目覚めたら親友(草食男子)の推しAV女優になってました

華山富士鷹

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でもやっぱり狼

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その翌日、レイとして同じ時間帯にスミレの部屋にお邪魔したが、彼はソワソワこそするものの、俺のあすこを気遣って手を出してこない。
確かに、まだあすこはズンと鈍痛がしているが、俺は早くスミレの物になりたくて焦っているというのに……
俺もゲンキンなもので、喉元過ぎればなんとやらでバージンを失った事で痛みに対する不安が多少和らいだせいか、スミレとの進展を切に期待していた。

「スミレ、クッション2つもいらないよ」
しかもなんでドーナツクッションなんだ?
俺はクッション無しで隣に座るスミレに、尻の下からドーナツクッションを取り出して手渡したが、それを彼に突き返される。
「だってレイさん、まだ痛むでしょ?」
「全然平気だよ。殆どの女性は皆通る道なんだから。スミレは大袈裟だよ」
「でもあんなに血が出て、腫れてないですか?ちょっと見せて下さい」
体育座りしていたワンピース姿の俺の膝をスミレがグッと掴み、それからハッと我に返る。
「あっ、すいません。そうですよね。見るって……そうなんですよね。すいません、こういうとこですよね」
スミレは普通に患部を見るのとは違う事に後になってから気付いたらしい。
案外、おっちょこちょいなのな。
「……見てもいいよ」
俺はスミレが望むのなら、全てをさらけ出す覚悟が出来ていた。
「駄目です。見るだけで収まらなくなります。レイさんは病み上がりなんですから、挑発しないで下さい」
「いや、病気じゃないんだから」
「怪我人ですよ」
「ただ初体験を済ませただけだっていうのに、スミレは大袈裟だよ」
俺が拗ねて口を尖らせると、スミレは困った顔をして後頭部を掻いた。
「大袈裟ですか?レイさんにあんなに太いバイブを入れて無理させてしまったから、そりゃ心配しますよ」
「……」
確かに太かった。
俺は思い出して真っ赤になった顔を自身の両膝に埋める。
「スミレ、ああいうのが好きなんだ」
「え?」
聞いていないふりなのか、本当に聞こえていないだけなのか、スミレは居心地が悪そうにジリジリと俺との距離をひろげた。
「……スミレ、ベッドに横になってもいい?」
痺れをきらした俺は強行手段に出る。
「やっぱり体が辛いんですか?」
スミレは顔を青くし、本当に心配そうだ。
「全然。でも横になりたい」
「それはちょっと……」
スミレは明後日の方を見て眉を下げたが、俺は構わずベッドに乗り上げ、うつ伏せでスミレを見上げた。
今日は腿丈のミニスカートだから、きっと際どいところまで露出している事だろう。その証拠に、スミレの視線がお尻の辺りに釘付けだった。
真顔のくせにわかり易い奴。
「レイさん、駄目だって」
「じゃあどかしてみたら?」
俺は胸元から押し潰された谷間が垣間見えるように上体を持ち上げる。するとスミレの目線は面白いようにそこに注がれた。
穴が開くくらい見てるな、真顔で。
「……誘ってるんですか?」
「全然」
なんて口では言ったけど、これが俺に出来る精一杯の誘惑だ。
「スミレこそ……」
俺はゴソゴソと枕の下を漁る。
確かこの辺に……
手応えを感じ、俺は以前からそこにセッティングされていたゴムのつづりを取り出した。蛇腹折に折られたパッケージが持ち手からパタパタと布団に落ちていき、俺はその長さを見て唖然とする。

