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最終章
第65話 それなあに?
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思っていた以上の光景に、ついさっきまで逃げ出したくてたまらなかったはずの私はしばしその場に固まってしまった。
突如鳴り響いた轟音、激しく揺れる足元。それは一瞬では収まらず、周囲に派生するように何度も何度も空気を揺らした。
「ッ……こんなにやるの……!?」
外壁から始まった崩壊は、そこから少し離れたノストノクスの建物本体にまで届きそうで。
流石にここまでは来ないだろうと思っていたら、最後の一発が爆音と共に大きく建物を吹き飛ばした。
「ッ……!?」
「まだ立っていろ、ほたる。連中がお前の姿を確認できるまで」
エルシーさんに支えられ、なんとかその場に踏みとどまる。多分これ、人間のままだったらとっくに転んでどこかに落っこちていたと思う。吹き荒れる爆風は台風なんて目じゃなくて、吸血鬼となった今の脚力でも気を抜いたらその瞬間飛ばされてしまいそう。
周囲は煙なのか土埃なのか判断がつかないもののせいで視界が悪い。けほっ、と何度か噎せながらもエルシーさんの合図を待った。
まともに姿を確認できるのは、隣にいるエルシーさんだけ。驚く人々の声に混じって、爆音が止んだ今も時折建物の崩れる音がする。
やがて僅かに煙に隙間ができた時、その向こうの群衆と目が合った気がした。
「――――!」
誰かが私を見て叫ぶ。その声に釣られるように、一斉に人々の注意が私に向いた。
「よし、行け!」
エルシーさんに押された私は、身体の向きをくるりと反転させ指定された方へと走り出した。走るのは建物の中ではなく外だ。視界も悪いし正直落ちそうで怖いけれど仕方がない。
でもいざ走ってみると、その怖さがどんどん和らぐのを感じた。自分の身体の変化が分かるのだ。どのくらい力を込めればどのくらいの速さが出るのか、どのくらいなら跳んでも着地に支障がないか。全身で感じた初めて感覚は、次第に慣れたものと混ざり合っていく。
ああ、駄目だ。そんな場合じゃないのになんだか凄く楽しい。元々走るのは好きだというのもあるけれど、ここまで身体が思ったとおりに動いたことなんてない。髪をたなびかせる風は強く、跳んだ時の浮遊感は長く、着地の衝撃すら飛び跳ねるようで。
前にノエと一緒に走った時は相当加減してくれていたんだ。吸血鬼はあまり走らないようだけれど、この感覚を楽しめないのだろうか。
「――ほたる!」
自分を呼ぶ声に前方へと視線を向けると、少し先の屋根の上にノエが立っているのが分かった。煙はいつの間にか抜けていて、彼のいる場所はよく見える。今私が走っているところよりも少し高いけれど、問題なく辿り着けそう。
屋根の出っ張りを足場に力強く踏み切れば、ふわりと身体が浮き上がる。
あ、やばい。調子乗って跳びすぎた――ノエが避けてくれないとぶつかってしまうのに、あの男は全く避ける気配がない。それどころか両手を広げて、その場で楽しそうに笑った。
……もう、仕方がない。
「いらっしゃーい」
身体への軽い衝撃と同時に、気の抜けるような声が耳元で聞こえた。私はすぐに顔を離して、「自分で着地できたのに!」とノエを睨みつける。
「こっちの方が楽しくない?」
「楽しくない! さっさと下ろして!」
ノエに抱かれたまま身体を捩れば、「下ろさないよ」という言葉が聞こえてきて思わず顔を顰めた。なんなんだ、この男は。この状況でふざけているのか。
「なんで!」
「あっち見てみな」
指された方に顔を向けると、見えたのは爆煙の中からこちらに迫りくる黒い影。それが見たこともないくらい大きいのは、その黒を作っているのが一人や二人ではないからだろう。
「あれって……追いつかれるじゃん……!」
「そ。だからちょっとぞわってするけど我慢してね」
「え? ――ッ!?」
急に身体を襲った初めての感覚に、私は思わず悲鳴を上げた……はずだった。
声が出ないのだ。というか、声を出そうとすることもできない。気持ちとしては痺れて感覚のなくなった腕を動かそうとしている時に似ている。当たり前にできるはずのことができそうでできない、そんな感じ。
なんだこれ、どういうことだ――そう慌てる間にも、見える景色が一気に動く。でもこれは見える、と言っていいのだろうか。目で見ているのとは少し違う、突然脳内に映像がフラッシュバックした時のように、頭の中に直接叩き込まれてくる。
けれどそんな感覚は一瞬で、景色が止まったと同時に元の世界に戻れた気がした。
「ッ……な、に……今の……?」
「ほたるの言う高速移動ってやつ?」
「え……?」
その言葉に自分の身体を見てみれば、ところどころが前に見せてもらったような黒い影になっているのが分かった。なるほど、私は今全身がこの状態になっていたということか。
でも私はこれのやり方を知らない。そう思ってすぐ近くにあるノエの顔を見上げれば、にっと笑みを返される。
「触れている物は巻き込めるんだよ」
「でも、前に生き物は無理って……」
「吸血鬼は例外。自分の意思でこうなれる身体なんだから当然だろ?」
「当然って……」
ああ、だからエルシーさんはノエに任せればいいと言ったのか。それは分かったのだけれど、一応教えておいて欲しかったな。
「さて、もう一回やるか」
「また!? ならなんで止まったの!?」
「クラトス達に俺達を見失わせないため」
「……おおう」
そういえばノエは、クラトス達に私を守らせようとしているんだ。普通であればほとんどの吸血鬼は私を殺すことはできないけれど、ノエが言うには抜け道もある。エルシーさんでさえ一見序列を無視したようなノエの行為をそういったものだと自分で解釈しているくらいだから、クラトスがそこを懸念しないはずがない。
そしてその抜け道の一つが爆弾を使うこと。殺意を持って使わない、もしくは種子持ちといった吸血鬼でない者に使わせれば私を殺すことができる。
ノエがあれほど派手にノストノクスを爆破したのは、私の命が狙われていると見せかけるため。そしてそれをやったのがノエ――ノストノクス側だと、クラトス達に知るすべはない。
だから彼らはこう考えるだろう――爆破したのはここに集まった群衆で、あんなことをしでかすくらいだから、上位の吸血鬼を殺す用意があるかもしれない、と。
そうなったらクラトス達はたとえ罠だと気付いたとしても、万が一に備え私を追うしかなくなる。私に何の価値があるんだと思ったけれど、ノエによれば人を束ねるのにお飾りでもシンボルがあった方が良いとのこと。うん、お飾り……。
そうしてクラトス達を群衆から引きずり出し、離れた場所に連れていくのがノエの目的。だからクラトス達が私達を見失わないようにしなければならない。
そのためには一度で移動しきらずに、何度も姿を現す必要がある。
――だから、その後も何度か身体がぞわっとするのを繰り返した。そうするたびに小さくなっていった後ろの集団は、今ではもうだいぶ小規模になっている。
それを見たノエは荒野のど真ん中で止まった。周りは他より岩が多く、草木は見当たらない。そのままノエは何かを探すように数歩歩くと、すぐそこにあった岩陰から脚で器用に何かを引きずり出した。躊躇う様子がなかったから予めここに用意してあったのだろうか。
そしてそれを蹴り上げると、ノエは私を軽く抱え直して、脚を支えていた手を伸ばした。
空中から落ちてきたのは小さな袋。それはカシャンという音を立ててノエの手の中に収まった。
「それなあに?」
「ちょっと大事なもの」
短く答えて、ノエが後ろを振り返る。私は未だノエに抱かれたまま、下ろして欲しいけれど今言っていいのかよく分からないからとりあえず黙っていることにした。だってもう、すぐそこに黒い影が迫っていたから。
「――どういうつもりだ、ノエ」
追いついた黒い影がそれぞれ人の形に姿を変える。その集団の中から、クラトスが前に出た。
「頼みがあるんだよ」
そう言いながら、ノエは私を地面に下ろした。
ああ、やっと羞恥から解放される――いくら理由があってもこんなにずっと抱っこされているのは流石に色々としんどい。そんなことを思いながらクラトス達の方を見ようとした時、カシャン、と再び小さな金属音が鳴った。
「え……?」
ノエを振り返ろうとして、身体がよろける。腕が、振れなかったから。
「なんで……?」
手首の冷たい感触、うまく動かない腕。少し前に聞こえた音――それらが表すのは、私の腕が拘束されているという現実。
誰に? ――そんなの、一人しかいない。
