22 / 62
3章 村人は単なるNPCに過ぎないのか?
22話 ジビナガシープとバグ
しおりを挟む
その日、宵になって合流したマルケン巡査部長とキャラバン隊は、俺の村に滞在することになった。
同じプレイヤーであるマルケン巡査部長の第一声は忘れようがない。まだいた、よかった――安堵の表情と共に、彼は俺の手を握ったのである。同時に彼はこんなことも言っていた。
いいスキル持ちを捕まえましたね。
キャラバン隊自慢の、俺達に比べたらあまりにも豪勢な食事に舌鼓を打ち、多くの住民が満足感と共に寝静まった頃、俺は炎を見つめていた。
入植初日以降、夜になっては灯される《焚き火》。この村ではアランに続く古株である。パチパチと弾ける火の中に、小さな羽虫が飛び込んだ。
「冷えますよ、そんな所にいては」
背後から声が聞こえて来る。マルケン巡査部。彼は手に二つのコップを持ち、ゆっくりと草原を歩いている。
「はい、これ」
「あっ、ありがとうございます」
受け取った木製の器には、白い液体が入っていた。そこから漂うのは、甘く落ち着く香り――ホットミルクのようだ。
まさかゲームの中でもホットミルクを拝めるとは。半ば感心しながら俺は、美しく研磨された器に唇を付ける。だが既の所でそれを外した。
「俺達、飲めないんじゃ……」
「ん? 別にこのくらいなら」
そう言って、マルケン巡査部長は液体を喉に流し込む。少し減った器と、口端に付着した白い膜を見せて、「ほら」と笑った。
何が何だか分からなかった。
ナビ子は、プレイヤーである俺は食事が出来ないと言い、そういうシステムだから諭した。だから俺はこれまで、ゲームのアイテムに極力触れないようにしてきた。接触すら許されないと、改めて突き付けられるのが恐ろしかった。
過干渉と判断される基準は未だ不明である。だがマルケン巡査部長が飲めるのならば。俺は意を決して、それを口に含んだ。
口腔から鼻腔にかけて芳香が広がる。温もりが食道を通り、胃に落ちて行く。身体が冷えていたのか、涙が出る程に温かかった。
「美味しい……これ、どうしたんですか?」
「さっき絞って来たんですよ。ほらあそこ――」
そう示すのは、数頭の動物だった。鼻先が長く、耳は垂れ下がっている。体側面を流れる毛は綺麗に切り揃え、汚れ一つ見当たらない。キャラバンにおいて、騎乗や運搬に用いられる家畜だ。
「あれは《ジビナガシープ》と言って、毛もミルクも取れるし、肉も美味しい。さらに荷物や人の運搬にも使える、万能な家畜なんです」
「凄い……便利ですね」
「もし見かけたら、手懐けておくことをオススメしますよ。本当にアレがいるかどうかで難易度が変わってきますから」
「手懐ける為には、何か役職が必要なんですかね?」
「そうですね。『罠師』の上級職に『酪農家』と『獣使い』というのがあって、二つとも手懐けは出来る筈ですよ。あ、『罠師』も出来るんだっけ、手懐けの難易度は高くなるけど。すみません、ここは攻略Wikiを見てください」
『罠師』といえば、つい先日ルシンダに与えた選択肢の一つである。
あの時は毛皮や獣の肉が欲しいあまりに判断を間違えてしまったが、『石工師』がこの村に誕生した以上、『罠師』の採用も視野に入れていきたいところだ。
《ジビナガシープ》の「手懐け」機会を逃さないよう、早めに『罠師』とその上級職を目指す方がよいだろう。
「……さっきの」
ふとマルケン巡査部長が口を開く。
「さっきの『飲めない』ってどういうことですか? 何かバグでも?」
「ああ、いえ。そういう設定だから飲めないって、うちのナビ子に言われたんですけど……マルケン巡査部長さんは特に関係ないみたいですかね?」
「マルケンでいいですよ。そうですね、そういう話は聞きませんでした。それどころか、村人同様に食事をする必要があるって言われましたね」
瞠目する。せざるを得なかった。
俺とナビ子とマルケン巡査部長のナビ子。彼女等の言う事が全く正反対なのだ。そう設定されているのではなかったのか、没入と過干渉は許されないのではなかったのか。
