それに、俺かアルフレアかのどちらかが指揮をとっても、上手く指示が通る保証はない。それなら、双方に通じているお前が適任だ」

「えっ、で、でも、私なんか痛てて」

「あぁあぁあ、急に動かないでください」

 思いっきり腰を仰け反らせてしまったせいで、背中に物凄い痛みが走る。

「あの日言ったことを覚えているか?どちらにも就かない。始まったばかりの戦争をやめさせる。忘れたとは言わせんぞ」

「......」

「考えなしに言ってるんじゃない。お前が始めたことで、適任だと考えたんだ。それに、お前の指揮なら誰も文句は言うまい」

 私なんかにできるだろうか。
 まともに戦場に出たことのない私が。
 誰かの助けを借りないとどうにもならない私が。
 異色だらけの軍隊を指揮することができるのだろうか。

「心配しなくても、お前には黒と白の家族。それと、信頼出来る仲間達がいるはずだろう?」

 シンゲン、サツキ、クウガ、カンナ、アルフレア、ベルディア、ゼータ、ミューエ、イグシロナ、ガンマ、ネイ、カイナ。

 大丈夫だ。みんなが付いてる。

 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

存在感のない聖女が姿を消した後 [完]

風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは 永く仕えた国を捨てた。 何故って? それは新たに現れた聖女が ヒロインだったから。 ディアターナは いつの日からか新聖女と比べられ 人々の心が離れていった事を悟った。 もう私の役目は終わったわ… 神託を受けたディアターナは 手紙を残して消えた。 残された国は天災に見舞われ てしまった。 しかし聖女は戻る事はなかった。 ディアターナは西帝国にて 初代聖女のコリーアンナに出会い 運命を切り開いて 自分自身の幸せをみつけるのだった。

勝手にサインしろと仰いましたので、廃嫡書類に国璽を押して差し上げました

鷹 綾
恋愛
「確認? 面倒だ。適当にサインして国璽を押しておけ」 そう言ったのは、王太子アレス。 そう言われたのは、公爵令嬢レイナ・アルヴェルト。 外交も財政も軍備も―― すべてを裏で処理してきたのは彼女だった。 けれど功績はすべて王太子のもの。 感謝も敬意も、ただの一度もない。 そして迎えた舞踏会の夜。 「便利だったが、飾りには向かん」 公開婚約破棄。 それならば、とレイナは微笑む。 「では業務も終了でよろしいですね?」 王太子が望んだ通り、 彼女は“確認”をやめた。 保証を外し、責任を返し、 そして最後に―― 「ご確認を」と差し出した書類に、 彼は何も読まずに署名した。 国は契約で成り立っている。 確認しない者に、王の資格はない。 働きたくない公爵令嬢と、 責任を理解しなかった王太子。 静かな契約ざまぁ劇、開幕。 ---

私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました

放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。 だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。 「彼女は可哀想なんだ」 「この子を跡取りにする」 そして人前で、平然と言い放つ。 ――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」 その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。 「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」

お爺様の贈り物

豆狸
ファンタジー
お爺様、素晴らしい贈り物を本当にありがとうございました。

[完結]7回も人生やってたら無双になるって

紅月
恋愛
「またですか」 アリッサは望まないのに7回目の人生の巻き戻りにため息を吐いた。 驚く事に今までの人生で身に付けた技術、知識はそのままだから有能だけど、いつ巻き戻るか分からないから結婚とかはすっかり諦めていた。 だけど今回は違う。 強力な仲間が居る。 アリッサは今度こそ自分の人生をまっとうしようと前を向く事にした。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜

深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。 処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。 なぜなら彼女は―― 前世で“トップインフルエンサー”だったから。 処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。 空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。 タイトルは―― 『断罪なう』。 王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。 すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、 国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。 そして宣言される、前代未聞のルール。 支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。 処刑台は舞台へ。 断罪はエンタメへ。 悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。 これは、 処刑されるはずだった悪役令嬢が、 “ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。 支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、 それとも――自由か。

2度死んだ王子は今度こそ生き残りたい

緑緑緑
ファンタジー
王太子ロイは、かつて二度の革命によって祖国を崩壊させてしまった過去を持つ。命を落とすたび、彼はある時点へと巻き戻される。そして今、三度目の人生が静かに幕を開けようとしていた。 ――自分は民を理解しているつもりだった。 だが実際には、その表面しか見えていなかったのだ。 その痛烈な自覚から、物語は動き始める。 革命を回避するために必要なのは、制度でも権力でもない。「人を知る」ことこそが鍵だと、ロイは気付く。 彼はエコール学園での生活を通じ、身分も立場も異なる様々な人間と深く関わっていく。 そこで出会う一人ひとりの想いと現実が、やがて国の未来を大きく左右していくことになるとは、この時のロイはまだ知らない。

処理中です...