幼馴染3人で結婚しましたが問題が起きました。わたくしには何が正解なのかわかりません

バオバブの実

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時代の先駆者?

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 ロズマリン・ダマーはとにかく目立つ存在でした。
その美しさもさることながら彼女の一挙一動いっきょいちどうに注目が集まりました。
良くも悪くも社交界の話題に事欠かない存在となっていったのです。

 たとえばあれはロズマリンが15才くらいだったか彼女は真っ赤な絵を描いていました。キャンパスのどこからどこまでも赤。
わたくしが「これは何?」と聞くと「猫の絵よ」と答えます。
どこに猫がいるの?
 どこかのサロンで発表するのだと言って出かけて行きましたが、みなさんわたくしと同じ反応だったようです。
 この《赤のシリーズ》は数枚にわたり続きましたが、よくしたものでわたくしにはなんとなく猫だったり湖だったり自画像だったりと見えるようになってきました。
 最も他のかたはうんざりした顔で痴れ者と罵っていましたが。
 でもその度に「常識に囚われすぎているんじゃなくて?よくご覧になって」

 またある時は古びたリュートを手に
「アナベル、聞いてくださる?」
 と歌って聞かせてくれました。演奏はつたないけれど声は透き通った綺麗な声をしていました。
 それにしてもなぜリュート?
「リュートを習いたいって言ったらお父様がピアノかバイオリンにしなさいって。
 しかたないから街に出て探したのがこれ、なかなかでしょ」
「街に行ったの?ひとりで?危ないでしょ!」
「護衛をつけたから大丈夫よ」
伯爵令嬢がお忍びで街をフラフラするなんてはしたないことですわ!
もっと驚いたことにはリュートの弾き方を習うため街の吟遊詩人を何回か訪ねたとの事!
なんたること!

と、初めは思ったものですが、1年もたつとリュートの腕前もなかなかのものなり16才の自身の誕生日パーティーでは作詞作曲をして歌と演奏を披露したのでした。
その見事な演奏とあの透き通った声にわたくしは感動してしまいました。
いつまでも熱い涙を流していました。
やっぱりあなたは素晴らしいわ!!
しかし伯爵令嬢が吟遊詩人のマネなど、とか女の子はやはりピアノかバイオリンでしょうなどと言っている人が多いのです。
その度に
「あなた、常識に囚われ過ぎているんじゃなくて」
これを炸裂させていました。

周りを見渡すと感動して泣いている人、難しい顔をしている人、半々でしたわ。
サイラス様は…ひとり笑っていらっしゃいました。
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