お姫さまになれなかった僕は今日も学ランに袖を通す

粒豆

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――そして、今に至るというわけだ。
僕のおちんちんは勃起したって大したサイズではなくって、
水越くんの口に簡単にすっぽりと、根元まで収まってしまった。
水越くんは器用に舌で皮を剥いて、掃除するみたいに亀頭と包皮の間を舌でぐりぐりする。
こんなところ、意識して丹念に洗っているわけじゃないから、恥ずかしい。
きっと、垢が溜まっているに違いないのに、
水越くんはそんなこと気にする様子もなく肉棒の隅々まで舌を這わせる。
水越くんには悪いけど、コイツは頭がおかしいと、思った。
だって、僕だったら、同性のココをこんな風に舐められない。
女の子の性器だったら舐めてみたいけど、ちんこなんて絶対に舐められない。


「ん、ふっ……」

「あ、あぁ……」


もう、どれくらいこうしているだろう。
幸い誰か来る様子はなかったけれど、運が良いだけだ。
いつ誰が来るか分からない。
見つかったら、僕がゲイだと噂されてしまう。
ああ、でも、ここまでやられたら、イきたい。
ここまでされて、射精しないで終わることなんて、出来ない。
早くイクために、水越くんを女の子だと思うことにした。
彼の着ている真っ黒な学ランが視界に入ると萎えてしまいそうになるから、
目を瞑って、うちの学校の女子の制服を思い出す。
白と紺の、セーラー服。
清純派っぽくて、僕は結構あの制服が好きだった。
さっき、僕に告白してくれた、小林さんを思い浮かべる。
セミロングの黒髪で、小柄だけど柔らかそうな女の子だ。
美少女というわけではないけど、それなりに可愛らしい女の子。
僕を好きになってくれた、女の子。
小林さんが、僕のを舐めてくれている。
口に含み、舌で転がし、たまにタマを揉みしだいて……。
小林さんって、大人しいのに、実はこんなにスケベだったんだね。
フェラチオ、って言うんだよね、こういうの。
こんなの、どこで覚えたの?
僕のことが好きだから、そこまでしてくれるの?
それとも誰にでもこんなことしてるの?


「はふっ、はあっ、知世くんの、おちんぽおいひいよぅッ」


声、出さないでよ。うるさいな。萎えるじゃんか。
いくら君が僕を好きだと言っても、僕は君を好きにはなれないよ。
僕は、女の子が好きなんだ。
男なんか、好きになれないよ。
確かに顔だけ見れば、水越くんは女の子みたいだし、
比べてしまえば、クラスの垢ぬけない女の子たちよりもずっと美人なのかもしれない。
だから、君が、女の子だったなら、良かったのに。
そうだったなら僕だって、小林さんじゃなく、君を彼女にしたのに。


「あ、あ、あッ……!!」


ひと際強く吸われ、腰と膝がびくびくと痙攣した。
そしてついに、僕は射精した。
生暖かい口の中に、精を放った。
最後の一滴まで射精して、ようやく水越くんは僕のペニスを口から出した。
汚れた口の周りを学ランの袖で拭って、ごくんと喉を動かし精液を飲み干したみたいだった。
男の精液を飲むなんて考えられなかったから、ぎょっとした。


「はっ、はあん…… 美味しいよぉ…… 知世くんの精子っ、ずっとこれが欲しかったのぉ……
 ああっ、知世くんっ、知世くんっ、んぅっ ぼ、僕もね、イっちゃったのぉ……
 さ、触ってないのに、舐めてたら興奮してッ、イっちゃったぁッ、あはっ、あはははは」


「…………っ」


「毎日知世くんのこと考えてオナニーしてたの。
 君のことを考えると切なくてたまらないから自分でお尻弄って……
 ず、ずっと君に抱かれたかった……
 君に抱かれるところを毎日妄想して自分で……、はっ、はあっ!
 好きっ、大好きだよぉッ……! はああぁんっ!」


息を荒くして恍惚とした表情を浮かべる水越くんは、明らかに『異常者』だった。
まあ、無理やりこんなことしてくる人間がまともなわけないけれど。


「……ねえ、僕と付き合ってくれるよね?
 僕、フェラ上手かったでしょう?
 僕と付き合ってくれたら毎日シてあげる」

「む、無理だよ。だって、僕たち…………」

――男同士じゃないか。
そう言おうとしたけれど、辞めた。
なんだか言ってはいけないような気がしたからだ。
そして、何より水越くんをはっきり拒絶するのが怖かった。
こういうタイプは、拒絶したら何をしでかすか分かったもんじゃない。


「付き合ってくれないなら……
 …………あの女を殺して、君も殺す。そして僕も死ぬ。死んでやる」


――ほら見たことか。

こういうタイプは拒絶したら逆恨みで暴れるんだ。
男に告白されて、流されてフェラまでされてしまいました。
そのことが、誰かにバレるのは嫌だった。
警察沙汰にしたら親にバレてしまうだろうし、それは絶対にイヤだった。
友達にバレるのもイヤだった。
バレて、からかわれたくなかった。
それだったらもう、僕は水越くんを拒絶できない。
水越くんは頭が悪そうだし、そこまで計算してやっているとは思えないけど。
だけど、どちらにせよ凄く質が悪いのは確かだった。
怒りが沸々とわいてきて、コイツを殴ってやりたくなった。
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