ＳＭクラブで働いてみた。

初めてのドライオーガズム

ドライオーガズムとは。
ウィキペディアで調べてみれば難しい言葉が並ぶ。
が、簡単に言ってしまえば最近流行りのメスイキと言うやつだ。
男性が射精ではなく、女性のように絶頂を迎える事を言う。

では、それはどう言った原理なのか。
これについては、また別の回でお話ししようと思う。

今回は初めて男性のドライオーガズムを目の当たりにした時の話をしたい。

この頃、私は新人期間真っ只中で色んな先輩奴隷に試されていた。
そんな中、例に違わず崇拝系の奴隷がやってきた。
少し違うのは「乳首責め」と「アナル責め」がメインな事。

これまで、暴行という躾ばかりをしていた私にとっては
新しい事で戸惑った。
しかし、躊躇してはいられないのでご挨拶もそこそこにベットへ。
仰向けにさせて、まずは焦らすように乳首のまわりに指を滑らせる。
私は彼の顔の上に座り、足で腕を押さえつける。
声も出せない、抵抗も出来ない状態にし、ひたすら焦らし続けたのだ。
すると、わずかに体が震え始め声の質が変わってきた。
楽しくなってきた私は、触って欲しそうに勃起していた乳首を触ってみた。
指先で転がし、遊んでいると激しく体が震え出した。
私は初めての現象に驚き、怯えた。

もしかして酸欠か？！
でも、ちゃんと呼吸出来るようにはしている！
じゃあ、なんだ？！痛い？！痛いのかな？！

しかし、ここで止めてはいけない！なめられてしまう！と強く思い
どれだけ体が震えても続けた。
そうすると、彼はふとした瞬間にあれだけ乱れていた呼吸が落ち着いていた。
肩で息をしているのは変わらないが、規則的な呼吸を繰り返していた。
ほっとした私は、また同じ事を繰り返す。
そして、時折爪を立てて痛みを与えてみる。
そんな事を繰り返せば、また彼の体は震え始める。
今度は先ほどよりも震えが激しい。もはや、痙攣である。
心中穏やかではない私をよそに、彼は更に盛り上がりを見せる。
悲鳴と言うよりも絶叫。
長く続いたように感じる絶叫が、またふとした瞬間に収まる。

もう、やめよう。
これ以上、乳首を責めるのは怖い！

そう思った私はリクエスト通りにアナルを責めるべく移動した。
ぐったりしている彼に目線だけを送りながら、ゴム手袋を装着し
ローションを多めに取って塗っていく。
すると、彼はまた大きい声で喘ぎながら腰を揺らして強請る。

「欲しい！欲しいです！」

もう、目が本気過ぎて私は怖かった。
顔は笑って、口では「どうしよっかな。」なんて言いながら。
心の中では修羅場である。
しかし、恐怖がかってしまったのですんなり指を入れてしまった。
そうなると、彼は獣のような声を出して自ら腰を振る。

「ひゃあああああ！！！！怖い！怖い！怖い！」

と、叫びたくなるのを我慢して彼の痴態を見つめる。
すると、また痙攣が始まる。
そうなってしまうと、上手く動かせないのか
もどかしそうにするので、彼の動きと同じように指を動かすと
また、絶叫。

「イきます！イきますぅ！！！」

え？ケツで射精するの？と思ってびっくりしたが
彼は射精しなかった。
あれ？なんで？と思いながらも指の動きを止めなかった。
すると、また彼は絶叫し同じ言葉を繰り返す。
何度かそんな事を繰り返してしると、タイマーをなったので
ゴム手袋を捨て、彼に「大丈夫か？」と問えば

「凄いです・・・こんなにイったのは初めてです・・・」

と、恍惚に表情で言われた。
しかし、私はまだこの時知らなかったのだ。
このドライオーガズムがゆくゆく私の女王様人生を大きく変えると言う事を。

ちなみに、これをきっかけに彼は私が店を辞めるまで通い続けた。