154 / 401
第3章 迷宮道中膝栗毛!!
第154話 金剛石の王
しおりを挟む
「お侍さーん!無事ですかー!」
転移魔法で侍の行き先までやってきた。今までとは打って変わって、狭苦しいダンジョンではなく、王宮の庭園のような場所に辿り着いた。植物はないものの、噴水とかがあったり絢爛豪華な作りだった。しかも、一面白一色だった。同時に不気味さも感じた。
「パゴア!?何故だ!?この場所には侵入はできぬはず!」
「フフ。来てくれたか。拙者が芝居を打った甲斐があったというものだ。」
「貴様、謀ったな?我が傘下に下るふりをして、そやつらをおびき寄せたというのか!」
侍は謎の鎧男と対峙していた。鎧?と言っていいのかもわからない。そいつは全身が光り輝く宝石のようなもので覆われていた。まさか、これはダイヤモンド?
「金剛石の王やんけ!」
「伝説の記述と一致しておる。おそらくは本人じゃな。」
サヨちゃんとおっちゃんは何か知っているようだった。しかも……伝説?アイツはそんなヤツなのか。
「パゴア、パゴア!懐かしい呼び名を聞いたな。だが、ダイヤモンド・ジェネラルあるいはアンドリュー・エクスェルナと呼んで欲しいものだな?」
えぇ?今なんて言ったの?……もういいや、めんどくさいから、ダイヤーさんでいいや。
「結晶化魔術を極めた、伝説の古代魔術王。まさか、本当にまだ生きておったとはな。突如、歴史から姿を消して以降、いずこかでひっそりと魔術の研究を行っているという噂が残っておる。」
「貴様、神竜族の末裔か?どことなく、あの竜帝にオーラが似ている。」
「父上を知っておるのか?」
「そうか貴様は奴の娘か!知っているも何も、生意気なあの竜に灸を据えてやったこともあるぞ。竜風情では私には遠く及ばぬ。パゴア、パゴア!」
「馬鹿を言うな!父上が貴様等に!」
「よう似ておる。そうやって、彼奴も噛み付いてきおったわ。」
「プロミネンス・バースト!!」
おいおい!いきなりかよ!これだと侍まで巻き込んでしまうぞ。巨大な火球がダイヤーさんに向かっていく。
「むっ!これは退避せねば!」
侍はその場を離れた。でも、ダイヤーさんは逃げようともしない。どうするつもりなんだ!サヨちゃん全力の魔法だぞ!
「パゴア、パゴア。この程度、たかがしれておるわ。」
余裕たっぷりにダイヤーさんは、片手を前に突き出し受け止めるような姿勢を取った。火球は手の平に吸い込まれるように、徐々に小さくなっていった。
「吸収してやがる!」
ファルちゃんが声を上げた。アイツがサヨちゃんの全力火球を見たのも初めてなんだろうけど、それが無効化されている現実を目にしてしまったんだから仕方ない。上には上がいるというのは本当に残酷だ。
「パゴア、パゴア。うむ、悪くない魔力量だ。良いエネルギー補給になった。さしずめ、ディナーの前の食前酒といったところか。」
「くっ!馬鹿な!こんなことが……。」
普段、余裕のある振る舞いで俺たちに的確な助言をしてくれるサヨちゃんだが、今は見る影もない。あまりのショックからか、見た面通りの小さい女の子みたいに、弱弱しい表情を見せていた。サヨちゃんをこんな目にあわせるとは……絶対に許さん!
転移魔法で侍の行き先までやってきた。今までとは打って変わって、狭苦しいダンジョンではなく、王宮の庭園のような場所に辿り着いた。植物はないものの、噴水とかがあったり絢爛豪華な作りだった。しかも、一面白一色だった。同時に不気味さも感じた。
「パゴア!?何故だ!?この場所には侵入はできぬはず!」
「フフ。来てくれたか。拙者が芝居を打った甲斐があったというものだ。」
「貴様、謀ったな?我が傘下に下るふりをして、そやつらをおびき寄せたというのか!」
侍は謎の鎧男と対峙していた。鎧?と言っていいのかもわからない。そいつは全身が光り輝く宝石のようなもので覆われていた。まさか、これはダイヤモンド?
