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絡み合う運命
2.ユハエル国からの手紙
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「……一花はそれでいいの?」
私への依存が無くなったのならそれでいいんだけど、
そのために他の人に依存させたっていうのはいいのかな。
何となく後ろめたい気持ちになる。
「大丈夫。ユハエル国の結婚は神聖書に署名しなきゃいけないんだが、
望んでいない者の宣誓はできないようになっている。
イチカが国王の妻になることに納得していなきゃ王妃にはならない。
幸い、現国王は聖女というか異世界人に詳しい人だったようだ。
後宮は持たず、生涯イチカだけと誓ったそうだよ。」
「そうなんだ…後宮があるのが当たり前の国だったよね。
その国王が一花だけっていうのなら、幸せなのかな。」
「ユウリに悪いことしたって思っているようだって。
この手紙は報告のためだけじゃなく、許可を求めてきているものだった。
イチカが落ち着いたら、幼馴染として手紙を出させてもいいかと。」
「幼馴染としての手紙……うん、いいよ。」
「いいの?断ってもいいんだよ?」
「大丈夫。一花がああなったのは、私も悪かったって思ってるから。
いくら二人に説得されたからといって、
好きでもないのに律とつきあってもいいなんて言うべきじゃなかった。
あの時、絶対に嫌だって断ってたら、きっとまた違ったと思うから。
私が拒絶するのをあきらめて流されてしまっていたのが原因の一つなんだと思う。」
「そうか…まぁ、手紙が来るとしても瘴気が落ち着いてからと言っているから、
少なくとも一年以上先の話だと思う。
もし、考えが変わるようだったら言って?」
「うん、わかった。」
私への依存が無くなったのならそれでいいんだけど、
そのために他の人に依存させたっていうのはいいのかな。
何となく後ろめたい気持ちになる。
「大丈夫。ユハエル国の結婚は神聖書に署名しなきゃいけないんだが、
望んでいない者の宣誓はできないようになっている。
イチカが国王の妻になることに納得していなきゃ王妃にはならない。
幸い、現国王は聖女というか異世界人に詳しい人だったようだ。
後宮は持たず、生涯イチカだけと誓ったそうだよ。」
「そうなんだ…後宮があるのが当たり前の国だったよね。
その国王が一花だけっていうのなら、幸せなのかな。」
「ユウリに悪いことしたって思っているようだって。
この手紙は報告のためだけじゃなく、許可を求めてきているものだった。
イチカが落ち着いたら、幼馴染として手紙を出させてもいいかと。」
「幼馴染としての手紙……うん、いいよ。」
「いいの?断ってもいいんだよ?」
「大丈夫。一花がああなったのは、私も悪かったって思ってるから。
いくら二人に説得されたからといって、
好きでもないのに律とつきあってもいいなんて言うべきじゃなかった。
あの時、絶対に嫌だって断ってたら、きっとまた違ったと思うから。
私が拒絶するのをあきらめて流されてしまっていたのが原因の一つなんだと思う。」
「そうか…まぁ、手紙が来るとしても瘴気が落ち着いてからと言っているから、
少なくとも一年以上先の話だと思う。
もし、考えが変わるようだったら言って?」
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