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【番外編1】:仕事とデートと夜のドライブ
10 課長
しおりを挟むオレ一人で気持ちよくなってただけなのに、それ見て興奮してるとか、ホント篠塚が今日もオレの天使……!!
それにしても、やっべぇ……。夜の山でのカーセックスとか、興奮度ぱねぇ……。
しかも景観の薄気味悪さが、絶妙に怖いのがまたいい。
お化け屋敷で怖いとは全然思わなかったけど、今の暗闇と木の陰とうすらぼんやりの月明かりと、風の音と木の葉がこすれる音……この状況であれを思い出すと、妙にゾクゾクする。
気持ちいいのと背徳感と人に見られるかも知れない怖さに、幽霊的な恐怖とで、めちゃくちゃ興奮する。
さっきの車のライトとか、一瞬、追いかけてきた幽霊を思いだして、ぞわっときたんだよな。……あれ、めっちゃ気持ちよかったんだけど。
さっきの興奮を思い出して、ゾクゾクする。
うっはぁー、変な扉開きそう……!
吊り橋効果……という言葉を思い出す。恐怖のどきどきを脳が恋のドキドキと勘違いする、というヤツだ。おそらく今のオレの脳は、恐怖のぞくぞく感を快感のぞくぞく感と取り違えているのだろう。
なにその最高のスパイス。オレ、もしかしてドMの扉開いちゃう?
おそらく冷静になれば、軽く薄気味悪いという程度で怖くも何ともないのだろう。だが、ここは全力で怖がっていこうじゃないか。
だって恐怖に身をゆだねると、気持ちよさが倍率ドン! ……良い!!
篠塚が、いった直後のまだ戦慄いている直腸を弄る。
あー……、最高に気持ちいい。ビクンビクンと跳ねる体に身を任せながら、篠塚の口でいった感動に浸る。
まさか篠塚がフェラをしてくるとは思わなかった。なんだかんだいってもほぼノンケのこいつがちんこくわえることはまずないと思っていた。しかも、丸一日パンツの中で蒸れたちんこだ。
羞恥心で死ぬかと思った。絶対くさいに決まってるのに、気にした様子すらなく咥えるから、絶対くさいの我慢してると思って全力で拒否ったのに、快感に負けた。
だって篠塚がちんこ咥えてるんだぜ。オレのちんこ咥えて挑発してくんだぜ……拒絶とか無理に決まってらぁな。
思い出すだけで耐えがたい羞恥心と、それで萎えるどころか滾っている篠塚のオレへの愛に、悶えるしかない。
オレ、もしかして篠塚に愛されてる?! なんちゃってーー!!
でもこんなオッサンが悶えてゴロゴロするところを見せるのははばかられるため、顔を隠しながら必死でのたうち回りたい衝動を堪える。……もう、死んでもいい……。最高すぎる。篠塚、大好き!!
しかも、しかもである。
普段から前立腺弄ってオナってたのと、篠塚のちんこを咥えることを覚えてしまった身体は、基本的に尻を弄らないとイけない。オレはちんこにだけの刺激じゃ、いきたくても刺激が足りなくていける気がしない。ちんこ弄るだけでイクとか相当の苦行になるだろう。
だからさっきは、せっかくのフェラだけどいきたいのにいけなくてヒンヒン泣く羽目になった。そしたらさすが篠塚である。いけないオレを導くように尻と乳首を弄ってくれるという、オレの官能をマックスに煽る特大サービスまで付けてくれた。
言葉にせずともオレの望みを軽々越えてくれる篠塚の有能さに、今日もまた感激!
と、思ったら、そのオレの最高潮を更に超えて、フィニッシュに精液飲みやがった。
オレが飲みたくても飲み込めなかったあの異物を!! 篠塚が!! やすやすとゴックンした!!
……篠塚、すごすぎない? ねえちょっと、かっこよすぎない?
あれ、絶対あんなに簡単に飲み込める物じゃないって。喉めっちゃイガイガするし! ……もしかして、やっぱオレ、篠塚にめっちゃ愛されてない? オレの恋人、ちょっとすごすぎない?
思いがけないところで、つきあい始めのラブラブ期はまだ続いているのだと実感する。ラブラブ期終了は早くて一ヶ月、長くて三ヶ月ぐらいを想定していたのだが、それを余裕で超えて、思ったより続いているからめちゃくちゃ幸せだ。
こんな幸せ期が長く続くと、ある日突然一瞬で覚めたりとかありそうだけど、それもまたよし! じわじわ遠ざかるより区切り付きやすいだろうし。これだけいっぱい幸せもらってるんだから、オレ耐えられるし!!
だが、オレの精液含んだ直後の口とのキスは断る。篠塚の精液は口に含めても、自分の精液はヤだ。
小さく溜息をついて、篠塚をどう誘うか考える。やっぱり、ここまで来たらせっかくのカーセックス、体験せずして帰るなんてあり得ない。男が廃るという物だ。とはいえ時間はまだ九時を過ぎたばかり。車の通りもそれなりにあるだろう。少し早すぎる。
……人に見られる可能性はなきにしもあらず。だがやりたい。
「やだ、ダメ、こんなところでしてたら誰かに見られちゃう…!」
「見せつけてやれば良い、見られて興奮してるんだろ、この淫乱が……!」
「ああ、らめぇぇぇ……!」
…………ヤリてぇぇぇぇ!!!!
今まさしくそのシチュエーションな訳だが、篠塚は一息ついている。これで終わりか。イヤだ! それはだめだ、このまま最後までやろうぜ!! でも、誘い方が分からん!!
どうする、どうするオレ。
さっきまでもっともらしい事言っといて今更手の平返しとか恥ずかしすぎるし。くそ、どうやって誘う? 「お前は良いのか?」とかそんな感じで篠塚を抱き寄せてちんこ握るか? それとも…………。
「……ッ」
はうぅぅぅん! 急に動かしたらダメだからー!
誘い方を考えていたら、つっこんだままになってた篠塚の指がオレの前立腺を刺激し始めた。そして再び萎えかけたオレのちんこの先っちょ舐めてるし、吸ってるし……あうぅぅ、気持ちいい……。
俺の希望を先回りしていくその行動力は相変わらず天才的なほど、オレの期待を上回る。
おねだりしなくても、そのまま続けてくれるのか……。お前、ホントにいい男だな……。
感動して、顔を隠したい羞恥心すら忘れて篠塚の顔を見つめる。
「抱くと、いったでしょう? あなたがあんまりにもかわいくてエロいから、こんなになってるのに……お預けなんて嫌ですから」
はい、喜んでー!!
オレの頭の中で、居酒屋の店員が高らかに返事をした。
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