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最終章 【創界の物語】
最終章15 【グラン大戦】
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ーー800年前。
この世界は他の世界と自由に行き来することが出来た。人と人が行き交い、界交という名で世界と世界を結んできた。だが、ある時を境に、その交わりは崩れることになる。
『グラン大戦』
今では、名前だけが歴史に記され、その内容は分からず終いになっている大昔の戦争。この戦争は、簡単に言えば世界同士の戦いだった。
その世界の創界神が誰であるかなど関係ない。その世界に住む者が、何の因果であるかを知らずにただひたすら血を流した戦い。決着など着かなかった。
ーーなぜなら、妾が全てを破壊したから。
邪龍・フェノンは世界の半分を破壊した。そして、後に続くようにして、邪龍・アポカリプスが世界の全てを破壊し、世界と世界の繋がりすらをも破壊した。世界を自由に行き来出来るのが己だけになるように……
こうして、世界の均衡は、不幸にも『破壊』という形で守られることになった。だが、今現在、それを乱そうとする者が現れた。お主らも知っておるように、光楼宗と名乗る連中。奴らは妾が管轄する世界だけでなく、その他の創界神が管轄する世界にすら手を出し、創界神の怒りを買った。
妾は何度も対話を試みた。しかし、返ってくる答えは『話し合いの余地は無い』の一言のみ。
諦める。そんな選択肢、妾には無い。じゃから、妾達は戦わなければならない。妾と同等か、それ以上の力を持つ創界神を相手に……
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
「えっとー……、要は神様が攻めてくるからヤベェって事でいい?」
ネイから聞かされた内容は、あまりにも壮大すぎる事で、俺には半ば理解することが出来なかった。
ーーただ、それでも、ネイの口振りから軽い話ではないという事だけは理解出来た。
ユミ「神様にも神様の事情ってのがあるんだが、流石に今回の事にはお手上げだぜ」
「だろうな。別世界の神様って言ったら、記憶にあるのは俺の母さんだけど、あれでもお前らからすれば雑魚なんだろ?」
ネイ「雑魚は言い過ぎじゃが、あれでは手出しが出来んほどの奴がゴロゴロとやって来ることに変わりはないな。その前触れという形にはなるが、お主は神の怒槌を喰らって死んだじゃろう」
ーー確かに、俺は死んだ。痛みを感じる間もなく死んだ。その直後に、ヒカリが俺をこの時代に送り届けてくれたことも、ネイからの話で知っている。
「ーー死んだってのは、やっぱりよく分かんねぇんだが、確かにあの爆発はヤバかった。ヤバいなんてもんじゃねぇな。本当に世界の終わりが来たかと思った」
ユミ「事実、世界の終わりが来たようなもんだからな」
ヒカリ「ーー未来で何があったのかは知らないけど、もう少し私に分かりやすく教えてくれないかしら?何のためにここまで着いてきたのかよく分からないわ」
退屈そうに欠伸をしながら、ヒカリが文句の欠片を飛ばしてくる。未来のヒカリを知っているからか、この程度の文句は軽く受け流せれるな。ーーでも、確かにヒカリに何も説明しないというのもどうかとは思う。
ネイ「ーーヒカリには、この本でも渡しておくか。時間は有限、同時に説明する力は妾に無い」
そう言うと、ネイは『グランストリア』と書かれた本を1冊、ヒカリのところに指で弾いて飛ばす。
「おい、ネイーー」
ネイ「言いたいことは分かるが、こればっかりはそうするしか簡単に説明する方法がない。ーーヒカリ、その本には未来のことが全て記されておる。読むか読まぬかはお主の自由じゃ」
ヒカリ「……」
ヒカリは動じることなく、本のページをパラパラとめくり出した。俺の時は意識ごと本の中に入れられたというのに、ヒカリはごくごく普通に本を読むことが出来ている。
「ーーそれで、ネイ。相手は誰なんだ?誰をぶっ飛ばせば良いんだ?」
ネイ「ぶっ飛ばせる前提で話すところが凄いが、まあお主ならそれも出来よう。で、今回の相手じゃが、前述したように各世界の神が相手。実力は基本的に妾以上」