腹の中が掻き回されているようだった。
「も、もしかして、アイテムに触れないとか、そういうのもない……?」
「ないですね」
はっきりと彼は言う。
「随分前の話ですけど、そういう報告が掲示板を賑わせたことがありましてね。勝手に設定が変更されてるって。デフォルトではオンの設定がオフになっていたり、その逆だったり。そういうバグがあったんですよ。その後のアプデで改善された筈ですけど、まだ残ってたんですね」
マルケンの言うようにバグならば、運営に報告すべきだろう。しかし一つだけ気掛かりがあった。ナビ子のことである。
彼女はさも当然のように、村長は食事が出来ないと宣うた。仮にバグであるならば、彼女が朗々と「間違った情報」を伝えるとは考え難い。そもそも、それを把握しているかすら怪しい。
「この……何と言うんですか。俺が食事できないとかアイテムに触れないとか、そういうのって設定で変えられるものなんですか?」
「ええ。確か難易度によっても変わるんじゃなかったかな。シングルプレイだと確かそうだったような……。ただ、それがマルチサーバーにも反映できるかどうかまでは不明ですけど」
本当にバグなのだろうか。懐疑ばかりが俺の中に積もっていった。
同じプレイヤーであるマルケン巡査部長の第一声は忘れようがない。まだいた、よかった――安堵の表情と共に、彼は俺の手を握ったのである。同時に彼はこんなことも言っていた。
いいスキル持ちを捕まえましたね。
キャラバン隊自慢の、俺達に比べたらあまりにも豪勢な食事に舌鼓を打ち、多くの住民が満足感と共に寝静まった頃、俺は炎を見つめていた。
入植初日以降、夜になっては灯される《焚き火》。この村ではアランに続く古株である。パチパチと弾ける火の中に、小さな羽虫が飛び込んだ。
「冷えますよ、そんな所にいては」
背後から声が聞こえて来る。マルケン巡査部。彼は手に二つのコップを持ち、ゆっくりと草原を歩いている。
「はい、これ」
「あっ、ありがとうございます」
受け取った木製の器には、白い液体が入っていた。そこから漂うのは、甘く落ち着く香り――ホットミルクのようだ。
まさかゲームの中でもホットミルクを拝めるとは。半ば感心しながら俺は、美しく研磨された器に唇を付ける。だが既の所でそれを外した。
「俺達、飲めないんじゃ……」
「ん? 別にこのくらいなら」
そう言って、マルケン巡査部長は液体を喉に流し込む。少し減った器と、口端に付着した白い膜を見せて、「ほら」と笑った。
何が何だか分からなかった。
ナビ子は、プレイヤーである俺は食事が出来ないと言い、そういうシステムだから諭した。だから俺はこれまで、ゲームのアイテムに極力触れないようにしてきた。接触すら許されないと、改めて突き付けられるのが恐ろしかった。
過干渉と判断される基準は未だ不明である。だがマルケン巡査部長が飲めるのならば。俺は意を決して、それを口に含んだ。
口腔から鼻腔にかけて芳香が広がる。温もりが食道を通り、胃に落ちて行く。身体が冷えていたのか、涙が出る程に温かかった。
「美味しい……これ、どうしたんですか?」
「さっき絞って来たんですよ。ほらあそこ――」
そう示すのは、数頭の動物だった。鼻先が長く、耳は垂れ下がっている。体側面を流れる毛は綺麗に切り揃え、汚れ一つ見当たらない。キャラバンにおいて、騎乗や運搬に用いられる家畜だ。
「あれは《ジビナガシープ》と言って、毛もミルクも取れるし、肉も美味しい。さらに荷物や人の運搬にも使える、万能な家畜なんです」
「凄い……便利ですね」
「もし見かけたら、手懐けておくことをオススメしますよ。本当にアレがいるかどうかで難易度が変わってきますから」
「手懐ける為には、何か役職が必要なんですかね?」
「そうですね。『罠師』の上級職に『酪農家』と『獣使い』というのがあって、二つとも手懐けは出来る筈ですよ。あ、『罠師』も出来るんだっけ、手懐けの難易度は高くなるけど。すみません、ここは攻略Wikiを見てください」
『罠師』といえば、つい先日ルシンダに与えた選択肢の一つである。
あの時は毛皮や獣の肉が欲しいあまりに判断を間違えてしまったが、『石工師』がこの村に誕生した以上、『罠師』の採用も視野に入れていきたいところだ。
《ジビナガシープ》の「手懐け」機会を逃さないよう、早めに『罠師』とその上級職を目指す方がよいだろう。
「……さっきの」
ふとマルケン巡査部長が口を開く。
「さっきの『飲めない』ってどういうことですか? 何かバグでも?」
「ああ、いえ。そういう設定だから飲めないって、うちのナビ子に言われたんですけど……マルケン巡査部長さんは特に関係ないみたいですかね?」
「マルケンでいいですよ。そうですね、そういう話は聞きませんでした。それどころか、村人同様に食事をする必要があるって言われましたね」
瞠目する。せざるを得なかった。
俺とナビ子とマルケン巡査部長のナビ子。彼女等の言う事が全く正反対なのだ。そう設定されているのではなかったのか、没入と過干渉は許されないのではなかったのか。
腹の中が掻き回されているようだった。
「も、もしかして、アイテムに触れないとか、そういうのもない……?」
「ないですね」
はっきりと彼は言う。
「随分前の話ですけど、そういう報告が掲示板を賑わせたことがありましてね。勝手に設定が変更されてるって。デフォルトではオンの設定がオフになっていたり、その逆だったり。そういうバグがあったんですよ。その後のアプデで改善された筈ですけど、まだ残ってたんですね」
マルケンの言うようにバグならば、運営に報告すべきだろう。しかし一つだけ気掛かりがあった。ナビ子のことである。
彼女はさも当然のように、村長は食事が出来ないと宣うた。仮にバグであるならば、彼女が朗々と「間違った情報」を伝えるとは考え難い。そもそも、それを把握しているかすら怪しい。
「この……何と言うんですか。俺が食事できないとかアイテムに触れないとか、そういうのって設定で変えられるものなんですか?」
「ええ。確か難易度によっても変わるんじゃなかったかな。シングルプレイだと確かそうだったような……。ただ、それがマルチサーバーにも反映できるかどうかまでは不明ですけど」
本当にバグなのだろうか。懐疑ばかりが俺の中に積もっていった。
0
あなたにおすすめの小説
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
追放勇者の土壌改良は万物進化の神スキル!女神に溺愛され悪役令嬢と最強国家を築く
黒崎隼人
ファンタジー
勇者として召喚されたリオンに与えられたのは、外れスキル【土壌改良】。役立たずの烙印を押され、王国から追放されてしまう。時を同じくして、根も葉もない罪で断罪された「悪役令嬢」イザベラもまた、全てを失った。
しかし、辺境の地で死にかけたリオンは知る。自身のスキルが、実は物質の構造を根源から組み替え、万物を進化させる神の御業【万物改良】であったことを!
石ころを最高純度の魔石に、ただのクワを伝説級の戦斧に、荒れ地を豊かな楽園に――。
これは、理不尽に全てを奪われた男が、同じ傷を持つ気高き元悪役令嬢と出会い、過保護な女神様に見守られながら、無自覚に世界を改良し、自分たちだけの理想郷を創り上げ、やがて世界を救うに至る、壮大な逆転成り上がりファンタジー!
家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜
奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。
パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。
健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。
元王城お抱えスキル研究家の、モフモフ子育てスローライフ 〜スキル:沼?!『前代未聞なスキル持ち』の成長、見守り生活〜
野菜ばたけ@既刊5冊📚好評発売中!
ファンタジー
「エレンはね、スレイがたくさん褒めてくれるから、ここに居ていいんだって思えたの」
***
魔法はないが、神から授かる特殊な力――スキルが存在する世界。
王城にはスキルのあらゆる可能性を模索し、スキル関係のトラブルを解消するための専門家・スキル研究家という職が存在していた。
しかしちょうど一年前、即位したばかりの国王の「そのようなもの、金がかかるばかりで意味がない」という鶴の一声で、職が消滅。
解雇されたスキル研究家のスレイ(26歳)は、ひょんな事から縁も所縁もない田舎の伯爵領に移住し、忙しく働いた王城時代の給金貯蓄でそれなりに広い庭付きの家を買い、元来からの拾い癖と大雑把な性格が相まって、拾ってきた動物たちを放し飼いにしての共同生活を送っている。
ひっそりと「スキルに関する相談を受け付けるための『スキル相談室』」を開業する傍ら、空いた時間は冒険者ギルドで、住民からの戦闘伴わない依頼――通称:非戦闘系依頼(畑仕事や牧場仕事の手伝い)を受け、スローな日々を謳歌していたスレイ。
しかしそんな穏やかな生活も、ある日拾い癖が高じてついに羊を連れた人間(小さな女の子)を拾った事で、少しずつ様変わりし始める。
スキル階級・底辺<ボトム>のありふれたスキル『召喚士』持ちの女の子・エレンと、彼女に召喚されたただの羊(か弱い非戦闘毛動物)メェ君。
何の変哲もない子たちだけど、実は「動物と会話ができる」という、スキル研究家のスレイでも初めて見る特殊な副効果持ちの少女と、『特性:沼』という、ヘンテコなステータス持ちの羊で……?
「今日は野菜の苗植えをします」
「おー!」
「めぇー!!」
友達を一千万人作る事が目標のエレンと、エレンの事が好きすぎるあまり、人前でもお構いなくつい『沼』の力を使ってしまうメェ君。
そんな一人と一匹を、スキル研究家としても保護者としても、スローライフを通して褒めて伸ばして導いていく。
子育て成長、お仕事ストーリー。
ここに爆誕!
【完結】うだつが上がらない底辺冒険者だったオッサンは命を燃やして強くなる
邪代夜叉(ヤシロヤシャ)
ファンタジー
まだ遅くない。
オッサンにだって、未来がある。
底辺から這い上がる冒険譚?!
辺鄙の小さな村に生まれた少年トーマは、幼い頃にゴブリン退治で村に訪れていた冒険者に憧れ、いつか自らも偉大な冒険者となることを誓い、十五歳で村を飛び出した。
しかし現実は厳しかった。
十数年の時は流れてオッサンとなり、その間、大きな成果を残せず“とんまのトーマ”と不名誉なあだ名を陰で囁かれ、やがて採取や配達といった雑用依頼ばかりこなす、うだつの上がらない底辺冒険者生活を続けていた。
そんなある日、荷車の護衛の依頼を受けたトーマは――
無能と追放された鑑定士、実は物の情報を書き換える神スキル【神の万年筆】の持ち主だったので、辺境で楽園国家を創ります!
黒崎隼人
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――勇者パーティーの【鑑定士】リアムは、戦闘能力の低さを理由に、仲間と婚約者から無一文で追放された。全てを失い、流れ着いたのは寂れた辺境の村。そこで彼は自らのスキルの真価に気づく。物の情報を見るだけの【鑑定】は、実は万物の情報を書き換える神のスキル【神の万年筆】だったのだ!
「ただの石」を「最高品質のパン」に、「痩せた土地」を「豊穣な大地」に。奇跡の力で村を豊かにし、心優しい少女リーシャとの絆を育むリアム。やがて彼の村は一つの国家として世界に名を轟かせる。一方、リアムを失った勇者パーティーは転落の一途をたどっていた。今さら戻ってこいと泣きついても、もう遅い! 無能と蔑まれた青年が、世界を創り変える伝説の王となる、痛快成り上がりファンタジー、ここに開幕!
攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】
【一次選考通過作品】
---
とある剣と魔法の世界で、
ある男女の間に赤ん坊が生まれた。
名をアスフィ・シーネット。
才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。
だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。
攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。
彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。
---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる