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第四章
第19話 必ず吸血鬼になれるってわけでもないんだよ
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「――ってことで、準備が整い次第ここを発ちたいと思います」
ノエに畑を散歩させてもらった後、私達はラミア様と今後のことを話していた。
と言っても今まで話していた内容とほとんど変わりはなくて、具体的にどんな準備が必要でどこを目指そうかというのを詰めたような形だ。
ノエがラミア様に頼んだのは、私が外でスヴァインの子だとバレないようにするための道具と、ノクステルナの地図。ちなみにこの地図にはラミア様にめぼしいところをメモしてもらう予定。
「匂い玉の準備は明日になるだろう。大したものじゃあないが、材料が明日じゃないと揃わなくてな」
「ニッキーじゃ駄目なんすか?」
「あいつじゃ私に近すぎるし、お前ほどじゃないが顔も知られている。マヤを呼んでいるから、あの子の血を分けてもらおう」
「……血?」
ラミア様とノエの会話を聞きながら、私は聞き捨てならない単語を耳にした。
匂い玉というのは私の正体を隠す道具のことらしい。そして二人は今その材料の話をしていたはずだ。そこにニックさんの名前が出てきたり、マヤって人の血が出てきたりするもんだから、匂い玉という名前も含めてこれはもしやと眉を顰める。
「他の奴の匂いでほたるの血の匂いを誤魔化すんだよ。最低限人間だと思われなくて、俺と一緒にいても不自然じゃない匂いにさ」
私の問いかけにノエは答えてくれたけれど、つまり私に他人の血がついた何かを持ち歩けということだろう。必要なことなんだろうとは分かるんだけど、なんかちょっと嫌だな。
「安心しろ、血液そのものを持ち歩くわけじゃない」
私の嫌そうな雰囲気が伝わったのか、ラミア様が補足する。
「でもマヤって確か……」
「ああ、従属種だ。匂いを誤魔化したところでほたるが人間であることに変わりはないから、周りにもそう思われた方が何かと都合が良いだろう。傍にいるのがお前なら危険も少ないはずだ」
「なるほど、そういう」
ノエは懸念が解消されたのか、納得したような様子を見せている。何を懸念していたかは分からないけれど、私は久々に従属種という言葉を聞いたのでそれどころではなかった。
従属種というのは一言で言うと吸血鬼のなり損ないらしい。私がノクステルナに連れて来られたきっかけも従属種。
彼らは吸血鬼に虐げられていて、場合によっては扱いが凄く酷いと聞いていた。
ノエにこの話を聞いた時、とても嫌な気持ちになった。でもその話をしてくれているノエもまたあまり気分の良さそうな顔をしていなかったから、てっきりノエは従属種反対派で、身近にはいないのだとばかり思っていたのに。
それなのに、ラミア様には従属種がいるらしい。
「ほたる?」
「えっ……ああいや、うん、なんでもない」
ノエは私の表情に気付いたのか、不思議そうに声をかけてくる。でも私はここで今考えていたことを言うわけにはいかないから、なんでもないと誤魔化すしかなかった。
§ § §
ラミア様の部屋を後にして、自分の部屋に向かってノエと歩く。
さっきの従属種の話が気になってしまっていて、なんかノエが話しているような気がするんだけどうまく耳に入ってこない。
「――ほたる、聞いてる?」
「……あんま聞いてなかった」
正直に言うと、ノエは立ち止まって私の前に回った。最初は呆れたような顔だったけれど、だんだんと困ったような表情になっていく。
「何が気になってんの?」
なんだかな。ノエってちゃらんぽらんなくせして、こういうのに気付くから厄介だ。やっぱり長く生きていると人間観察力が身に付くのだろうか。おじいちゃんめ。
「……さっきの、マヤって人」
私は隠しきれる気がしないのと、ちょっと吐き出したいのとですぐに観念する。
ノエはああ、というような顔をして、「従属種ってのが気になってんの?」と私に問いかけた。
「……うん。なんか、ノエは従属種反対派なのかと思ってて」
「そうね。確かに俺は意図的に従属種にして、奴隷みたいな扱いをするのは反対」
「だったらなんで身近に従属種の人がいるの?」
私が問いかければ、ノエは少し考える素振りをしてから話しだした。
「言ったろ? 従属種は吸血鬼のなり損ない――ちゃんと吸血鬼にするつもりでも、うまくいかないと従属種になることもある。マヤもそうだよ、ペイズリーっていううちの奴が吸血鬼にしようとしたんだけど、駄目だった」
そこまで言うとノエは少し目を伏せて、「必ず吸血鬼になれるってわけでもないんだよ」と付け足した。
吸血鬼になるためには種子を植えられた後、身体に馴染むまで少し時間を置かなければならないらしい。そうしないと発芽させた時に中途半端にしか吸血鬼化しなくて、それで従属種と呼ばれる存在になってしまうのだそうだ。
「マヤは馴染ませるための時間を取れなかったんだよ。種子が身体に合わなくて、そのまま死にそうになっちゃったみたいで。だからペイズリーはマヤを従属種にするしかなかった」
「……よくあることなの?」
「いや、珍しい方だよ。子供や身体の弱い大人だとマヤと同じことになりやすいってことは昔から分かってるから、ちゃんと吸血鬼にしようと思ってる場合はそういう人間は避けるしな。だから子供の吸血鬼がいなくて、俺みたいに若い見た目の奴が多い」
子供はともかく外見の若い人が多いのは、若い方が体力があるからということだろうか。それでもマヤさんみたいなパターンの人もいるのだから、意外と吸血鬼になるためのリスクは高いのかもしれない。多分ペイズリーさんという人だって、ノエの話しぶりを聞く限りマヤさんなら大丈夫と判断したから種子を与えたはずだ。
「……わざとじゃないってことは、嫌なことはしてないの?」
「するわけないよ。二人は恋人で、ずっと一緒にいたいからってことで吸血鬼にしようとしたんだから。確か十年くらい経つけど、今も二人は仲良くしてるよ」
「なら……誰もマヤって人を嫌だと思ってない?」
「少なくともうちの連中はな。ラミア様が従属種も同胞だって考え方の人だから」
なんだ、そうだったのか。私さっきラミア様に対して失礼なことを思ってしまった。謝りたいけれど、口に出したわけじゃないからわざわざ謝るのも変だろうか。……変だな。
「俺の説明の仕方も悪かったよ。クラトス様はラミア様とは違う考え方だし、むしろそっちの方が一般的だから、ほたるにはそう説明した方がいいかなって。ほら、ほたるだって襲われた側じゃん?」
「……それはそうだけど、例外もあるとは言って欲しかった」
「でもそうすると、ほたるが従属種に警戒心を抱かなくなる可能性だってある。圧倒的に警戒した方がいい奴らの方が多いんだよ」
「んー……」
ノエの言いたいことはまあ分かる。吸血鬼の人口は知らないけれど、ラミア様の配下というのは全体のごく一部でしかないだろう。そうなると少数派の安全な人たちよりも、大多数を占める警戒すべき相手基準で物事を知っておいた方がいいわけで。
私がどことなく腑に落ちないでいると、遠くから可愛らしい声が私の名前を呼ぶのが聞こえた。
ノエに畑を散歩させてもらった後、私達はラミア様と今後のことを話していた。
と言っても今まで話していた内容とほとんど変わりはなくて、具体的にどんな準備が必要でどこを目指そうかというのを詰めたような形だ。
ノエがラミア様に頼んだのは、私が外でスヴァインの子だとバレないようにするための道具と、ノクステルナの地図。ちなみにこの地図にはラミア様にめぼしいところをメモしてもらう予定。
「匂い玉の準備は明日になるだろう。大したものじゃあないが、材料が明日じゃないと揃わなくてな」
「ニッキーじゃ駄目なんすか?」
「あいつじゃ私に近すぎるし、お前ほどじゃないが顔も知られている。マヤを呼んでいるから、あの子の血を分けてもらおう」
「……血?」
ラミア様とノエの会話を聞きながら、私は聞き捨てならない単語を耳にした。
匂い玉というのは私の正体を隠す道具のことらしい。そして二人は今その材料の話をしていたはずだ。そこにニックさんの名前が出てきたり、マヤって人の血が出てきたりするもんだから、匂い玉という名前も含めてこれはもしやと眉を顰める。
「他の奴の匂いでほたるの血の匂いを誤魔化すんだよ。最低限人間だと思われなくて、俺と一緒にいても不自然じゃない匂いにさ」
私の問いかけにノエは答えてくれたけれど、つまり私に他人の血がついた何かを持ち歩けということだろう。必要なことなんだろうとは分かるんだけど、なんかちょっと嫌だな。
「安心しろ、血液そのものを持ち歩くわけじゃない」
私の嫌そうな雰囲気が伝わったのか、ラミア様が補足する。
「でもマヤって確か……」
「ああ、従属種だ。匂いを誤魔化したところでほたるが人間であることに変わりはないから、周りにもそう思われた方が何かと都合が良いだろう。傍にいるのがお前なら危険も少ないはずだ」
「なるほど、そういう」
ノエは懸念が解消されたのか、納得したような様子を見せている。何を懸念していたかは分からないけれど、私は久々に従属種という言葉を聞いたのでそれどころではなかった。
従属種というのは一言で言うと吸血鬼のなり損ないらしい。私がノクステルナに連れて来られたきっかけも従属種。
