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side ロズマリン
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アナベルのあの提案を聞いた時、正直狂ってるって思ったけどまたとないチャンスだとも思った。
私はお父様に早速話した。
「アナベルがとんでもないことを言い出したわ」
事の顛末を話すと
「また派手な喧嘩をして終わるのがオチだろう」
お父様は全然取り合わなかった。
「そんな事もうしないわよ。
私が愛人としてブランデン家に入る。そしてダマー伯爵領の再建の援助をお願いするの。河川の工事や領民の生活、ちょっとは楽になるでしょう?」
「お前はそれでいいのか?」
「誤解しないで、お父様。お金の話の方がついでよ。私はふたりのことが大好きなの」
「…わかった。その話、…進めよう」
自分で選んだ道だけど世間の風当たりは意外と強かった。それにしても結婚式でウェディングドレスは着たかったな…
ふたりは本当に良くしてくれたと思う。私の扱いも愛人でもなく、第二夫人でもなく、『妻』として接してくれた。使用人たちにもそのように説明して本邸に住まわせてくれた。
でもどうしても対外的には日陰の身になってしまう。
わかっていたがその事で日々追い詰められていった。
仲間はずれ感が否めない。
…もう…限界だ…
夜会の話をサイラスから聞いた時、これで終わりにしようと思った。
これが最後の馬鹿騒ぎ。うんと楽しもう。
そして…
家を出て行こう。
…私は弦を爪弾いた。
「あれ?珍しいねぇ、女吟遊詩人かい?ひとつ聴かせてくれよ。隣町までまだあるから」
乗合馬車の中、商人風の男に声をかけられた。
あらあら、本物の吟遊詩人と思われたわ。ならば一曲唄いましょう。
今は遠く離れた故郷の幼馴染を思って。
End
私はお父様に早速話した。
「アナベルがとんでもないことを言い出したわ」
事の顛末を話すと
「また派手な喧嘩をして終わるのがオチだろう」
お父様は全然取り合わなかった。
「そんな事もうしないわよ。
私が愛人としてブランデン家に入る。そしてダマー伯爵領の再建の援助をお願いするの。河川の工事や領民の生活、ちょっとは楽になるでしょう?」
「お前はそれでいいのか?」
「誤解しないで、お父様。お金の話の方がついでよ。私はふたりのことが大好きなの」
「…わかった。その話、…進めよう」
自分で選んだ道だけど世間の風当たりは意外と強かった。それにしても結婚式でウェディングドレスは着たかったな…
ふたりは本当に良くしてくれたと思う。私の扱いも愛人でもなく、第二夫人でもなく、『妻』として接してくれた。使用人たちにもそのように説明して本邸に住まわせてくれた。
でもどうしても対外的には日陰の身になってしまう。
わかっていたがその事で日々追い詰められていった。
仲間はずれ感が否めない。
…もう…限界だ…
夜会の話をサイラスから聞いた時、これで終わりにしようと思った。
これが最後の馬鹿騒ぎ。うんと楽しもう。
そして…
家を出て行こう。
…私は弦を爪弾いた。
「あれ?珍しいねぇ、女吟遊詩人かい?ひとつ聴かせてくれよ。隣町までまだあるから」
乗合馬車の中、商人風の男に声をかけられた。
あらあら、本物の吟遊詩人と思われたわ。ならば一曲唄いましょう。
今は遠く離れた故郷の幼馴染を思って。
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