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外伝 【白と黒の英雄】
外伝22 章末【黒×白 思いが告げる夜明け】
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「雷雨・閃光の刃!」
「黒炎・呪怨の剣!」
「グギャァァァ!」
これで1000体以上は倒しただろうか......。前にも思ったことだが、奴らは数が多すぎる。強い奴は全然、というか一体もいないのに、圧倒的な数の暴力で押し切られてしまう。
おまけに、姿が見えないせいで、いつも以上に感覚を研ぎらせなければならない。余計に体力と気力が減っていく。
後方、白陽軍の方では、染色弾による敵の位置把握が行われている。姿が見えないと言えど、一体一体の強さは大したことないのだから、見えるようになってしまえばこっちのもんだ。
「アルフレア、まだいけるか?」
「俺を誰だと思っている」
「......聞くまでもなかったな」
敵に回すと物凄く厄介だった存在のアルフレアも、今では凄く頼もしい仲間だ。魔法が使えたというのは想定外だったが......。流石、暗殺隊とかいう恐ろしい部隊を率いているだけある。
「......キリがないな」
「全くだ......」
今回は敵のことを知っているから、有利、なんてことはなく、前回は撤退できれば良かったから終わりが見えた。しかし、今回はどうだろうか。
前回と違い、今回は攻める番。なのに、敵の防衛線が厚すぎる。そうまでして俺達を迎え入れたくないか......。
「無視してさっさと向こうに攻めに行きたいのだが......」
「そんなことしたら、ここにいる奴らが我らの世界を滅ぼしにかかるだろうな」
「元を潰せば、これ以上湧くことも無くなるだろうが」
「そんなことをすれば、多くの人々を犠牲にする。究極の2択を押し付けられている気分だ」
「チッ......何か方法はないのか!」
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
「えい!」
「やあ!」
2人で力を合わせて向こう岸へと渡る。相変わらずネイはジークにその身を委ねて戦っているが、掛け声が今日は女の子っぽい。
「こりゃあ、無双ゲーでもやってる気分になるな」
「よく分からない事言ってないで集中してください」
「あんた、最近俺に対して冷たくないか?」
別にそんなつもりはないのだが......。無意識にピリピリとしているからだろうか?この戦いが終わったらゆっくり温泉にでも浸かりたい。
「デルシア、こっちよ!」
ふと、ミューエらしき声がした。
ずっと迫り来る敵を斬り続けていたせいで気づかなかったが、もうとっくに向こう岸へと渡りついていた。
「......その様子だと、大丈夫そうね」
「あー、はははは」
姉さんは話さなかったのだろうか。背中の傷のことを。
「あー、一応傷のことは聞いてるわよ。随分惨めな目に遭ったって」
惨めなのだろうか......。背中の傷は剣士の恥とか言ってたんだから惨めか。
「ネイの方も大丈夫そうね。ジークがいきなり飛び出して行った時には驚いたけど......」
「ああ、お嬢にこっ酷く叱られたが無事だ。それより、あんたらが殺されずに済んだって方が驚きだぜ」
「そうですよ。兄さんの事だから、何か、酷い扱いとか受けませんでした?」
「かなり冷たい部屋に丸々1週間監禁されてたわ」
「えぇ!?」
「嘘よ。ちゃんと、贅沢な待遇をさせてもらったわ」
「そ、そうですか......」
ミューエはきっと私の反応を楽しんでいるな。冗談が通じないっていうのを逆手にとって楽しんでいる。でも、こんなやり取りができるようになったのだから文句は出まい。
「デルシア様、ご無事で何よりです」
ぞろぞろと他の仲間達がやって来た。
「おー、ネイ久しぶ......中身オッサンだな?」
「オッサン言うなガキ!」
一体ネイのどこを見て中身がジークだと判断できたのだろうか......。獣の第六感?
