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本音で語るロズマリンと
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次の日わたくしはダマー伯爵邸に向かっておりました。本当に久しぶりですこと。
馬車の中サイラス様の言葉が頭をよぎります。
「アナベル、お久しぶり。急にどうしたの?」
ロズマリンは急な来訪に訝しんではいましたが、歓迎してくれました。
「ロズマリン、サイラス様のことで話があるのよ」
「サイラス? わかった!学園でのことね。大丈夫よ、あの容姿だからモテるけど婚約者がいる事はみんなわかってるから手は出さないわ」
「みんなじゃなくてあなたが一番危ないんじゃなくて?」
一瞬で部屋の空気が変わりました。
「なにそれ!どういうこと?」
ロズマリンがわなわなと震えています。こうなってはわたくしも自分を止めることができず
「あなたがっ!あなたが手を出したんじゃないかと言っているのよ‼︎
サイラス様の周りをうろちょろと!泥棒猫にもほどがあるわ。わからないようにやるのが筋なのに堂々とサイラス様にべたべたして‼︎」
ガタッ!
ロズマリンが勢いよく立ったので椅子が倒れました。
「アナベルこそ後から来て掻っ攫うようにサイラスを奪ったんじゃない‼︎私だってサイラスが好きだったんだから!」
ふと幼かった日が甦りました。あの時の彼女の視線、わたくしが幼いながら感じたこと…
だからこそ、わからないからこそ、あの言葉が不用意に出たんだと思います。
「えっ?本当に?」
パチーンっ!
左の頬が熱くなるのを感じました。初めて平手打ちされました。しかも身内でもなく他人に。
これほどまでに痛く屈辱的なものなのか。わたくしはすぐさまお返しします。
パチーンっ!
ロズマリンの頬がみるみる赤くなっていきました。
「ふんっ!やるじゃない」
彼女が悪い笑みを向けたかとおもうとわたくしの胸ぐらに掴みかかりました。ドレスがビリビリと裂けた音がします。
こちらも負けじと彼女の黒髪を両手で鷲掴みにしました。
ドタン!ガシャン!部屋の中はもうめちゃくちゃ。
大きな花瓶も割れてしまいました。
長く感じた時間もそれほどではなかったかもしれません。音を聞きつけメイドたちが数人入ってきました。
「おやめください!」
「おやめください!」
と口々に言われ、わたくしたちは引き離され、取り押さえられてしまいました。誰かが
「もうおふたりとも立派な淑女なのですから」
(どこが⁉︎)
心の中で思いました。
ふたりとも肩で息をしていてもまだまだやれそうな気配でしたがわたくしは
(ダマー伯爵の大事にしていた花瓶割ってしまったわ。謝らなくては)
と、全然関係ないことを思っていたのでした。
馬車の中サイラス様の言葉が頭をよぎります。
「アナベル、お久しぶり。急にどうしたの?」
ロズマリンは急な来訪に訝しんではいましたが、歓迎してくれました。
「ロズマリン、サイラス様のことで話があるのよ」
「サイラス? わかった!学園でのことね。大丈夫よ、あの容姿だからモテるけど婚約者がいる事はみんなわかってるから手は出さないわ」
「みんなじゃなくてあなたが一番危ないんじゃなくて?」
一瞬で部屋の空気が変わりました。
「なにそれ!どういうこと?」
ロズマリンがわなわなと震えています。こうなってはわたくしも自分を止めることができず
「あなたがっ!あなたが手を出したんじゃないかと言っているのよ‼︎
サイラス様の周りをうろちょろと!泥棒猫にもほどがあるわ。わからないようにやるのが筋なのに堂々とサイラス様にべたべたして‼︎」
ガタッ!
ロズマリンが勢いよく立ったので椅子が倒れました。
「アナベルこそ後から来て掻っ攫うようにサイラスを奪ったんじゃない‼︎私だってサイラスが好きだったんだから!」
ふと幼かった日が甦りました。あの時の彼女の視線、わたくしが幼いながら感じたこと…
だからこそ、わからないからこそ、あの言葉が不用意に出たんだと思います。
「えっ?本当に?」
パチーンっ!
左の頬が熱くなるのを感じました。初めて平手打ちされました。しかも身内でもなく他人に。
これほどまでに痛く屈辱的なものなのか。わたくしはすぐさまお返しします。
パチーンっ!
ロズマリンの頬がみるみる赤くなっていきました。
「ふんっ!やるじゃない」
彼女が悪い笑みを向けたかとおもうとわたくしの胸ぐらに掴みかかりました。ドレスがビリビリと裂けた音がします。
こちらも負けじと彼女の黒髪を両手で鷲掴みにしました。
ドタン!ガシャン!部屋の中はもうめちゃくちゃ。
大きな花瓶も割れてしまいました。
長く感じた時間もそれほどではなかったかもしれません。音を聞きつけメイドたちが数人入ってきました。
「おやめください!」
「おやめください!」
と口々に言われ、わたくしたちは引き離され、取り押さえられてしまいました。誰かが
「もうおふたりとも立派な淑女なのですから」
(どこが⁉︎)
心の中で思いました。
ふたりとも肩で息をしていてもまだまだやれそうな気配でしたがわたくしは
(ダマー伯爵の大事にしていた花瓶割ってしまったわ。謝らなくては)
と、全然関係ないことを思っていたのでした。
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