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幼き日々
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わたくしとて初めからこのような思いには至りませんでした。
サイラス様のブランデン侯爵家を挟んでわたくしの家であるノースフィールド侯爵家、反対側にロズマリンのダマー伯爵家がありました。ふたりは同い年であったため、わたくしが後から加わる形で仲良くしていただきました。
「ねぇロズマリン、この子の白い髪なんて綺麗なんだろう。妖精さんみたいだ」
「まぁサイラス、白い髪なんてそれじゃおばあさんみたいよ。これは白銀といってとても珍しいのよ。綺麗といえばこの瞳もエメラルドみたいにキラキラしてるわ!」
ふたりに褒められて恥ずかしくなったことを今も覚えています。
お二人のほうこそ絵本にでてくる王子様とお姫様のよう。
ブランデン侯爵邸の花園でいつまでも3人で笑っていました。
8才になったわたくしにサイラス様の正式な婚約者となったことをお父様が嬉しそうに告げました。
「アナベル、おめでとう」
生まれたばかりの弟のハリーを抱いてお母様も祝福してくれます。
そうです、ハリーが生まれたことによってわたくしの未来は決まったのです。
それまでひとり娘であったのでノースフィールド家を継ぐ者として育てられましたが、男子後継者が生まれたことによりその任を解かれたのです。
「サイラス様!」
いつものようにブランデン家の庭園へ遊びに行った時わたくしは嬉しくなって飛び付いてしまいました。
「ははっお転婆な妖精さん、これからよろしくね」
そのことばにわたくしの心は大きく跳ねました。これからずっといっしょ、このキラキラした王子様といつまでも…
サイラス様の肩越しにロズマリンの姿を見つけました。
浮かれすぎていました。すっかりロズマリンのことを忘れていました。
彼女はどう思っているのだろう?怒っている?
こうした考えはすべて後付けで、その時の幼いわたくしはただただおそろしかったのです。
ゆっくり近づいてくるロズマリンに向かって
「ロズマリン、あの…ごめんなさい…」
「なにが?」
しまった!!間違えた!
冷たい響きを持ったその言葉を聞いてわたくしは言葉選びを間違えた、そう思ったのです。
「サイラス、アナベル、婚約おめでとう!」
冷たさは一瞬にして消え、いつもの笑顔でわたくしを抱きしめてました。
あれ?大丈夫だった?
サイラス様のブランデン侯爵家を挟んでわたくしの家であるノースフィールド侯爵家、反対側にロズマリンのダマー伯爵家がありました。ふたりは同い年であったため、わたくしが後から加わる形で仲良くしていただきました。
「ねぇロズマリン、この子の白い髪なんて綺麗なんだろう。妖精さんみたいだ」
「まぁサイラス、白い髪なんてそれじゃおばあさんみたいよ。これは白銀といってとても珍しいのよ。綺麗といえばこの瞳もエメラルドみたいにキラキラしてるわ!」
ふたりに褒められて恥ずかしくなったことを今も覚えています。
お二人のほうこそ絵本にでてくる王子様とお姫様のよう。
ブランデン侯爵邸の花園でいつまでも3人で笑っていました。
8才になったわたくしにサイラス様の正式な婚約者となったことをお父様が嬉しそうに告げました。
「アナベル、おめでとう」
生まれたばかりの弟のハリーを抱いてお母様も祝福してくれます。
そうです、ハリーが生まれたことによってわたくしの未来は決まったのです。
それまでひとり娘であったのでノースフィールド家を継ぐ者として育てられましたが、男子後継者が生まれたことによりその任を解かれたのです。
「サイラス様!」
いつものようにブランデン家の庭園へ遊びに行った時わたくしは嬉しくなって飛び付いてしまいました。
「ははっお転婆な妖精さん、これからよろしくね」
そのことばにわたくしの心は大きく跳ねました。これからずっといっしょ、このキラキラした王子様といつまでも…
サイラス様の肩越しにロズマリンの姿を見つけました。
浮かれすぎていました。すっかりロズマリンのことを忘れていました。
彼女はどう思っているのだろう?怒っている?
こうした考えはすべて後付けで、その時の幼いわたくしはただただおそろしかったのです。
ゆっくり近づいてくるロズマリンに向かって
「ロズマリン、あの…ごめんなさい…」
「なにが?」
しまった!!間違えた!
冷たい響きを持ったその言葉を聞いてわたくしは言葉選びを間違えた、そう思ったのです。
「サイラス、アナベル、婚約おめでとう!」
冷たさは一瞬にして消え、いつもの笑顔でわたくしを抱きしめてました。
あれ?大丈夫だった?
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