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その日の朝食はエビフライだった
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……リンリンリンリンリンリンリン
リンリンリンリンリンリンリン
リンリンリンリンリンリンリン
目覚ましうるせーな、と夢うつつで思っていたら、寝坊していた。
俺は慌てて制服に着替え、転がり落ちる様に階段を下って台所まで来た。
「おっ!」
テーブルの皿にエビフライと目玉焼きが乗っていて、俺はエビフライ2本を口に含むとそのまま玄関から飛び出す。
「わっ!スミレ」
ちょうど、迎えに来たスミレと鉢合わせになり、ぶつかりそうになった。
「弥生、寝坊したの?凄い寝癖だけど?」
俺はスミレにボサボサの猫っ毛を直されながら歩き出す。
「おぉ、なんくわ目覚ましぐぁ逆に子守唄に聴こえうちゃっとえ」
口いっぱいにエビフライを含んで咀嚼しているせいでうまく発音出来ない。
「弥生、どうしようもないね」
俺がエビフライを無理に飲み込むと、スミレが俺の口元を指で拭い、ペットボトルのお茶を自分の鞄から出してくれた。
「だろ?でも間に合って良かったよ。あ、しかも祈願通りエビフライだった」
俺がゴキュゴキュと豪快にお茶を飲むと、500ミリリットル入りのそれが半分くらい減ってしまった。
「良かったね」
「おぅ、はい、サンキュ、昼に弁償する」
俺はスミレにお茶を返還し、汚れた口元を腕で雑に拭う。
「いいよ」
「いいからいいから、倍返しにするって。そういや、昨日、お前は何を願ったんだ?」
昨日はあれからスミレが茫然自失になり、祈願内容を聞きそびれた。
「うーん……」
「うーん?」
スミレが言い淀み、俺は気になって彼の顔を覗き込むと、顎に手を当てて何かを考えている。
なんだ?言いづらい事でも頼んだのか?
「……犬が飼いたい、的な?」
的な?
変な言い回しだな。
「お前、犬好きだったっけ?」
少なくとも、スミレは道端で犬に遭遇しても一瞥もしないのに。
「まあ、豆柴なら」
「へぇ、イメージないな。デレデレとかすんの?」
あのスミレが?
想像すらつかない。
「まあ、するかもね」
本当かよ、無表情じゃん。
「今日、帰りに犬カフェでも行く?」
「いいの?」
スミレは相変わらず無表情だが、雰囲気がパアッと明るくなった気がした。
本当に好きなのか。
「デートみたいだな」
「まあ、そうかも」
なんだかんだ言いながら、スミレは彼女とのデートに憧れがあるのかもしれない。
そりゃそうか、スミレも健全な男の子なんだから、姉川レイみたいなキレカワの女性とデートしてみたいとか思うよな。俺だって、自分より小柄な童顔美少女とデートしてみたいし。お互い、相手が同性だから疑似にしかならないけど、それでも妄想は膨らむものだ。手ぇ繋いだり、キスしたり、オッパイ揉んだり……
……とまあ、ちょっと虚しくなった。
「じゃあ、約束な」
と言うと、スミレはちょっとハニカミ笑いをした──ような気がする。
相手が俺じゃ申し訳ないけど、スミレが喜んでくれるならいくらでも付き合ってやるか。
暫くして駅のホームに着くと、毎朝の事ながら人でごった返していた。そしてもみくちゃになりながらスミレと電車に乗ろうとすると、俺はいきなり腹がキリキリと痛み始める。
「わっ……」
食あたりか?
俺は冷や汗をかきながら腹を押さえて中腰になった。
ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい!
胸が焼けそうだ。吐き気までする。
「弥生?具合でも……」
「大丈夫大丈夫、トイレ行くから、次ので行く。スミレは先に学校行ってて」
俺は心配して寄添おうとするスミレの肩を押し、電車内に押し込めた。
「弥生、でも……」
それでもスミレは人の流れに逆らって電車を降りようとしたが、タイミング良くドアが閉められ、俺は手を上げてそれを見送る。
「あー……いてててててて」
腹痛が波の如く俺を襲ってきて、俺は壁や手摺り伝いにヨロヨロとトイレに向かい、個室に籠城した。
とりあえず尻を出して便座に座ってみるも、下ったりはしない。ならばと便座に頭を突っ込んでみるが、数分程便座とにらめっこをして終わった。
こんなに痛いのに、食あたりじゃないのか?
今朝はエビフライしか食べてないから、原因はそれだと思ったのに。
しかも今度は胸が熱くなってきた。動悸も酷いし心拍数もバクバクだ。
これって、若年性更年期障害てやつか!?
「あっ……」
胸が苦しい。締め付けられるようだ。
俺は便座に座り込み、前屈みに頭を抱え込む。
立ち上がれない。俺、まさか、エビフライのせいで死ぬのか?
犬カフェ楽しみにしてたのに……
人は死を覚悟した時、過去の思い出が走馬灯の様に甦るんだとか、でも俺は、目先の約束の事だけが頭をよぎっていた。
意識が飛びそう……だ……
腹痛や吐き気からは開放されたが、頭がフワフワして、どんどん意識が薄れていく。
「スミレ……」
気が付くと、自分で先に行けと言ったくせに、こんな時にスミレがいてくれたらなと思う自分がいた。
スミレ……
そしてそのまま、俺は意識を手放した。
どのくらい経っただろう、瞼の裏に耐えられない程の眩しい光を感じ、俺は意識を取り戻す。
「なんだ?」
瞼を開けて顔を上げるが、切れかけの蛍光灯が2本見えただけだった。
「すげー神々しいような真っ白な光だったけど……」
何か神聖なものを肌で感じた様な気がする。
昨日、神社参りをしたから、もしかして神様(※鬼)が俺の体調不良を治してくれたのかも。それにしても、何故かは解らないがさっきからずっと声が裏返る。意識を失っていたからか?
なんにせよ全快したのだ、スミレもさぞや心配しているだろうし、早く学校に行かなくては──
「ん?」
気は急いていたが、立ち上がってみると、やけに胸が重くて肩が張る。
心無しかシャツの胸元がえらく苦しい。
え、俺、太った?
──とも思ったが、逆に肩幅やウエストはゆるゆるになっている。
「ん?」
俺が呆気にとられて下を向くと、短いはずの俺の髪がはちきれそうな胸元に掛かった。
「え?ええっ!!」
これは一体……
グラビアで見た事のある風景が、自分の体に広がっている。
「え、嘘、嘘嘘、なんで?」
夢かと思い、俺は両手でそのたわわな(Eくらいか?)胸を鷲掴みにしてみた。
「うわぁ……」
夢にまで見たオッパイの感触は、想像よりずっと弾力があり、熱い。そして触られる方の感触まで感じてしまった。
夢じゃない、これは完全に俺の胸だ。
そう確信すると同時に、俺は慌てて自身の股間をまさぐる。
「無い……」
ヒュッと心臓が竦み上がり、俺は全身に嫌な汗を流した。
「え、なんでなんでなんでなんで?取れた?消えた?体内に吸収された?」
俺はパニックになり、急いでチャックを下ろしてよーく目視するも、そこにあった筈のお馴染みの物は何処にもない。あったのは、エロ動画で見た割れ目だけ。
「……う、嘘だろ、マジかよ、そんな馬鹿な」
俄には信じられないが、見た限り、俺はどうやら女になってしまったらしい。
俺は愕然として一度は便座にヘタり込むも、瞬時に立ち上がって個室を飛び出し、手洗いの鏡の前に立った。
ジーザス……
言葉にならなかった。
何故なら鏡に映っていたのは、俺ではなく、姉川レイその人だったからだ。
リンリンリンリンリンリンリン
リンリンリンリンリンリンリン
目覚ましうるせーな、と夢うつつで思っていたら、寝坊していた。
俺は慌てて制服に着替え、転がり落ちる様に階段を下って台所まで来た。
「おっ!」
テーブルの皿にエビフライと目玉焼きが乗っていて、俺はエビフライ2本を口に含むとそのまま玄関から飛び出す。
「わっ!スミレ」
ちょうど、迎えに来たスミレと鉢合わせになり、ぶつかりそうになった。
「弥生、寝坊したの?凄い寝癖だけど?」
俺はスミレにボサボサの猫っ毛を直されながら歩き出す。
「おぉ、なんくわ目覚ましぐぁ逆に子守唄に聴こえうちゃっとえ」
口いっぱいにエビフライを含んで咀嚼しているせいでうまく発音出来ない。
「弥生、どうしようもないね」
俺がエビフライを無理に飲み込むと、スミレが俺の口元を指で拭い、ペットボトルのお茶を自分の鞄から出してくれた。
「だろ?でも間に合って良かったよ。あ、しかも祈願通りエビフライだった」
俺がゴキュゴキュと豪快にお茶を飲むと、500ミリリットル入りのそれが半分くらい減ってしまった。
「良かったね」
「おぅ、はい、サンキュ、昼に弁償する」
俺はスミレにお茶を返還し、汚れた口元を腕で雑に拭う。
「いいよ」
「いいからいいから、倍返しにするって。そういや、昨日、お前は何を願ったんだ?」
昨日はあれからスミレが茫然自失になり、祈願内容を聞きそびれた。
「うーん……」
「うーん?」
スミレが言い淀み、俺は気になって彼の顔を覗き込むと、顎に手を当てて何かを考えている。
なんだ?言いづらい事でも頼んだのか?
「……犬が飼いたい、的な?」
的な?
変な言い回しだな。
「お前、犬好きだったっけ?」
少なくとも、スミレは道端で犬に遭遇しても一瞥もしないのに。
「まあ、豆柴なら」
「へぇ、イメージないな。デレデレとかすんの?」
あのスミレが?
想像すらつかない。
「まあ、するかもね」
本当かよ、無表情じゃん。
「今日、帰りに犬カフェでも行く?」
「いいの?」
スミレは相変わらず無表情だが、雰囲気がパアッと明るくなった気がした。
本当に好きなのか。
「デートみたいだな」
「まあ、そうかも」
なんだかんだ言いながら、スミレは彼女とのデートに憧れがあるのかもしれない。
そりゃそうか、スミレも健全な男の子なんだから、姉川レイみたいなキレカワの女性とデートしてみたいとか思うよな。俺だって、自分より小柄な童顔美少女とデートしてみたいし。お互い、相手が同性だから疑似にしかならないけど、それでも妄想は膨らむものだ。手ぇ繋いだり、キスしたり、オッパイ揉んだり……
……とまあ、ちょっと虚しくなった。
「じゃあ、約束な」
と言うと、スミレはちょっとハニカミ笑いをした──ような気がする。
相手が俺じゃ申し訳ないけど、スミレが喜んでくれるならいくらでも付き合ってやるか。
暫くして駅のホームに着くと、毎朝の事ながら人でごった返していた。そしてもみくちゃになりながらスミレと電車に乗ろうとすると、俺はいきなり腹がキリキリと痛み始める。
「わっ……」
食あたりか?
俺は冷や汗をかきながら腹を押さえて中腰になった。
ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい!
胸が焼けそうだ。吐き気までする。
「弥生?具合でも……」
「大丈夫大丈夫、トイレ行くから、次ので行く。スミレは先に学校行ってて」
俺は心配して寄添おうとするスミレの肩を押し、電車内に押し込めた。
「弥生、でも……」
それでもスミレは人の流れに逆らって電車を降りようとしたが、タイミング良くドアが閉められ、俺は手を上げてそれを見送る。
「あー……いてててててて」
腹痛が波の如く俺を襲ってきて、俺は壁や手摺り伝いにヨロヨロとトイレに向かい、個室に籠城した。
とりあえず尻を出して便座に座ってみるも、下ったりはしない。ならばと便座に頭を突っ込んでみるが、数分程便座とにらめっこをして終わった。
こんなに痛いのに、食あたりじゃないのか?
今朝はエビフライしか食べてないから、原因はそれだと思ったのに。
しかも今度は胸が熱くなってきた。動悸も酷いし心拍数もバクバクだ。
これって、若年性更年期障害てやつか!?
「あっ……」
胸が苦しい。締め付けられるようだ。
俺は便座に座り込み、前屈みに頭を抱え込む。
立ち上がれない。俺、まさか、エビフライのせいで死ぬのか?
犬カフェ楽しみにしてたのに……
人は死を覚悟した時、過去の思い出が走馬灯の様に甦るんだとか、でも俺は、目先の約束の事だけが頭をよぎっていた。
意識が飛びそう……だ……
腹痛や吐き気からは開放されたが、頭がフワフワして、どんどん意識が薄れていく。
「スミレ……」
気が付くと、自分で先に行けと言ったくせに、こんな時にスミレがいてくれたらなと思う自分がいた。
スミレ……
そしてそのまま、俺は意識を手放した。
どのくらい経っただろう、瞼の裏に耐えられない程の眩しい光を感じ、俺は意識を取り戻す。
「なんだ?」
瞼を開けて顔を上げるが、切れかけの蛍光灯が2本見えただけだった。
「すげー神々しいような真っ白な光だったけど……」
何か神聖なものを肌で感じた様な気がする。
昨日、神社参りをしたから、もしかして神様(※鬼)が俺の体調不良を治してくれたのかも。それにしても、何故かは解らないがさっきからずっと声が裏返る。意識を失っていたからか?
なんにせよ全快したのだ、スミレもさぞや心配しているだろうし、早く学校に行かなくては──
「ん?」
気は急いていたが、立ち上がってみると、やけに胸が重くて肩が張る。
心無しかシャツの胸元がえらく苦しい。
え、俺、太った?
──とも思ったが、逆に肩幅やウエストはゆるゆるになっている。
「ん?」
俺が呆気にとられて下を向くと、短いはずの俺の髪がはちきれそうな胸元に掛かった。
「え?ええっ!!」
これは一体……
グラビアで見た事のある風景が、自分の体に広がっている。
「え、嘘、嘘嘘、なんで?」
夢かと思い、俺は両手でそのたわわな(Eくらいか?)胸を鷲掴みにしてみた。
「うわぁ……」
夢にまで見たオッパイの感触は、想像よりずっと弾力があり、熱い。そして触られる方の感触まで感じてしまった。
夢じゃない、これは完全に俺の胸だ。
そう確信すると同時に、俺は慌てて自身の股間をまさぐる。
「無い……」
ヒュッと心臓が竦み上がり、俺は全身に嫌な汗を流した。
「え、なんでなんでなんでなんで?取れた?消えた?体内に吸収された?」
俺はパニックになり、急いでチャックを下ろしてよーく目視するも、そこにあった筈のお馴染みの物は何処にもない。あったのは、エロ動画で見た割れ目だけ。
「……う、嘘だろ、マジかよ、そんな馬鹿な」
俄には信じられないが、見た限り、俺はどうやら女になってしまったらしい。
俺は愕然として一度は便座にヘタり込むも、瞬時に立ち上がって個室を飛び出し、手洗いの鏡の前に立った。
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