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1065.転売屋は日用品を買い付ける
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秋晴れのぽかぽか陽気の中、半分意識を夢の世界に飛ばしながら露店で店番をしていると中年の女性が声をかけて来た。
冒険者でも職人でもない、どこにでもいるこの街の奥様という感じの出で立ち。
いや、こんな雰囲気でも元熟練冒険者だったという可能性はあるが、どちらにせよ客であることに変わりはないけどな。
「いらっしゃい。」
「買取をお願いできますか?」
「普段は店に誘導するんだがこの暇さだし折角だから物を見せてくれ。」
「冒険者のみなさんみたいに高い物とかではないんですけど。」
「別に高いものを買いたいわけじゃないから気にしなくていいぞ。」
そう言ってもらえるならと安心した顔を浮かべながらその女性は露店の空いたスペースに荷物を並べていく。
服、食器、タオルなどの生活雑貨、主に日用品と呼ばれるもののようだ。
使い込んでいる感じがあるとすぐにお断りするつもりだったのだが、使わずに置いておいたものという感じなのであえて最後まで見守る事にした。
全部で20個ほど、先程まで冒険者向けの装備品であふれていた露店がまるでフリーマーケットのようになってしまった。
一つ一つ確認するも本人の言うように決して高価な物ではなく、どれも銅貨数十枚程度、安い物は銅貨5枚程の価値しかない。
「全部で銀貨3枚ぐらいなら買取れるが構わないか?」
「そんなにですか!捨てるだけの物がその値段になれば十分です。」
「なんだ、捨てるつもりだったのか。」
「来年には引越しもあるのでそれに向けて片づけをしなきゃと思って。」
城壁が出来るまではそういう話はあまり聞かなかったのだが、実際に城壁が出来上がり更には下水道の工事まで始まる頃から引越しを意識した買い取りが少しずつではあるが増えてきている。
どれもあまり金にならないような物ばかりなのだが、それでも数があるとそれなりの金額になるので皆喜んでくれるようだ。
代金を受け取り、来た時以上に明るい顔をしてその人は露店を後にした。
「随分と買い取ったねぇ。」
「この前もそんな感じのを買い取って無かったか?」
客が帰ったのを確認してからおっちゃんとおばちゃんが首を伸ばして露店を覗き込んでくる。
別に見られて困る者じゃないんだが、そんなに気になるだろうか。
「件数はまぁ増えてるな。」
「魔物の素材なんかはギルドとか職人に売るために買い取っているんだろ?でもそれはどうするつもりなんだい?見た感じ冒険者が買いそうなものじゃないけどねぇ。」
「いくらにいちゃんの手腕があっても厳しいだろうなぁ。ほら横はこんな感じだし。」
「うるさいねぇ、こう見えてもちゃんと売れる物は売れてるんだよ。それに何かあったらこの子がしっかり面倒見てくれるしね。」
「そりゃぁおばちゃんが望めば喜んで面倒見るさ。でもその気はないんだろ?」
ミラが何度も屋敷で暮らさないかと誘ってはいるのだが、本人がそれを良しとしていないのでいまだ実現できていない。
もちろんそうしたい気持ちもあるんだろうけど、まだ遠慮の方が勝っているんだろう。
この辺は俺が無理強いするのもおかしな話なので、本人同士でよく話し合って決めてくれればそれでいい。
「悪いけどまだその気はないよ。」
「なら無理強いはしないさ。」
「それで、こいつらはどうするんだ?」
「もちろん売りに出すさ、置いといても倉庫を圧迫するだけだし現金化しなきゃ大損だし。」
「でもここじゃ売れないだろ?」
おっちゃんの指摘の通り今回買い取ったような日用品がこの街で売れるかと聞かれれば答えはノーだ。
そりゃあ多少は売れるだろうが、そもそも売値が安い上に数が出ないんじゃ儲けにならない。
その間にもどんどん買取は増えていくことだろう。
