ＳＭクラブで働いてみた。

初めてのカップル調教

カップル調教とは。
S男性とM女性のカップル、もしくはS女性とM男性のカップルなど。
カップルの片側がM属性を持ち、いつものセックスもしくはプレイに
色を持たせるために女王様が入って、一緒にプレイをする事である。

わりと、どこのSMクラブにもあるコースで、地味に人気がある。
やはり、一番多いのはS男性とM女性のカップルで、マンネリ解消を目的をし
S男性が出来ない事を我々女王様が提供する事になる。

今回、やってきたカップルさんは一番多いS男性とM女性のカップルさんだった。

カウンセリングシートに記入して貰い、簡単に質問をする。
単身のM男さんとは違い、M女性とS男性の両方の意見を聞かなくていけないので
通常のプレイよりも、気を使う。
プレイ前のお風呂は、責められる側のみなので今回は女性だけがお風呂へ。
その間に、準備をしながらS男性に普段のセックスがどのようなものなのか
先ほどのカウンセリング時間よりも詳しく聞く。

バスタオルを巻き、恥ずかしそうに部屋へやってくる女性の手を取り
ベットへ誘導する。この時、男性はソファーに座ったまま、私たちの様子を
ただじっと、窺っている。大半が緊張故の事なので、私は男性の存在を無視する。
そして、ベットの上で四つん這いになる様に指示をして、女性の頭側に座る。
こうすると、女性の顔と、遠くで窺う男性の顔両方が見れるからだ。

そして、緊張し顔を下に向ける女性の顎に指を添え、目線を合わせるようにする。
男性と違い、女性はこれだけでスイッチが入り、もう熱を帯びた目をしている。
それを確認したら、腕から肩。そして首へ上がり耳を撫でる。
これを二往復ほどすると、吐息が漏れ、早い女性だと声を出す。
そして、今度は耳から首へ。首から肩、背中へと指を移動させる。
この撫でるような指の移動を執拗に続けていくと、じれったい動きに
女性は腰を動かし始める。
男性の位置から見ると、随分と艶めかしい。
目を見開いて、じっとそこを凝視している姿は実に滑稽だ。

「腰が動いてる。」

頬を付けて、耳元で囁けば首を横に振りながら可愛い声で「やだ」と言う。
否定されたところで事実なので、仕方がない。
今度は女性のお尻の方へ移動し、伸ばしたままの腕を折る様に指示する。
これでお尻を突き出したような形になるので、更に羞恥を誘う。
そして、ソファーに座っていた男性を呼び、私と同じ位置に座るように促す。

「見ないで。」

そう言いながら腰を振る女性を笑いながら、男性が伸ばそうとする手を払い
女性の足首から膝、内腿、お尻へまた指を滑らせる。
そして、そけい部(股関節部分)を執拗に撫でながら、すっかり濡れているソコに
ゆっくり息を吹きかけてみる。
女性は今までで一番大きい声で喘ぎながら、またもじもじと腰を動かす。

「もう、濡れてる。」

いやいや、と首を振る女性に仰向けになる様に指示し
お腹に指を這わせ鎖骨へ上がっていく。

「まだ、乳首も触ってないのに。」

こんなんじゃあ、乳首触ったらどうなるんだろうね。などと言いながら
乳房を撫でるように、しかし乳首は触らずに手のひらで遊ぶ。
女性は固く目を閉じながら、足の先を伸ばしより大きい快楽を得ようとする。
何度も手のひらで乳房の形を変えながら遊び、ふいに乳首に触れる。
すると、はっと息を飲む女性。やっと触ってくれる。期待に満ちた目を向ける。
しかし、ここでまた触っては意味がないのだ。
執拗に焦らし、そして不意に触れて欲しい部分に触れる。
女性を責める上で重要な事だ。

ひたすら焦らし続けていると、声も段々大きくなり、息も荒れてくる。
そして、女性はとうとう懇願するのだ。

「乳首・・・触って、ください。」

「触るだけで？どんな風に触って欲しいの？」

更に詳しく言わせ、羞恥を煽っていく。
誰の、どんな、どこを、どんな風に、して欲しいのか。
これがちゃんと言えるまでは、一切乳首と性器には触れない。
ただ、じれったいところを指が往復するだけなのだ。
足りない、足りない、と必死に女性は声をあげる。

「私の！いやらしい乳首を！指で転がしたりして責めてください！」

上手に言えました。と褒めながら、女性の乳首に触れる。
指先で転がしながら、時には弾いたり摘まんだりして
どの刺激が一番好きなのかを探る。
すると、女性は摘ままれるのが好きらしく、わかりやすく
「それ、だめ。」と声に出してくれた。
なので、期待に応えるべく、乳首を摘まむ。

ここでよく、男性がやりがちなのがすぐに責め方を変えることだ。
基本的に女性をイかせる時は責め方を変えずに、強弱も変えずに。
一定の力とリズム。女性をイかせるのに大事な事。と
隣にいる男性に説明しながら責める。
すると、女性は私の説明を遮るように声をあげて乳首だけでイった。

「ダメでしょう？私はあなたのご主人様に説明していたのに。」

「ご、ごめんなさい。」

女性の「ごめんなさい。」と言う言葉はとても可愛いと思う。
もう一度、女性の乳首を責めながら男性に説明を始める。
下では、女性がイったばかりで辛いのか大きな声で鳴いている。
男性は戸惑いながら、こんな簡単にイくのか、と呟いていた。

「だめ！だめ！またイく！」

その言葉で、手を離すと女性は固く閉じていた目を開いた。
「どうして？」と聞く前に、私が「だって、ダメって言ったから。」
そう言うと、口をぱくぱくとさせて、なにか言いたそうにする。
こうなると、もう堕ちるのは簡単で。
耳元で魔法の言葉をささやくのだ。

「気持ち良くなりにきたのでしょう？
　恥ずかしがってては不完全燃焼で終わってしまうよ。」

折角、お金を払ってきたのだから。
理性なんて今は必要ないじゃない。
そんな意味を含ませる。それだけで簡単に堕ちるのだ。

そうだ、折角高い金を払っているんだ。楽しまなくては。

堕ちた女性は腰を浮かせながら、脚を広げ叫ぶ。
「ここでもイきたい！」光って見えるほどに濡れたそこを見せつけるように。

「なら、そこはご主人様にイかせて貰いなさい。」

そう言って女性に頭側に座り、男性の動きを見る。
すると、男性は堰を切ったようにそこにむしゃぶりつく。
荒々しく責める姿を見て、理性をなくしたのは男性のほうだと知る。
獣のように喘ぐ女性の声を聞きながら、私は乳首を責める。
何度も、何度も体を震わせてイく。

「浅ましいね。まるで盛りのついたメス猫だね。」

理性のなくなった、ただのオスとメスには
私の言葉は届かなかった。