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5話
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「使用したことはないのですけれど、使用方法は知っているので私が先に入りますね」
この適性を調べるカプセルのようなものは、中に入るだけで適性がわかるスグレモノなのだそうだ。シャルは知っていたようだが、アランは知らなかったらしい。
私は、こう、採血的なものを想像していたのだが。
カプセルの扉が開き、シャルが中に入る。近未来的だ。
「これは……」
カプセルの上部にあるモニターに何かが映し出された。こちらからは見ることができず、内部からしか見ることの出来ないような仕組みになっている。
内部に付属されている印刷機が動き、2枚の紙が吐き出された。
シャルは外に出ると、カプセルは次のチェックの為の準備に入り、彼女は手の持っている紙を私たちに渡してきた。
【 武器 A 光速 A 千里眼 A 怪力 B 】
「シャル、これって……」
チート。
そう言っても差し支えのないスキル適性。
『武器』はどんな武器でも人並み以上に扱うことの出来るという武器系スキルの上位種。
『光速』は瞬速と回避系スキルの上位互換。
『千里眼』は稀に現れる適性がある人にしか扱えないスキルで、自分を中心に周りを俯瞰的に見渡すことが出来る。適正値が高いほど見渡せる範囲が広い。
『怪力』は身体強化系スキルの上位種で、パッシブスキルだ。
どれもこれも凡庸性が高く、強力なスキルの適性だ。
そして、横にあるアルファベットは適正値。これが高ければ高いほど、スキルの能力が十分に発揮され、強力になる。大体の人はCからBの適性値が出るとされる。
シャルのはほとんどAで、才能の面ではシャルのお祖父さんを上回っているのでは……?
これらの知識は、アランの家の広い書庫にあった本で覚えたものだ。
大分昔の記憶なのに、これだけ覚えていられているとは……。これが若さか。
「ん、こっちは魔法属性か」
アランがぼそりと呟き、紙をシャルに渡してカプセルに入っていった。
シャルの横からひょいと覗いてみると、2つの魔法属性が書かれていた。
【 光属性 炎属性 】
「っシャル、すごいよ!」
そんな陳腐な言葉しか口から出てこなかった。
スキルだけでも充分チートだというに、魔法適性はまであるのか。天は人に二物を与えずと言うけど、あれは嘘だな。
しかも、光属性と、炎属性。これは歴史に残るのではないだろうか。
光属性。清らかなる心を持ち、決して悪に屈しない人にしか宿らないという。例え、善人であっても宿らないことが多く、今まで存在した光属性を持っている人は200に満たない。
私の弓にも光属性は付与されてはいるが、光属性を武器に付与するのは比較的容易である。勿論、それ相応の努力や知識、技術は必要で、威力も人の持つ光の力と比べるとかなり控えめだ。
それでも光属性が付与された武器が貴重視され、重宝されているのには理由がある。
何百年もの昔。
“厄災”とまで称される魔物が世界のあちこちに出現した。その魔物たちは生物に触れるだけで腐らせるという特異な性質があり、闇の力が強く、物理的な攻撃や光以外の属性魔法の攻撃は、全くと言っていいほど効かなかった。
当時の人々はその魔物に太刀打ちできず、このまま世界は滅亡する、とまで言われたほどだった。
そこで現れたのが、当時存在していた宗教の中で最も信仰されていたシルエレ神の巫女だ。
シルエレ神の巫女には強大な光の力があり、世界各地を浄化し、魔物を倒していった。巫女のおかげで世界が救われた、と言っても過言ではないほどだ。
そこから人々は光の力を讃え、貴重視しているのだ。
そして、炎属性。
炎属性は火属性の上位種とされる。
炎属性で扱える魔法は火属性のものと比べ、威力が強く、種類も多い。火属性の修練を積むことで会得できるのだが、最初から適正がある、っていうこともあるのか。
