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5章 どうやら、可愛いは無敵じゃなかったようね
4、マリー達の処遇
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「マリー。最後にオマエにも礼を言ってやろう。
私が自分の愚かさに気がついたのは、オマエにこっぴどく騙されたおかげだからな。
では、皆様。
私はこれで失礼する」
扉の前に立ったヒョイ様は私達に軽く手を振ると部屋を後にした。
ヒョイ様はこれからどうするのだろう。
最後に見たヒョイ様は私が知ってるヒョイ様の中で、1番まともだった。
婚約者だった時に私がもっとヒョイ様の気持ちを理解してあげていたら、という後悔が胸にわいてくるほどに。
もちろん、これは未練じゃない。
私の中で1番の男はアランなのだから。
「それではマリーシトロン公爵令嬢に我々がくだした処遇を言い渡す」
その場で立ち上がった王様がマリーの方へ身体を向ける。
「もったいぶらずに早く言ってよ。オジサン」
「爵位返還に加え、ルネ王女へ慰謝料〇〇〇フランの支払いを命じる。
本来ならそこに元王太子を偽り冒涜した罪も加わるのだが、元王太子の希望でそれは問わないことにした」
「そんな大金マリーには払えない」
さっきまでの凄い勢いをなくしたマリーはポツリと呟くと、肩を落とした。
「次はノワールシトロン公爵の処遇についてだ。
罪状は公費横領。
公爵には爵位と横領金の返還を求める」
罪状を告げられた瞬間、部屋の片隅にいた元お父様は見苦しい叫び声をあげる。
「ええええええ。兄上。
それはちょっとひどすぎます。
博打の借金は自分で払うつもりでいたのに、ヒョイ様が勝手に立て替えたんだからな」
「そうか。なら自費で払える機会ができて喜ばしい事だろ」
王様は太い眉をキリリとつり上げた。
「そりゃ、まーそうだけど。
突然言われても、そんな大金を用意できません。
なんとかお助けください」
元お父様とネーネが膝をおり、額を床にこすりつけて懇願する。
「わかった。
なら、ルネ王女への慰謝料とシトロン公爵の返還分はいったん国が払う事にする」
「やった!マリー、王様って大好きよ」
「ありがとうございます。兄上」
マリーと元お父様は晴れ晴れとした顔をしてたけど、王様の言葉をちゃんと聞いていたのかしら。
国は「いったん」払うだけなのよ。
相変わらず、能天気な人達が抱き合って喜ぶのを私はしらけた目でながめていた。
そして数日がすぎた時だ。
国からの借金を払うため元お父様とネーネは鉱山で、マリーは王都のクラブで働いている、とジョイ様から聞いたのは。
私が自分の愚かさに気がついたのは、オマエにこっぴどく騙されたおかげだからな。
では、皆様。
私はこれで失礼する」
扉の前に立ったヒョイ様は私達に軽く手を振ると部屋を後にした。
ヒョイ様はこれからどうするのだろう。
最後に見たヒョイ様は私が知ってるヒョイ様の中で、1番まともだった。
婚約者だった時に私がもっとヒョイ様の気持ちを理解してあげていたら、という後悔が胸にわいてくるほどに。
もちろん、これは未練じゃない。
私の中で1番の男はアランなのだから。
「それではマリーシトロン公爵令嬢に我々がくだした処遇を言い渡す」
その場で立ち上がった王様がマリーの方へ身体を向ける。
「もったいぶらずに早く言ってよ。オジサン」
「爵位返還に加え、ルネ王女へ慰謝料〇〇〇フランの支払いを命じる。
本来ならそこに元王太子を偽り冒涜した罪も加わるのだが、元王太子の希望でそれは問わないことにした」
「そんな大金マリーには払えない」
さっきまでの凄い勢いをなくしたマリーはポツリと呟くと、肩を落とした。
「次はノワールシトロン公爵の処遇についてだ。
罪状は公費横領。
公爵には爵位と横領金の返還を求める」
罪状を告げられた瞬間、部屋の片隅にいた元お父様は見苦しい叫び声をあげる。
「ええええええ。兄上。
それはちょっとひどすぎます。
博打の借金は自分で払うつもりでいたのに、ヒョイ様が勝手に立て替えたんだからな」
「そうか。なら自費で払える機会ができて喜ばしい事だろ」
王様は太い眉をキリリとつり上げた。
「そりゃ、まーそうだけど。
突然言われても、そんな大金を用意できません。
なんとかお助けください」
元お父様とネーネが膝をおり、額を床にこすりつけて懇願する。
「わかった。
なら、ルネ王女への慰謝料とシトロン公爵の返還分はいったん国が払う事にする」
「やった!マリー、王様って大好きよ」
「ありがとうございます。兄上」
マリーと元お父様は晴れ晴れとした顔をしてたけど、王様の言葉をちゃんと聞いていたのかしら。
国は「いったん」払うだけなのよ。
相変わらず、能天気な人達が抱き合って喜ぶのを私はしらけた目でながめていた。
そして数日がすぎた時だ。
国からの借金を払うため元お父様とネーネは鉱山で、マリーは王都のクラブで働いている、とジョイ様から聞いたのは。
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