街の拡張計画に伴って居住地の移動も企画されている。
今のままでいいという人もいそれなりの数いるが、店なんかも結構移動することになるのでそれに合わせて移動を計画している人も多いはずだ。
今後引越しを見越して断捨離を兼ねた買取は増えていくはず。
そういう商材が倉庫を圧迫するのは間違いない。
「売れないなら他所に持っていけばいい。丁度いい感じの数になって来たから明日纏めて売りに行ってくるかな。」
「これだけじゃなく他を纏めてかい?」
「あぁ、そのほうが何かと都合がいいんでね。」
心配そうな顔をする二人に向かってニヤリと笑って見せる。
何事もやり方次第で何とかなるもんだ。
翌朝、大量の日用品を綺麗に梱包してから大型木箱に詰め込んでバーンと共に向かったのは港町。
いつもの様に街はずれに降下していると待ってましたと言わんばかりの表情で獲物が自らやって来た。
「ようこそお越しくださいました。」
「別に毎回出迎えなくてもいいんだぞ?」
「だってシロウさんすぐに逃げるじゃないですか。」
「別に逃げてるわけじゃないさ。それに今回はポーラさんに用があったんでね。」
「え、僕に!?」
まるで少女漫画に出てくるキャラクターのように目に星が浮かんだのが見えた気がする。
うん、気のせいじゃない、絶対浮かんでた。
もしかするとそれがハートだったような気もしないではないが、それは見間違えだろう。
うん、気のせいだ。
とりあえず馴染みの門番さんに木箱を街の中に運んでもらい、俺はポーラさんと共に屋敷・・・ではなく、近場の飯屋に入る。
バーンには少々難しい話なので小遣いを渡して好きに飲み食いするように言っておいた。
ワイバーンってことは街の人に知られているし、結構可愛がられてるので小遣いなしでも何とかなるのかもしれないけれど、金の使い方を覚えるのも大事な教育だからな。
「なんだよ、そんなに悪い話じゃないだろ?」
「そうなんですけど~、僕的にはなんていうか、もっとこうロマンティックというか~。」
食事を済ませていなかったので適当に注文しつつ木箱の中身について説明する。
最初は目にハート・・・じゃなかった星を浮かべてはずのポーラさんだったが、話が進むにつれてどんどんと目に光が無くなっていく。
飯屋の食事代は俺持ち。
冒険者にも住人にも人気なのはゾイルから聞いていたので間違いはないはずなんだが。
事実どれを食べても美味しいしなぁ。
なぜそんなに不機嫌なのか。
「街の拡張計画を見せてもらったんだが、かなりの数の住民が移ってくるのは間違いない。彼らの住居はともかくとして日用品の確保は必要不可欠だし、品不足になれば不要な値上げに繋がってその不満はそのまま上に上がってくる。それを防ぐには十分な数とは言えないが今後も数がそろい次第持ち込むつもりだ。」
「それは有難い話なんです、でも僕が言いたいのはそういうのじゃなくて。」
「値段か?」
「それはむしろ安すぎません?シロウさんならもう少し吹っ掛けてくると思ったんですけど。」
「吹っ掛けるって、まぁそれも考えたんだがそれでしわ寄せが行くのは買う側だろ?別にソコまでして儲けたいとは思ってないんだよ。」
「その辺が普通の商人と違う所ですよね。」
そんなところがやっぱり好き!とかなんとか聞こえた気もするが空耳だろう。
確かに今回の値段設定は抑え気味だ。
理由は二つ、一つは備品とはいえそれなりに使っているものがある事。
二つ目が状況が状況だけに予想外の値上がりが予想されるので、それを見越してるから。
もちろんそれによって俺の利益は減るが、金が残ればそれを別の事に使おうと思うのが普通だろう。
それに合わせて今回はヘアクリームをここに持ち込むつもりでいる。
香りについては色々と考える所はあるが、半数以上の客からは高評価を得ているだけに新しい販路を確保するべくここに持ち込むことが決定している。
俺達の方は無香料と香料を混ぜたやつを企画中なので在庫がかぶる事は無い。
損して得取れを狙った価格設定というわけだ。
「で、どうだ?」
「わかりました。そこまで言うのであれば買わせて頂きます。」
「有難い。とりあえず次は冬までにもう一回持ち込むから代金はその時で頼む。」
「え、今回のは受け取らないんですか?」
「纏めてもらった方が稼いだ気になるだろ?」
という言い訳をしつつ、さっさとここからおさらばしたいというのが本音だ。
ここを選んだのもすぐに脱出できるようにするため。
屋敷なんかに行こうものならどうなるか分かったもんじゃない。
一応俺なりに警戒はしているつもりだ。
毎回デートデートと言われるのは疲れるんだよなぁ。
そういう意味ではビネル家の娘の方がその辺スマートだが、彼女は彼女でポーラさんと近い匂いがある。
なんせ俺と結婚する為に街まで押しかけてくるぐらいだ。
その点ポーラさんにはその辺の常識があるので、混ぜ合わせてしまったら完璧な気もする。
決して二人一緒にという意味ではない。
「わかりました。では話は以上ですね、でしたら・・・。」
「トト!」
バン!と勢いよく店の扉が開き、バーンの大きな声が店中に響き渡った。
他の客もいると言うのにどうしたもんか。
その辺はまだ未熟と言うかなんと言うか、後でよく言い聞かせておかないと。
「どうしたバーン。」
「すっごいお魚が揚がったんだって!見に行こう!」
「よしわかった!という事で申し訳ない、息子が呼んでるからこれで失礼する。代金は払っておくからゆっくり食べて帰ってくれ。」
「あ、私も!」
「それじゃあ。」
伝票をひったくり、多めに代金を渡して店を飛び出す。
ナイスタイミングだバーン。
叱るつもりだったが今回は見送り、後で美味しい肉をたらふく食わせてやろう。
ひとまずポーラさんに捕まる前に飯屋を脱出し、更には倉庫にたまった日用品を転売しつつ次の納入も約束することに成功した。
うちの拡張工事後も同じような流れが想定できるのだが、それに関しては別に考えてあるのでそっちの進捗を確認してからでもいいだろう。
単価は安いが必要不可欠な日用品。
さて次は何を売り込むかな。
冒険者でも職人でもない、どこにでもいるこの街の奥様という感じの出で立ち。
いや、こんな雰囲気でも元熟練冒険者だったという可能性はあるが、どちらにせよ客であることに変わりはないけどな。
「いらっしゃい。」
「買取をお願いできますか?」
「普段は店に誘導するんだがこの暇さだし折角だから物を見せてくれ。」
「冒険者のみなさんみたいに高い物とかではないんですけど。」
「別に高いものを買いたいわけじゃないから気にしなくていいぞ。」
そう言ってもらえるならと安心した顔を浮かべながらその女性は露店の空いたスペースに荷物を並べていく。
服、食器、タオルなどの生活雑貨、主に日用品と呼ばれるもののようだ。
使い込んでいる感じがあるとすぐにお断りするつもりだったのだが、使わずに置いておいたものという感じなのであえて最後まで見守る事にした。
全部で20個ほど、先程まで冒険者向けの装備品であふれていた露店がまるでフリーマーケットのようになってしまった。
一つ一つ確認するも本人の言うように決して高価な物ではなく、どれも銅貨数十枚程度、安い物は銅貨5枚程の価値しかない。
「全部で銀貨3枚ぐらいなら買取れるが構わないか?」
「そんなにですか!捨てるだけの物がその値段になれば十分です。」
「なんだ、捨てるつもりだったのか。」
「来年には引越しもあるのでそれに向けて片づけをしなきゃと思って。」
城壁が出来るまではそういう話はあまり聞かなかったのだが、実際に城壁が出来上がり更には下水道の工事まで始まる頃から引越しを意識した買い取りが少しずつではあるが増えてきている。
どれもあまり金にならないような物ばかりなのだが、それでも数があるとそれなりの金額になるので皆喜んでくれるようだ。
代金を受け取り、来た時以上に明るい顔をしてその人は露店を後にした。
