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47、最悪な親子
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「この人だかりは一体どうしたのかしら」
フラン様とリーフ邸に到着した私は、コテンと首を傾ける。
開けっぱなしになっている門の中からチラリと中の様子をうかがうと、普段とまったく様子が違っていたからだ。
見知らぬ大勢の人達が庭にひしめいて、ガヤガヤと騒いでる。
「きっとカーラとマリーンの悪事がばれて、大騒動になってるんだよ。
『あのメス豚どもを殺してしまえ!』ってね」
「ミーナ。
いくらなんでも『メス豚』は言い過ぎよ」
私はミーナの額をパチンと指ではじく。
「アイリーンたらフランの前だと思って、かっこつけちゃってさ」
「ごめんね。
僕のアイリーンは優しい人なんだ」
フラン様がミーナをかかえあげた時だった。
「待ってたよ。アイリーン。
こっちへおいで」
門から顔をのぞかせたブランチさんが、サッと私の腕をつかんだ。
「ブランチさん。
この人達はどうしてここに集まってるの」
「もうすぐしたら、ここでゴールデンローズの競りが始まるんだ」
「競りですって!
でもここにあるのはライアンローズなんでしょ」
「そうだよ。
だからずーとマリーン達を説得してたんだが、まったく聞いてもらえなくて。
まあ、しかたないか。
私は彼らとは初対面だしな。
けどアイリーンなら彼らとは面識があるんじゃないか」
「彼らって、カーラとマリーンでしょ。
面識だなんてもんじゃないわよ。
形だけでも家族だもん」
「私が言ってるのはあとの2人のことなんだ」
ブランチさんが顔を曇らせながら、玄関の扉をあけた時だった。
「どの面さげて邸へもどってきたんだ!
オマエのおかげでオレの人生はメチャクチャになったんだぞ」
「そうざます。
この疫病神めが!
ワタクシはね。
賭博でこさえた借金が夫にばれて、公爵家をおいだされたのよ。
考えてみればそれもみなオマエのせいざます!」
私を見つけた2人が血相をかえて、邸の奥から転がるように走ってくる。
「アラン様。
マンチン夫人。
そう言われても、私には何の心当たりもありません」
「アイリーンの分際で口答えをするな!
オマエはだた頭を下げていれば、それでいいんだよ」
アレン様がどなりながら、私のお腹にケリをいれた。
「痛いでしょ。
やめてください」
とっさにお腹をおさえて廊下にうずくまっる私の髪を、今度はマンチン夫人が強くひっぱる。
「ほほほ。
『やめてください』と言われてやめるバカはいないざんす」
胸の前で両手を組んだ夫人が、天井を向いて高らかに笑う。
「やめないと、どうなってもしりませんから」
怒気を含んだ低い声でつぶやいたとたん、またアラン様に横腹をけられた。
「オマエはオレに愛されないからって逆恨みして、オレに呪いをかけたんだろう。
なんて恐ろしい女なんだ!」
はあ、勝手に話をつくらないで欲しいわ。
なんて自己中心な人達なのかしら。
こんな最低な人に嫁がなくて、本当に私はラッキーだった。
そう思うと自然に笑みがこぼれてくる。
「気持ち悪いざまず。
この女笑っているわ。
生意気ね。
頭の毛を全部ひっこぬいてやるざます」
マンチン夫人が眉をつりあげた時、ブランチさんがあせった声をあげた。
「これ以上アイリーンを傷つけると私が黙っていないぞ」
「お黙り。
貸本屋のオヤジなんかがいくら騒いでも、ちっともこわくないのよ。
こっちには最強の魔法の使い手マリーンがいるざますから」
夫人が鼻息を荒くしたと同時に、向こうからカツカツと靴音をならして人影がやってくる。
フラン様とリーフ邸に到着した私は、コテンと首を傾ける。
開けっぱなしになっている門の中からチラリと中の様子をうかがうと、普段とまったく様子が違っていたからだ。
見知らぬ大勢の人達が庭にひしめいて、ガヤガヤと騒いでる。
「きっとカーラとマリーンの悪事がばれて、大騒動になってるんだよ。
『あのメス豚どもを殺してしまえ!』ってね」
「ミーナ。
いくらなんでも『メス豚』は言い過ぎよ」
私はミーナの額をパチンと指ではじく。
「アイリーンたらフランの前だと思って、かっこつけちゃってさ」
「ごめんね。
僕のアイリーンは優しい人なんだ」
フラン様がミーナをかかえあげた時だった。
「待ってたよ。アイリーン。
こっちへおいで」
門から顔をのぞかせたブランチさんが、サッと私の腕をつかんだ。
「ブランチさん。
この人達はどうしてここに集まってるの」
「もうすぐしたら、ここでゴールデンローズの競りが始まるんだ」
「競りですって!
でもここにあるのはライアンローズなんでしょ」
「そうだよ。
だからずーとマリーン達を説得してたんだが、まったく聞いてもらえなくて。
まあ、しかたないか。
私は彼らとは初対面だしな。
けどアイリーンなら彼らとは面識があるんじゃないか」
「彼らって、カーラとマリーンでしょ。
面識だなんてもんじゃないわよ。
形だけでも家族だもん」
「私が言ってるのはあとの2人のことなんだ」
ブランチさんが顔を曇らせながら、玄関の扉をあけた時だった。
「どの面さげて邸へもどってきたんだ!
オマエのおかげでオレの人生はメチャクチャになったんだぞ」
「そうざます。
この疫病神めが!
ワタクシはね。
賭博でこさえた借金が夫にばれて、公爵家をおいだされたのよ。
考えてみればそれもみなオマエのせいざます!」
私を見つけた2人が血相をかえて、邸の奥から転がるように走ってくる。
「アラン様。
マンチン夫人。
そう言われても、私には何の心当たりもありません」
「アイリーンの分際で口答えをするな!
オマエはだた頭を下げていれば、それでいいんだよ」
アレン様がどなりながら、私のお腹にケリをいれた。
「痛いでしょ。
やめてください」
とっさにお腹をおさえて廊下にうずくまっる私の髪を、今度はマンチン夫人が強くひっぱる。
「ほほほ。
『やめてください』と言われてやめるバカはいないざんす」
胸の前で両手を組んだ夫人が、天井を向いて高らかに笑う。
「やめないと、どうなってもしりませんから」
怒気を含んだ低い声でつぶやいたとたん、またアラン様に横腹をけられた。
「オマエはオレに愛されないからって逆恨みして、オレに呪いをかけたんだろう。
なんて恐ろしい女なんだ!」
はあ、勝手に話をつくらないで欲しいわ。
なんて自己中心な人達なのかしら。
こんな最低な人に嫁がなくて、本当に私はラッキーだった。
そう思うと自然に笑みがこぼれてくる。
「気持ち悪いざまず。
この女笑っているわ。
生意気ね。
頭の毛を全部ひっこぬいてやるざます」
マンチン夫人が眉をつりあげた時、ブランチさんがあせった声をあげた。
「これ以上アイリーンを傷つけると私が黙っていないぞ」
「お黙り。
貸本屋のオヤジなんかがいくら騒いでも、ちっともこわくないのよ。
こっちには最強の魔法の使い手マリーンがいるざますから」
夫人が鼻息を荒くしたと同時に、向こうからカツカツと靴音をならして人影がやってくる。
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