「デルシア様。話したいことは山々ですが、戦いに集中致しましょう。我々が、今度こそあなた様の背中をお守りします」
ガンマがその場に跪いてそう言う。
これで全員揃った。
長かったような短かったような......。やっぱり、私達は私達でいる方が力が出る。
「皆さん、力を貸してください!」
「ええ!」
「もちろんです!」
「おー!」
「了解致しました」
「やってやろうじゃねえか!」
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
△▼△▼△▼△▼
「ホーリースピア!」
「息を合わせて、ミュウ。淵龍の魔弾!」
天から降り注ぐ光の雨と、黒き龍と黒の王女が繰り出す魔法が、異界の敵軍を次々に壊滅させてゆく。
「......そろそろ大将がお出まししてもいい頃だと思うのだが」
「......どうやら、その大将さん。出てきたみたいよ」
2人の目線の先、白陽の軍隊に囲まれている位置に、1人の『異色』が現れる。
「一応聞いておくが、お前はこの軍隊の隊員ではないな?」
「......流石は、白と黒の王女だ」
「あなたがこの群れを率いているのかしら」
「......好きに受け取れ。我の目的は、この世の破壊」
「殺してオッケーってことよ、サツキ」
「慈悲は要らないな」
2人の王女は、ただ1人の敵を見据える。
この時の2人は気づいていなかったが、今、この瞬間、世界の時が止まっていた。
「......お前らの大将に伝えておけ。例え、我らの世界に来ようが、貴様らは勝てん。大人しく、我らの侵略を受け入れろ、と」
「誰が貴様の言うことを聞くものか」
「そうよ。仮にも、あなたは自らを敵だと名乗ったのよ」
「......名乗った覚えはないが、貴様らが抵抗するのであれば、我らは容赦しない」
そう言い残し、『異色』は風と共に消え去った。それと同時に、辺りの時間が再び動き出す。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
「敵の数はほぼ無限。倒しても倒してもキリがない。んー......向こうでは生き物を量産できるとか?」
「そんな技術あったら、世界の学者達が黙ってないですよ」
「そうかもしれないけど、何せ異界だからね。何があってもおかしくはないわ」
「何にせよ、こいつらをどうにかしない限りは向こうに行くことが出来ないということですよね?」
「ほっとけば、奴らは獣人の里や先週のこの橋で起きたことを世界中で行うでしょう」
5人で頭を巡らせるも、これといった打開策が出てこない。
戦いながら話せるだけ、まだ状況は良いのだが、向こうの捨て駒策と違って、こちらは兵の数は有限、おまけに特殊能力持ちだろうが普通の人間。体力とか気力の問題がある。黒月の暗殺隊と奇兵隊は例外中の例外なのだが......。
「デルシア!」
「兄さん!?」
橋の中央で戦っていたはずのアルフレア兄さんがここに現れた。
「いい加減、こいつらとネチネチ戦うのは飽きた。賭けに出たいと思う」
「賭け?」
「......こっちに、暗殺隊、奇兵隊、白陽軍の大部隊を残して向こう側に行く。俺達王族とお前の仲間。あと、少量の兵を連れて行くが」
向こうにどれだけの敵がいるか分からないのに、そんなに戦力を落とした状態で行けば、間違いなく返り討ちにあう。
「向こうにどれだけ敵がいるのかは分からんが、これくらいの雑魚どもなら、俺とシンゲンで片っ端から殺し尽くせれる」
「しかし、向こうには敵の親玉的な物凄く強い奴らだっているはずですよ!?」
「だから賭けだと言ったのだ。俺達の力が上か、奴らの力が上か。死ぬかもしれんが、ここで戦い続けていても、そのうち底が尽きた奴から殺されていくだけだ」
考えはご最もなのだが、できればそれは最終手段にしておきたい。
敵の総力が一切分からない以上、兵は大事にしておきたいし、ここに残った兵達の指揮は誰が取るんだ。
