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ドライオーガズムを知る。
しおりを挟む前回、初めて男性をドライオーガズムでイかしたものの
何が起こったのか、全く理解していなかった私は
先輩女王様(ドライオーガズムの達人)に聞いてみた。
どういった反応だったかを説明すると、先輩は「脳内絶頂」だと教えてくれた。
「脳内絶頂」これだけ聞いては中々、ピンとこない。
女性のようにイく事だよ。そう言われると何となくわかる。
しかし、それだけではまだわからない。
どういった原理でイくのか、それがわからないと私は次、イかせる事が出来ない。
そう、思い色んなドライオーガズムについて書かれた物を読んだ。
ドライオーガズムでイく原理として、一番わかりやすくイかせやすいのは
羞恥とエロである。エロで相手の脳内感度を高めながらながら
羞恥で理性を崩す。その事により脳内がキャパオーバーになり破裂する。
これを「脳内絶頂」つまり、ドライオーガズムのわかりやすい原理だ。
しかしながら、あの時エロなどはなかった。
もっと言えば、羞恥も言うほどなかったはずだ。
それなのに彼はイってしまった。
先輩曰く「彼はSちゃんの事を崇拝していたから」らしい。
崇拝度合が高ければ高いほど、ドライオーガズム(以下ドライ)でイきやすくなる。
それは、エロを使わなくても、脳内がコントロールされている状態で
私の言葉だけで彼の理性が崩壊していった。と言う事らしい。
私はこれを聞いた時、崇拝とはなんて恐ろしいものなのだ、と思った。
このような、崇拝や羞恥、エロなどで例えなくても
女性で例えていくとわかりやすい。と先輩は言う。
キスをされたら、次はどうされるのだろう。
四つん這いにさせられたら、恥ずかしい、どうしよう。
脚を開くように言われたら、見えてしまう、今の自分はどうなっているのか。
一つ一つの動作だけで色んな事を考えて勝手に盛り上がっていく。
これが、脳内コントロールと理性の崩壊になる。
それが上手く、愛撫や挿入といった快楽と繋がる事で絶頂へ導かれるのだ。
では、イく事が出来ない女性は妄想力が足りないのか。
そうとも言えるが、女性の場合は複雑で脳の不感症だったり
最初から、感じる事を放棄していたり。
もっと根本的なところで言えば、そう言った脳の使い方を知らない。
こういった女性たちが世に多くいる。
そして、そう言った女性たちは演技を覚え、イったふりをするのだ。
ドライでイかせたお客様の多くが口にするのは
「俺、女の子イかせてると思ってたけど、イかせてない」
自分が体験してイくという事がどういう事かわかると
今までのセックスを振り返るのだろう。
そして、自分の時の反応と照らし合わせて分かってしまう。
では、イく時の反応とはどういったものなのか。
最初は皆、勘違いしているのだけど、初めてのドライは自分ではわからない。
凄く小さな反応なのだ。よく、エロ本などで女の子が言う「軽くイっちゃった」
これが初めのドライでイったという状態だ。
体が震え始め、脈が速くなっていく。
そして呼吸が乱れ始め、体が快楽を求め、つま先を伸ばしたり
背中が弓なりに反ってくる。これがイきそう、という状態。
更に体が震え、アナルもしくば膣が締まりはじめ
体がこれ以上の快感に耐えられないと丸まる。
これがイく、という状態。
そして、体の力が抜け、アナルもしくは膣の締め付けがゆるくなる
呼吸が落ち着く。これがイった、という状態。
これが自覚出来るようになってくと、最初は緩やかな波だった快感が
大きな波になり、イくまでの間の時間が短くなっていくのだ。
男性がこれを体験してしまうと、射精する事よりもドライでイく事を欲する。
射精する事よりも快感が大きく、更には何度もイけ、余韻にも浸れる。
俗にいう賢者モードないのだから。
そして口々に言うのが「これを知ってしまうと、自分は元に戻れない。」
しかしながら、そんな事はないのだ。
男性は射精してしまえば、全てが元通り。リセットされるのだ。
だから、安心して楽しいドライオーガズムライフを送ればいい、と伝える。
しかし、ドライオーガズムの達人な先輩ですら初回の成功率は8割だと言う。
ゆくゆく、先輩の後継者と言われる私も成功率は6割から7割程度。
つまり、「はじめまして」の状態でイかせれるのはとても難しいのだ。
要因は色々ある。緊張が悪い方へ作用したり、時間が足りなかったり。
だから、これからドライオーガズムに挑戦してみたい、と言う人は一度で諦めず
何度か同じ人に通って欲しい、私は思う。
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