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8.開けられたドア
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どのくらい時間が過ぎたのだろうか。
額に冷たいものを置かれて目が覚めた。
「あ、起こしてしまいましたか」
「……なに、これ」
「熱があるようでしたので、冷やそうと思いまして」
どうやら額に置かれていたのは水につけてしぼった布だったようだ。
そんなにも熱があるんだろうか。
起き上がろうとしたら、めまいがしてまたすぐに横になる。
「疲れが出たのかもしれません」
「そうかも……?」
王太子の婚約者でなくなって、王宮から逃げて。
ずっと必死だったけれど、疲れているのは間違いない。
それから何度かダボさんと男たちがドアを開けようとしてたけれど、
私はそれを寝た状態で聞くだけだった。
日に日に熱が高くなって、だるくて起き上がれない。
五日も熱が下がらない状態が続き、
ランとレンもこれがただの疲れではないと思い始めていた。
「……何かの病気かもしれません」
「だいじょうぶよ……寝てたらよくなるわ」
「ですが……」
「今は誰にも助けを求められないもの。
早く治してここから出ないと……」
王都から追手が来ているかもしれない状態で、
誰かに助けを求めるのは無理だ。
この国で助けを求めるとしたら、
お母様の実家でもあるオビーヌ侯爵家くらいだけど、
お母様が亡くなってから交流していない。
オビーヌ侯爵家は隣国と接している地域のため、
王都に屋敷を持っていない貴族家だった。
もう十年も会っていない母方の親族に頼ったとして、
助けてくれるかどうかもわからない。
私が倒れてから一週間。
ランがこの部屋を出ようと言い出した。
「いやよ」
「ですが!ダボさんは薬師です。
診てもらえば治るかもしれません」
「それはどうかな……治るかどうかもわからないし、
ランは嫁として連れて行かれてしまうわ」
「……それでも、お嬢様が助かるのなら」
「なによ、それじゃあ私が死にかけているみたいじゃない。
熱が高くて起き上がれないだけで、死なないわよ」
「ですが……」
「命令よ。ドアを開けちゃだめ。
ランを犠牲にする気はないの」
「……」
唇を噛んで黙り込んだランを、
説得してもらおうとレンを見たけれど、
レンも何も言わなかった。
嫌な雰囲気だな……。
このまま私の熱が下がらなかったら、
ランはドアを開けてしまいそうな気がする。
それだけはいや。
自分が助からなかったとしても、ランを犠牲にするのは嫌だった。
寝たままの状態で、なんとか左手を布団から出す。
魔力を流すと小指の糸がきらきらと光る。
シル兄様……どうしよう。
どうしたら、ここから三人で逃げられるんだろう。
争うような物音で目が覚めた。
ドアの前に置かれていた家具が消えていた。
出て行こうとしたランを、レンが力づくで止めようとしていた。
「……ラン、だめよ」
「お嬢様……許してください。
どれだけ叱られてもかまいません!」
「ダメだって言ってんだろう!
お前がそんなことしてもお嬢様は喜ばねぇよ!」
「でも、レン!このままじゃお嬢様が死んでしまうわ!」
「だけど!」
この騒ぎに気がついたのか、ドアの向こうでもバタバタと音がする。
「レン、ドアをふさいで」
「それが‼ランが全部収納に入れてしまって!」
「ラン、家具をだして……はやく」
「嫌です!」
頑なに拒否するランに出すように命じたけれど、
それでも家具を出そうとしない。
荒々しい足音がこちらに近づいてくる。
……もう間に合わない。
起き上がってなんとかしたいのに、何もできない。
バン!と大きな音がしてドアがあく。
もうだめだと思い、目を閉じたら、
ふわりと懐かしい匂いがした。
「……アンリ。大丈夫か?」
「……え?」
目を開けたら、黒髪の男性が私のそばに跪いて見下ろしていた。
切れ長の紫色の目。特徴的な泣き黒子。
……まさか。
「熱があるのか。おい、お前たち、とりあえずここから出るぞ」
「……あなた様はいったい」
「俺のことはアンリから聞いていないのか?
シルヴァン・パジェスだ」
「あなた様が」
「とにかく、ここを出てオビーヌ侯爵領に向かうぞ」
「わかりました」
どうしてここにシル兄様がと聞こうとしたら、
抱き上げられて部屋から連れ出される。
ダボさんと男たちはどうしたのかと思えば、
集会場の外に糸でぐるぐる巻きにされて転がされていた。
身動きが取れないほど縛られているのか、騒いでいるが誰も助ける気はない。
シル兄様の魔力の糸ならば、数日間はこのままかもしれないけれど、
これで少しは反省したらいいと思う。
「こいつらに閉じ込められていたのか?」
「私とランを無理やり嫁にしようとしたから閉じこもっていたの」
「そうか。間に合って良かった」
私たちが乗ってきた馬車はどこかに売られてしまったのか見つからなかった。
シル兄様の馬車に乗せられると、広い座席に私は寝かされた。
私の頭はシル兄様のひざに乗せられている。
「オビーヌ侯爵領に着くまで、我慢してくれ」
「うん……大丈夫。どうしてシル兄様がここに?」
「……お前、十年ぶりに糸に魔力を流しただろう」
「あ、うん」
「それが王都から移動しているのがわかって、逃げ出したのだと思った。
俺のところにくるのかと思えば、少し前から一つの場所から動かなくなった。
何もない場所で留まっているのは、問題が起きたのかと思って迎えに来たんだ」
「そうだったんだ。ありがとう」
「礼はいい。これまで何があったんだ?」
「うん、あのね」
十年前、王都でシル兄様と別れてから今までのことを説明すると、
シル兄様は大きくため息をついた。
「そういうことだったのか。
連絡も途絶えたし、糸に魔力も流していないようだったから、
おかしいとは思っていたが何もできなかった」
「それは仕方ないよ。他国の王太子の婚約者だったし」
同じ国の貴族でもどうかと思うけれど、
他国ならなおさら手出しできない問題だっただろう。
「だが、今の話でわかった。
アンリの熱は急に魔力を流したからだ」
「え?」
「十年も奪われていた魔力が身体を流れるようになったんだ。
おそらくその熱は一か月は続くぞ」
「そんなに?」
「ああ。だが、病気ではないから死なない。
苦しいとは思うが、成長期が来たと思うしかない」
「成長期……」
もしかして、魔力が足りなくて成長しきれていなかったのが、
急に成長しようとしていて発熱しているってこと?
なら、熱が下がる頃には大人になっているかもしれない。
うれしくてにやにやしていたけれど、
また熱のせいなのか目が開かなくなってくる。
昨日までとは違い、シル兄様の匂いに包まれて、
心から安心して眠りに落ちて行った。
額に冷たいものを置かれて目が覚めた。
「あ、起こしてしまいましたか」
「……なに、これ」
「熱があるようでしたので、冷やそうと思いまして」
どうやら額に置かれていたのは水につけてしぼった布だったようだ。
そんなにも熱があるんだろうか。
起き上がろうとしたら、めまいがしてまたすぐに横になる。
「疲れが出たのかもしれません」
「そうかも……?」
王太子の婚約者でなくなって、王宮から逃げて。
ずっと必死だったけれど、疲れているのは間違いない。
それから何度かダボさんと男たちがドアを開けようとしてたけれど、
私はそれを寝た状態で聞くだけだった。
日に日に熱が高くなって、だるくて起き上がれない。
五日も熱が下がらない状態が続き、
ランとレンもこれがただの疲れではないと思い始めていた。
「……何かの病気かもしれません」
「だいじょうぶよ……寝てたらよくなるわ」
「ですが……」
「今は誰にも助けを求められないもの。
早く治してここから出ないと……」
王都から追手が来ているかもしれない状態で、
誰かに助けを求めるのは無理だ。
この国で助けを求めるとしたら、
お母様の実家でもあるオビーヌ侯爵家くらいだけど、
お母様が亡くなってから交流していない。
オビーヌ侯爵家は隣国と接している地域のため、
王都に屋敷を持っていない貴族家だった。
もう十年も会っていない母方の親族に頼ったとして、
助けてくれるかどうかもわからない。
私が倒れてから一週間。
ランがこの部屋を出ようと言い出した。
「いやよ」
「ですが!ダボさんは薬師です。
診てもらえば治るかもしれません」
「それはどうかな……治るかどうかもわからないし、
ランは嫁として連れて行かれてしまうわ」
「……それでも、お嬢様が助かるのなら」
「なによ、それじゃあ私が死にかけているみたいじゃない。
熱が高くて起き上がれないだけで、死なないわよ」
「ですが……」
「命令よ。ドアを開けちゃだめ。
ランを犠牲にする気はないの」
「……」
唇を噛んで黙り込んだランを、
説得してもらおうとレンを見たけれど、
レンも何も言わなかった。
嫌な雰囲気だな……。
このまま私の熱が下がらなかったら、
ランはドアを開けてしまいそうな気がする。
それだけはいや。
自分が助からなかったとしても、ランを犠牲にするのは嫌だった。
寝たままの状態で、なんとか左手を布団から出す。
魔力を流すと小指の糸がきらきらと光る。
シル兄様……どうしよう。
どうしたら、ここから三人で逃げられるんだろう。
争うような物音で目が覚めた。
ドアの前に置かれていた家具が消えていた。
出て行こうとしたランを、レンが力づくで止めようとしていた。
「……ラン、だめよ」
「お嬢様……許してください。
どれだけ叱られてもかまいません!」
「ダメだって言ってんだろう!