「......だから、賭け、と」
「そうだ。ここに残した兵が戦えるかどうかは分からない。が、暗殺隊、奇兵隊に関しては俺が保証する。きっと、あいつらが白陽の軍隊も上手く使ってくれるさ」
暗殺隊と奇兵隊が固まっている場所を見る。
無表情に戦う彼らだが、知性と情は備わっている。しかし、一切の指揮無しは不安しか残らない。
「オメガとロウラがいる。あいつらは無口だが、その気になればここの隊全体を上手く操れる」
暗殺隊と奇兵隊を率いている彼らの素性はよく分からないが、曖昧な言い方をしないところを見ると、大丈夫だと思える。
「分かりました。賭けに出ましょう」
「よし、暗殺隊、奇兵隊、白陽軍、それぞれの1番隊は崖から飛び降りろ!案ずるな。飛び降りても死にはしない。敵の本拠地に向かう!」
その指示を聞いて、暗殺隊と奇兵隊は迷いもせず飛び降りていく。だが、やはり白陽軍の方はすぐに動くことが出来ない。
「お願いです!その先に敵の元手がいます!飛び降りても死ぬことはありません!」
この声が届いてくれただろうか。
暗殺隊、奇兵隊の兵と違って、白陽軍はまともな人間。聴力には限界があるし、不安に思う心もある。
「フィア!」
突然、兄さんが空に向かって火を放つ。
「シンゲンへの合図だ。先を行く者がいなければ、彼らも動けまい。デルシア、お前が総指揮だ。行くぞ」
「......はい!」
△▼△▼△▼△▼△▼
白と黒、龍と獣と鬼。
世界の破滅を免れる為には、もう1つの世界を破壊する他ない。
果たして、この章の主人公『デルシア』はどんな選択を取るのか......。
自分達の破滅を選ぶか、相手の破滅を選ぶか、はたまた第三の道を示すか......。
実に楽しみじゃな。
お、■▣■、■■■、頭の整理は出来たか?そろそろ、妾達の逆転劇を始められるか?
『■■■▪■■▪□■■■■▪』
そうか。なら、手始めに、まずはこの時間に接触することにしようかのう。
△▼△▼△▼△▼△▼
「黒炎・呪怨の剣!」
「グギャァァァ!」
これで1000体以上は倒しただろうか......。前にも思ったことだが、奴らは数が多すぎる。強い奴は全然、というか一体もいないのに、圧倒的な数の暴力で押し切られてしまう。
おまけに、姿が見えないせいで、いつも以上に感覚を研ぎらせなければならない。余計に体力と気力が減っていく。
後方、白陽軍の方では、染色弾による敵の位置把握が行われている。姿が見えないと言えど、一体一体の強さは大したことないのだから、見えるようになってしまえばこっちのもんだ。
「アルフレア、まだいけるか?」
「俺を誰だと思っている」
「......聞くまでもなかったな」
敵に回すと物凄く厄介だった存在のアルフレアも、今では凄く頼もしい仲間だ。魔法が使えたというのは想定外だったが......。流石、暗殺隊とかいう恐ろしい部隊を率いているだけある。
「......キリがないな」
「全くだ......」
今回は敵のことを知っているから、有利、なんてことはなく、前回は撤退できれば良かったから終わりが見えた。しかし、今回はどうだろうか。
前回と違い、今回は攻める番。なのに、敵の防衛線が厚すぎる。そうまでして俺達を迎え入れたくないか......。
「無視してさっさと向こうに攻めに行きたいのだが......」
「そんなことしたら、ここにいる奴らが我らの世界を滅ぼしにかかるだろうな」
「元を潰せば、これ以上湧くことも無くなるだろうが」
「そんなことをすれば、多くの人々を犠牲にする。究極の2択を押し付けられている気分だ」
「チッ......何か方法はないのか!」
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
「えい!」
「やあ!」
2人で力を合わせて向こう岸へと渡る。相変わらずネイはジークにその身を委ねて戦っているが、掛け声が今日は女の子っぽい。