「随分と買い取ったねぇ。」
「この前もそんな感じのを買い取って無かったか?」
客が帰ったのを確認してからおっちゃんとおばちゃんが首を伸ばして露店を覗き込んでくる。
別に見られて困る者じゃないんだが、そんなに気になるだろうか。
「件数はまぁ増えてるな。」
「魔物の素材なんかはギルドとか職人に売るために買い取っているんだろ?でもそれはどうするつもりなんだい?見た感じ冒険者が買いそうなものじゃないけどねぇ。」
「いくらにいちゃんの手腕があっても厳しいだろうなぁ。ほら横はこんな感じだし。」
「うるさいねぇ、こう見えてもちゃんと売れる物は売れてるんだよ。それに何かあったらこの子がしっかり面倒見てくれるしね。」
「そりゃぁおばちゃんが望めば喜んで面倒見るさ。でもその気はないんだろ?」
ミラが何度も屋敷で暮らさないかと誘ってはいるのだが、本人がそれを良しとしていないのでいまだ実現できていない。
もちろんそうしたい気持ちもあるんだろうけど、まだ遠慮の方が勝っているんだろう。
この辺は俺が無理強いするのもおかしな話なので、本人同士でよく話し合って決めてくれればそれでいい。
「悪いけどまだその気はないよ。」
「なら無理強いはしないさ。」
「それで、こいつらはどうするんだ?」
「もちろん売りに出すさ、置いといても倉庫を圧迫するだけだし現金化しなきゃ大損だし。」
「でもここじゃ売れないだろ?」
おっちゃんの指摘の通り今回買い取ったような日用品がこの街で売れるかと聞かれれば答えはノーだ。
そりゃあ多少は売れるだろうが、そもそも売値が安い上に数が出ないんじゃ儲けにならない。
その間にもどんどん買取は増えていくことだろう。
街の拡張計画に伴って居住地の移動も企画されている。
今のままでいいという人もいそれなりの数いるが、店なんかも結構移動することになるのでそれに合わせて移動を計画している人も多いはずだ。
今後引越しを見越して断捨離を兼ねた買取は増えていくはず。
そういう商材が倉庫を圧迫するのは間違いない。
「売れないなら他所に持っていけばいい。丁度いい感じの数になって来たから明日纏めて売りに行ってくるかな。」
「これだけじゃなく他を纏めてかい?」
「あぁ、そのほうが何かと都合がいいんでね。」
心配そうな顔をする二人に向かってニヤリと笑って見せる。
何事もやり方次第で何とかなるもんだ。
翌朝、大量の日用品を綺麗に梱包してから大型木箱に詰め込んでバーンと共に向かったのは港町。
いつもの様に街はずれに降下していると待ってましたと言わんばかりの表情で獲物が自らやって来た。
「ようこそお越しくださいました。」
「別に毎回出迎えなくてもいいんだぞ?」
「だってシロウさんすぐに逃げるじゃないですか。」
「別に逃げてるわけじゃないさ。それに今回はポーラさんに用があったんでね。」
「え、僕に!?」
まるで少女漫画に出てくるキャラクターのように目に星が浮かんだのが見えた気がする。
うん、気のせいじゃない、絶対浮かんでた。
もしかするとそれがハートだったような気もしないではないが、それは見間違えだろう。
うん、気のせいだ。
とりあえず馴染みの門番さんに木箱を街の中に運んでもらい、俺はポーラさんと共に屋敷・・・ではなく、近場の飯屋に入る。
バーンには少々難しい話なので小遣いを渡して好きに飲み食いするように言っておいた。
ワイバーンってことは街の人に知られているし、結構可愛がられてるので小遣いなしでも何とかなるのかもしれないけれど、金の使い方を覚えるのも大事な教育だからな。
「なんだよ、そんなに悪い話じゃないだろ?」
「そうなんですけど~、僕的にはなんていうか、もっとこうロマンティックというか~。」
食事を済ませていなかったので適当に注文しつつ木箱の中身について説明する。
最初は目にハート・・・じゃなかった星を浮かべてはずのポーラさんだったが、話が進むにつれてどんどんと目に光が無くなっていく。
飯屋の食事代は俺持ち。
冒険者にも住人にも人気なのはゾイルから聞いていたので間違いはないはずなんだが。
事実どれを食べても美味しいしなぁ。
なぜそんなに不機嫌なのか。
「街の拡張計画を見せてもらったんだが、かなりの数の住民が移ってくるのは間違いない。彼らの住居はともかくとして日用品の確保は必要不可欠だし、品不足になれば不要な値上げに繋がってその不満はそのまま上に上がってくる。それを防ぐには十分な数とは言えないが今後も数がそろい次第持ち込むつもりだ。」
「それは有難い話なんです、でも僕が言いたいのはそういうのじゃなくて。」
「値段か?」
「それはむしろ安すぎません?シロウさんならもう少し吹っ掛けてくると思ったんですけど。」
「吹っ掛けるって、まぁそれも考えたんだがそれでしわ寄せが行くのは買う側だろ?別にソコまでして儲けたいとは思ってないんだよ。」
「その辺が普通の商人と違う所ですよね。」
そんなところがやっぱり好き!とかなんとか聞こえた気もするが空耳だろう。
確かに今回の値段設定は抑え気味だ。
理由は二つ、一つは備品とはいえそれなりに使っているものがある事。
二つ目が状況が状況だけに予想外の値上がりが予想されるので、それを見越してるから。
もちろんそれによって俺の利益は減るが、金が残ればそれを別の事に使おうと思うのが普通だろう。
それに合わせて今回はヘアクリームをここに持ち込むつもりでいる。
香りについては色々と考える所はあるが、半数以上の客からは高評価を得ているだけに新しい販路を確保するべくここに持ち込むことが決定している。
俺達の方は無香料と香料を混ぜたやつを企画中なので在庫がかぶる事は無い。
損して得取れを狙った価格設定というわけだ。
「で、どうだ?」
「わかりました。そこまで言うのであれば買わせて頂きます。」
「有難い。とりあえず次は冬までにもう一回持ち込むから代金はその時で頼む。」
「え、今回のは受け取らないんですか?」
「纏めてもらった方が稼いだ気になるだろ?」
という言い訳をしつつ、さっさとここからおさらばしたいというのが本音だ。
ここを選んだのもすぐに脱出できるようにするため。
屋敷なんかに行こうものならどうなるか分かったもんじゃない。
一応俺なりに警戒はしているつもりだ。
毎回デートデートと言われるのは疲れるんだよなぁ。
そういう意味ではビネル家の娘の方がその辺スマートだが、彼女は彼女でポーラさんと近い匂いがある。
なんせ俺と結婚する為に街まで押しかけてくるぐらいだ。
その点ポーラさんにはその辺の常識があるので、混ぜ合わせてしまったら完璧な気もする。
決して二人一緒にという意味ではない。
「わかりました。では話は以上ですね、でしたら・・・。」
「トト!」
バン!と勢いよく店の扉が開き、バーンの大きな声が店中に響き渡った。
他の客もいると言うのにどうしたもんか。
その辺はまだ未熟と言うかなんと言うか、後でよく言い聞かせておかないと。
「どうしたバーン。」
「すっごいお魚が揚がったんだって!見に行こう!」
「よしわかった!という事で申し訳ない、息子が呼んでるからこれで失礼する。代金は払っておくからゆっくり食べて帰ってくれ。」
「あ、私も!」
「それじゃあ。」
伝票をひったくり、多めに代金を渡して店を飛び出す。
ナイスタイミングだバーン。
叱るつもりだったが今回は見送り、後で美味しい肉をたらふく食わせてやろう。
ひとまずポーラさんに捕まる前に飯屋を脱出し、更には倉庫にたまった日用品を転売しつつ次の納入も約束することに成功した。
うちの拡張工事後も同じような流れが想定できるのだが、それに関しては別に考えてあるのでそっちの進捗を確認してからでもいいだろう。
単価は安いが必要不可欠な日用品。
さて次は何を売り込むかな。
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