お前がそんなことしてもお嬢様は喜ばねぇよ!」
「でも、レン!このままじゃお嬢様が死んでしまうわ!」
「だけど!」
この騒ぎに気がついたのか、ドアの向こうでもバタバタと音がする。
「レン、ドアをふさいで」
「それが‼ランが全部収納に入れてしまって!」
「ラン、家具をだして……はやく」
「嫌です!」
頑なに拒否するランに出すように命じたけれど、
それでも家具を出そうとしない。
荒々しい足音がこちらに近づいてくる。
……もう間に合わない。
起き上がってなんとかしたいのに、何もできない。
バン!と大きな音がしてドアがあく。
もうだめだと思い、目を閉じたら、
ふわりと懐かしい匂いがした。
「……アンリ。大丈夫か?」
「……え?」
目を開けたら、黒髪の男性が私のそばに跪いて見下ろしていた。
切れ長の紫色の目。特徴的な泣き黒子。
……まさか。
「熱があるのか。おい、お前たち、とりあえずここから出るぞ」
「……あなた様はいったい」
「俺のことはアンリから聞いていないのか?
シルヴァン・パジェスだ」
「あなた様が」
「とにかく、ここを出てオビーヌ侯爵領に向かうぞ」
「わかりました」
どうしてここにシル兄様がと聞こうとしたら、
抱き上げられて部屋から連れ出される。
ダボさんと男たちはどうしたのかと思えば、
集会場の外に糸でぐるぐる巻きにされて転がされていた。
身動きが取れないほど縛られているのか、騒いでいるが誰も助ける気はない。
シル兄様の魔力の糸ならば、数日間はこのままかもしれないけれど、
これで少しは反省したらいいと思う。
「こいつらに閉じ込められていたのか?」
「私とランを無理やり嫁にしようとしたから閉じこもっていたの」
「そうか。間に合って良かった」
私たちが乗ってきた馬車はどこかに売られてしまったのか見つからなかった。
シル兄様の馬車に乗せられると、広い座席に私は寝かされた。
私の頭はシル兄様のひざに乗せられている。
「オビーヌ侯爵領に着くまで、我慢してくれ」
「うん……大丈夫。どうしてシル兄様がここに?」
「……お前、十年ぶりに糸に魔力を流しただろう」
「あ、うん」
「それが王都から移動しているのがわかって、逃げ出したのだと思った。
俺のところにくるのかと思えば、少し前から一つの場所から動かなくなった。
何もない場所で留まっているのは、問題が起きたのかと思って迎えに来たんだ」
「そうだったんだ。ありがとう」
「礼はいい。これまで何があったんだ?」
「うん、あのね」
十年前、王都でシル兄様と別れてから今までのことを説明すると、
シル兄様は大きくため息をついた。
「そういうことだったのか。
連絡も途絶えたし、糸に魔力も流していないようだったから、
おかしいとは思っていたが何もできなかった」
「それは仕方ないよ。他国の王太子の婚約者だったし」
同じ国の貴族でもどうかと思うけれど、
他国ならなおさら手出しできない問題だっただろう。
「だが、今の話でわかった。
アンリの熱は急に魔力を流したからだ」
「え?」
「十年も奪われていた魔力が身体を流れるようになったんだ。
おそらくその熱は一か月は続くぞ」
「そんなに?」
「ああ。だが、病気ではないから死なない。
苦しいとは思うが、成長期が来たと思うしかない」
「成長期……」
もしかして、魔力が足りなくて成長しきれていなかったのが、
急に成長しようとしていて発熱しているってこと?
なら、熱が下がる頃には大人になっているかもしれない。
うれしくてにやにやしていたけれど、
また熱のせいなのか目が開かなくなってくる。
昨日までとは違い、シル兄様の匂いに包まれて、
心から安心して眠りに落ちて行った。
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