よろけた時の体勢のまま、顔が上げられない。
「ほたるとそっちが持ってる武器一本、ちょっと交換してくんない?」
いつもと変わらない調子のノエの言葉に、私は状況を理解することができなかった。
突如鳴り響いた轟音、激しく揺れる足元。それは一瞬では収まらず、周囲に派生するように何度も何度も空気を揺らした。
「ッ……こんなにやるの……!?」
外壁から始まった崩壊は、そこから少し離れたノストノクスの建物本体にまで届きそうで。
流石にここまでは来ないだろうと思っていたら、最後の一発が爆音と共に大きく建物を吹き飛ばした。
「ッ……!?」
「まだ立っていろ、ほたる。連中がお前の姿を確認できるまで」
エルシーさんに支えられ、なんとかその場に踏みとどまる。多分これ、人間のままだったらとっくに転んでどこかに落っこちていたと思う。吹き荒れる爆風は台風なんて目じゃなくて、吸血鬼となった今の脚力でも気を抜いたらその瞬間飛ばされてしまいそう。
周囲は煙なのか土埃なのか判断がつかないもののせいで視界が悪い。けほっ、と何度か噎せながらもエルシーさんの合図を待った。
まともに姿を確認できるのは、隣にいるエルシーさんだけ。驚く人々の声に混じって、爆音が止んだ今も時折建物の崩れる音がする。
やがて僅かに煙に隙間ができた時、その向こうの群衆と目が合った気がした。
「――――!」
誰かが私を見て叫ぶ。その声に釣られるように、一斉に人々の注意が私に向いた。
「よし、行け!」
エルシーさんに押された私は、身体の向きをくるりと反転させ指定された方へと走り出した。走るのは建物の中ではなく外だ。視界も悪いし正直落ちそうで怖いけれど仕方がない。
でもいざ走ってみると、その怖さがどんどん和らぐのを感じた。自分の身体の変化が分かるのだ。どのくらい力を込めればどのくらいの速さが出るのか、どのくらいなら跳んでも着地に支障がないか。全身で感じた初めて感覚は、次第に慣れたものと混ざり合っていく。
ああ、駄目だ。そんな場合じゃないのになんだか凄く楽しい。元々走るのは好きだというのもあるけれど、ここまで身体が思ったとおりに動いたことなんてない。髪をたなびかせる風は強く、跳んだ時の浮遊感は長く、着地の衝撃すら飛び跳ねるようで。
前にノエと一緒に走った時は相当加減してくれていたんだ。吸血鬼はあまり走らないようだけれど、この感覚を楽しめないのだろうか。
「――ほたる!」
自分を呼ぶ声に前方へと視線を向けると、少し先の屋根の上にノエが立っているのが分かった。煙はいつの間にか抜けていて、彼のいる場所はよく見える。今私が走っているところよりも少し高いけれど、問題なく辿り着けそう。
屋根の出っ張りを足場に力強く踏み切れば、ふわりと身体が浮き上がる。
あ、やばい。調子乗って跳びすぎた――ノエが避けてくれないとぶつかってしまうのに、あの男は全く避ける気配がない。それどころか両手を広げて、その場で楽しそうに笑った。
……もう、仕方がない。
「いらっしゃーい」
身体への軽い衝撃と同時に、気の抜けるような声が耳元で聞こえた。私はすぐに顔を離して、「自分で着地できたのに!」とノエを睨みつける。
「こっちの方が楽しくない?」
「楽しくない! さっさと下ろして!」
ノエに抱かれたまま身体を捩れば、「下ろさないよ」という言葉が聞こえてきて思わず顔を顰めた。なんなんだ、この男は。この状況でふざけているのか。
「なんで!」
「あっち見てみな」
指された方に顔を向けると、見えたのは爆煙の中からこちらに迫りくる黒い影。それが見たこともないくらい大きいのは、その黒を作っているのが一人や二人ではないからだろう。
「あれって……追いつかれるじゃん……!」
「そ。だからちょっとぞわってするけど我慢してね」
「え? ――ッ!?」
急に身体を襲った初めての感覚に、私は思わず悲鳴を上げた……はずだった。
声が出ないのだ。というか、声を出そうとすることもできない。気持ちとしては痺れて感覚のなくなった腕を動かそうとしている時に似ている。当たり前にできるはずのことができそうでできない、そんな感じ。
なんだこれ、どういうことだ――そう慌てる間にも、見える景色が一気に動く。でもこれは見える、と言っていいのだろうか。目で見ているのとは少し違う、突然脳内に映像がフラッシュバックした時のように、頭の中に直接叩き込まれてくる。
