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4章ミスキャンパス決勝戦
11、ルネの護衛騎士
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「もうマリーの面子は丸つぶれよ。
こうなったのもすべてアンタのせい。
破滅の道ずれにしてやるわ!」
異様な殺気を感じて後を振り返れば、護身用ナイフを手にしてとびかってくるマリーが、視線の中にとびこんできた。
血走ったマリーの目にゾッとした私は、まるで身体が床に打ちつけられたように動けない。
「アンタはいつだってマリーより下にいないといけないのに、アラン王子と婚約したなんて許せないわ。
罰として、2度と起き上がれないようにしてやる」
そう叫んだマリーが光るナイフを高く振り上げた瞬間、全身の力を振り絞って身体を傾ける。
するとマリーのナイフは、むなしく宙をきった。
「ちくしょう。そうだルネ。目ざわりなアンタでもいいわ」
マリーの声が耳に届いた直後、ルネの悲鳴が会場に響きわたる。
「きゃああああああ」
「いけない! はやくルネを助けないと」
焦っていると、体格のいい男達が会場や舞台の奥から駆けてくる。
精悍な顔つきの男達は数人ずつにに分かれると、テキパキと迅速に動いてゆく。
ある男はルネに応急処置をほどこし、ある男は逃げようとするマリーをガッチリと捕獲する。
「アラン王子。
ルネ様に危害を加えた女を捕獲しました!」
背中に回したマリーの両手手首をグルグルと縄で縛りながら、男達の中でも1番強そうな男が声をはる。
「うむ。
あとは頼んだぞ。護衛騎士長」
胸の前で両腕をくんだアランはゆっくりと首を縦にふり、その後で
「怖い想いをさせてすまなかった。オリビア」
と私を労わってくれた。
「私こそ、ごめんなさい。
妹がルネを傷つけるのを止められずに」
「元妹だろ」
アランはそう言って私を強く抱きしめると、大きな手でソッと髪をなでてくれる。
ただそれだけで、ひび割れた心がみるみる潤ってゆくのだ。
「お待ち下さい。シトロン公爵夫妻。
ハミルトン王女殺害未遂事件の件でお話を伺いたいのですが」
「ワシが? どーしてだ。その手をはなせ」
「そーよ。その件と私達とは無関係のはずでしょ」
そばでは先ほどの護衛騎士長と元両親がもめているようだ。
「それはできません。
ご両親には育てた責任がありますから」
「なんて頑固なヤツだ」
元お父様のイライラした声にプッと吹き出すと、
「あの男はルネの護衛騎士で名前をゲーブルというんだ。
なかなかのイケメンだが、頑固で融通のきかない男なんだよ」
とアランが教えてくれた。
「ふふふ。
元お父様にはピッタリの相手だわ」
そう言ってアランのたくましい胸に自分から顔をよせて目を閉じると、今度はマリーのがなり声がする。
「マリーを誰だと思っているの。
この国の王太子の婚約者なのよ」
「マリー。間違っているわ。
アナタはもう王太子の元婚約者なのに」
私はどんどん小さくなるマリーの声を聞きながら呟く。
これからマリー達はどうなるのかわからない。
たとえ彼らにどんなにせがまれようが、私はあの人達の元へは2度と戻らないわ。
そう。
これからは誰にも惑わされず、アランを信じて自分らしく生きてゆくの。
こうなったのもすべてアンタのせい。
破滅の道ずれにしてやるわ!」
異様な殺気を感じて後を振り返れば、護身用ナイフを手にしてとびかってくるマリーが、視線の中にとびこんできた。
血走ったマリーの目にゾッとした私は、まるで身体が床に打ちつけられたように動けない。
「アンタはいつだってマリーより下にいないといけないのに、アラン王子と婚約したなんて許せないわ。
罰として、2度と起き上がれないようにしてやる」
そう叫んだマリーが光るナイフを高く振り上げた瞬間、全身の力を振り絞って身体を傾ける。
するとマリーのナイフは、むなしく宙をきった。
「ちくしょう。そうだルネ。目ざわりなアンタでもいいわ」
マリーの声が耳に届いた直後、ルネの悲鳴が会場に響きわたる。
「きゃああああああ」
「いけない! はやくルネを助けないと」
焦っていると、体格のいい男達が会場や舞台の奥から駆けてくる。
精悍な顔つきの男達は数人ずつにに分かれると、テキパキと迅速に動いてゆく。
ある男はルネに応急処置をほどこし、ある男は逃げようとするマリーをガッチリと捕獲する。
「アラン王子。
ルネ様に危害を加えた女を捕獲しました!」
背中に回したマリーの両手手首をグルグルと縄で縛りながら、男達の中でも1番強そうな男が声をはる。
「うむ。
あとは頼んだぞ。護衛騎士長」
胸の前で両腕をくんだアランはゆっくりと首を縦にふり、その後で
「怖い想いをさせてすまなかった。オリビア」
と私を労わってくれた。
「私こそ、ごめんなさい。
妹がルネを傷つけるのを止められずに」
「元妹だろ」
アランはそう言って私を強く抱きしめると、大きな手でソッと髪をなでてくれる。
ただそれだけで、ひび割れた心がみるみる潤ってゆくのだ。
「お待ち下さい。シトロン公爵夫妻。
ハミルトン王女殺害未遂事件の件でお話を伺いたいのですが」
「ワシが? どーしてだ。その手をはなせ」
「そーよ。その件と私達とは無関係のはずでしょ」
そばでは先ほどの護衛騎士長と元両親がもめているようだ。
「それはできません。
ご両親には育てた責任がありますから」
「なんて頑固なヤツだ」
元お父様のイライラした声にプッと吹き出すと、
「あの男はルネの護衛騎士で名前をゲーブルというんだ。
なかなかのイケメンだが、頑固で融通のきかない男なんだよ」
とアランが教えてくれた。
「ふふふ。
元お父様にはピッタリの相手だわ」
そう言ってアランのたくましい胸に自分から顔をよせて目を閉じると、今度はマリーのがなり声がする。
「マリーを誰だと思っているの。
この国の王太子の婚約者なのよ」
「マリー。間違っているわ。
アナタはもう王太子の元婚約者なのに」
私はどんどん小さくなるマリーの声を聞きながら呟く。
これからマリー達はどうなるのかわからない。
たとえ彼らにどんなにせがまれようが、私はあの人達の元へは2度と戻らないわ。
そう。
これからは誰にも惑わされず、アランを信じて自分らしく生きてゆくの。
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