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序章 終わりの始まり
終わりの影
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学年集会が開かれた。内容に心当たりはある。しかし、そうである。と確定したわけではない。とりあえずは、様子を伺うしかない。
「背の順2列で並ぶらしいから、並んでーまだ並ぶの遅れたら、竹田先生にグチグチ言われるよー」
雨がクラス全員を並ばせてる声を聴きながら、そんな事を考えていた。
「俺は、下で座るの嫌だから、上の放送室っぽい所で、放送委員と話すつもりだけど、雨はどうすんの?」
「はるかとか、ゆずとかと話したいから、下で話聞いてるよ。てか普通にめんどくさくない?どうせ、校外学習にスマホ持ってった件のことだろうけどさ、皆持って行ったんだから、そんな大事にしなくて良いし、わざわざ学年集会なんて開かなくて良いのにね。。。」
「先生達からしたら、大事なんだろうよ。とりあえず分かった。下で座ってんのね。そろそろ始まりそうだし、俺上行ってるよ。」
「了解。じゃあまた後でね。」
「はーい」
・・・
学年集会が終わった。
話された内容は、当たり前のように、校外学習でスマホを持って行った件についてだった。
代議委員が去年のうちから、計画を立てて成功させようとした。その校外学習を台無しにして、どう思ったのか。
また、スマホを持って行った人を知ってる人は、教えて欲しい。当事者も自主する気が、あるならお早めに。
というような内容だった。
「自主する人なんて、居るわけないのにね。」
「俺はまだスマホ持ってったの、バレてないから、同じ班の人たちが、バラさないかが、1番の心配だよ。」
「1人だけバレてないのムカつくから、早くバレないかなーなんて思ってるけど、」
「最悪。ナカマダトオモッテタノニーってやつだよ。」
「ほんとにバレて欲しいと思ってたら、とっくに先生にチクってるよ。てか、ゆうさくから逃げる時、2人で逃げてるわけだし、ゆうさくにはバレてそうな気がするけどね。」
「んー。そうね。俺もそれは思う。てかそんな話し始めるなら、ゆうさくは先生に言われて、俺たちのこと追っかけてるわけだから、全然先生にもバレてると思うけど。」
「確かに!やっぱ蒼斗天才!!!」
「雨がバカなだけでしょ。」
「うるさい。」
「そんなこと言うなら、もう数学教えないからなー。」
「ごめん。なんでもない。」
「よろしい。それじゃ、また明日ねー。」
「はーい」
1、2週間の間。雨の友達も一緒とは言え、昼休みをほぼずっと過ごしてきたわけで、授業中や、10分休憩も、一緒にいる時間が増えてきた。仲の良い女の友達ができたのは、なんというか、自分が強くなった気がして、とても心強い。大抵のことは女子といるから、調子乗ってるタイプの男子も、変な絡み方をしてくることが減って、実にありがたい。
自分で考えててあれだけど、中々最低なこと考えてないか?今。彼氏彼女をアクセサリーとしか考えてないようなやつと、同じようなこと考えている気が。。。
そんなしょうもない事を考えながら、いつも1人で下校している。部活がある日は部活のメンツで帰ってるけど、教室に一緒に居てバカ楽しい!って思えるような人少ないからなぁ。。。
「背の順2列で並ぶらしいから、並んでーまだ並ぶの遅れたら、竹田先生にグチグチ言われるよー」
雨がクラス全員を並ばせてる声を聴きながら、そんな事を考えていた。
「俺は、下で座るの嫌だから、上の放送室っぽい所で、放送委員と話すつもりだけど、雨はどうすんの?」
「はるかとか、ゆずとかと話したいから、下で話聞いてるよ。てか普通にめんどくさくない?どうせ、校外学習にスマホ持ってった件のことだろうけどさ、皆持って行ったんだから、そんな大事にしなくて良いし、わざわざ学年集会なんて開かなくて良いのにね。。。」
「先生達からしたら、大事なんだろうよ。とりあえず分かった。下で座ってんのね。そろそろ始まりそうだし、俺上行ってるよ。」
「了解。じゃあまた後でね。」
「はーい」
・・・
学年集会が終わった。
話された内容は、当たり前のように、校外学習でスマホを持って行った件についてだった。
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また、スマホを持って行った人を知ってる人は、教えて欲しい。当事者も自主する気が、あるならお早めに。
というような内容だった。
「自主する人なんて、居るわけないのにね。」
「俺はまだスマホ持ってったの、バレてないから、同じ班の人たちが、バラさないかが、1番の心配だよ。」
「1人だけバレてないのムカつくから、早くバレないかなーなんて思ってるけど、」
「最悪。ナカマダトオモッテタノニーってやつだよ。」
「ほんとにバレて欲しいと思ってたら、とっくに先生にチクってるよ。てか、ゆうさくから逃げる時、2人で逃げてるわけだし、ゆうさくにはバレてそうな気がするけどね。」
「んー。そうね。俺もそれは思う。てかそんな話し始めるなら、ゆうさくは先生に言われて、俺たちのこと追っかけてるわけだから、全然先生にもバレてると思うけど。」
「確かに!やっぱ蒼斗天才!!!」
「雨がバカなだけでしょ。」
「うるさい。」
「そんなこと言うなら、もう数学教えないからなー。」
「ごめん。なんでもない。」
「よろしい。それじゃ、また明日ねー。」
「はーい」
1、2週間の間。雨の友達も一緒とは言え、昼休みをほぼずっと過ごしてきたわけで、授業中や、10分休憩も、一緒にいる時間が増えてきた。仲の良い女の友達ができたのは、なんというか、自分が強くなった気がして、とても心強い。大抵のことは女子といるから、調子乗ってるタイプの男子も、変な絡み方をしてくることが減って、実にありがたい。
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