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39.ジョルダリの事情
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学園が休みの日、遅めの朝食を食べた後、
ゆっくりお茶を飲んでいたらヨゼフが何かを持ってきた。
手紙にしては分厚い。何かの報告書?
受け取って読んだライオネル様は、
私に向かってにっこりと笑う。
「法案が可決されたよ」
「ずいぶんと早いのね。まだ三週間もたってないのに」
「もともと法案を通す準備はしてたんだ。
まぁ、こんなに早いのは俺がジュリアと婚約したのがきっかけだよ。
本当は俺が帰国した後で動く予定だったんだ」
「そうなの?」
「ほら……一応、俺はジュリアをあきらめるために来ただろう?」
嫌なことを思い出したように眉が下がったライオネル様に笑ってしまう。
そういえばそうだったと思えるくらい、
今は隣にいるのが当たり前になってしまっている。
今もソファに座るのに、肩に手をまわされて抱き寄せられている状態だ。
向かい合って話していたのが嘘みたいに、こうしていると落ち着く。
「帰国した後でって、ライオネル様も一緒に動くはずだった?」
「ああ。俺の婚約者候補を探すためにもそうしていただろう」
「婚約者候補……そうよね、いるわよね」
ライオネル様の婚約者候補。
第二王子に婚約者候補がいるのは普通のことだ。
なのに、想像したら思った以上に嫌だと感じた。
顔に出したつもりはなかったのに、
ライオネル様は私の頬に手を添えて目をそらせないようにする。
「ジュリア、嫌なら嫌だって言ってほしい。我慢しないで」
「だって……こんなことで嫌だって言っても」
「それでも。俺に気持ちを隠さないで。
少しでも嫌だって思ったら伝えてほしい。
ジュリアは理不尽なことを言うような人じゃない。
何かあったとしたら、それは俺の責任だと思う」
「でも、婚約者候補がいるなんて普通のことでしょう?」
「嫌だったんだろう」
「……うん。でも、いいの」
だってもう私が婚約しているんだからと続けようとしたのに、
口づけされて言わせてもらえなかった。
息が苦しくなるほど長い口づけに、くったりしたところで抱きしめられた。
「ジュリアが可愛い……絶対にもう離さない」
「……もう少し手加減してほしいのだけど」
「悪い。だけど、ジュリアが可愛いのが原因だから。
さて、俺に婚約者候補と言われる令嬢はいたが、正式なものじゃない。
向こうが、向こうの家が勝手にそう思っていただけだ」
「いないの?」
「うん、いない。その辺もちゃんと説明するね。
どうして今回法案を可決することになったのかも」
ジョルダリ国はこの国とは違って王命による婚約も、政略結婚も禁じていない。
そのため高位貴族の一部が力を持ちすぎて面倒だとは言っていた。
貴族の力を削ぐためにも仮婚約制度を導入できるか検討したいと言っていた。
今回の王命による婚約の廃止と高位貴族の政略結婚の禁止は、
今後すべての貴族たちの政略結婚をなくすための布石だろうか。
「うちの父上って気が弱いんだ」
「は?」
「気が弱いけど、一途。めちゃくちゃ第二側妃エレーヌ様のことが好きなんだ」
「え?一途って……」
父上ってジョルダリ国王のことだよね。
王妃と第一側妃、ライオネル様のお母様もいるはずだけど。
「もともと、父上はエレーヌ様を王妃にしたかったんだ。
だけど、伯爵家出身の王妃ではうまくいかないだろうと言われていた。
そこで、エレーヌ様と親友だった俺の母上が女官長として支えると言い出した。
ペリシエ侯爵家が後見になるというのなら、まぁ許してもいいかとなったんだが」
「ライオネル様のお母様は側妃になる予定ではなかったのね」
「ああ。同盟のための結婚を隣国リナディルから押し付けられた。
それが王妃ヴァイオレット様だ。父上とは十二歳も年が離れている」
同盟のための結婚。この国では聞いたことがないが、昔はあったらしい。