「こりゃあ、無双ゲーでもやってる気分になるな」
「よく分からない事言ってないで集中してください」
「あんた、最近俺に対して冷たくないか?」
別にそんなつもりはないのだが......。無意識にピリピリとしているからだろうか?この戦いが終わったらゆっくり温泉にでも浸かりたい。
「デルシア、こっちよ!」
ふと、ミューエらしき声がした。
ずっと迫り来る敵を斬り続けていたせいで気づかなかったが、もうとっくに向こう岸へと渡りついていた。
「......その様子だと、大丈夫そうね」
「あー、はははは」
姉さんは話さなかったのだろうか。背中の傷のことを。
「あー、一応傷のことは聞いてるわよ。随分惨めな目に遭ったって」
惨めなのだろうか......。背中の傷は剣士の恥とか言ってたんだから惨めか。
「ネイの方も大丈夫そうね。ジークがいきなり飛び出して行った時には驚いたけど......」
「ああ、お嬢にこっ酷く叱られたが無事だ。それより、あんたらが殺されずに済んだって方が驚きだぜ」
「そうですよ。兄さんの事だから、何か、酷い扱いとか受けませんでした?」
「かなり冷たい部屋に丸々1週間監禁されてたわ」
「えぇ!?」
「嘘よ。ちゃんと、贅沢な待遇をさせてもらったわ」
「そ、そうですか......」
ミューエはきっと私の反応を楽しんでいるな。冗談が通じないっていうのを逆手にとって楽しんでいる。でも、こんなやり取りができるようになったのだから文句は出まい。
「デルシア様、ご無事で何よりです」
ぞろぞろと他の仲間達がやって来た。
「おー、ネイ久しぶ......中身オッサンだな?」
「オッサン言うなガキ!」
一体ネイのどこを見て中身がジークだと判断できたのだろうか......。獣の第六感?
「デルシア様。話したいことは山々ですが、戦いに集中致しましょう。我々が、今度こそあなた様の背中をお守りします」
ガンマがその場に跪いてそう言う。
これで全員揃った。
長かったような短かったような......。やっぱり、私達は私達でいる方が力が出る。
「皆さん、力を貸してください!」
「ええ!」
「もちろんです!」
「おー!」
「了解致しました」
「やってやろうじゃねえか!」
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
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「ホーリースピア!」
「息を合わせて、ミュウ。淵龍の魔弾!」
天から降り注ぐ光の雨と、黒き龍と黒の王女が繰り出す魔法が、異界の敵軍を次々に壊滅させてゆく。
「......そろそろ大将がお出まししてもいい頃だと思うのだが」
「......どうやら、その大将さん。出てきたみたいよ」
2人の目線の先、白陽の軍隊に囲まれている位置に、1人の『異色』が現れる。
「一応聞いておくが、お前はこの軍隊の隊員ではないな?」
「......流石は、白と黒の王女だ」
「あなたがこの群れを率いているのかしら」
「......好きに受け取れ。我の目的は、この世の破壊」
「殺してオッケーってことよ、サツキ」
「慈悲は要らないな」
2人の王女は、ただ1人の敵を見据える。
この時の2人は気づいていなかったが、今、この瞬間、世界の時が止まっていた。
「......お前らの大将に伝えておけ。例え、我らの世界に来ようが、貴様らは勝てん。大人しく、我らの侵略を受け入れろ、と」
「誰が貴様の言うことを聞くものか」
「そうよ。仮にも、あなたは自らを敵だと名乗ったのよ」
「......名乗った覚えはないが、貴様らが抵抗するのであれば、我らは容赦しない」
そう言い残し、『異色』は風と共に消え去った。それと同時に、辺りの時間が再び動き出す。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
「敵の数はほぼ無限。倒しても倒してもキリがない。んー......向こうでは生き物を量産できるとか?」
「そんな技術あったら、世界の学者達が黙ってないですよ」
「そうかもしれないけど、何せ異界だからね。何があってもおかしくはないわ」
「何にせよ、こいつらをどうにかしない限りは向こうに行くことが出来ないということですよね?」
「ほっとけば、奴らは獣人の里や先週のこの橋で起きたことを世界中で行うでしょう」
5人で頭を巡らせるも、これといった打開策が出てこない。
戦いながら話せるだけ、まだ状況は良いのだが、向こうの捨て駒策と違って、こちらは兵の数は有限、おまけに特殊能力持ちだろうが普通の人間。体力とか気力の問題がある。黒月の暗殺隊と奇兵隊は例外中の例外なのだが......。
「デルシア!」
「兄さん!?」
橋の中央で戦っていたはずのアルフレア兄さんがここに現れた。
「いい加減、こいつらとネチネチ戦うのは飽きた。賭けに出たいと思う」
「賭け?」
「......こっちに、暗殺隊、奇兵隊、白陽軍の大部隊を残して向こう側に行く。俺達王族とお前の仲間。あと、少量の兵を連れて行くが」
向こうにどれだけの敵がいるか分からないのに、そんなに戦力を落とした状態で行けば、間違いなく返り討ちにあう。
「向こうにどれだけ敵がいるのかは分からんが、これくらいの雑魚どもなら、俺とシンゲンで片っ端から殺し尽くせれる」
「しかし、向こうには敵の親玉的な物凄く強い奴らだっているはずですよ!?」
「だから賭けだと言ったのだ。俺達の力が上か、奴らの力が上か。死ぬかもしれんが、ここで戦い続けていても、そのうち底が尽きた奴から殺されていくだけだ」
考えはご最もなのだが、できればそれは最終手段にしておきたい。
敵の総力が一切分からない以上、兵は大事にしておきたいし、ここに残った兵達の指揮は誰が取るんだ。
「......だから、賭け、と」
「そうだ。ここに残した兵が戦えるかどうかは分からない。が、暗殺隊、奇兵隊に関しては俺が保証する。きっと、あいつらが白陽の軍隊も上手く使ってくれるさ」
暗殺隊と奇兵隊が固まっている場所を見る。
無表情に戦う彼らだが、知性と情は備わっている。しかし、一切の指揮無しは不安しか残らない。
「オメガとロウラがいる。あいつらは無口だが、その気になればここの隊全体を上手く操れる」
暗殺隊と奇兵隊を率いている彼らの素性はよく分からないが、曖昧な言い方をしないところを見ると、大丈夫だと思える。
「分かりました。賭けに出ましょう」
「よし、暗殺隊、奇兵隊、白陽軍、それぞれの1番隊は崖から飛び降りろ!案ずるな。飛び降りても死にはしない。敵の本拠地に向かう!」
その指示を聞いて、暗殺隊と奇兵隊は迷いもせず飛び降りていく。だが、やはり白陽軍の方はすぐに動くことが出来ない。
「お願いです!その先に敵の元手がいます!飛び降りても死ぬことはありません!」
この声が届いてくれただろうか。
暗殺隊、奇兵隊の兵と違って、白陽軍はまともな人間。聴力には限界があるし、不安に思う心もある。
「フィア!」
突然、兄さんが空に向かって火を放つ。
「シンゲンへの合図だ。先を行く者がいなければ、彼らも動けまい。デルシア、お前が総指揮だ。行くぞ」
「......はい!」
△▼△▼△▼△▼△▼
白と黒、龍と獣と鬼。
世界の破滅を免れる為には、もう1つの世界を破壊する他ない。
果たして、この章の主人公『デルシア』はどんな選択を取るのか......。
自分達の破滅を選ぶか、相手の破滅を選ぶか、はたまた第三の道を示すか......。
実に楽しみじゃな。
お、■▣■、■■■、頭の整理は出来たか?そろそろ、妾達の逆転劇を始められるか?
『■■■▪■■▪□■■■■▪』
そうか。なら、手始めに、まずはこの時間に接触することにしようかのう。
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