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初めてではないレズビアン調教-前編-
しおりを挟む私は、学生の時から女子にモテた。
それはもう、モテた。
しかしながら、女子にモテると言う事は男子にはモテない、と言う事。
むしろ、嫌われていた。嫌われていたが、特に気にしていなかった。
モテて何が悪い。悔しければ私よりモテれば良いではないか。
そう思っていた学生時代。残念ながら嫌われていたのはモテていたから。
というだけではないのだが。
SMクラブに入ってからも、ソレは変わらなかった。
先輩女王様、他店の女王様がこれでもか、と言うくらいに私を可愛がってくれ
そして、お客様はM男性以外にカップル、女性と幅広くなっていた。
勿論、学生時代に腐るほどモテた私は男性との性行為よりも先に
女性との性行為を先に済ませているので、女性のお客様にはとても気に入られた。
特にM女性は言い方悪く言えば扱いやすく、リピーターも増えた。
今回は、そんな初めてなようで初めてではない、女性とのプレイを話したい。
ホテルの扉を開けてくれたのは、可愛らしい女性だった。
身長は160センチないくらいで、軽く巻かれた茶髪のセミロング。
色白で少し肉付きは良いが、決して太っているわけではない。
派手なメイクではなく、あくまでナチュラルメイクなところに好感を覚えた。
「はじめまして。」
「あ、えっと、はじめまして。」
高めの声で伏目がちに答えてくれた。
部屋に入り、ソファーに座るとおどおどとして
自分の居場所がわからないようだった。
いつもの私なら、床に座るように命じるのだが
彼女は可愛らしい水色の花柄のスカートで、白のカーデガン。
そんな恰好の彼女を床に座らせるような真似は私には出来なかった。
しかし、少し虐めてやりたい気持ちもある。
「どうしたの?自分の座りたいところに座りな。」
「あ・・・」
もうすでに、潤んでいる目の彼女。
そう言われ戸惑っている姿が可愛らしくて、笑って見守っていると
なんと彼女は、床に座ったのだ。
そして、自分の鞄を傍に寄せて、お金を差し出す。
その一連の流れが、すでに調教を受けている、と察した。
カウンセリングシートを差し出し、記入させている間に
お風呂を貯めて、バスタオルを用意してやる。
準備を終えて、部屋に戻ると記入し終えた彼女が私の方を振り返った。
「あの、終わりました。」
「じゃあ、拝見。」
シートを拾い上げ、ソファーに腰をかける。
煙草を吸おうと、口にくわえると彼女はライターに火をつけて
私の煙草まで持ってきた。その火を貰い、煙を吸い込むと
今度は灰皿を持って待っている。
随分と出来た子だと、シートに目を通しながら思う。
しかし、私のところに来たと言う事は既にいるご主人様に命令されて、か
それとも、そのご主人様に捨てられて「野良」になったか、のどちらかだ。
シートには当たり障りないプレイに印が付いているだけなのを確認し
彼女に聞いてみた。前かがみになりながら、俯く彼女の顔を覗き込み
どちらなのか、と。すると、彼女はまさかの質問に言葉を詰まらせる。
「それは・・・」
「いいよ、正直に答えて。」
「あの、ご主人様の命令で・・・」
「男性?女性?」
「男性です。」
ふーん、と短く言い、ソファーの背もたれに体重を預ける。
つまりそれは、マンネリ解消。そして恐らくご主人様は自分も一緒に来ると言う
選択肢を選ばなかった。恐らくそんなにこの子に感情が向いていない。
もしかしたら多頭飼いなのかもしれない。
「あの」
沈黙に耐えれず、彼女は声を出した。
自分の答えで私が気を悪くした、とでも思ったのだろう。
「たまには気分転換をして来い、と言われて・・・」
「それで、君はどう思った?」
「どうって・・・」
「やったー気分転換が出来るー!なんて思った?」
そう聞くと、目線を落とし首を振った。
悲しいと思った、ご主人様は私に飽きてしまったのではないか。
半ばやけくそでやって来た。とぽつりぽつりと言葉をこぼす。
しかし、ここで彼女のご主人様を否定してはいけない。
ただ、そうか、とだけ言葉を返す。すると彼女は段々と饒舌になってくる。
ご主人様は多頭飼いで他にもM女性が、知っているだけで3人はいる。
その中で彼女は一番新しく、最初はとても可愛がってくれていたが
出来る事が少ない彼女は段々と会う頻度を減らされていった。
「私のどこがいけないのか、教えてください。」
「うーん、こう言ってはなんだけど・・・」
君にいけないところはないんだよ。そう言ってやると
彼女は少し目を見開いた。
「君がいけない、と言うよりも男の扱いに慣れていないだけじゃないかな?」
「それは・・・」
「ご主人様と言えど、男だからね。出来る事が多い少ない、よりも
男の扱い方、もしくは媚び方?違うな・・・男の惹きつけ方かな?」
「でも、ご主人様以外の男性とは・・・」
うん、そうだろうね。と答え、律儀にまだ持っていた灰皿で煙草の火を消す。
兎に角、と言って立ち上がり彼女にお風呂に入る様に言った。
プレイしてみればいいのだ。ご主人様の命令なのだから。
「出てくるときはご主人様としてきた事は全部忘れて。
あの扉から君がここに入ってくる時は、もう私のものだから。」
そう伝えると、彼女は深く頷いてお風呂場へ消えていった。
私は自分の荷物を広げながら考えた。
どうやって、彼女を寝取ってやろうかと。
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