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6章 つながる世界
19.極秘会談
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「やぁ、君がリオルか。レオにそっくりだな~。あ、目の色だけ違うのか。
だけど留学してきたときのレオに似てて、なんだか懐かしいよ。」
三日後にマジックハウスを訪ねてきたロードンナ国の陛下は…軽かった。
父上と比べて小柄で細身な身体に、青みがかった銀髪は後ろでまとめて結んでいる。
黒目は形がくるんと丸くて、笑うと人懐っこそうな顔をしている。
うちの国の陛下も伯父だから気軽に話はするけど、
まさか他国の陛下にこんなに軽く話しかけられるとは思ってなかった。
挨拶を返したのは良いが、驚いてしまって表情をうまくつくれなかった。
「…リオルです。リオル・レフィーロですが、
もうすぐ王族をおりますので、リオル・ギルギアとなります。」
「あ、その反応までそっくり。
最初に挨拶した時にレオとリリーも驚いてたよね。
シオンとシーナはあまり反応なかったけど。
みんなあまり変わってなくて驚いちゃうよ。」
「いや、ジョエルもあまり変わってないからな?」
「ええ。変わってないわ。」
父上と母上は慣れているのか、くすくす笑って応えている。
なるほど、こういう人なのか。
「あ、リオル。ジョエルをこういう人だと判断するのは早い。
こう見えてもロードンナの陛下だからな。まぁ、そのうちわかると思うけど。」
俺の考えを見透かすように父上に注意されて、もう一度驚く。
父上がそういうのなら、ロードンナ国の陛下として相応しい人なのだろう。
「あぁ、それはまぁいいよ。
相談があって来たんだけど、ここには宰相いないんだね。
国としての打診をするかどうか決めてほしかったんだけど、いいかな?
後でリオルからリーンハルト国王と宰相に伝えてくれる?」
「わかった。
それで、相談ってなんだ?」
「実は議会がまたうるさくなってきてね。
側妃を娶らなきゃいけなくなりそうなんだ。」
「王妃が王子を生んだばかりなのにか?」
「ああ。…実はもう次の子は望めないようなんだ。」
「!」
ロードンナ国には王女が三人いる。そして、昨年には待望の王子が生まれている。
全て王妃から生まれた子で、ロードンナには側妃がいない。
それも王妃が順調に子を生んでいたからである。
「王子が一人だけだからと言っても、王女が三人もいるんだ。
もし王子が継げなくなったとしたら、王女の子を王太子にすればいい。
そう議会にかけあったのだが、納得しないものも多くてね…。」
「それで、相談というのは?」
「リーンハルト国王の娘で王族ではないものがいるだろう?
その娘は嫁ぎ先がないんじゃないか?」
だけど留学してきたときのレオに似てて、なんだか懐かしいよ。」
三日後にマジックハウスを訪ねてきたロードンナ国の陛下は…軽かった。
父上と比べて小柄で細身な身体に、青みがかった銀髪は後ろでまとめて結んでいる。
黒目は形がくるんと丸くて、笑うと人懐っこそうな顔をしている。
うちの国の陛下も伯父だから気軽に話はするけど、
まさか他国の陛下にこんなに軽く話しかけられるとは思ってなかった。
挨拶を返したのは良いが、驚いてしまって表情をうまくつくれなかった。
「…リオルです。リオル・レフィーロですが、
もうすぐ王族をおりますので、リオル・ギルギアとなります。」
「あ、その反応までそっくり。
最初に挨拶した時にレオとリリーも驚いてたよね。
シオンとシーナはあまり反応なかったけど。
みんなあまり変わってなくて驚いちゃうよ。」
「いや、ジョエルもあまり変わってないからな?」
「ええ。変わってないわ。」
父上と母上は慣れているのか、くすくす笑って応えている。
なるほど、こういう人なのか。
「あ、リオル。ジョエルをこういう人だと判断するのは早い。
こう見えてもロードンナの陛下だからな。まぁ、そのうちわかると思うけど。」
俺の考えを見透かすように父上に注意されて、もう一度驚く。
父上がそういうのなら、ロードンナ国の陛下として相応しい人なのだろう。
「あぁ、それはまぁいいよ。
相談があって来たんだけど、ここには宰相いないんだね。
国としての打診をするかどうか決めてほしかったんだけど、いいかな?
後でリオルからリーンハルト国王と宰相に伝えてくれる?」
「わかった。
それで、相談ってなんだ?」
「実は議会がまたうるさくなってきてね。
側妃を娶らなきゃいけなくなりそうなんだ。」
「王妃が王子を生んだばかりなのにか?」
「ああ。…実はもう次の子は望めないようなんだ。」
「!」
ロードンナ国には王女が三人いる。そして、昨年には待望の王子が生まれている。
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それも王妃が順調に子を生んでいたからである。
「王子が一人だけだからと言っても、王女が三人もいるんだ。
もし王子が継げなくなったとしたら、王女の子を王太子にすればいい。
そう議会にかけあったのだが、納得しないものも多くてね…。」
「それで、相談というのは?」
「リーンハルト国王の娘で王族ではないものがいるだろう?
その娘は嫁ぎ先がないんじゃないか?」
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