S系攻め様は不憫属性

水瀬かずか

文字の大きさ
61 / 87
【番外編1】:仕事とデートと夜のドライブ

11

 篠塚が興奮を知らしめるように、オレに篠塚のちんこを触らせる。
 うほっでかい! やる気満々じゃねぇか! さすが篠塚、愛してる!
 うれしくてへらりと笑いそうな顔をぐっと引き締める。喜んでるのバレたら、恥ずかしい。

「一度出す物出したら、今更でしょう?」
「ひっ」
 再び身をかがませた篠塚に、ちゅうっとちんこの先端を吸われて、びくびくと身体が震える。
 いったばっかりで敏感になってる先っちょを舐めて吸われたら、気持ちよすぎて辛い。きもちいいけど痛いようで苦しいような、何とも言えない気持ちよさが辛くて逃げたくなる。
 童貞のオレに、フェラは気持ちよすぎた。オナホとかそんなのとは根本的に違う、うねる肉壁に包まれるんだぞ……。温かくて意志持って弄ってくるんだから、気持ちよさは異常だ。
 一生童貞確定のつもりでいるオレに、この感覚はやばすぎた。もう篠塚の技術にメロメロだ。ああん、もう、どうにでもしてぇ……。
 しかも、ゆるゆると前立腺刺激されっぱなしだし!

 快感にはねるばかりの、なされるがままのオレをいじり倒しながら、篠塚が笑う。
「ふふ、俺のフェラ、気に入ってもらえたようでよかったです」
 気に入らないわけがないだろ!
 いったばっかりなのに、元気に立っちした息子の元気さに、もう一回オレは両腕で顔を覆った。
 いやん、恥ずかしい!
「も、やめろ……」
 恥ずかしさが限界で勝手に口からついて出た言葉に、言った直後動揺する。
 ばか! オレ、何言ってんの!! ダメ、やめちゃダメ、絶対!!
 イヤだヤメロからの無理矢理プレイが好きだからって、状況が状況だ、今それを言っちゃうと、篠塚やめちゃうかもしれないだろうが! オレのバカ!!
 どうする、どうやって誘い直す。
 動揺してもじもじしかけて、それを咄嗟に我慢するという挙動不審としか言えない変な動きをしてしまう。
「……篠塚」
 ここは気を取り直して、篠塚を抱き寄せて……と、ちんこの先っちょを口に含んでいる篠塚に腕を差し出そうと身動きをした瞬間、指が内壁を抉った。
「いぁ……!!」
 腰が反射的に跳ねた。瞬間、股間にもとんでもない快感が走る。
 ちんこの先っちょを咥えていた篠塚の喉を抉るように、じゅぼんと突きたててしまったせいだ。
 うっひょー! 気持ちいい!!

 って、そうじゃねぇ! これは篠塚が苦しかったはずだ。ごめんよお!
 慌てて腰を引こうとするが、篠塚の片方の腕が俺の足を抱え込んで押さえつけた。
「あっ、あっ、しの、づかっ やめっ、それ、はっ」
 ちんこと穴と両方弄られて、腰が勝手に揺れる。
「やめ、ろっ」
 気持ちよすぎる……っ、苦しくないのだろうか、てかそれよりも、さっきからオレばっかり気持ちよくなってるんだけど。ダメだって。今度はお前の番だって。オレばっかり気持ちいいの、だめぇ……。でも気持ちいい、もっとぉ……。
「まだ言いますか」
 言うよ、言うってばよ! もっとして欲しいけど、お前にも気持ちよくなって欲しいしな!
 でも気持ちいいからどうでもよくなってき……。

「……っ」
 突然窓の外に白い影が出来てびくっと身体が強ばる。
「……篠塚っ」
 縋るように肩を掴んだ。
 直後通り過ぎる車のエンジン音が耳に届く。
 びびった。木に光が当たってただけだろうが、目の端に映ったそれは人影に見えた。……突然現れた人影に。
 どくどくと鳴る心臓と、篠塚の肩を掴んだまま震える手、そして激しくなる篠塚の追い込み。

「あぅ……っ」
 ぐっと息を詰まらせながら、いつもより敏感に反応してしまう自分に興奮する。やっば……。こわいときに刺激されるの、めっちゃ気持ちいい。
「大丈夫ですよ」
 篠塚はクスッと笑いながらドキドキするオレを更に追い詰めてゆく。
 え、幽霊にびびったとか、ばれてないよね?! ばれるはずないのに、もし気付かれたらと思うと、羞恥心がカッと湧き上がる。
 その状態で更にちんこいじられて、気持ちよさとで軽くパニックになって思考が飛びそうになる。
 興奮する瞬間を的確に刺激してくる篠塚が最高すぎた。

