人間vs守護霊の地球人間学受験日記

作戦担当 ゴリゴリ ３ 後編

チャラリ――　チャチャチャチャーーーン

次の日、おまえ、まじか？

決闘すんだってね？

はあ・・・

何、言ってんの？

聞いたぜ！

おまえが、そこまで明美に惚れているとは、知らなかったよ！

まー－　　頑張れよ！

はあ・・・

いよっ　　元気、兄ちゃん

はあ、あなた誰でしたっけ？

お前ね、顔ぐらい覚えろよ！

俺だよ、俺・・・オレオレ詐欺じゃねえぞ！

俺だってば、・・・

あー―－神主さんじゃなくて、宮司さん・・

えー――　なんか、着ている服が、いつもと違うんですけど・・・

今日は、デートなの、だからだよ！

だから、今日来ても、いないから、じゃあね。

はあ・・・なんか、おかしいな世の中・・・

おー－い、貴様が、幸輔か？

はあ・・・何でしょう？

てめえか、俺に決闘申し込んだのは？

はあ・・・何それ？

ふざけんじゃねえぞ、このガキ！

俺が、明美とデートできるからといって、デートするなら、
俺を倒してから、しろと言ったんだってな！

手えだしたら、痛い目にあうぞ！

そう言い放っている、みたいじゃねえか？

おー－　いつ、決闘すんだ？

はあ、・・・

とぼけんじゃねえぞ！

俺にも、都合というもんが、あるから、わざわざ、日程調整に来たんだ。

・・・その話、誰から聞いたの？

誰でもいいじゃねえか、それより、いつすんだよ？

はあ、・・・・

いつすんだって聞いてるだろうが？

・・・なんで、決闘したいの？


だから、おまえが、明美に手を出すなら、

俺を倒してからにしろと言うから、

わざわざ日程調整をしてるんだろうが！

いや、別に、好きにしてもらっていいんだけど！

わかった、じゃあ　土曜日　昼三時　グランドだ。

いいな！

はあ・・・

いや、そっちの好きじゃなくて・・・

じゃあ、逃げんなよ！

・・・はあ・・なんで人の話，聞かないんだ？

明美とデートしたければ、好きにしろと言ったのに！

・・・・なんで決闘するはめになるんだ？

うー――ん　　わからん・・・・

どうなってんだ、俺の人生。




なんか、凄い展開になってきたね！

そうだろ、やっぱ、これぐらいのことが起きないと、人生面白くないからね！

いやあ、お膳立てするの、結構大変なんだよね！

相手の守護霊（ガイド）に根回ししないとダメだからさ。

けども、臨場感溢れていて、いいだろ、青春っぽくてさあ。

けど、落ちは、どうすんの？

ケガしちゃうじゃん。

相手、強そうだし・・・

まあ、任せとけって、ハッピーエンドには、しないから、楽しめるぞ！

なんか、最近、はまってるね！

だってさあ、面白いじゃん。

なんかさ、シナリオライターみたいでさあ、俺の好きなように、操れて・・・

うー――ん、まあ、俺が、人間の役やってたら、ちょっと嫌だな！

まあ、これも奴の勉強のため、頑張ってやるぜ！

なんか、楽しみすぎじゃねえか？

反撃されるぞ！

大丈夫だって、きちんと指導しないと・・




キンコンカン☆コーン

ハーーイ　ミナサン　キョウノ　ジュギョウ　オワリデス。

ヒャッホー　　休みだぜ！

幸輔　　明日は、負けるなよ！

応援するからな！

向こうは、大応援団を結成するみたいだから、
こっちは、量より質で行くからな！

負けるな！

・・・・はあ・・なんじゃ、こいつら、
まったく、人の気持ちも知らないで・・・

あー－あ、どうしようかな？

今晩、夜逃げか？

うー――ん　逃亡しないとダメだな・・・

さあ、さあ、どうする？

幸輔・・どうするの？



なんか、悲壮感が顔に出ているね！

うー－ん　なんか、生きているみたいでいいね！

馬鹿、生きているじゃねえかよ！

まったく、おまえ　どうするの落ちは？

任しとけって、悪いようにはしないけど、
地獄には、叩き落すぜ！

いやー－、こういう性格の守護霊からは、指導されたくねえな！

俺が、人間やるときは、君は来なくていいから・・

まあ、そう言うなよ！

これも、アイツのためだぜ！

チッ　チッ　チッ　カーン　カーン　カーン・・・

三時だ！

こうすけー――ッ　覚悟は、できてるな！

じゃあ、レフリー　はじめるぜ！

その前に、君たち、凶器は無しね。

それと、卑怯な行為もダメ。

それと、えっと、国際ルールにのっとってやること。

いいかな？

はあ、何それ？

決闘に国際ルールがあるの？

知らないの、君たちは？

知らないのに決闘やるつもり？

はあ、・・・・・

没収試合にします。

ルールを、理解してない。

もう一度、仕切り直しだ！

いいね。

はあ・・・

じゃあ、私は帰るよ・・・

いや、あのルールはどこに行けばわかるんですか？

そんなもんは、ググれば、わかるよ！

ちゃんと、調べなさい。

・・・・

それで明美ちゃんは、なんか、言ってきた？

なんで、あなたは、人の恋を邪魔すんの・・だって。

ほー－、そう来たか。

うー――ん　ますます嫌われているじゃん

おまえが、余計なことするからだろ！

おまえが、言いふらしたんだろ！

明美とデートするなら、俺を倒してからにしろって！

まあ、それも、これもすべて、おまえのためだよ！

あー－　もう少し、ドラマチックな決闘になると思ったんだけどな。



なんか、あいつお前と同じ性格じゃねえの？

俺もそう思ったよ。

もしかして、俺の分身か？

まさか・・・　　けど、それもあり得るな。

まあいいや、どうだ？

ケガはしなかっただろ。

まあいいけど、もう少し、凝ったシナリオが良かったな。

ほう、言うね、君は・・じゃあ、次は、お手並み拝見ということで、
一発ぶちかまして見せてね！

やっと、俺の番が来たかよ。

俺は、もう少し優しくしてやるよ！

まあ、見てろ。