彼らは吸血鬼に虐げられていて、場合によっては扱いが凄く酷いと聞いていた。
ノエにこの話を聞いた時、とても嫌な気持ちになった。でもその話をしてくれているノエもまたあまり気分の良さそうな顔をしていなかったから、てっきりノエは従属種反対派で、身近にはいないのだとばかり思っていたのに。
それなのに、ラミア様には従属種がいるらしい。
「ほたる?」
「えっ……ああいや、うん、なんでもない」
ノエは私の表情に気付いたのか、不思議そうに声をかけてくる。でも私はここで今考えていたことを言うわけにはいかないから、なんでもないと誤魔化すしかなかった。
§ § §
ラミア様の部屋を後にして、自分の部屋に向かってノエと歩く。
さっきの従属種の話が気になってしまっていて、なんかノエが話しているような気がするんだけどうまく耳に入ってこない。
「――ほたる、聞いてる?」
「……あんま聞いてなかった」
正直に言うと、ノエは立ち止まって私の前に回った。最初は呆れたような顔だったけれど、だんだんと困ったような表情になっていく。
「何が気になってんの?」
なんだかな。ノエってちゃらんぽらんなくせして、こういうのに気付くから厄介だ。やっぱり長く生きていると人間観察力が身に付くのだろうか。おじいちゃんめ。
「……さっきの、マヤって人」
私は隠しきれる気がしないのと、ちょっと吐き出したいのとですぐに観念する。
ノエはああ、というような顔をして、「従属種ってのが気になってんの?」と私に問いかけた。
「……うん。なんか、ノエは従属種反対派なのかと思ってて」
「そうね。確かに俺は意図的に従属種にして、奴隷みたいな扱いをするのは反対」
「だったらなんで身近に従属種の人がいるの?」
私が問いかければ、ノエは少し考える素振りをしてから話しだした。
「言ったろ? 従属種は吸血鬼のなり損ない――ちゃんと吸血鬼にするつもりでも、うまくいかないと従属種になることもある。マヤもそうだよ、ペイズリーっていううちの奴が吸血鬼にしようとしたんだけど、駄目だった」
そこまで言うとノエは少し目を伏せて、「必ず吸血鬼になれるってわけでもないんだよ」と付け足した。
吸血鬼になるためには種子を植えられた後、身体に馴染むまで少し時間を置かなければならないらしい。そうしないと発芽させた時に中途半端にしか吸血鬼化しなくて、それで従属種と呼ばれる存在になってしまうのだそうだ。
「マヤは馴染ませるための時間を取れなかったんだよ。種子が身体に合わなくて、そのまま死にそうになっちゃったみたいで。だからペイズリーはマヤを従属種にするしかなかった」
「……よくあることなの?」
「いや、珍しい方だよ。子供や身体の弱い大人だとマヤと同じことになりやすいってことは昔から分かってるから、ちゃんと吸血鬼にしようと思ってる場合はそういう人間は避けるしな。だから子供の吸血鬼がいなくて、俺みたいに若い見た目の奴が多い」
子供はともかく外見の若い人が多いのは、若い方が体力があるからということだろうか。それでもマヤさんみたいなパターンの人もいるのだから、意外と吸血鬼になるためのリスクは高いのかもしれない。多分ペイズリーさんという人だって、ノエの話しぶりを聞く限りマヤさんなら大丈夫と判断したから種子を与えたはずだ。
「……わざとじゃないってことは、嫌なことはしてないの?」
「するわけないよ。二人は恋人で、ずっと一緒にいたいからってことで吸血鬼にしようとしたんだから。確か十年くらい経つけど、今も二人は仲良くしてるよ」
「なら……誰もマヤって人を嫌だと思ってない?」
「少なくともうちの連中はな。ラミア様が従属種も同胞だって考え方の人だから」
なんだ、そうだったのか。私さっきラミア様に対して失礼なことを思ってしまった。謝りたいけれど、口に出したわけじゃないからわざわざ謝るのも変だろうか。……変だな。
「俺の説明の仕方も悪かったよ。クラトス様はラミア様とは違う考え方だし、むしろそっちの方が一般的だから、ほたるにはそう説明した方がいいかなって。ほら、ほたるだって襲われた側じゃん?」
「……それはそうだけど、例外もあるとは言って欲しかった」
「でもそうすると、ほたるが従属種に警戒心を抱かなくなる可能性だってある。圧倒的に警戒した方がいい奴らの方が多いんだよ」
「んー……」
ノエの言いたいことはまあ分かる。吸血鬼の人口は知らないけれど、ラミア様の配下というのは全体のごく一部でしかないだろう。そうなると少数派の安全な人たちよりも、大多数を占める警戒すべき相手基準で物事を知っておいた方がいいわけで。
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