微かな機械音を立ててカプセルから紙を手に持ったアランが出てきた。チェックが終わったみたいだ。
この適性を調べるカプセルのようなものは、中に入るだけで適性がわかるスグレモノなのだそうだ。シャルは知っていたようだが、アランは知らなかったらしい。
私は、こう、採血的なものを想像していたのだが。
カプセルの扉が開き、シャルが中に入る。近未来的だ。
「これは……」
カプセルの上部にあるモニターに何かが映し出された。こちらからは見ることができず、内部からしか見ることの出来ないような仕組みになっている。
内部に付属されている印刷機が動き、2枚の紙が吐き出された。
シャルは外に出ると、カプセルは次のチェックの為の準備に入り、彼女は手の持っている紙を私たちに渡してきた。
【 武器 A 光速 A 千里眼 A 怪力 B 】
「シャル、これって……」
チート。
そう言っても差し支えのないスキル適性。
『武器』はどんな武器でも人並み以上に扱うことの出来るという武器系スキルの上位種。
『光速』は瞬速と回避系スキルの上位互換。
『千里眼』は稀に現れる適性がある人にしか扱えないスキルで、自分を中心に周りを俯瞰的に見渡すことが出来る。適正値が高いほど見渡せる範囲が広い。
『怪力』は身体強化系スキルの上位種で、パッシブスキルだ。
どれもこれも凡庸性が高く、強力なスキルの適性だ。
そして、横にあるアルファベットは適正値。これが高ければ高いほど、スキルの能力が十分に発揮され、強力になる。大体の人はCからBの適性値が出るとされる。
シャルのはほとんどAで、才能の面ではシャルのお祖父さんを上回っているのでは……?
これらの知識は、アランの家の広い書庫にあった本で覚えたものだ。
大分昔の記憶なのに、これだけ覚えていられているとは……。これが若さか。
「ん、こっちは魔法属性か」
アランがぼそりと呟き、紙をシャルに渡してカプセルに入っていった。
シャルの横からひょいと覗いてみると、2つの魔法属性が書かれていた。
【 光属性 炎属性 】
「っシャル、すごいよ!」
そんな陳腐な言葉しか口から出てこなかった。
スキルだけでも充分チートだというに、魔法適性はまであるのか。天は人に二物を与えずと言うけど、あれは嘘だな。
しかも、光属性と、炎属性。これは歴史に残るのではないだろうか。
光属性。清らかなる心を持ち、決して悪に屈しない人にしか宿らないという。例え、善人であっても宿らないことが多く、今まで存在した光属性を持っている人は200に満たない。
私の弓にも光属性は付与されてはいるが、光属性を武器に付与するのは比較的容易である。勿論、それ相応の努力や知識、技術は必要で、威力も人の持つ光の力と比べるとかなり控えめだ。
それでも光属性が付与された武器が貴重視され、重宝されているのには理由がある。
何百年もの昔。
“厄災”とまで称される魔物が世界のあちこちに出現した。その魔物たちは生物に触れるだけで腐らせるという特異な性質があり、闇の力が強く、物理的な攻撃や光以外の属性魔法の攻撃は、全くと言っていいほど効かなかった。
当時の人々はその魔物に太刀打ちできず、このまま世界は滅亡する、とまで言われたほどだった。
そこで現れたのが、当時存在していた宗教の中で最も信仰されていたシルエレ神の巫女だ。
シルエレ神の巫女には強大な光の力があり、世界各地を浄化し、魔物を倒していった。巫女のおかげで世界が救われた、と言っても過言ではないほどだ。
そこから人々は光の力を讃え、貴重視しているのだ。
そして、炎属性。
炎属性は火属性の上位種とされる。
炎属性で扱える魔法は火属性のものと比べ、威力が強く、種類も多い。火属性の修練を積むことで会得できるのだが、最初から適正がある、っていうこともあるのか。
微かな機械音を立ててカプセルから紙を手に持ったアランが出てきた。チェックが終わったみたいだ。
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