 って、そうじゃない、だから、オレじゃなくって、篠塚を気持ちよくしたいんだって、忘れちゃだめ、オレ! けれど、もう体が快感に負けて言うことを聞かない。だって篠塚巧すぎる。オレなんかが太刀打ち出来るはずがなかった。だって気持ちいいもん。
 篠塚も気持ちよくなって欲しいから、ダメなのに……と思いながら、「ダメだ、篠塚……」と、うわごとを繰り返しながら、腰を揺らす。篠塚の口の中にちんここすりつけて、オレ人生初の疑似セックス感を味わう。
 すげぇ気持ちいい。ダメだと思うと尚更やめ時を見つけられない不思議。

「気持ちいいですか?」
 その言葉に何度も頷く。
「気持ちいい、良いから、だからもう、やめろ……」
 次はお前の番だって……
「やめません」
 篠塚が頭を上げて、オレの方に顔を寄せてくる。
 オレのちんこしゃぶった口で、そのままキスされた。OH……ちょっとやだ。
 ぐっと引いたのがバレたのだろう。そのまま舌をねじ込まれる。
 いーやー!!!

 口の中を好き勝手舌で蹂躙されて、これはオレのちんこ舐めた舌……!! イヤ!! ってなりつつも、舌を絡みとられ、ねっとりと舐めまくられて、オレの弱い上顎こすこすされて、自分のちんこと間接キッスの嫌悪感どころじゃなくなる。
 篠塚、気持ちよすぎるから、だめだってぇ……。
 と、思いつつ、ろくな抵抗が出来ない。くふくふ鼻息を荒くしながら、力の入らない腕で押しのけようとしてるつもりだけど、どっちかっつーと、すがりついてる感が半端ない。だって篠塚、好き……。
 早く篠塚と場所交代して、オレが篠塚を気持ちよくしたいのに、なかなか出来ない。ダメだ、篠塚上手すぎて、気持ちいい。耐えながら篠塚に縋りつくことしか出来ない。

 耳元で聞こえる篠塚の吐息と、激しくはないが単調に弄られ続ける尻、そしてくりくりと乳首を弄り始めた篠塚の手。
 快感にゾクゾクと震えながら、うっとりと身を任せてしまうヤツ。勝てるわけがない。
 とうとう篠塚の首にかきつきながら、頭の中は状況打破を考えながら虚ろに篠塚の向こうの景色を眺めている。
「あ、あ、篠塚、ダメだ、篠塚……」
 説得力のない声を漏らしながらまたしても過ぎる光の影にぞわぞわと震える。不規則な車の行き交いが、忘れた頃に訪れて消えかけた恐怖心を煽る。

 一瞬照らされた後に闇に戻った車の外の景色。
 フロントガラスの向こうに、うっすらと水平線が見える。車にかかるように茂った木の葉は、風に吹かれてざわざわと蠢く。……この景色、似たようなのを今日見た。あれは柳をもしていたが……。
「……でそう」
 今にも幽霊が。
 何か情けない、か細い声が自分から漏れた。

 やべ、うっかり口から出た。
 自分の恐怖心煽ろうとして、声に出す気のなかった言葉がこぼれて冷や汗が出る。だがしかし、恐怖心と緊張感でちぢみ上がった体を、篠塚がいじるから。
 あんっ、それ、いい……!
 ゾクゾクくる。いい、この恐怖感と緊張感に加えた快感の三重奏。震えながすべての感覚を快感とマッチングさせる。
 やっぱ、これ、好きだわ。

 うらめしや~って今にも出てきそうなこの景観をもう一度堪能する。
 ぞわぞわひゅんっとして、篠塚の弄る指に吸い付くように、尻がきゅうっと締まる。
 はうん。きもちいい。
「……もう一回出しますか?」
 突然かけられた言葉に、ぎょっとする。
 え?! 幽霊?! 一回出てるの?! いつ?! え?! てか、お前が出したの?! どういうこと?! オレ気付かなかったけど?! え、やだ、篠塚、見える人?!
 絶対違うと思いつつも、話の先が見えない。
 この困惑を、どう伝えれば。


感想 11

あなたにおすすめの小説

生まれ変わりは嫌われ者

青ムギ
BL
無数の矢が俺の体に突き刺さる。 「ケイラ…っ!!」 王子(グレン)の悲痛な声に胸が痛む。口から大量の血が噴きその場に倒れ込む。意識が朦朧とする中、王子に最後の別れを告げる。 「グレン……。愛してる。」 「あぁ。俺も愛してるケイラ。」 壊れ物を大切に包み込むような動作のキス。 ━━━━━━━━━━━━━━━ あの時のグレン王子はとても優しく、名前を持たなかった俺にかっこいい名前をつけてくれた。いっぱい話しをしてくれた。一緒に寝たりもした。 なのにー、 運命というのは時に残酷なものだ。 俺は王子を……グレンを愛しているのに、貴方は俺を嫌い他の人を見ている。 一途に慕い続けてきたこの気持ちは諦めきれない。 ★表紙のイラストは、Picrew様の[見上げる男子]ぐんま様からお借りしました。ありがとうございます!

