グランストリアMaledictio

ミナセ ヒカリ

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第6章 【龍の涙】

第6章7 【開幕!グランアランドラルフ】

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「姫、決勝進出チームが決まりました」

「......」

 火属性エリア代表、マジックアルケミストB。水属性エリア代表、グランメモリーズA、然属性エリア代表、ハイドロオーシャンズA、風属性エリア代表、トゥインクルアスタロトA、地属性エリア代表、シェミスターライトB、氷属性エリア代表、コールドミラー、光属性エリア代表、グランメモリーズB、闇属性エリア代表、ダークソウル。

 大まか予想通りといったところか......。だが、グランメモリーズが2チームも進出か。

「グランメモリーズが2チームとも進出しておりますが、いかが致しましょうか」

「......このままで結構です。それだけ、実力があったことの現れですから」

「承知致しました」

 グランメモリーズが2チーム。ヴァハトの噂はよく聞くからこうなる事は分かっていたが、ツクヨミの方も、これは本物だ。予選で感じた異常なマナの気配。

「シドウ、引き続き、ツクヨミと呼ばれる者の調査を」

「はっ」

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

 翌日

 グランアランドラルフ決勝大会開幕。

「さぁー!皆様お待たせ致しました!遂に、今日この日に魔導士の祭典グランアランドラルフ開幕でございまーーーーーーーす!」

「「「 わあぁぁぁぁ!! 」」」

「会場の熱気も頂点でございます!さて、では決勝大会に進出したチームとメンバーの紹介でございます!まずは、火属性エリア代表!マジックアルケミストのBチームだァァァ!」

ミーニャ「やっほー!マジックアルケミストだにゃー!」

「メンバーは、リーダーサリア、ミーニャ、トーリヤ、ハイルン、セルンの以上5名となります。続いて、水属性エリア代表!まさかまさかの弱小ギルド、グランメモリーズのAチームだァァァ!」

グリード「だァれが弱小ギルドだァ!」

ミラ「まあまあ、事実なんだし、受け入れましょう?」

「ほっほっほ。まさか、弱小ギルドであったグランメモリーズが出場とは......」

「おや、解説のケビンさんも気になりますか?では、メンバーの発表です!リーダーミラ、グリード、ライオス、シアラ、レラの以上5名となります!続いて、然属性エリア代表!ハイドロオーシャンズAチームだァァァ!」

ゼブン「やって来たな......」

ゴア「ああ......」

「メンバーは、リーダーゼブン、ゴア、デラ、ジン、スーの以上5名となります!」

「初出場にして、決勝大会に進出とは、期待が高まるのう」

「ええ!では続いて、風属性エリア代表!トゥインクルアスタロトAチームだァァァ!」

「「「 ウォォォォォ! 」」」

「会場の熱気が随分と変わるな」

「ええ。なんせ、最強ギルドの一角ですからね!さて、メンバーは、リーダーソアラ、ディーネ、エスメラルダ、シズク、カスミの以上5名となります!」

「例年通り、全員女性ですな」

「ええ。ですが、女だからと言って侮ってはいけませんよ!さて、続いて、地属性エリア代表!シェミスターライトBチーム!」

シオン「いえーい、今回こそは優勝取りますよー!......こんな感じでいいのでしょうか?」

ピアナ「うん。多分、そんな感じでいいよー」

「このギルドは、マジックアルケミストとは違う意味で活気があるギルドですよー!では、メンバー紹介!リーダーシオン、ブラッド、レクト、ピアナ、レイガの以上5名となります!続いて、氷属性エリア代表!コールドミラーだァァァ!まさかの、予選は1チームだけでの出場だァァァ!」

「「「 ワァァァァァ!!! 」」」

「例年優勝の最強ギルドは、やはり、熱気も変わりますな」

「ええ。例年優勝の最強ギルドですからね!さて、もう毎年同じなので、分かりきっておりますが、メンバー紹介!リーダーエクセリア、リアム、レイヴン、カルマ、ベルメル。以上、一部は変わっておりますが、毎年変わらない5名となります!」

「安定ですな」

「続いて、光属性エリア代表!グラン......メモリーズ......?」

「「「 ...... 」」」

ヴァル「最強目指して一直線だァ!」

ヴェルド「弱小弱小うるせぇんだよ!」

「ま、まさか、同じギルドから2つとも決勝進出......?」

「え、ええっと、取り乱してしまいましたが、メンバー紹介......い、いきなりメンバーチェンジで、リーダーフウロ、ヴァル、ヴェルド、エレノア、アルテミスの、以上......5名となります......」

ヴァル「あぁ?なんかテンション低いなー」

フウロ「きっと、私達の恐ろしさに恐れを抱いてるんだ」

エレノア「そういうものかな?」

フウロ「エレノア、作品初名前登場おめでとう。期待してるぞ!そして、アルテミスもな」

アルテミス「セリカさんとエフィさんの分まで頑張ります。この姿がラクに届くように!」

「は、はい。大会の規定上、なんの問題もないとの事でした。さ、続いて、闇属性エリア代表!ダークソウル!」

「聞いたことすらないギルドですな」

「ええ。最近できたギルドであり、今回が大会初出場。その上、予選は1チームだけでの参加でした。では、メンバー紹介!リーダーケンセイ、ソウセイ、フセイ、キュウセイ、マセイの以上5名となります。話によると、この5人は5つ子らしいです!」

「5人兄弟での出場ですか。異色の香りがして良いですな」

「はい!以上、参加ギルド8チームの紹介でございました!引き続き、第1回戦の内容と、組み合わせを発表致します。ケビンさん、よろしくお願いします」

「はい。第1回戦は、参加ギルド8チームそれぞれから1人を選出し、同じフィールドで戦うバトルロワイヤルとなります。参加者は、最後の1人になるまで戦い、順位に応じてポイントが振り分けられます」

「今年はポイント制によるガチバトルが主題です!」

「特殊なルールとして、戦いの場の至る所に罠が張り巡らされております。その罠は、触れれば不利になりますが、罠は近づけば分かるようになっているので、敵を嵌めるのにも使えます。戦い方は自由。とにかく最後の1人になれば1位スタートです!ほっほっほ」

「はい、ありがとうございました。それでは、選手の皆さんは控え室にて準備をお願い致します!解散!」

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

ヴァル「見たか?あの会場のざわめき具合!」

ネイ「中々に見物じゃったな。これも妾の作戦勝ちじゃな」

フウロ「そうだな。だが、いきなりメンバーチェンジをして大丈夫だったのか?3回できるとは言え、いきなり使うのはどうかと思う」

ネイ「まあ、セリカとエフィはタイマン出来るような奴らじゃないからな。予選の乱戦だけに合わせた編成じゃ。それに、3回出来るんじゃから、まだ心配することもなかろう。このメンバーなら、4回戦あたりまでは有利に戦えると思う」

ヴェルド「なんで4回戦までなんだ?」

ネイ「5回戦が乱闘形式の戦いとなっておる。そして、6回戦はタッグ形式の戦い。最後の7回戦はチーム総出の総力戦。5回戦あたりで1度変えたいと思ってるのじゃ。そして、7回戦でもう一度」

エレノア「でも、そうしたら、怪我した時とかが大変じゃないですか?」

ネイ「その時はその時でしっかり考えるわい。つか、戦ってもないのに怪我する前提で話をするな」

エレノア「そうですね。怪我しないよう全力で頑張ります!......ところで、1回戦がいきなり乱闘形式ですが、誰が参加するんですか?」

ネイ「乱闘は正直予想してなかったからな。フウロあたりでどうじゃろうか?」

フウロ「私か」

ネイ「最後の1人になれば勝ちじゃからな。なんだかんだでフウロが適任じゃとは思う」

フウロ「なるほど。ならば、任せておけ。白星スタートを約束してやる」

ヴァル「おぉ!期待してるぞ!本当は俺が出てえけど」

ネイ「ヴァルは不意打ちに弱いからダメじゃな。ヴェルドもなんか殲滅力に欠けるし、アルテミスは遠距離での戦い。乱戦には向いとらんな。それで......エレノアは......」

エレノア「私は治癒術と雷、氷、風、光の4属性を同時に操れますけど、連続は難しいですね」

ネイ「となると、やっぱりフウロじゃな。敵の戦い方が分からん以上、純粋に強い戦力の方が向いとる。予選の時ほど温くはないから気をつけろよ」

フウロ「ああ、分かっている。あわよくば、参加者全員の戦い方を把握しておく」

ネイ「それでこそ、グランメモリーズの最強剣士じゃな」

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

「姫、本当によろしかったのでしょうか?観客からは様々な抗議が出ております」

「規定には違反してない。グランメモリーズは、このまま2チーム参加で進める。それよりも、ツクヨミの調査はまだですか!」

「申し訳ございません。何せ、情報がどこにもないものですから。歴史書を漁っても、魔女に関する記述は少ないばかり。とても、1日や2日で特定できるものではございません」

 分かりきっていた事ではあるが、やはり特定は難しいか。

 王国の権力を持ってしても素性の分からない人物。やはり、ツクヨミは本物で間違いないのか。

「......そうか。分かった」

「どうかしました?」

「いえ。1回戦の出場選手が出揃ったそうです。聞きますか」

「一応」

「マジックアルケミスト、トーリヤ。グランメモリーズA、ミラ。ハイドロオーシャンズ、デラ。トゥインクルアスタロト、ソアラ。シェミスターライト、レイガ。コールドミラー、カルマ。グランメモリーズB、フウロ。ダークソウル、フセイ。以上です」

「そう......」

 毎年退屈な大会だが、今年は面白くなってくれるだろうか。そして、グランメモリーズはいきなりメンバーからライトフィリアを外した。ただの偶然だろうが、これで貴族連中が何か言うことはなくなった。

 このまま、そのライトフィリアには参加を自粛してもらいたいのだが。そんな事を言えるわけないか。

「姫。失礼します」

「どうしましたか」

「1冊だけ、魔女に関する書物が見つかりました。丁度、怠惰の魔女、ツクヨミに関するものです!」

「なんですと!」

「中はそこまで読み進めておりません。ですが、ツクヨミに関するものに間違いはありません」

「その書物を渡してください」

「はっ」

 これは......昔、お母様が読んでくださってた本。まさか、これがツクヨミに関するもの......?

「怠惰の魔女ツクヨミ。その姿は、何年経っても幼きままであり、だが、全ての魔法を編み出した魔女なり。時を止め、空間を操り、全ての心を見通す。また、その姿、邪龍・フェノンなり......」

「フェノン......?」

「可能な限り、このツクヨミという者を隠密に捕らえなさい」

「......承知致しました」

 邪龍・フェノン......。そんな大罪の龍がここにいる......。

「なるべく、騒ぎは起こさないように。対龍人用の魔具も使って構いません!」

 ここにいるツクヨミが、本物ならばフェノンでもあるという事だ。そんな者を大人しく放置しているわけにはいかない。

 聖王クロムからは、フェノンは消滅したと聞かせられた。しかし、ここにいるということは、まだ消えていないということ。

 クロムにも確認を取らなければならない。

「フェノン......」
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