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6章 つながる世界
14.訴え
嫌がらせの犯人が捕まったことで落ち着くと思ったのもつかの間、すぐにまた嵐がやって来た。
「お父様に会わせてください!」
いつものように食堂で6人でいると、令息たちを引き連れたエリザがあらわれ、そう叫んだ。もう泣いた後なのか赤い目をしてやつれた感じのエリザは、周りの令息たちが支えてやっと立っているという状態だった。
食堂にいる他のものたちも何事が起きたのかと、こちらの様子をうかがっている。
「またお前か。王族に対して話しかけていい許可もらって無いだろう。
あきらめて帰れよ。」
ジーンが呆れたように答えたが、エリザの目はレイモンドに向かっていた。
いつもならリオルに向かっているはずだが、陛下に会いたいということはレイモンドに言うしかないと思ったのだろう。エリザの陛下に会いたいという願いはもう一月以上待たされたままになっていた。
「王族とかそんなことはどうでもいのよ!
どうして自分の親に会うのに、こんなに待たされなくてはいけないの!
お母様が何かしたからって、私は関係ないじゃないの!」
ついにそんなことを発言したエリザに、周りの令息たちも驚いている。
血のつながりは確かにあるだろうが、王族がどうでもいいという発言が許されるものではないとわかっているだろう。
「ジーン、ブラン、今すぐ衛兵に連絡しろ。
この不敬なものを捕らえて、処罰するようにと。」
静かになった食堂の中、そう命じたのはリオルだった。
自分はもう王位継承権を放棄するが、王になるレイモンドに命じさせるのはまずいと判断したからだった。
自分なら、どれだけ評判が落ちようとかまわない。
「リオル!どうして!?
あなたがミーシャのわがままで結婚させられそうなのを助けようとしているのよ!
お父様に話せば、王命を出して私との結婚を認めてくれるわ!
あなたの運命の相手は私なんだから!」
何言ってんだこいつ、そう思ったジーンとブランの動きが一瞬遅れ、リオルの魔術を止められなかった。
食堂中に凍った暴風がふきあれ、エリザと周りにいた令息が何人か吹き飛ばされ、壁にぶつかって落ちた。
それでも吹き荒れ続けた風を止めたのはミーシャだった。
キラキラと光が降り注ぎ、リオルの周りを囲んだ。
糸をつむぐようにリオルを巻き込んで、繭のようにやわらかく包み込む。
「リオル、一度帰りましょう?
レイモンド、後は頼んだわ。ジーンとブランも。
レミリアは一緒に帰りましょう。」
そう言うと、リオルを抱きかかえるようにして転移して消えた。
「じゃあ、私も帰ります。」
続いてレミリアが転移して消えると、食堂には頭を抱えたレイモンドとあっけに取られているジーンとブランが残されていた。
「衛兵、エリザと令息たちを拘束して王宮へ運べ。」
うなるようなレイモンドの指示に、護衛でいた衛兵たちが動いた。
「ジーン、ブラン、先に王宮へ行って父上と宰相に伝えて来てくれ。
おそらく公爵へはレミリアが連絡に行ってるだろう。
俺も馬車でこいつらを連れて王宮へ戻る。」
「お父様に会わせてください!」
いつものように食堂で6人でいると、令息たちを引き連れたエリザがあらわれ、そう叫んだ。もう泣いた後なのか赤い目をしてやつれた感じのエリザは、周りの令息たちが支えてやっと立っているという状態だった。
食堂にいる他のものたちも何事が起きたのかと、こちらの様子をうかがっている。
「またお前か。王族に対して話しかけていい許可もらって無いだろう。
あきらめて帰れよ。」
ジーンが呆れたように答えたが、エリザの目はレイモンドに向かっていた。
いつもならリオルに向かっているはずだが、陛下に会いたいということはレイモンドに言うしかないと思ったのだろう。エリザの陛下に会いたいという願いはもう一月以上待たされたままになっていた。
「王族とかそんなことはどうでもいのよ!
どうして自分の親に会うのに、こんなに待たされなくてはいけないの!
お母様が何かしたからって、私は関係ないじゃないの!」
ついにそんなことを発言したエリザに、周りの令息たちも驚いている。
血のつながりは確かにあるだろうが、王族がどうでもいいという発言が許されるものではないとわかっているだろう。
「ジーン、ブラン、今すぐ衛兵に連絡しろ。
この不敬なものを捕らえて、処罰するようにと。」
静かになった食堂の中、そう命じたのはリオルだった。
自分はもう王位継承権を放棄するが、王になるレイモンドに命じさせるのはまずいと判断したからだった。
自分なら、どれだけ評判が落ちようとかまわない。
「リオル!どうして!?
あなたがミーシャのわがままで結婚させられそうなのを助けようとしているのよ!
お父様に話せば、王命を出して私との結婚を認めてくれるわ!
あなたの運命の相手は私なんだから!」
何言ってんだこいつ、そう思ったジーンとブランの動きが一瞬遅れ、リオルの魔術を止められなかった。
食堂中に凍った暴風がふきあれ、エリザと周りにいた令息が何人か吹き飛ばされ、壁にぶつかって落ちた。
それでも吹き荒れ続けた風を止めたのはミーシャだった。
キラキラと光が降り注ぎ、リオルの周りを囲んだ。
糸をつむぐようにリオルを巻き込んで、繭のようにやわらかく包み込む。
「リオル、一度帰りましょう?
レイモンド、後は頼んだわ。ジーンとブランも。
レミリアは一緒に帰りましょう。」
そう言うと、リオルを抱きかかえるようにして転移して消えた。
「じゃあ、私も帰ります。」
続いてレミリアが転移して消えると、食堂には頭を抱えたレイモンドとあっけに取られているジーンとブランが残されていた。
「衛兵、エリザと令息たちを拘束して王宮へ運べ。」
うなるようなレイモンドの指示に、護衛でいた衛兵たちが動いた。
「ジーン、ブラン、先に王宮へ行って父上と宰相に伝えて来てくれ。
おそらく公爵へはレミリアが連絡に行ってるだろう。
俺も馬車でこいつらを連れて王宮へ戻る。」
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