「お前以上って、これ以上インフレ進める気かよ……」
ネイ「そうでもしなければ話が盛り上がらんじゃろ」
ユミ「お前らメタい話はそのくらいにしろ」
ネイ「……それで、今回特に注意すべき相手はゼウス、ヘラ、アヌの3人」
ユミ「どいつもこいつもどっかの神話で聞いたことのある名前だ。まあ、こいつのツクヨミって名前自体、どっかで聞いたことある名前なんだがな」
あれか。セリカとかエフィが好んで読んでた神話ってやつか。俺も、いつぞやの時にそんなものを読んで神話奥義を完成させたな。
ーーその神話に登場する奴が相手。そう考えるとやっぱヤベェな。語彙力無くなるけどそれくらいしか言えない。
「ーー神話に登場するってのなら、何かしらの弱点とか特徴とかあるんじゃねぇか?」
ネイ「それは考えたが、所詮神話は太古の人間が考え出し、創造したもの。イメージなんてバラバラじゃし、特徴という特徴もこれといって得られない」
「ーーそうか……」
ユミ「まあ、神話なんて所詮は作り話だからな。ツクヨミがこんなにも自堕落でお調子者だったなんて誰が想像出来んだよ」
「それもそうだな」
神の話だというのに、そんなイメージダウンに繋がるような文章は誰も残さねぇだろうな。むしろ残さないでほしい。神様に対するイメージが地にまで落ちちまうから。人間が最後に縋るべき存在なんだから、ちゃんとそれらしい振る舞いでいてほしい。
ーーって、目の前にイメージダウンさせてくる神様がいるのに何考えてんだろうな。
「で、どんなに言っても世界が壊されることに変わりはないんだろ?」
ユミ「ああ。あのバカどものせいで俺達の世界が壊される。このままだったら、何も出来ないうちにな」
ネイ「じゃが、そうだからと言って奴らの好きにさせるつもりはない。妾の世界に手出しはさせん」
「ーー具体的な対抗策はあるのか?」
俺は恐る恐るそう尋ねる。わざわざ俺の記憶を未来から呼び出してきたくらいなんだ。何か方法があってくれないと困る。
ネイ「ーー1つ、神に抗う唯一の手段がある」
「……」
ゴクリと喉を鳴らし、全神経を注いでネイの言葉を待つ。ただならぬ緊張感が俺の背筋を冷たく撫でる。まるで、得体の知れない幽霊か何かに取り憑かれている気分だ。
ネイ「終焉の刃。それを使えば神を殺すことが出来る。本来であれば、妾が再び暴走してしまった時に用意された最終手段を、別の神を殺すために使う」
「終焉の……刃……。それがあれば、神を殺せるんだな?」
ネイ「ああそうじゃ。じゃが、これにはちょっとした問題がある」
「問題?」
ーーまあ、ネイ自身を殺すための武器とか言ってたし、簡単に手に入れられる物では……いや、暴走止めるためなんだから、もっと簡単に手に入るようにしてなきゃダメだろ。ってなると、別の方向に問題ありと見た。
ネイ「ーー終焉の刃は、悪しき龍が暴走を始めた時、ただ1つの時間にのみ現れる。手に入れようと思うのなら、妾が暴走する必要がある」
「……!?」
ネイが……暴走しなければならない?
ユミ「ヴァル、結論を急ぐのは早ぇと思うぜ」
俺があれこれ考え出す前にユミがそっと肩を触ってきた。
「……」
ヒカリ「口振りからして、ネイが暴走せずとも終焉の刃を出す方法があるんでしょ?」
いつの間にかヒカリが俺の隣に立ち、なぜか睨むような目付きでネイの方を見る。
ネイ「ーー実は、終焉の刃が現れた時間が1つだけ存在する」
ヒカリ「……ほら、あるじゃない。で、どこなのよ?」
ネイ「ーーかつて、世界を繰り返す龍と、家族の絆を信じた少女が激戦を繰り広げた時代。妾は、その時代を『白と黒の英雄』、または『夢幻の道』と呼んでいる。今から、その時代に行くぞ、ヴァル、ヒカリ」
「……」
俺は唾を飲み、ヒカリはため息を零す。俺がこんなに緊張感で体を震わせているのに、ヒカリはまるで全てを知っていたかのような素振りをとる。この書庫を以前から知っていたような素振りを見せていたし、この程度のことでは驚かないのだろうな。
ーー過去に飛ぶ……か。まあ、俺の記憶が未来から飛んできたのだから、実質2度目の時間旅行となるのだが、行く時代の話がよく見えてこない。世界を繰り返す龍と、家族の絆を信じた少女の戦い?そんな歴史あったっけ?
「なぁネイ。俺達、具体的に誰が活躍した時代に行くんだ?」
ネイ「時代っていうほどのものでもない。そうじゃの、デルシアが活躍した時代と言えば分かるかの」
「デルシア……むちゃくちゃ最近じゃねぇか」
確かに、時代っていうほどのものじゃねぇな。なら安心だ。安心できる要素がどこにあるのかは知らんが。
さっき、俺の記憶を取り戻す旅の途中でデルシア達の話は見た。そこに、なぜか俺達3人の姿もある。多分というか、絶対それがこれから俺達がやろうとしていることなんだろうな。
ネイ「ヴァル、ヒカリ。準備という準備もないが、行く心構えは出来たか?」
ヒカリ「なんで私がって言いたいところだけど、行かなきゃいけないんでしょ。なら、さっさと行って終焉の刃とやらを回収してきましょ」
ヒカリはそう言うと、照れを入れた笑みで俺の方を見てきた。
「ーー行こうぜ、ネイ。俺達の世界を守るために!」
この世界は他の世界と自由に行き来することが出来た。人と人が行き交い、界交という名で世界と世界を結んできた。だが、ある時を境に、その交わりは崩れることになる。
『グラン大戦』
今では、名前だけが歴史に記され、その内容は分からず終いになっている大昔の戦争。この戦争は、簡単に言えば世界同士の戦いだった。
その世界の創界神が誰であるかなど関係ない。その世界に住む者が、何の因果であるかを知らずにただひたすら血を流した戦い。決着など着かなかった。
ーーなぜなら、妾が全てを破壊したから。
邪龍・フェノンは世界の半分を破壊した。そして、後に続くようにして、邪龍・アポカリプスが世界の全てを破壊し、世界と世界の繋がりすらをも破壊した。世界を自由に行き来出来るのが己だけになるように……
こうして、世界の均衡は、不幸にも『破壊』という形で守られることになった。だが、今現在、それを乱そうとする者が現れた。お主らも知っておるように、光楼宗と名乗る連中。奴らは妾が管轄する世界だけでなく、その他の創界神が管轄する世界にすら手を出し、創界神の怒りを買った。
妾は何度も対話を試みた。しかし、返ってくる答えは『話し合いの余地は無い』の一言のみ。
諦める。そんな選択肢、妾には無い。じゃから、妾達は戦わなければならない。妾と同等か、それ以上の力を持つ創界神を相手に……
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
「えっとー……、要は神様が攻めてくるからヤベェって事でいい?」
ネイから聞かされた内容は、あまりにも壮大すぎる事で、俺には半ば理解することが出来なかった。
ーーただ、それでも、ネイの口振りから軽い話ではないという事だけは理解出来た。
ユミ「神様にも神様の事情ってのがあるんだが、流石に今回の事にはお手上げだぜ」
「だろうな。別世界の神様って言ったら、記憶にあるのは俺の母さんだけど、あれでもお前らからすれば雑魚なんだろ?」
ネイ「雑魚は言い過ぎじゃが、あれでは手出しが出来んほどの奴がゴロゴロとやって来ることに変わりはないな。その前触れという形にはなるが、お主は神の怒槌を喰らって死んだじゃろう」
ーー確かに、俺は死んだ。痛みを感じる間もなく死んだ。その直後に、ヒカリが俺をこの時代に送り届けてくれたことも、ネイからの話で知っている。
「ーー死んだってのは、やっぱりよく分かんねぇんだが、確かにあの爆発はヤバかった。ヤバいなんてもんじゃねぇな。本当に世界の終わりが来たかと思った」
ユミ「事実、世界の終わりが来たようなもんだからな」
ヒカリ「ーー未来で何があったのかは知らないけど、もう少し私に分かりやすく教えてくれないかしら?何のためにここまで着いてきたのかよく分からないわ」
退屈そうに欠伸をしながら、ヒカリが文句の欠片を飛ばしてくる。未来のヒカリを知っているからか、この程度の文句は軽く受け流せれるな。ーーでも、確かにヒカリに何も説明しないというのもどうかとは思う。
ネイ「ーーヒカリには、この本でも渡しておくか。時間は有限、同時に説明する力は妾に無い」
そう言うと、ネイは『グランストリア』と書かれた本を1冊、ヒカリのところに指で弾いて飛ばす。
「おい、ネイーー」
ネイ「言いたいことは分かるが、こればっかりはそうするしか簡単に説明する方法がない。ーーヒカリ、その本には未来のことが全て記されておる。読むか読まぬかはお主の自由じゃ」
ヒカリ「……」
ヒカリは動じることなく、本のページをパラパラとめくり出した。俺の時は意識ごと本の中に入れられたというのに、ヒカリはごくごく普通に本を読むことが出来ている。
「ーーそれで、ネイ。相手は誰なんだ?誰をぶっ飛ばせば良いんだ?」
ネイ「ぶっ飛ばせる前提で話すところが凄いが、まあお主ならそれも出来よう。で、今回の相手じゃが、前述したように各世界の神が相手。実力は基本的に妾以上」
「お前以上って、これ以上インフレ進める気かよ……」
ネイ「そうでもしなければ話が盛り上がらんじゃろ」
ユミ「お前らメタい話はそのくらいにしろ」
ネイ「……それで、今回特に注意すべき相手はゼウス、ヘラ、アヌの3人」
ユミ「どいつもこいつもどっかの神話で聞いたことのある名前だ。まあ、こいつのツクヨミって名前自体、どっかで聞いたことある名前なんだがな」
あれか。セリカとかエフィが好んで読んでた神話ってやつか。俺も、いつぞやの時にそんなものを読んで神話奥義を完成させたな。
ーーその神話に登場する奴が相手。そう考えるとやっぱヤベェな。語彙力無くなるけどそれくらいしか言えない。
「ーー神話に登場するってのなら、何かしらの弱点とか特徴とかあるんじゃねぇか?」
ネイ「それは考えたが、所詮神話は太古の人間が考え出し、創造したもの。イメージなんてバラバラじゃし、特徴という特徴もこれといって得られない」
「ーーそうか……」
ユミ「まあ、神話なんて所詮は作り話だからな。ツクヨミがこんなにも自堕落でお調子者だったなんて誰が想像出来んだよ」
「それもそうだな」
神の話だというのに、そんなイメージダウンに繋がるような文章は誰も残さねぇだろうな。むしろ残さないでほしい。神様に対するイメージが地にまで落ちちまうから。人間が最後に縋るべき存在なんだから、ちゃんとそれらしい振る舞いでいてほしい。
ーーって、目の前にイメージダウンさせてくる神様がいるのに何考えてんだろうな。
「で、どんなに言っても世界が壊されることに変わりはないんだろ?」
ユミ「ああ。あのバカどものせいで俺達の世界が壊される。このままだったら、何も出来ないうちにな」
ネイ「じゃが、そうだからと言って奴らの好きにさせるつもりはない。妾の世界に手出しはさせん」
「ーー具体的な対抗策はあるのか?」
俺は恐る恐るそう尋ねる。わざわざ俺の記憶を未来から呼び出してきたくらいなんだ。何か方法があってくれないと困る。
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「……」
ゴクリと喉を鳴らし、全神経を注いでネイの言葉を待つ。ただならぬ緊張感が俺の背筋を冷たく撫でる。まるで、得体の知れない幽霊か何かに取り憑かれている気分だ。
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ネイ「ああそうじゃ。じゃが、これにはちょっとした問題がある」
「問題?」
ーーまあ、ネイ自身を殺すための武器とか言ってたし、簡単に手に入れられる物では……いや、暴走止めるためなんだから、もっと簡単に手に入るようにしてなきゃダメだろ。ってなると、別の方向に問題ありと見た。
ネイ「ーー終焉の刃は、悪しき龍が暴走を始めた時、ただ1つの時間にのみ現れる。手に入れようと思うのなら、妾が暴走する必要がある」
「……!?」
ネイが……暴走しなければならない?
ユミ「ヴァル、結論を急ぐのは早ぇと思うぜ」
俺があれこれ考え出す前にユミがそっと肩を触ってきた。
「……」
ヒカリ「口振りからして、ネイが暴走せずとも終焉の刃を出す方法があるんでしょ?」
いつの間にかヒカリが俺の隣に立ち、なぜか睨むような目付きでネイの方を見る。
ネイ「ーー実は、終焉の刃が現れた時間が1つだけ存在する」
ヒカリ「……ほら、あるじゃない。で、どこなのよ?」
ネイ「ーーかつて、世界を繰り返す龍と、家族の絆を信じた少女が激戦を繰り広げた時代。妾は、その時代を『白と黒の英雄』、または『夢幻の道』と呼んでいる。今から、その時代に行くぞ、ヴァル、ヒカリ」
「……」
俺は唾を飲み、ヒカリはため息を零す。俺がこんなに緊張感で体を震わせているのに、ヒカリはまるで全てを知っていたかのような素振りをとる。この書庫を以前から知っていたような素振りを見せていたし、この程度のことでは驚かないのだろうな。
ーー過去に飛ぶ……か。まあ、俺の記憶が未来から飛んできたのだから、実質2度目の時間旅行となるのだが、行く時代の話がよく見えてこない。世界を繰り返す龍と、家族の絆を信じた少女の戦い?そんな歴史あったっけ?
「なぁネイ。俺達、具体的に誰が活躍した時代に行くんだ?」
ネイ「時代っていうほどのものでもない。そうじゃの、デルシアが活躍した時代と言えば分かるかの」
「デルシア……むちゃくちゃ最近じゃねぇか」
確かに、時代っていうほどのものじゃねぇな。なら安心だ。安心できる要素がどこにあるのかは知らんが。
さっき、俺の記憶を取り戻す旅の途中でデルシア達の話は見た。そこに、なぜか俺達3人の姿もある。多分というか、絶対それがこれから俺達がやろうとしていることなんだろうな。
ネイ「ヴァル、ヒカリ。準備という準備もないが、行く心構えは出来たか?」
ヒカリ「なんで私がって言いたいところだけど、行かなきゃいけないんでしょ。なら、さっさと行って終焉の刃とやらを回収してきましょ」
ヒカリはそう言うと、照れを入れた笑みで俺の方を見てきた。
「ーー行こうぜ、ネイ。俺達の世界を守るために!」
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