けれどそんな感覚は一瞬で、景色が止まったと同時に元の世界に戻れた気がした。
「ッ……な、に……今の……?」
「ほたるの言う高速移動ってやつ?」
「え……?」
その言葉に自分の身体を見てみれば、ところどころが前に見せてもらったような黒い影になっているのが分かった。なるほど、私は今全身がこの状態になっていたということか。
でも私はこれのやり方を知らない。そう思ってすぐ近くにあるノエの顔を見上げれば、にっと笑みを返される。
「触れている物は巻き込めるんだよ」
「でも、前に生き物は無理って……」
「吸血鬼は例外。自分の意思でこうなれる身体なんだから当然だろ?」
「当然って……」
ああ、だからエルシーさんはノエに任せればいいと言ったのか。それは分かったのだけれど、一応教えておいて欲しかったな。
「さて、もう一回やるか」
「また!? ならなんで止まったの!?」
「クラトス達に俺達を見失わせないため」
「……おおう」
そういえばノエは、クラトス達に私を守らせようとしているんだ。普通であればほとんどの吸血鬼は私を殺すことはできないけれど、ノエが言うには抜け道もある。エルシーさんでさえ一見序列を無視したようなノエの行為をそういったものだと自分で解釈しているくらいだから、クラトスがそこを懸念しないはずがない。
そしてその抜け道の一つが爆弾を使うこと。殺意を持って使わない、もしくは種子持ちといった吸血鬼でない者に使わせれば私を殺すことができる。
ノエがあれほど派手にノストノクスを爆破したのは、私の命が狙われていると見せかけるため。そしてそれをやったのがノエ――ノストノクス側だと、クラトス達に知るすべはない。
だから彼らはこう考えるだろう――爆破したのはここに集まった群衆で、あんなことをしでかすくらいだから、上位の吸血鬼を殺す用意があるかもしれない、と。
そうなったらクラトス達はたとえ罠だと気付いたとしても、万が一に備え私を追うしかなくなる。私に何の価値があるんだと思ったけれど、ノエによれば人を束ねるのにお飾りでもシンボルがあった方が良いとのこと。うん、お飾り……。
そうしてクラトス達を群衆から引きずり出し、離れた場所に連れていくのがノエの目的。だからクラトス達が私達を見失わないようにしなければならない。
そのためには一度で移動しきらずに、何度も姿を現す必要がある。
――だから、その後も何度か身体がぞわっとするのを繰り返した。そうするたびに小さくなっていった後ろの集団は、今ではもうだいぶ小規模になっている。
それを見たノエは荒野のど真ん中で止まった。周りは他より岩が多く、草木は見当たらない。そのままノエは何かを探すように数歩歩くと、すぐそこにあった岩陰から脚で器用に何かを引きずり出した。躊躇う様子がなかったから予めここに用意してあったのだろうか。
そしてそれを蹴り上げると、ノエは私を軽く抱え直して、脚を支えていた手を伸ばした。
空中から落ちてきたのは小さな袋。それはカシャンという音を立ててノエの手の中に収まった。
「それなあに?」
「ちょっと大事なもの」
短く答えて、ノエが後ろを振り返る。私は未だノエに抱かれたまま、下ろして欲しいけれど今言っていいのかよく分からないからとりあえず黙っていることにした。だってもう、すぐそこに黒い影が迫っていたから。
「――どういうつもりだ、ノエ」
追いついた黒い影がそれぞれ人の形に姿を変える。その集団の中から、クラトスが前に出た。
「頼みがあるんだよ」
そう言いながら、ノエは私を地面に下ろした。
ああ、やっと羞恥から解放される――いくら理由があってもこんなにずっと抱っこされているのは流石に色々としんどい。そんなことを思いながらクラトス達の方を見ようとした時、カシャン、と再び小さな金属音が鳴った。
「え……?」
ノエを振り返ろうとして、身体がよろける。腕が、振れなかったから。
「なんで……?」
手首の冷たい感触、うまく動かない腕。少し前に聞こえた音――それらが表すのは、私の腕が拘束されているという現実。
誰に? ――そんなの、一人しかいない。
よろけた時の体勢のまま、顔が上げられない。
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