それもジョルダリでは普通のことなんだろう。
政略結婚のために十二も離れた隣国の王太子に嫁ぐなんて。
いくら王女として育ってきたとしても受け入れられるものなんだろうか。
「他国の王女を側妃にするわけにはいかない、
だけど、側妃が伯爵家の令嬢だと王妃に対抗できない。
ジョルダリとしては王妃を形だけのものにしたかった。
内政に口出しできないように条件を付けた上で、
王妃に対抗できる力のある令嬢、俺の母上を側妃にすることにしたんだ」
「それでライオネル様のお母様が第一側妃に」
「本人は嫌だったみたいだけど、エレーヌ様を助けることになるなら、と。
本当は俺のことも産む予定じゃなかったって。
エレーヌ様が兄上を産んだ後、身ごもれなくなったから代わりに」
「そんな……代わりって」
あっさりと話すけれど、それでいいんだろうか。
エレーヌ様に一途なお父様と側妃になる予定じゃなかったお母様。
「まぁ、そんな感じで俺と兄上の母親同士は仲がいいんだ。
そのおかげで俺と兄上も仲たがいすることなく協力し合ってる」
「それはすごくいいことだと思うけど」
「あぁ、大丈夫。生まれた経緯はともかく、
父上にも母上にも大事にされているよ。
心配しなくていいから」
「そうなのね」
そっか。ライオネル様があっさり話したのは、
それが気にならないくらい愛されているとわかっているからか。
こういう家族の愛もあるんだな。ちょっとうらやましい。
「で、兄上とはもう何年も前からこの法案を通そうと話し合っていたんだ。
俺と兄上だけじゃなく、ビオシェ公爵家とペリシエ侯爵家も協力者なんだ」
「えっと、ジョルダリには公爵家が二つあるのよね?
ペリシエ侯爵家は第一側妃様の生家よね?」
「そう。もうお義母様って言ってもいいのに」
「さすがにお会いしたこともないのに、呼べないわ」
「じゃあ、早く会わせないとな」
簡単に言うけれど、ジョルダリまでは一週間以上かかる。
往復で行くと三週間は学園に通えなくなる。
卒業するまでにジョルダリに行くのは難しいと思う。
「どうして王族と高位貴族の令息が協力しあったのかというと、
どうしても婚約したくない相手がいるからだ」
「婚約したくない令嬢?」
ゆっくりお茶を飲んでいたらヨゼフが何かを持ってきた。
手紙にしては分厚い。何かの報告書?
受け取って読んだライオネル様は、
私に向かってにっこりと笑う。
「法案が可決されたよ」
「ずいぶんと早いのね。まだ三週間もたってないのに」
「もともと法案を通す準備はしてたんだ。
まぁ、こんなに早いのは俺がジュリアと婚約したのがきっかけだよ。
本当は俺が帰国した後で動く予定だったんだ」
「そうなの?」
「ほら……一応、俺はジュリアをあきらめるために来ただろう?」
嫌なことを思い出したように眉が下がったライオネル様に笑ってしまう。
そういえばそうだったと思えるくらい、
今は隣にいるのが当たり前になってしまっている。
今もソファに座るのに、肩に手をまわされて抱き寄せられている状態だ。
向かい合って話していたのが嘘みたいに、こうしていると落ち着く。
「帰国した後でって、ライオネル様も一緒に動くはずだった?」
「ああ。俺の婚約者候補を探すためにもそうしていただろう」
「婚約者候補……そうよね、いるわよね」
ライオネル様の婚約者候補。
第二王子に婚約者候補がいるのは普通のことだ。
なのに、想像したら思った以上に嫌だと感じた。
顔に出したつもりはなかったのに、
ライオネル様は私の頬に手を添えて目をそらせないようにする。
「ジュリア、嫌なら嫌だって言ってほしい。我慢しないで」
「だって……こんなことで嫌だって言っても」
「それでも。俺に気持ちを隠さないで。
少しでも嫌だって思ったら伝えてほしい。
ジュリアは理不尽なことを言うような人じゃない。
何かあったとしたら、それは俺の責任だと思う」
「でも、婚約者候補がいるなんて普通のことでしょう?」
「嫌だったんだろう」
「……うん。でも、いいの」
だってもう私が婚約しているんだからと続けようとしたのに、
口づけされて言わせてもらえなかった。
息が苦しくなるほど長い口づけに、くったりしたところで抱きしめられた。
「ジュリアが可愛い……絶対にもう離さない」
「……もう少し手加減してほしいのだけど」
「悪い。だけど、ジュリアが可愛いのが原因だから。
さて、俺に婚約者候補と言われる令嬢はいたが、正式なものじゃない。
向こうが、向こうの家が勝手にそう思っていただけだ」
「いないの?」
「うん、いない。その辺もちゃんと説明するね。
どうして今回法案を可決することになったのかも」
ジョルダリ国はこの国とは違って王命による婚約も、政略結婚も禁じていない。
そのため高位貴族の一部が力を持ちすぎて面倒だとは言っていた。
貴族の力を削ぐためにも仮婚約制度を導入できるか検討したいと言っていた。
今回の王命による婚約の廃止と高位貴族の政略結婚の禁止は、
今後すべての貴族たちの政略結婚をなくすための布石だろうか。
「うちの父上って気が弱いんだ」
「は?」
「気が弱いけど、一途。めちゃくちゃ第二側妃エレーヌ様のことが好きなんだ」
「え?一途って……」
父上ってジョルダリ国王のことだよね。
王妃と第一側妃、ライオネル様のお母様もいるはずだけど。
「もともと、父上はエレーヌ様を王妃にしたかったんだ。
だけど、伯爵家出身の王妃ではうまくいかないだろうと言われていた。
そこで、エレーヌ様と親友だった俺の母上が女官長として支えると言い出した。
ペリシエ侯爵家が後見になるというのなら、まぁ許してもいいかとなったんだが」
「ライオネル様のお母様は側妃になる予定ではなかったのね」
「ああ。同盟のための結婚を隣国リナディルから押し付けられた。
それが王妃ヴァイオレット様だ。父上とは十二歳も年が離れている」
同盟のための結婚。この国では聞いたことがないが、昔はあったらしい。
それもジョルダリでは普通のことなんだろう。
政略結婚のために十二も離れた隣国の王太子に嫁ぐなんて。
いくら王女として育ってきたとしても受け入れられるものなんだろうか。
「他国の王女を側妃にするわけにはいかない、
だけど、側妃が伯爵家の令嬢だと王妃に対抗できない。
ジョルダリとしては王妃を形だけのものにしたかった。
内政に口出しできないように条件を付けた上で、
王妃に対抗できる力のある令嬢、俺の母上を側妃にすることにしたんだ」
「それでライオネル様のお母様が第一側妃に」
「本人は嫌だったみたいだけど、エレーヌ様を助けることになるなら、と。
本当は俺のことも産む予定じゃなかったって。
エレーヌ様が兄上を産んだ後、身ごもれなくなったから代わりに」
「そんな……代わりって」
あっさりと話すけれど、それでいいんだろうか。
エレーヌ様に一途なお父様と側妃になる予定じゃなかったお母様。
「まぁ、そんな感じで俺と兄上の母親同士は仲がいいんだ。
そのおかげで俺と兄上も仲たがいすることなく協力し合ってる」
「それはすごくいいことだと思うけど」
「あぁ、大丈夫。生まれた経緯はともかく、
父上にも母上にも大事にされているよ。
心配しなくていいから」
「そうなのね」
そっか。ライオネル様があっさり話したのは、
それが気にならないくらい愛されているとわかっているからか。
こういう家族の愛もあるんだな。ちょっとうらやましい。
「で、兄上とはもう何年も前からこの法案を通そうと話し合っていたんだ。
俺と兄上だけじゃなく、ビオシェ公爵家とペリシエ侯爵家も協力者なんだ」
「えっと、ジョルダリには公爵家が二つあるのよね?
ペリシエ侯爵家は第一側妃様の生家よね?」
「そう。もうお義母様って言ってもいいのに」
「さすがにお会いしたこともないのに、呼べないわ」
「じゃあ、早く会わせないとな」
簡単に言うけれど、ジョルダリまでは一週間以上かかる。
往復で行くと三週間は学園に通えなくなる。
卒業するまでにジョルダリに行くのは難しいと思う。
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