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第2章 はぐれ梁山泊極端派Ⅱ【○○始めました……!?】
第102話 アリエなィ豚の動き!
しおりを挟む「食べ物にトラップが仕掛けられているなんて思わなかったでヤンしゅう。しょんぼりーぬ……。」
「慌てて食べるからでしょ。そんなことしてるから、魚の骨が喉に刺さったりとかするんでしょう!」
お口の中にアツアツシャワーを食らったタニシは凹みまくっていた。おまけにメイちゃんにその事を窘められている。口ぶりからすると昔からそうなのだろう。まるで親子みたいな感じになっている。メイちゃんはタニシのお母さんだった?
「うおおおおっ! うま、うま、うま、うまいぞぉーーーっ!!」
プリメーラは「うま、うま」いいながらガッついている。相変わらず食いしん坊将軍ぶりを発揮しており敵、もとい料理を平らげていっている。
「なあ、珍さんよ? このミスター?Xとはいつからの知り合いなんだ?」
「一年前くらいから知り合いアルね。ワタシ達食べてる料理の匂いに引かれてフラッとやってきたアルよ。試しに食べさせてみたら、食いっぷりが良かったアルから、気に入ったアルよ。」
「フラッと来ていい場所じゃないだろ、ここは。」
全く防犯意識もコンプライアンスもへったくれもない! ヘタすりゃ拉致され身代金要求されたり、そのまま人身売買されたりされかねんというのに! やはりプリメーラは何も考えてない頭スッカラカンの大バカとしか言いようがない。アレ? でもそれってどこかの誰かによく似ている……? って、俺か?
「うま、うんま! これ、うんまっ!!」
あんまり「うま、うま」言うんだったら、称号を“うま娘”に改めた方がいいかもしれない。それはともかくマーボーをためらいなく口の中に掻き込んでいる! ためらいなく本気の本場の調味料を使っていることは見た目、香りからでも判断できるのだが、それをあり得ない勢いで食べている。通常なら間違いなく火を吹けそうなくらい激辛なはず。コイツはバケモノか! プリンとかアリア飯の食いっぷりもそうだったが、さすがに悪食が過ぎるのではないだろうか? アイドルとか勇者よりも大食いチャンプ目指した方が良くない?
「ワタシ、アナタ達に期待しているアルよ。」
「ハハ、それは光栄な事で……。」
「アナタ達と戦う相手、アイリいう人、バックにスポンサー付いてるアルよ。」
「え? アイツにもそういうのがいるんだ?」
まあ聖歌隊トップを張ってるくらいだから、様々な方面にコネとかがあってもおかしくはない。そうでもしなきゃ、人気とか知名度、活動の資金は得られないだろうし。
「協力者ってのは何者なんだ?」
「サンディイ・オオタニいう人アル。ワタシの商売敵ね。」
「何!? サンディイだと!?」
まさかのまさか! あのブタ野郎がバックに付いているとは! 確かにあのオッサンはやり手でタガメおじさんやタニシの実家一族のライバルでもある。こんなところでも関わってくるとはな。正に腐れ縁みたいな関係になってきている。
「やはり知ってたアルか? さすがゲンゴロウ大人の息子とナカイイだけの事はあるアルね。」
「ああ、タニシの事にも気付いていたワケね。」
「ワタシ、何でも知ってるアルよ。」
ゲンゴロウとはタニシの父親のことでアル。いや、間違えた、ある! なるほどタニシの父とは知り合いとか業務提携でも結んでいるのだろう。学院にいたとき、タガメおじさんに中華系食材を頼んだときにすんなり出てきたのは、この人との伝手があったからなのかもしれない。
「ワタシの商売にはあの男が邪魔アルよ。とにかく打倒して販路を拡大したい思ってるアルね。」
「あのオッサン、結構エゲつないやり方してくるもんな。俺も今度こそあのオッサンにギャフンと言わせてやりたい!」
それにしても、アイドルの、聖歌隊のバックに付いているとは思わなかった。でも、これも運命の引き合わせみたいなもんだ。この前の学院での商売合戦はフェルディナンドのせいでウヤムヤになったけど、今度こそは勝ってやりたい。
「あの男以上に、アイリとかいう人にも気を付けた方がいいアルよ。」
「え? アイリ? まあ、聖歌隊トップの実力なんだし、かなりのやり手だとは思うけど……。」
「詳しいこと言えないアルけど、何かとんでもない正体を隠してると思うてるアルよ。尻尾出さないか、いつも探ってるアルね。」
「正体? 特に怪しくは感じなかったけどなぁ……?」
ミスター珍の言葉の真意はわからない。アイリが何か良からぬ事を企んでいるとでも言うのだろうか? まあ、トップの座にいるんだから野心は並みの人間よりもデカいのは間違いない。聖歌隊にいるんだから、次の聖女の座を狙っている…とかかな?
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