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1章 可愛いは無敵
16、1番じゃないとダメなの マリー視点
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お姉様は卒業を待つことなく学園をやめる事になった。
ふふふ。
これで明日から学園のナンバー1はマリーに決まりね。
この国はとても身分制度に厳しい。
たとえどんなに平民が優秀でも決して上にはいけないように、様々な法律がはりめぐされていた。
そして貴族学園は国の縮図よ。
学園を牛耳るのは成績優秀者じゃなくて、身分の高い者なのだ。
あんな陰気なお姉様が学園で大きな顔ができたのも、王太子の婚約者だったから。
取り巻きを従えて学園の廊下をのし歩く姿は、見ていて吐き気がしたわ。
「これからはお姉様が決めた校則をどんどん変えてやるもんね。
まずはどこからせめようかしら」
顎に手をあてて自室の天井を見上げて頭をひねる。
「やっぱりあのいまわしい制服からよね」
数年前、お姉様は今思ってもゾッとするような校則をとおした。
そのおかげで平民用の質素な制服を貴族も着なければならなくなったのだ。
「ほんと。チョーむかつくんだから」
唇を尖らせて、「チイ」と音をたてながら豪華なベッドにドレスのままなだれこむ。
ベッドのマットは今日も硬からず柔らかすぎず気持ちがいい。
最高級の天蓋付きベッドは、機能的だけじゃなくて、とても華やなつくりをしている。
お姉様。覚えておいてちょうだい。
マリーの辞書には【質素】の文字はないんだからね。
「『学園の中では平民も貴族も平等でありたいから』なんて綺麗ごと言っても、お姉様の本心はお見通しなんだからね。
本当は地味な制服で、マリーの可愛さを封じ込めたいんでしょ。
けど、そんな事をしたってムダよ。
何を着てても、学園1可愛いのはマリーなんだから」
足をバタバタさせて、フフフンと鼻歌をうたってたら、突然ある女の子の顔が脳裏に浮かんできた。
「なんでここでルネの顔がでてくるのよ」
カバッと上半身をおこすと、頭の中からルネの残像を追いだそうと、首をブンブンと左右に激しくふる。
なのにルネは居座って不適に微笑むばかり。
「ちょっと!
一体なんのつもりよ!」
怒鳴りながら、そばにあった枕をつかみ扉にバシーンと投げつけてやる。
「ルネ。
まさか『学園1可愛いのは私なのに』って嘲笑ってるの?
生意気にもほどがあるわ」
まるで近くにルネがいるかのように問いかけるなんて、我ながら笑える。
だって。
それじゃ。
心のどこかで、ルネにおびえているみたいだから。
「ないない。
そんな事あるわけない。
なのにどーして、『学園1可愛いのはルネじゃない?』って皆が影でコソコソ噂するのかな。
やっぱりルネをなんとかしないとね。
いつだって1番可愛いのはマリーじゃないとダメなんだからさ」
ルネは最近やってきた転校生で、透き通るような水色の髪と同じ色の瞳をもつ女の子だ。
いつも1人でいる暗いタイプのくせに、なぜか人をひきつけるオーラをはなっている。
そんなちょっと厄介なタイプなのだ。
「ルネ。今に見てなさいよ」
私は眉間をよせると、ギュと唇をかんだ。
ふふふ。
これで明日から学園のナンバー1はマリーに決まりね。
この国はとても身分制度に厳しい。
たとえどんなに平民が優秀でも決して上にはいけないように、様々な法律がはりめぐされていた。
そして貴族学園は国の縮図よ。
学園を牛耳るのは成績優秀者じゃなくて、身分の高い者なのだ。
あんな陰気なお姉様が学園で大きな顔ができたのも、王太子の婚約者だったから。
取り巻きを従えて学園の廊下をのし歩く姿は、見ていて吐き気がしたわ。
「これからはお姉様が決めた校則をどんどん変えてやるもんね。
まずはどこからせめようかしら」
顎に手をあてて自室の天井を見上げて頭をひねる。
「やっぱりあのいまわしい制服からよね」
数年前、お姉様は今思ってもゾッとするような校則をとおした。
そのおかげで平民用の質素な制服を貴族も着なければならなくなったのだ。
「ほんと。チョーむかつくんだから」
唇を尖らせて、「チイ」と音をたてながら豪華なベッドにドレスのままなだれこむ。
ベッドのマットは今日も硬からず柔らかすぎず気持ちがいい。
最高級の天蓋付きベッドは、機能的だけじゃなくて、とても華やなつくりをしている。
お姉様。覚えておいてちょうだい。
マリーの辞書には【質素】の文字はないんだからね。
「『学園の中では平民も貴族も平等でありたいから』なんて綺麗ごと言っても、お姉様の本心はお見通しなんだからね。
本当は地味な制服で、マリーの可愛さを封じ込めたいんでしょ。
けど、そんな事をしたってムダよ。
何を着てても、学園1可愛いのはマリーなんだから」
足をバタバタさせて、フフフンと鼻歌をうたってたら、突然ある女の子の顔が脳裏に浮かんできた。
「なんでここでルネの顔がでてくるのよ」
カバッと上半身をおこすと、頭の中からルネの残像を追いだそうと、首をブンブンと左右に激しくふる。
なのにルネは居座って不適に微笑むばかり。
「ちょっと!
一体なんのつもりよ!」
怒鳴りながら、そばにあった枕をつかみ扉にバシーンと投げつけてやる。
「ルネ。
まさか『学園1可愛いのは私なのに』って嘲笑ってるの?
生意気にもほどがあるわ」
まるで近くにルネがいるかのように問いかけるなんて、我ながら笑える。
だって。
それじゃ。
心のどこかで、ルネにおびえているみたいだから。
「ないない。
そんな事あるわけない。
なのにどーして、『学園1可愛いのはルネじゃない?』って皆が影でコソコソ噂するのかな。
やっぱりルネをなんとかしないとね。
いつだって1番可愛いのはマリーじゃないとダメなんだからさ」
ルネは最近やってきた転校生で、透き通るような水色の髪と同じ色の瞳をもつ女の子だ。
いつも1人でいる暗いタイプのくせに、なぜか人をひきつけるオーラをはなっている。
そんなちょっと厄介なタイプなのだ。
「ルネ。今に見てなさいよ」
私は眉間をよせると、ギュと唇をかんだ。
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