「金剛石の王やんけ!」
「伝説の記述と一致しておる。おそらくは本人じゃな。」
サヨちゃんとおっちゃんは何か知っているようだった。しかも……伝説?アイツはそんなヤツなのか。
「パゴア、パゴア!懐かしい呼び名を聞いたな。だが、ダイヤモンド・ジェネラルあるいはアンドリュー・エクスェルナと呼んで欲しいものだな?」
えぇ?今なんて言ったの?……もういいや、めんどくさいから、ダイヤーさんでいいや。
「結晶化魔術を極めた、伝説の古代魔術王。まさか、本当にまだ生きておったとはな。突如、歴史から姿を消して以降、いずこかでひっそりと魔術の研究を行っているという噂が残っておる。」
「貴様、神竜族の末裔か?どことなく、あの竜帝にオーラが似ている。」
「父上を知っておるのか?」
「そうか貴様は奴の娘か!知っているも何も、生意気なあの竜に灸を据えてやったこともあるぞ。竜風情では私には遠く及ばぬ。パゴア、パゴア!」
「馬鹿を言うな!父上が貴様等に!」
「よう似ておる。そうやって、彼奴も噛み付いてきおったわ。」
「プロミネンス・バースト!!」
おいおい!いきなりかよ!これだと侍まで巻き込んでしまうぞ。巨大な火球がダイヤーさんに向かっていく。
「むっ!これは退避せねば!」
侍はその場を離れた。でも、ダイヤーさんは逃げようともしない。どうするつもりなんだ!サヨちゃん全力の魔法だぞ!
「パゴア、パゴア。この程度、たかがしれておるわ。」
余裕たっぷりにダイヤーさんは、片手を前に突き出し受け止めるような姿勢を取った。火球は手の平に吸い込まれるように、徐々に小さくなっていった。
「吸収してやがる!」
ファルちゃんが声を上げた。アイツがサヨちゃんの全力火球を見たのも初めてなんだろうけど、それが無効化されている現実を目にしてしまったんだから仕方ない。上には上がいるというのは本当に残酷だ。
「パゴア、パゴア。うむ、悪くない魔力量だ。良いエネルギー補給になった。さしずめ、ディナーの前の食前酒といったところか。」
「くっ!馬鹿な!こんなことが……。」
普段、余裕のある振る舞いで俺たちに的確な助言をしてくれるサヨちゃんだが、今は見る影もない。あまりのショックからか、見た面通りの小さい女の子みたいに、弱弱しい表情を見せていた。サヨちゃんをこんな目にあわせるとは……絶対に許さん!
