146 / 434
第6章 【龍の涙】
第6章7 【開幕!グランアランドラルフ】
しおりを挟む
「姫、決勝進出チームが決まりました」
「......」
火属性エリア代表、マジックアルケミストB。水属性エリア代表、グランメモリーズA、然属性エリア代表、ハイドロオーシャンズA、風属性エリア代表、トゥインクルアスタロトA、地属性エリア代表、シェミスターライトB、氷属性エリア代表、コールドミラー、光属性エリア代表、グランメモリーズB、闇属性エリア代表、ダークソウル。
大まか予想通りといったところか......。だが、グランメモリーズが2チームも進出か。
「グランメモリーズが2チームとも進出しておりますが、いかが致しましょうか」
「......このままで結構です。それだけ、実力があったことの現れですから」
「承知致しました」
グランメモリーズが2チーム。ヴァハトの噂はよく聞くからこうなる事は分かっていたが、ツクヨミの方も、これは本物だ。予選で感じた異常なマナの気配。
「シドウ、引き続き、ツクヨミと呼ばれる者の調査を」
「はっ」
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
翌日
グランアランドラルフ決勝大会開幕。
「さぁー!皆様お待たせ致しました!遂に、今日この日に魔導士の祭典グランアランドラルフ開幕でございまーーーーーーーす!」
「「「 わあぁぁぁぁ!! 」」」
「会場の熱気も頂点でございます!さて、では決勝大会に進出したチームとメンバーの紹介でございます!まずは、火属性エリア代表!マジックアルケミストのBチームだァァァ!」
ミーニャ「やっほー!マジックアルケミストだにゃー!」
「メンバーは、リーダーサリア、ミーニャ、トーリヤ、ハイルン、セルンの以上5名となります。続いて、水属性エリア代表!まさかまさかの弱小ギルド、グランメモリーズのAチームだァァァ!」
グリード「だァれが弱小ギルドだァ!」
ミラ「まあまあ、事実なんだし、受け入れましょう?」
「ほっほっほ。まさか、弱小ギルドであったグランメモリーズが出場とは......」
「おや、解説のケビンさんも気になりますか?では、メンバーの発表です!リーダーミラ、グリード、ライオス、シアラ、レラの以上5名となります!続いて、然属性エリア代表!ハイドロオーシャンズAチームだァァァ!」
ゼブン「やって来たな......」
ゴア「ああ......」
「メンバーは、リーダーゼブン、ゴア、デラ、ジン、スーの以上5名となります!」
「初出場にして、決勝大会に進出とは、期待が高まるのう」
「ええ!では続いて、風属性エリア代表!トゥインクルアスタロトAチームだァァァ!」
「「「 ウォォォォォ! 」」」
「会場の熱気が随分と変わるな」
「ええ。なんせ、最強ギルドの一角ですからね!さて、メンバーは、リーダーソアラ、ディーネ、エスメラルダ、シズク、カスミの以上5名となります!」
「例年通り、全員女性ですな」
「ええ。ですが、女だからと言って侮ってはいけませんよ!さて、続いて、地属性エリア代表!シェミスターライトBチーム!」
シオン「いえーい、今回こそは優勝取りますよー!......こんな感じでいいのでしょうか?」
ピアナ「うん。多分、そんな感じでいいよー」
「このギルドは、マジックアルケミストとは違う意味で活気があるギルドですよー!では、メンバー紹介!リーダーシオン、ブラッド、レクト、ピアナ、レイガの以上5名となります!続いて、氷属性エリア代表!コールドミラーだァァァ!まさかの、予選は1チームだけでの出場だァァァ!」
「「「 ワァァァァァ!!! 」」」
「例年優勝の最強ギルドは、やはり、熱気も変わりますな」
「ええ。例年優勝の最強ギルドですからね!さて、もう毎年同じなので、分かりきっておりますが、メンバー紹介!リーダーエクセリア、リアム、レイヴン、カルマ、ベルメル。以上、一部は変わっておりますが、毎年変わらない5名となります!」
「安定ですな」
「続いて、光属性エリア代表!グラン......メモリーズ......?」
「「「 ...... 」」」
ヴァル「最強目指して一直線だァ!」
ヴェルド「弱小弱小うるせぇんだよ!」
「ま、まさか、同じギルドから2つとも決勝進出......?」
「え、ええっと、取り乱してしまいましたが、メンバー紹介......い、いきなりメンバーチェンジで、リーダーフウロ、ヴァル、ヴェルド、エレノア、アルテミスの、以上......5名となります......」
ヴァル「あぁ?なんかテンション低いなー」
フウロ「きっと、私達の恐ろしさに恐れを抱いてるんだ」
エレノア「そういうものかな?」
フウロ「エレノア、作品初名前登場おめでとう。期待してるぞ!そして、アルテミスもな」
アルテミス「セリカさんとエフィさんの分まで頑張ります。この姿がラクに届くように!」
「は、はい。大会の規定上、なんの問題もないとの事でした。さ、続いて、闇属性エリア代表!ダークソウル!」
「聞いたことすらないギルドですな」
「ええ。最近できたギルドであり、今回が大会初出場。その上、予選は1チームだけでの参加でした。では、メンバー紹介!リーダーケンセイ、ソウセイ、フセイ、キュウセイ、マセイの以上5名となります。話によると、この5人は5つ子らしいです!」
「5人兄弟での出場ですか。異色の香りがして良いですな」
「はい!以上、参加ギルド8チームの紹介でございました!引き続き、第1回戦の内容と、組み合わせを発表致します。ケビンさん、よろしくお願いします」
「はい。第1回戦は、参加ギルド8チームそれぞれから1人を選出し、同じフィールドで戦うバトルロワイヤルとなります。参加者は、最後の1人になるまで戦い、順位に応じてポイントが振り分けられます」
「今年はポイント制によるガチバトルが主題です!」
「特殊なルールとして、戦いの場の至る所に罠が張り巡らされております。その罠は、触れれば不利になりますが、罠は近づけば分かるようになっているので、敵を嵌めるのにも使えます。戦い方は自由。とにかく最後の1人になれば1位スタートです!ほっほっほ」
「はい、ありがとうございました。それでは、選手の皆さんは控え室にて準備をお願い致します!解散!」
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
ヴァル「見たか?あの会場のざわめき具合!」
ネイ「中々に見物じゃったな。これも妾の作戦勝ちじゃな」
フウロ「そうだな。だが、いきなりメンバーチェンジをして大丈夫だったのか?3回できるとは言え、いきなり使うのはどうかと思う」
ネイ「まあ、セリカとエフィはタイマン出来るような奴らじゃないからな。予選の乱戦だけに合わせた編成じゃ。それに、3回出来るんじゃから、まだ心配することもなかろう。このメンバーなら、4回戦あたりまでは有利に戦えると思う」
ヴェルド「なんで4回戦までなんだ?」
ネイ「5回戦が乱闘形式の戦いとなっておる。そして、6回戦はタッグ形式の戦い。最後の7回戦はチーム総出の総力戦。5回戦あたりで1度変えたいと思ってるのじゃ。そして、7回戦でもう一度」
エレノア「でも、そうしたら、怪我した時とかが大変じゃないですか?」
ネイ「その時はその時でしっかり考えるわい。つか、戦ってもないのに怪我する前提で話をするな」
エレノア「そうですね。怪我しないよう全力で頑張ります!......ところで、1回戦がいきなり乱闘形式ですが、誰が参加するんですか?」
ネイ「乱闘は正直予想してなかったからな。フウロあたりでどうじゃろうか?」
フウロ「私か」
ネイ「最後の1人になれば勝ちじゃからな。なんだかんだでフウロが適任じゃとは思う」
フウロ「なるほど。ならば、任せておけ。白星スタートを約束してやる」
ヴァル「おぉ!期待してるぞ!本当は俺が出てえけど」
ネイ「ヴァルは不意打ちに弱いからダメじゃな。ヴェルドもなんか殲滅力に欠けるし、アルテミスは遠距離での戦い。乱戦には向いとらんな。それで......エレノアは......」
エレノア「私は治癒術と雷、氷、風、光の4属性を同時に操れますけど、連続は難しいですね」
ネイ「となると、やっぱりフウロじゃな。敵の戦い方が分からん以上、純粋に強い戦力の方が向いとる。予選の時ほど温くはないから気をつけろよ」
フウロ「ああ、分かっている。あわよくば、参加者全員の戦い方を把握しておく」
ネイ「それでこそ、グランメモリーズの最強剣士じゃな」
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
「姫、本当によろしかったのでしょうか?観客からは様々な抗議が出ております」
「規定には違反してない。グランメモリーズは、このまま2チーム参加で進める。それよりも、ツクヨミの調査はまだですか!」
「申し訳ございません。何せ、情報がどこにもないものですから。歴史書を漁っても、魔女に関する記述は少ないばかり。とても、1日や2日で特定できるものではございません」
分かりきっていた事ではあるが、やはり特定は難しいか。
王国の権力を持ってしても素性の分からない人物。やはり、ツクヨミは本物で間違いないのか。
「......そうか。分かった」
「どうかしました?」
「いえ。1回戦の出場選手が出揃ったそうです。聞きますか」
「一応」
「マジックアルケミスト、トーリヤ。グランメモリーズA、ミラ。ハイドロオーシャンズ、デラ。トゥインクルアスタロト、ソアラ。シェミスターライト、レイガ。コールドミラー、カルマ。グランメモリーズB、フウロ。ダークソウル、フセイ。以上です」
「そう......」
毎年退屈な大会だが、今年は面白くなってくれるだろうか。そして、グランメモリーズはいきなりメンバーからライトフィリアを外した。ただの偶然だろうが、これで貴族連中が何か言うことはなくなった。
このまま、そのライトフィリアには参加を自粛してもらいたいのだが。そんな事を言えるわけないか。
「姫。失礼します」
「どうしましたか」
「1冊だけ、魔女に関する書物が見つかりました。丁度、怠惰の魔女、ツクヨミに関するものです!」
「なんですと!」
「中はそこまで読み進めておりません。ですが、ツクヨミに関するものに間違いはありません」
「その書物を渡してください」
「はっ」
これは......昔、お母様が読んでくださってた本。まさか、これがツクヨミに関するもの......?
「怠惰の魔女ツクヨミ。その姿は、何年経っても幼きままであり、だが、全ての魔法を編み出した魔女なり。時を止め、空間を操り、全ての心を見通す。また、その姿、邪龍・フェノンなり......」
「フェノン......?」
「可能な限り、このツクヨミという者を隠密に捕らえなさい」
「......承知致しました」
邪龍・フェノン......。そんな大罪の龍がここにいる......。
「なるべく、騒ぎは起こさないように。対龍人用の魔具も使って構いません!」
ここにいるツクヨミが、本物ならばフェノンでもあるという事だ。そんな者を大人しく放置しているわけにはいかない。
聖王クロムからは、フェノンは消滅したと聞かせられた。しかし、ここにいるということは、まだ消えていないということ。
クロムにも確認を取らなければならない。
「フェノン......」
「......」
火属性エリア代表、マジックアルケミストB。水属性エリア代表、グランメモリーズA、然属性エリア代表、ハイドロオーシャンズA、風属性エリア代表、トゥインクルアスタロトA、地属性エリア代表、シェミスターライトB、氷属性エリア代表、コールドミラー、光属性エリア代表、グランメモリーズB、闇属性エリア代表、ダークソウル。
大まか予想通りといったところか......。だが、グランメモリーズが2チームも進出か。
「グランメモリーズが2チームとも進出しておりますが、いかが致しましょうか」
「......このままで結構です。それだけ、実力があったことの現れですから」
「承知致しました」
グランメモリーズが2チーム。ヴァハトの噂はよく聞くからこうなる事は分かっていたが、ツクヨミの方も、これは本物だ。予選で感じた異常なマナの気配。
「シドウ、引き続き、ツクヨミと呼ばれる者の調査を」
「はっ」
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
翌日
グランアランドラルフ決勝大会開幕。
「さぁー!皆様お待たせ致しました!遂に、今日この日に魔導士の祭典グランアランドラルフ開幕でございまーーーーーーーす!」
「「「 わあぁぁぁぁ!! 」」」
「会場の熱気も頂点でございます!さて、では決勝大会に進出したチームとメンバーの紹介でございます!まずは、火属性エリア代表!マジックアルケミストのBチームだァァァ!」
ミーニャ「やっほー!マジックアルケミストだにゃー!」
「メンバーは、リーダーサリア、ミーニャ、トーリヤ、ハイルン、セルンの以上5名となります。続いて、水属性エリア代表!まさかまさかの弱小ギルド、グランメモリーズのAチームだァァァ!」
グリード「だァれが弱小ギルドだァ!」
ミラ「まあまあ、事実なんだし、受け入れましょう?」
「ほっほっほ。まさか、弱小ギルドであったグランメモリーズが出場とは......」
「おや、解説のケビンさんも気になりますか?では、メンバーの発表です!リーダーミラ、グリード、ライオス、シアラ、レラの以上5名となります!続いて、然属性エリア代表!ハイドロオーシャンズAチームだァァァ!」
ゼブン「やって来たな......」
ゴア「ああ......」
「メンバーは、リーダーゼブン、ゴア、デラ、ジン、スーの以上5名となります!」
「初出場にして、決勝大会に進出とは、期待が高まるのう」
「ええ!では続いて、風属性エリア代表!トゥインクルアスタロトAチームだァァァ!」
「「「 ウォォォォォ! 」」」
「会場の熱気が随分と変わるな」
「ええ。なんせ、最強ギルドの一角ですからね!さて、メンバーは、リーダーソアラ、ディーネ、エスメラルダ、シズク、カスミの以上5名となります!」
「例年通り、全員女性ですな」
「ええ。ですが、女だからと言って侮ってはいけませんよ!さて、続いて、地属性エリア代表!シェミスターライトBチーム!」
シオン「いえーい、今回こそは優勝取りますよー!......こんな感じでいいのでしょうか?」
ピアナ「うん。多分、そんな感じでいいよー」
「このギルドは、マジックアルケミストとは違う意味で活気があるギルドですよー!では、メンバー紹介!リーダーシオン、ブラッド、レクト、ピアナ、レイガの以上5名となります!続いて、氷属性エリア代表!コールドミラーだァァァ!まさかの、予選は1チームだけでの出場だァァァ!」
「「「 ワァァァァァ!!! 」」」
「例年優勝の最強ギルドは、やはり、熱気も変わりますな」
「ええ。例年優勝の最強ギルドですからね!さて、もう毎年同じなので、分かりきっておりますが、メンバー紹介!リーダーエクセリア、リアム、レイヴン、カルマ、ベルメル。以上、一部は変わっておりますが、毎年変わらない5名となります!」
「安定ですな」
「続いて、光属性エリア代表!グラン......メモリーズ......?」
「「「 ...... 」」」
ヴァル「最強目指して一直線だァ!」
ヴェルド「弱小弱小うるせぇんだよ!」
「ま、まさか、同じギルドから2つとも決勝進出......?」
「え、ええっと、取り乱してしまいましたが、メンバー紹介......い、いきなりメンバーチェンジで、リーダーフウロ、ヴァル、ヴェルド、エレノア、アルテミスの、以上......5名となります......」
ヴァル「あぁ?なんかテンション低いなー」
フウロ「きっと、私達の恐ろしさに恐れを抱いてるんだ」
エレノア「そういうものかな?」
フウロ「エレノア、作品初名前登場おめでとう。期待してるぞ!そして、アルテミスもな」
アルテミス「セリカさんとエフィさんの分まで頑張ります。この姿がラクに届くように!」
「は、はい。大会の規定上、なんの問題もないとの事でした。さ、続いて、闇属性エリア代表!ダークソウル!」
「聞いたことすらないギルドですな」
「ええ。最近できたギルドであり、今回が大会初出場。その上、予選は1チームだけでの参加でした。では、メンバー紹介!リーダーケンセイ、ソウセイ、フセイ、キュウセイ、マセイの以上5名となります。話によると、この5人は5つ子らしいです!」
「5人兄弟での出場ですか。異色の香りがして良いですな」
「はい!以上、参加ギルド8チームの紹介でございました!引き続き、第1回戦の内容と、組み合わせを発表致します。ケビンさん、よろしくお願いします」
「はい。第1回戦は、参加ギルド8チームそれぞれから1人を選出し、同じフィールドで戦うバトルロワイヤルとなります。参加者は、最後の1人になるまで戦い、順位に応じてポイントが振り分けられます」
「今年はポイント制によるガチバトルが主題です!」
「特殊なルールとして、戦いの場の至る所に罠が張り巡らされております。その罠は、触れれば不利になりますが、罠は近づけば分かるようになっているので、敵を嵌めるのにも使えます。戦い方は自由。とにかく最後の1人になれば1位スタートです!ほっほっほ」
「はい、ありがとうございました。それでは、選手の皆さんは控え室にて準備をお願い致します!解散!」
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
ヴァル「見たか?あの会場のざわめき具合!」
ネイ「中々に見物じゃったな。これも妾の作戦勝ちじゃな」
フウロ「そうだな。だが、いきなりメンバーチェンジをして大丈夫だったのか?3回できるとは言え、いきなり使うのはどうかと思う」
ネイ「まあ、セリカとエフィはタイマン出来るような奴らじゃないからな。予選の乱戦だけに合わせた編成じゃ。それに、3回出来るんじゃから、まだ心配することもなかろう。このメンバーなら、4回戦あたりまでは有利に戦えると思う」
ヴェルド「なんで4回戦までなんだ?」
ネイ「5回戦が乱闘形式の戦いとなっておる。そして、6回戦はタッグ形式の戦い。最後の7回戦はチーム総出の総力戦。5回戦あたりで1度変えたいと思ってるのじゃ。そして、7回戦でもう一度」
エレノア「でも、そうしたら、怪我した時とかが大変じゃないですか?」
ネイ「その時はその時でしっかり考えるわい。つか、戦ってもないのに怪我する前提で話をするな」
エレノア「そうですね。怪我しないよう全力で頑張ります!......ところで、1回戦がいきなり乱闘形式ですが、誰が参加するんですか?」
ネイ「乱闘は正直予想してなかったからな。フウロあたりでどうじゃろうか?」
フウロ「私か」
ネイ「最後の1人になれば勝ちじゃからな。なんだかんだでフウロが適任じゃとは思う」
フウロ「なるほど。ならば、任せておけ。白星スタートを約束してやる」
ヴァル「おぉ!期待してるぞ!本当は俺が出てえけど」
ネイ「ヴァルは不意打ちに弱いからダメじゃな。ヴェルドもなんか殲滅力に欠けるし、アルテミスは遠距離での戦い。乱戦には向いとらんな。それで......エレノアは......」
エレノア「私は治癒術と雷、氷、風、光の4属性を同時に操れますけど、連続は難しいですね」
ネイ「となると、やっぱりフウロじゃな。敵の戦い方が分からん以上、純粋に強い戦力の方が向いとる。予選の時ほど温くはないから気をつけろよ」
フウロ「ああ、分かっている。あわよくば、参加者全員の戦い方を把握しておく」
ネイ「それでこそ、グランメモリーズの最強剣士じゃな」
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
「姫、本当によろしかったのでしょうか?観客からは様々な抗議が出ております」
「規定には違反してない。グランメモリーズは、このまま2チーム参加で進める。それよりも、ツクヨミの調査はまだですか!」
「申し訳ございません。何せ、情報がどこにもないものですから。歴史書を漁っても、魔女に関する記述は少ないばかり。とても、1日や2日で特定できるものではございません」
分かりきっていた事ではあるが、やはり特定は難しいか。
王国の権力を持ってしても素性の分からない人物。やはり、ツクヨミは本物で間違いないのか。
「......そうか。分かった」
「どうかしました?」
「いえ。1回戦の出場選手が出揃ったそうです。聞きますか」
「一応」
「マジックアルケミスト、トーリヤ。グランメモリーズA、ミラ。ハイドロオーシャンズ、デラ。トゥインクルアスタロト、ソアラ。シェミスターライト、レイガ。コールドミラー、カルマ。グランメモリーズB、フウロ。ダークソウル、フセイ。以上です」
「そう......」
毎年退屈な大会だが、今年は面白くなってくれるだろうか。そして、グランメモリーズはいきなりメンバーからライトフィリアを外した。ただの偶然だろうが、これで貴族連中が何か言うことはなくなった。
このまま、そのライトフィリアには参加を自粛してもらいたいのだが。そんな事を言えるわけないか。
「姫。失礼します」
「どうしましたか」
「1冊だけ、魔女に関する書物が見つかりました。丁度、怠惰の魔女、ツクヨミに関するものです!」
「なんですと!」
「中はそこまで読み進めておりません。ですが、ツクヨミに関するものに間違いはありません」
「その書物を渡してください」
「はっ」
これは......昔、お母様が読んでくださってた本。まさか、これがツクヨミに関するもの......?
「怠惰の魔女ツクヨミ。その姿は、何年経っても幼きままであり、だが、全ての魔法を編み出した魔女なり。時を止め、空間を操り、全ての心を見通す。また、その姿、邪龍・フェノンなり......」
「フェノン......?」
「可能な限り、このツクヨミという者を隠密に捕らえなさい」
「......承知致しました」
邪龍・フェノン......。そんな大罪の龍がここにいる......。
「なるべく、騒ぎは起こさないように。対龍人用の魔具も使って構いません!」
ここにいるツクヨミが、本物ならばフェノンでもあるという事だ。そんな者を大人しく放置しているわけにはいかない。
聖王クロムからは、フェノンは消滅したと聞かせられた。しかし、ここにいるということは、まだ消えていないということ。
クロムにも確認を取らなければならない。
「フェノン......」
0
あなたにおすすめの小説
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
勝手にサインしろと仰いましたので、廃嫡書類に国璽を押して差し上げました
鷹 綾
恋愛
「確認? 面倒だ。適当にサインして国璽を押しておけ」
そう言ったのは、王太子アレス。
そう言われたのは、公爵令嬢レイナ・アルヴェルト。
外交も財政も軍備も――
すべてを裏で処理してきたのは彼女だった。
けれど功績はすべて王太子のもの。
感謝も敬意も、ただの一度もない。
そして迎えた舞踏会の夜。
「便利だったが、飾りには向かん」
公開婚約破棄。
それならば、とレイナは微笑む。
「では業務も終了でよろしいですね?」
王太子が望んだ通り、
彼女は“確認”をやめた。
保証を外し、責任を返し、
そして最後に――
「ご確認を」と差し出した書類に、
彼は何も読まずに署名した。
国は契約で成り立っている。
確認しない者に、王の資格はない。
働きたくない公爵令嬢と、
責任を理解しなかった王太子。
静かな契約ざまぁ劇、開幕。
---
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
[完結]7回も人生やってたら無双になるって
紅月
恋愛
「またですか」
アリッサは望まないのに7回目の人生の巻き戻りにため息を吐いた。
驚く事に今までの人生で身に付けた技術、知識はそのままだから有能だけど、いつ巻き戻るか分からないから結婚とかはすっかり諦めていた。
だけど今回は違う。
強力な仲間が居る。
アリッサは今度こそ自分の人生をまっとうしようと前を向く事にした。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
2度死んだ王子は今度こそ生き残りたい
緑緑緑
ファンタジー
王太子ロイは、かつて二度の革命によって祖国を崩壊させてしまった過去を持つ。命を落とすたび、彼はある時点へと巻き戻される。そして今、三度目の人生が静かに幕を開けようとしていた。
――自分は民を理解しているつもりだった。
だが実際には、その表面しか見えていなかったのだ。
その痛烈な自覚から、物語は動き始める。
革命を回避するために必要なのは、制度でも権力でもない。「人を知る」ことこそが鍵だと、ロイは気付く。
彼はエコール学園での生活を通じ、身分も立場も異なる様々な人間と深く関わっていく。
そこで出会う一人ひとりの想いと現実が、やがて国の未来を大きく左右していくことになるとは、この時のロイはまだ知らない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる