SMクラブで働いてみた。

匿名希望

文字の大きさ
3 / 14

初めての崇拝系な奴隷調教

しおりを挟む

奴隷と簡単に言っても色々なものがある。
アナル奴隷や家事奴隷、家具奴隷などなど。
そして、そう言った奴隷の中で「崇拝系」と付くものがいる。

「崇拝系」とは、女王様もしくはS役を神のように崇める奴隷。
こういった奴隷たちは有名な女王様に付くのが普通なのだが
たまに、若い無名の女王様を育てたい。と思い、従う奴隷もいる。
こういった女王様が奴隷を育てるのではなく、奴隷が女王様を育てる事を
「逆調教」と言う。
下から上手に褒め、時にはダメ出しをして女王様を育てるのだ。
そして、新人女王様よりも経験もある奴隷を「先輩奴隷」と言ったりする。

さて、今回は初めて「先輩奴隷」から「逆調教」を受けてきた話をしたいと思う。

ホテルのインターホンを押せば、鍵が外される。
そして、扉を開けば裸になり、玄関で土下座で迎える奴隷。
何年も女王様をしていれば「ああ、崇拝系か。」とわかるのだけど
まだ入店して3か月も経っていなかった私はただただ、怯えるばかりだった。

何故、この人は全裸で土下座なのか。
何故、何も言わないのか。
私は、どうすればいいのか。

数秒の沈黙の後、奴隷を口を開く。

「お忙しい中、私のために時間を空けてくださってありがとうございます。」

「ああ、出迎えご苦労。」

やっと、出た言葉がこれである。
何とも恥ずかしい。
しかし、それを顔に出してはいけないのだ。
私は女王様で、女王様はどんな時でも冷静でなくてはならない。
そして、面を上げる奴隷。
私の荷物を持ち、部屋へと進む。
私もそれに続く。
ソファーに座り、丁寧に茶封筒に入れられたプレイ料金を貰う。
この時、料金は釣りが出ないようにきっちり入れられている。
もし、釣りが必要になるとそこを責めなくてはいけいない。
気が利かない。など言ったりするのだ。

通常であれば、私は風呂の準備をしている間にカウンセリングシートに
記入させるのだが、出来る子はすでにシャワーを済ませている。
そうなると、私はただタバコを吸って待つのだ。

「出来ました。」

奴隷から渡されるシートに目を通しながら、あれやこれや、と簡単に質問をし
プレイに入る。この時、崇拝系にはあまり質問してはいけない。
何故なら、あまり聞きすぎるの「心配」「不安」の表れになるからだ。
私たち、女王様と呼ばれるのは多くを聞かず。が大事なのだ。
そして、このシートと少しの質問だけでどれほどの事が出来るのか
先輩奴隷に試されているのだ。

プレイ衣装に着替え、脱いだ服を奴隷に畳ませる。
ある程度、プレイの準備が出来れば、またソファーに腰を下ろす。
それを見た奴隷は向き直り、また土下座をして「ご挨拶」をする。
使い古された「ご挨拶」に文句をいい、鞭を振るい罵る。
「すみません」と謝る奴隷を蹴り、言葉使いがなっていない、と叱る。
「申し訳ございません」と言い直す奴隷に、次は声が小さいと言い
何度も同じ言葉を発声させる。
このやりとりだけで30分は遊ぶのだ。

そして、飽きた頃にワザとつらい思いをさせるような行為を言いつける。
正座や浣腸(1ℓ)または乳首にクリップをつけて重りを足していく。など
そうすると、10分もしない間に粗相をしてくれる。
私はそこを拾って、また叱り付けるのだ。

しかし、毎回のようにうまく粗相をしてくれるわけではない。
中には力量を計るために、わざと耐えてみせる奴隷もいる。
そうなってしまうと、新人は焦ってしまう。

「叱らなくてはいけないのに」「躾なくてはいけないのに」

そう思い、焦って更に辛い行為を押し付けたりもする。
だが、実際は叱るだけが躾ではない。
褒める事も必要なのだ。
カウンセリング中に叱られるのが好き。厳しくしてください。
と言われれば、その通りにずっと叱り続けてしまうのが新人のダメなところだ。
額面とうりに受け取ってしまう。
っと叱り続けては相手も疲れ、自分も疲れてしまう。
だから、たまには褒める事も必要なのだ。

まさに「飴と鞭」である。

しかし、新人がこれに気付くのはとても時間がかかる。
だから、奴隷が気付かせるのだ。

「女王様、私はちゃんと言い付けとうり出来ました。」

と、態度や遠回しな言葉で新人に伝える。
そして、それを読み取れた新人は褒めるのだ。

「よく出来たね。」

そう言って、ご褒美として聖水を与えたりしてから
更に辛い行為を言い付ける。
一回、褒めてからの次のステップは奴隷も頑張るのだ。
女王様がどれほど褒めてくれるのか、と言うのも奴隷にとっては大切な事だ。

しかし、気付けないとどうなるのか。
ただ単に、その奴隷と二度と会う事はなくなる。

ここが我々新人の大きな分岐点になるのだ。

うまくいけば、優秀なリピーターになり
その奴隷だけで月収が10万を超えたりする。
しかし、失敗すればまた別の「先輩奴隷」を待たなくてはいけない。
運が良ければ、次の出勤で来るかもしない。
悪ければ、新人期間が終わっても来ないのだ。

そうすると、その女王様はリピーターが付かなくなり
稼げなくなり、辞めていく。

私たち新人はこうして「先輩奴隷」に試され、教えられ成長するのだ。

しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

ナースコール

wawabubu
大衆娯楽
腹膜炎で緊急手術になったおれ。若い看護師さんに剃毛されるが…

プール終わり、自分のバッグにクラスメイトのパンツが入っていたらどうする?

九拾七
青春
プールの授業が午前中のときは水着を着こんでいく。 で、パンツを持っていくのを忘れる。 というのはよくある笑い話。

ビキニに恋した男

廣瀬純七
SF
ビキニを着たい男がビキニが似合う女性の体になる話

自習室の机の下で。

カゲ
恋愛
とある自習室の机の下での話。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

野球部の女の子

S.H.L
青春
中学に入り野球部に入ることを決意した美咲、それと同時に坊主になった。

熱のせい

yoyo
BL
体調不良で漏らしてしまう、サラリーマンカップルの話です。

処理中です...