12個つづりになってるやん。

前に置いてあったのは6個だっただろ。
まさか誰かと使った?
いや、あれからスミレは俺以外部屋に入れていないから、レイ用に12個つづりに交換したんだろう。
倍増しって、何回ヤル気なんだよ。普通、枕の下にはせいぜい1、2個だろ。1ダース……1ダース!!
絶倫か。
何故、前回から6個も増やした。
一体、何を期待しているんだ、スミレ。しかも極薄で欧米人向けのサイズじゃないか。
まじビビるんだけど。
そしてスミレは腕組みして安定の無表情ときた。
「スミレ、こんなに……」
俺は自分で取り出しておいて、相当恥ずかしくなる。
でもここまでやって引き下がったら場がシュールになってしまう。
俺は意を決して一番上のパッケージを口で銜え、そのまま開封した。
こうなってしまえば、スミレもこれを使わざるをえないだろう。
「本当に、仕方がない淫乱ですね」
スミレが腰に手を当て、大きなため息をついた。
「そんなにほしいなら、自分で着けて下さい」
スミレはブレザーのジャケットを脱ぎ、ネクタイを外して俺の両手首を縛る。
だから、なんで縛る?
やはりスミレの中ではこれがマストらしい。
「え、でも、縛ったら、やりにく──」
「何の為の口なの?」
スミレにグイと顎を掴まれ、俺は思った。
少なくとも、お前にゴムを着ける為の物じゃあないよ。
でも俺は何も言わずにゴムを口にはめる。
そしてスミレが取り出した彼自身と初対面し、二の足を踏む。
でっか、てか、でっか!!
これがスミレの……ゴムは入るかもしれないけれど、こんなエレクトした状態じゃあ、俺の口には余る。
「どうしたの?生でやりたいの?それともイボイボ付きのが良かった?」
各種取り揃えてるんかい。
「……」
「……そういえばレイさんは、初めて生で男のここを見たんですよね。やっぱりグロテスクですよね?」
スミレが急に謙虚になり、自身の自身を握り締める。
「あ、うん……びっ……くりだよね」
「初めて見るのがこんな状態じゃあ怖いですよね。やっぱり気持ち悪いですよね?」
毎日見とるわ、と思ったが、より目でスミレのそこをよーく刮目してみると、確かに俺なんかのアレよりずっと太くて大きくて、青筋がたってて猛々しくて、エラが張ってて、赤黒くて、毒々しくて全くの別物に見えた。グロテスクと言えばグロテスクだが、好いた男の息子なら逆に愛おしく思える。
「大丈夫。平気。ミル貝だと思えば……」
「ミル貝……」
スミレは100のダメージを受けた。
結局、俺はゴムを彼自身の頭にベレー帽みたいに乗せる事しか出来なくて、スミレはそれを自分で装着していた。俺はその様子を間近で目の当たりにし、終始目のやり場に困った。
「次はお願いするから、ちゃんと見て覚えて」
あんなに、性には関心ありませんて顔をしてた奴が俺の鼻先でフル○○したあれにイチゴ風味のゴムを装着してるとか、わいせつ過ぎる。
「先に着けちゃったから、レイは俺を萎えさせないように淫らに服を脱いでね」
「え、そんなの、ストリッパーじゃん」
無理無理、ドン引きだよ。
「嫌なの?」
スミレって、こういう時になると独自のスイッチがはいるというか、ギラギラして人が変わるんだな。インパラからライオンになるっていうか……結構言葉攻めみたいな口調になってる。
俺がさすがに引け目を感じていると、スミレが圧をかけてきて、仕方なく体をくねらせながら自分なりにそれっぽく脱いでみた。
やっバイ、超超超恥ずかしい!!
出来は幼稚園のお遊戯会だが、スミレの冷たいジト目が俺の肌に突き刺さる。
「努力は認める」
なんでこういう時だけ偉そうなんだよ。下半身はみなぎったままのくせして。
「レイはまだ慣れないから、今日は優しくしてあげるよ」
とは言え、精神的な苦痛に関しては存分に味あわされたと思う。その後スミレは俺に『傷付けるといけないから自分でしてみて』とか『傷口がよく見えるようにひろげてみて』とかアブノーマルな事を強要しまくり、俺を精神崩壊へと導いた。それはもう、口にするのもおぞましいくらいの辱めを受けたさ。なんなら肉体的苦痛の方がいくらかましに思えるくらいに。ちなみに精神的苦痛の1つに亀甲縛りも含まれていたのだが、俺はこれがスミレの言う『酷い事はしない』とか『優しくしてあげる』に反しているような気がしてならない。ただ、それを言ったらスミレからどんな恐ろしい目にあわされるかわからないので、そっと自分の胸にしまい込んでおく事にした。
そして俺は改めて思う。

スミレはど変態のどSだ。

耐え難いねちっこいスミレの愛撫のおかげで挿入こそ痛くはなかったものの、思ったより俺がよがっていたのをいい事に、彼は本能の赴くまま、家全体が軋む程俺を激しく何度も穿たれた。
気が付くと、1ダースあったゴムは半分まで減り、俺はヘトヘトになってスミレの胸でヨダレを垂らして寝ていた。
凄く良かったけど、無茶苦茶だな、おい。
人生でこんなに立て続けにオーガズムを感じた事は無い。
「レイさん、すいません、止められなくて。腰は大丈夫ですか?」
情事の最中の獣なスミレの片鱗もなく、彼はDVにおけるハネムーン期さながらの寛容さで俺を労ってくれる。
今更おせーけどな。
「大丈夫。ちょっと疲れただけ」
満身創痍。俺の体はボロボロだが、心地のいい疲労感だ。
俺はようやくスミレの物になれて、達成感というか、安心感というか、とにかく満たされている。
「手加減したつもりなんですけど」
あれで?!
俺はまだまだ元気そうなスミレを見て末恐ろしくなった。
てか優しくしてこれなら、通常運行だと俺はどんな目に合わされるんだか。
でもいいのだ。
「ううん、凄く良かった。スミレと繋がれて嬉しかった」
俺が満ち足りた顔でスミレに語りかけると、彼も嬉しそうに目元を綻ばせた。
「レイさん、俺も嬉しいです。でも、たとえこんな事をしなくても、ずっと一緒にいたいです」
ギュッと俺の肩を抱くスミレに、俺はちょっとだけ意地悪がしたくなる。
「本当に?そんな事を言ったら試すよ?」
俺はスミレの胸板を人差し指でツンツンしながらそんな事を言うと、彼は返答に困り、俺はそんなスミレがかわいいなと思った。
「いいよ。豹変したスミレはちょっと怖いけど、いっぱい愛して」
俺が顔を上げると、スミレはわかりやすく嬉しそうに己の背景に花を浮かべている。
「あー……ヤベ、壊しちゃいそう」
そう呟いて俺をしっかりと抱き締めたスミレが、俺はどうしようもなくかわいいと思った。
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