運命の番は僕に振り向かない

ゆうに
BL
大好きだったアルファの恋人が旅先で運命の番と出会ってしまい、泣く泣く別れた経験があるオメガの千遥。 それ以来、ずっと自分の前にも運命の番があらわれることを切に願っていた。 オメガひとりの生活は苦しく、千遥は仕方なく身体を売って稼ぐことを決心する。 ネットで知り合った相手と待ち合わせ、雑踏の中を歩いている時、千遥は自分の運命の番を見つけた。 ところが視線が確かに合ったのに運命の番は千遥を避けるように去っていく。彼の隣には美しいオメガがいた。 ベータのような平凡な見た目のオメガが主人公です。 ふんわり現代、ふんわりオメガバース、設定がふんわりしてます。 完結しました!ありがとうございました。

学校一のイケメンとひとつ屋根の下

おもちDX
BL
高校二年生の瑞は、母親の再婚で連れ子の同級生と家族になるらしい。顔合わせの時、そこにいたのはボソボソと喋る陰気な男の子。しかしよくよく名前を聞いてみれば、学校一のイケメンと名高い逢坂だった! 学校との激しいギャップに驚きつつも距離を縮めようとする瑞だが、逢坂からの印象は最悪なようで……? キラキライケメンなのに家ではジメジメ!?なギャップ男子 × 地味グループ所属の能天気な男の子 立場の全く違う二人が家族となり、やがて特別な感情が芽生えるラブストーリー。 全年齢

好きなタイプを話したら、幼なじみが寄せにきた。

さんから
BL
無愛想美形×世話焼き平凡 幼なじみに好きバレしたくない一心で、真逆の好きなタイプを言ったら……!?

無自覚両片想いの鈍感アイドルが、ラブラブになるまでの話

タタミ
BL
アイドルグループ・ORCAに属する一原優成はある日、リーダーの藤守高嶺から衝撃的な指摘を受ける。 「優成、お前明樹のこと好きだろ」 高嶺曰く、優成は同じグループの中城明樹に恋をしているらしい。 メンバー全員に指摘されても到底受け入れられない優成だったが、ひょんなことから明樹とキスしたことでドキドキが止まらなくなり──!?

BL 男達の性事情

蔵屋
BL
 漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。 漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。  漁師の仕事は多岐にわたる。 例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。  陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、 多彩だ。  漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。  漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。  養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。  陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。  漁業の種類と言われる仕事がある。 漁師の仕事だ。  仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。  沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。  日本の漁師の多くがこの形態なのだ。  沖合(近海)漁業という仕事もある。 沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。  遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。  内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。  漁師の働き方は、さまざま。 漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。  出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。  休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。  個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。  漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。  専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。  資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。  漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。  食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。  地域との連携も必要である。 沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。  この物語の主人公は極楽翔太。18歳。 翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。  もう一人の主人公は木下英二。28歳。 地元で料理旅館を経営するオーナー。  翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。 この物語の始まりである。  この物語はフィクションです。 この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。

【完結】男の後輩に告白されたオレと、様子のおかしくなった幼なじみの話

須宮りんこ
BL
【あらすじ】 高校三年生の椿叶太には女子からモテまくりの幼なじみ・五十嵐青がいる。 二人は顔を合わせば絡む仲ではあるものの、叶太にとって青は生意気な幼なじみでしかない。 そんなある日、叶太は北村という一つ下の後輩・北村から告白される。 青いわく友達目線で見ても北村はいい奴らしい。しかも青とは違い、素直で礼儀正しい北村に叶太は好感を持つ。北村の希望もあって、まずは普通の先輩後輩として付き合いをはじめることに。 けれど叶太が北村に告白されたことを知った青の様子が、その日からおかしくなって――? ※本編完結済み。後日談連載中。

魔性の男

makase
BL
俺はとにかくモテる。学生の頃から、社会人になった今でも、異性問わずにモテてしまう。 最近、さえない同性の先輩に好意を持たれている。いつものことだろう。いい人だから、傷つけたくはないな。 そう、思っていた。