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
世の中は意外と魔術で何とかなる
ものまねの実
ファンタジー
新しい人生が唐突に始まった男が一人。目覚めた場所は人のいない森の中の廃村。生きるのに精一杯で、大層な目標もない。しかしある日の出会いから物語は動き出す。
神様の土下座・謝罪もない、スキル特典もレベル制もない、転生トラックもそれほど走ってない。突然の転生に戸惑うも、前世での経験があるおかげで図太く生きられる。生きるのに『隠してたけど実は最強』も『パーティから追放されたから復讐する』とかの設定も必要ない。人はただ明日を目指して歩くだけで十分なんだ。
『王道とは歩むものではなく、その隣にある少しずれた道を歩くためのガイドにするくらいが丁度いい』
平凡な生き方をしているつもりが、結局騒ぎを起こしてしまう男の冒険譚。困ったときの魔術頼み!大丈夫、俺上手に魔術使えますから。※主人公は結構ズルをします。正々堂々がお好きな方はご注意ください。
【運命鑑定】で拾った訳あり美少女たち、SSS級に覚醒させたら俺への好感度がカンスト!? ~追放軍師、最強パーティ(全員嫁候補)と甘々ライフ~
月城 友麻
ファンタジー
『お前みたいな無能、最初から要らなかった』
恋人に裏切られ、仲間に陥れられ、家族に見捨てられた。
戦闘力ゼロの鑑定士レオンは、ある日全てを失った――――。
だが、絶望の底で覚醒したのは――未来が視える神スキル【運命鑑定】
導かれるまま向かった路地裏で出会ったのは、世界に見捨てられた四人の少女たち。
「……あんたも、どうせ私を利用するんでしょ」
「誰も本当の私なんて見てくれない」
「私の力は……人を傷つけるだけ」
「ボクは、誰かの『商品』なんかじゃない」
傷だらけで、誰にも才能を認められず、絶望していた彼女たち。
しかしレオンの【運命鑑定】は見抜いていた。
――彼女たちの潜在能力は、全員SSS級。
「君たちを、大陸最強にプロデュースする」
「「「「……はぁ!?」」」」
落ちこぼれ軍師と、訳あり美少女たちの逆転劇が始まる。
俺を捨てた奴らが土下座してきても――もう遅い。
◆爽快ざまぁ×美少女育成×成り上がりファンタジー、ここに開幕!
封印されていたおじさん、500年後の世界で無双する
鶴井こう
ファンタジー
「魔王を押さえつけている今のうちに、俺ごとやれ!」と自ら犠牲になり、自分ごと魔王を封印した英雄ゼノン・ウェンライト。
突然目が覚めたと思ったら五百年後の世界だった。
しかもそこには弱体化して少女になっていた魔王もいた。
魔王を監視しつつ、とりあえず生活の金を稼ごうと、冒険者協会の門を叩くゼノン。
英雄ゼノンこと冒険者トントンは、おじさんだと馬鹿にされても気にせず、時代が変わってもその強さで無双し伝説を次々と作っていく。
俺は、こんな力を望んでいなかった‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
俺の名は、グレン。
転移前の名は、紅 蓮(くれない 蓮)という。
年齢は26歳……だった筈なのだが、異世界に来たら若返っていた。
魔物を倒せばレベルが上がるという話だったのだが、どうみてもこれは…オーバーキルの様な気がする。
もう…チートとか、そういうレベルでは無い。
そもそも俺は、こんな力を望んではいなかった。
何処かの田舎で、ひっそりとスローライフを送りたかった。
だけど、俺の考えとは対照的に戦いの日々に駆り出される事に。
………で、俺はこの世界で何をすれば良いんだ?
役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !
本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。
主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。
その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。
そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。
主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。
ハーレム要素はしばらくありません。
現代社会とダンジョンの共生~華の無いダンジョン生活
シン
ファンタジー
世界中に色々な歪みを引き起こした第二次世界大戦。
大日本帝国は敗戦国となり、国際的な制約を受けながらも復興に勤しんだ。
GHQの占領統治が終了した直後、高度経済成長に呼応するかのように全国にダンジョンが誕生した。
ダンジョンにはモンスターと呼ばれる魔物が生息しており危険な場所だが、貴重な鉱物やモンスター由来の素材や食材が入手出来る、夢の様な場所でもあった。
そのダンジョンからモンスターと戦い、資源を持ち帰る者を探索者と呼ばれ、当時は一攫千金を目論む卑しい職業と呼ばれていたが、現代では国と国民のお腹とサイフを支える立派な職業に昇華した。
探索者は極稀にダンジョン内で発見されるスキルオーブから特殊な能力を得る者が居たが、基本的には身一つの状態でダンジョン探索をするのが普通だ。
そんなダンジョンの探索や、たまにご飯、たまに揉め事などの、華の無いダンジョン探索者のお話しです。
たまに有り得ない方向に話が飛びます。
一話短めです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる