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第11章 クラス対抗魔法球技戦編
エリアボール1年決勝③
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「まぁ、このチームからそんな簡単に点が取れるとは思ってなかったけどね」
1回戦と使用している魔法具が違うとはいえ、同じように防御してきたのを見て、アザレアはふっと少しだけ笑った。
1年生とは言え、自分も生徒会のメンバーの1人だ。100人を超える新入生の中から選ばれた2人のうちの1人。この優秀な魔法使いが数多く集まるディナカレア魔法学院の中でも、ごく限られた魔法使いしか入ることを許されない生徒会のメンバーの1人だ。
アザレア・ディライトは決して自分が弱い魔法使いだとは思っていない。しかし、自分が他のどんな魔法使いよりも強いとも思っていない。むしろ逆だった。この1年生の中には自分より優れた魔法使いはたくさんいる。正直、自分より生徒会に相応しいと思える人などたくさんいると思っていた。ディナカレア魔法学院に入学すること自体はできるだろうとは思っていたが、まさか自分が生徒会に入れるなどとは夢にも思っていなかった。
彼女が抱いている気持ちは、生徒会メンバーであることに対する誇りではなく責任だ。自分より優れた魔法使い、自分より生徒会に相応しい魔法使いがいるのに、自分が生徒会に選ばれた。いや、選ばれてしまった。
それならば、せめてディナカレア魔法学院生徒会の名に恥じないような振る舞いをしなければならない、アザレアは使命感にも似た感情を持っていた。
「まずはプランAで行くわ」
アザレアがそう言うと、チームメンバーはうなずいた。
「行くわ!エンチャント・サンダー!」
アザレアが魔法を詠唱すると、ボールが放電を始める。
「あれは…雷の付与魔法ですね?」
「エリアボールで雷の付与魔法で攻撃するやつは見たことないな。何のつもりや?」
生徒会のメンバーがアザレアの意図がわからず首を傾げている中、試合を選手控室から見ていたルーシッドは微笑んで言った。
「あれは…もしかして私と同じ戦法かな?この土壇場での思い付きでできるものじゃないし、事前に準備してたんだろうね。すごいなぁ」
「多分、半分だけ同じだと思うわ。完全にあなたと同じ魔法を考えるような魔法使いがこの学院に2人もいたら、世も末だわ」
それを聞いて、横にいたシアンは皮肉たっぷりにそう言うのだった。
付与魔法とは「魔法をかけた物質に魔法特性を付与する」というものである。魔法特性が付与されたものは、その特性を発揮することができるようになる。例えば、雷の魔法が付与された物質は、光を発するようになったり、放電するようになったりする。だがこれは魔法を付与した物質そのものが、その魔法特性と同じような存在になるということを意味しているわけではない。
あくまでその物質が魔法特性を発揮しているだけであって、いわば魔法使いの分身のようなもの、自分の代わりに魔法を使う存在を作り出しているという認識の方が正しい。
これは、部分魔装と完全魔装の違いと似たようなものであり、付与魔法において魔法使いが操れるのは、自分の魔力が働いている部分のみである。マジックボールなどの物質そのものを魔力で作り出している魔法の場合はそれ全体を自在に操れるが、付与魔法の場合は、魔法が付与されている物体そのものは動かすことができない。その物体を動かすには、その物体から魔法によって生み出している物質によって間接的に動かすしかないのである。どちらも物体を動かせはするが、似ているようで大きな違いがある。
付与魔法によって物を動かす最も一般的な方法は、風を吹き出して飛ばすという方法だ。シヴァ・フィースクルが得意とする方法で、エリアボールでも使用する魔法使いは多い。というか、この方法ぐらいしか付与魔法で攻撃する方法がないと言った方が正しい。火や光をただ単に放出しても推進力にはなり得ないからだ。
クリスティーンなどが火の付与魔法で移動することが可能なのは、ルーシッドが火を特殊な方法で放出することによって、周りから取り込んだ空気を火の先から吹き出しているからだ。実際には火によって移動しているのではなく、取り込んだ空気を放出する際の反作用によって移動しているというわけだ。
それゆえに雷の付与魔法を使ったアザレアの行動は、一般の魔法使いからは少し奇妙なことのように思えた。
「エンチャント・サンダーアロー!」
アザレアがそう言うと、ボールの後方から雷の矢のシャフトが伸び、羽が形成される。そして今度はボールが雷の大きな翼を広げたように、そこに弓が出現する。
それはあたかも空中に雷の翼を広げて降臨した天使のようだった。
「なっ、なんやあれは…?」
「あれは…雷の矢、いや…でも…そうか…」
「リリー!」
「大丈夫、任せて」
クリスティーンが、リリアナ・ソルフェリノに話しかけた瞬間だった。
アザレアが手を振り下ろすと、天から雷の矢が放たれる。
雷の魔法を使った攻撃は、魔法の中では最速の攻撃だ。しかし、これはサンダーボールがファイアボールよりも速く動かせるということではない。マジックボールを動かしているのは、雷や火を発生するのに必要な魔力を操作している魔法使いだ。そのためマジックボールを動かす速さがどれだけになるかは、魔法使いの魔力制御力に依存している。つまり魔法使いによる差はあれど、同じ魔法使いが使うのであればサンダーボールもファイアボールも同じ速度となる。
しかし、マジックアローは違う。マジックアローは弓から放たれた瞬間から魔法使いの制御外となる。弓を放ってしまった後は弓の方向を変えることはできない。
そして、放たれた矢の威力や飛距離など、魔力量に依存する部分もあるが、速度は基本的に属性に依存するところが多い。その中でもサンダーアローは最速である。
魔法使いが魔法で生み出す雷は自然界の雷や光とは違うものなので、その速度は文字通りの光の速さではない。だが、目で追えるか追えないかのギリギリの速度であることに間違いはない。サンダーアローが自分に向けて放たれたと気づいた段階から回避行動や防御行動に移ったのでは基本的には間に合わないのである。そう基本的には。
付与された雷によるサンダーアローの力を受けたボールは、一瞬で地表に到達する。
「雷の移動魔法」
しかし、そのボールによってエリアが奪われることはなかった。
リリアナが一瞬でボールの元へと移動し、そのボールを弾き返したのだった。
「……なっ、なんや、一体なにが起こっとるんや?」
会場がざわめく中、生徒会メンバーもしばらく言葉を失ったようにその光景を眺めていたが、シヴァは我に返ったかのようにそう尋ねた。
「おそらく、ボールにかけた付与魔法を利用した雷の矢でしょう。この魔法自体はまぁ魔法武器などにもある珍しいものではないですが、マジックアローを手放しで撃つことができたのはすごいことです。形状も独特でしたし、別の魔法と言ってもいいレベルでしょう」
「いや、それはそれですごいんやけど…そこやのうて…」
アザレアの魔法について分析するヴァンに対して、シヴァが少し戸惑うように答える。
「……マーシャ、あれは雷装?」
フリージアがサーシャに尋ねる。
「いや、違うね。雷装ではない。だが、雷装に勝るとも劣らない速度だったね」
「じゃあ、何かしら…発動前に一瞬だけ雷の翼のようなものが見えたけど…?」
「……わからないね…だが、魔装以外であの移動速度を実現しているとすれば、それは……恐ろしいことだね」
今回の決勝戦のために考えた自分のとっておきと言ってもいい魔法を防御され、自分たちのエリアに戻ってきたボールを見つめてごくりと息を飲むアザレア。
一体どうやってあの攻撃を防御したのか、どう対処すればいいのか、アザレアには皆目見当もつかなかった。
だが、それでもなおアザレアの目から闘志は失われていない。
1回戦と使用している魔法具が違うとはいえ、同じように防御してきたのを見て、アザレアはふっと少しだけ笑った。
1年生とは言え、自分も生徒会のメンバーの1人だ。100人を超える新入生の中から選ばれた2人のうちの1人。この優秀な魔法使いが数多く集まるディナカレア魔法学院の中でも、ごく限られた魔法使いしか入ることを許されない生徒会のメンバーの1人だ。
アザレア・ディライトは決して自分が弱い魔法使いだとは思っていない。しかし、自分が他のどんな魔法使いよりも強いとも思っていない。むしろ逆だった。この1年生の中には自分より優れた魔法使いはたくさんいる。正直、自分より生徒会に相応しいと思える人などたくさんいると思っていた。ディナカレア魔法学院に入学すること自体はできるだろうとは思っていたが、まさか自分が生徒会に入れるなどとは夢にも思っていなかった。
彼女が抱いている気持ちは、生徒会メンバーであることに対する誇りではなく責任だ。自分より優れた魔法使い、自分より生徒会に相応しい魔法使いがいるのに、自分が生徒会に選ばれた。いや、選ばれてしまった。
それならば、せめてディナカレア魔法学院生徒会の名に恥じないような振る舞いをしなければならない、アザレアは使命感にも似た感情を持っていた。
「まずはプランAで行くわ」
アザレアがそう言うと、チームメンバーはうなずいた。
「行くわ!エンチャント・サンダー!」
アザレアが魔法を詠唱すると、ボールが放電を始める。
「あれは…雷の付与魔法ですね?」
「エリアボールで雷の付与魔法で攻撃するやつは見たことないな。何のつもりや?」
生徒会のメンバーがアザレアの意図がわからず首を傾げている中、試合を選手控室から見ていたルーシッドは微笑んで言った。
「あれは…もしかして私と同じ戦法かな?この土壇場での思い付きでできるものじゃないし、事前に準備してたんだろうね。すごいなぁ」
「多分、半分だけ同じだと思うわ。完全にあなたと同じ魔法を考えるような魔法使いがこの学院に2人もいたら、世も末だわ」
それを聞いて、横にいたシアンは皮肉たっぷりにそう言うのだった。
付与魔法とは「魔法をかけた物質に魔法特性を付与する」というものである。魔法特性が付与されたものは、その特性を発揮することができるようになる。例えば、雷の魔法が付与された物質は、光を発するようになったり、放電するようになったりする。だがこれは魔法を付与した物質そのものが、その魔法特性と同じような存在になるということを意味しているわけではない。
あくまでその物質が魔法特性を発揮しているだけであって、いわば魔法使いの分身のようなもの、自分の代わりに魔法を使う存在を作り出しているという認識の方が正しい。
これは、部分魔装と完全魔装の違いと似たようなものであり、付与魔法において魔法使いが操れるのは、自分の魔力が働いている部分のみである。マジックボールなどの物質そのものを魔力で作り出している魔法の場合はそれ全体を自在に操れるが、付与魔法の場合は、魔法が付与されている物体そのものは動かすことができない。その物体を動かすには、その物体から魔法によって生み出している物質によって間接的に動かすしかないのである。どちらも物体を動かせはするが、似ているようで大きな違いがある。
付与魔法によって物を動かす最も一般的な方法は、風を吹き出して飛ばすという方法だ。シヴァ・フィースクルが得意とする方法で、エリアボールでも使用する魔法使いは多い。というか、この方法ぐらいしか付与魔法で攻撃する方法がないと言った方が正しい。火や光をただ単に放出しても推進力にはなり得ないからだ。
クリスティーンなどが火の付与魔法で移動することが可能なのは、ルーシッドが火を特殊な方法で放出することによって、周りから取り込んだ空気を火の先から吹き出しているからだ。実際には火によって移動しているのではなく、取り込んだ空気を放出する際の反作用によって移動しているというわけだ。
それゆえに雷の付与魔法を使ったアザレアの行動は、一般の魔法使いからは少し奇妙なことのように思えた。
「エンチャント・サンダーアロー!」
アザレアがそう言うと、ボールの後方から雷の矢のシャフトが伸び、羽が形成される。そして今度はボールが雷の大きな翼を広げたように、そこに弓が出現する。
それはあたかも空中に雷の翼を広げて降臨した天使のようだった。
「なっ、なんやあれは…?」
「あれは…雷の矢、いや…でも…そうか…」
「リリー!」
「大丈夫、任せて」
クリスティーンが、リリアナ・ソルフェリノに話しかけた瞬間だった。
アザレアが手を振り下ろすと、天から雷の矢が放たれる。
雷の魔法を使った攻撃は、魔法の中では最速の攻撃だ。しかし、これはサンダーボールがファイアボールよりも速く動かせるということではない。マジックボールを動かしているのは、雷や火を発生するのに必要な魔力を操作している魔法使いだ。そのためマジックボールを動かす速さがどれだけになるかは、魔法使いの魔力制御力に依存している。つまり魔法使いによる差はあれど、同じ魔法使いが使うのであればサンダーボールもファイアボールも同じ速度となる。
しかし、マジックアローは違う。マジックアローは弓から放たれた瞬間から魔法使いの制御外となる。弓を放ってしまった後は弓の方向を変えることはできない。
そして、放たれた矢の威力や飛距離など、魔力量に依存する部分もあるが、速度は基本的に属性に依存するところが多い。その中でもサンダーアローは最速である。
魔法使いが魔法で生み出す雷は自然界の雷や光とは違うものなので、その速度は文字通りの光の速さではない。だが、目で追えるか追えないかのギリギリの速度であることに間違いはない。サンダーアローが自分に向けて放たれたと気づいた段階から回避行動や防御行動に移ったのでは基本的には間に合わないのである。そう基本的には。
付与された雷によるサンダーアローの力を受けたボールは、一瞬で地表に到達する。
「雷の移動魔法」
しかし、そのボールによってエリアが奪われることはなかった。
リリアナが一瞬でボールの元へと移動し、そのボールを弾き返したのだった。
「……なっ、なんや、一体なにが起こっとるんや?」
会場がざわめく中、生徒会メンバーもしばらく言葉を失ったようにその光景を眺めていたが、シヴァは我に返ったかのようにそう尋ねた。
「おそらく、ボールにかけた付与魔法を利用した雷の矢でしょう。この魔法自体はまぁ魔法武器などにもある珍しいものではないですが、マジックアローを手放しで撃つことができたのはすごいことです。形状も独特でしたし、別の魔法と言ってもいいレベルでしょう」
「いや、それはそれですごいんやけど…そこやのうて…」
アザレアの魔法について分析するヴァンに対して、シヴァが少し戸惑うように答える。
「……マーシャ、あれは雷装?」
フリージアがサーシャに尋ねる。
「いや、違うね。雷装ではない。だが、雷装に勝るとも劣らない速度だったね」
「じゃあ、何かしら…発動前に一瞬だけ雷の翼のようなものが見えたけど…?」
「……わからないね…だが、魔装以外であの移動速度を実現しているとすれば、それは……恐ろしいことだね」
今回の決勝戦のために考えた自分のとっておきと言ってもいい魔法を防御され、自分たちのエリアに戻ってきたボールを見つめてごくりと息を飲むアザレア。
一体どうやってあの攻撃を防御したのか、どう対処すればいいのか、アザレアには皆目見当もつかなかった。
だが、それでもなおアザレアの目から闘志は失われていない。
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